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こんにちは、第一法規「法律トリビア」ブログ編集担当です大昔、お金というものが無かった時代は、例えば山で狩猟した人と、海で魚を獲った人とが、肉を魚とを交換して、色々な物を手に入れていました。今は、欲しい物があるときは、お金を出して買いますね。ですが、最近、インターネットでは物々交換のサイトも登場しています。インターネットという新しいコミュニケーションの手段を使って、昔ながらの物々交換が行われているのは、面白いですね。さて、お金を介して物が売り買いされるためには、そのルールが
こんにちは、第一法規「法律トリビア」ブログ編集担当です先日、短い法律にはどんなものがあるか、2回にわたってご紹介しました。(「真・最も短い法律①」「真・最も短い法律②」)その中で、「元号法」をご紹介したとき、こんな条文がありました。★元号法(昭和54年法律第43号)第1項元号は、政令で定める。この「元号は、政令で定める。」という規定は、11文字です。また、「陪審法ノ停止ニ関スル法律」には、こんな条文がありました。★陪審法ノ停止ニ関スル法律(昭和18年法律第
法律という切り口から鉄道の世界を探る、「法鉄」シリーズ。今回は、鉄道で憲法のお勉強をしましょう。どういうこと?と思われるでしょうが、実は、本ブログでもたびたび取り上げている「鉄道営業法」は、憲法で保障される重要な人権の一つである「表現の自由」と深い関係があったのです。一体どういうことでしょうか?法鉄記事の一覧はこちら⇒「法鉄」の世界~記事まとめ舞台は、1976(昭和51)年にさかのぼります。東京の井の頭線吉祥寺駅の構内で、数人の人が、駅員の許諾を得ずに、
こんにちは、第一法規「法律トリビア」ブログ編集担当です先日、「カタカナ法のひらがな化は、いろんな方法で行われた」という記事で、カタカナ法だった民法、刑法、商法などがどのようにひらがな文に改正されたかをご紹介しました。しかし、すべてのカタカナ法が、改正されるときにひらがなに直されているわけではありません。今でも、カタカナ法の条文を、カタカナ文のままで改正することがあります。最近改正された法律から2つご紹介しましょう。○船舶法の一部改正まずは、「船舶法」という法律が改正され
こんにちは、第一法規「法律トリビア」ブログ編集担当です日本は人口減少社会に突入しました。どの自治体も、地場産業を発展させたり、新たな企業誘致を図ったりするなど、地方創生に取り組んでいます。しかし、東京への人口集中は今も続いています。とはいっても、どの街で暮らすかというのは自由に決められることで、東京に引っ越してくるのを禁止することはできません。自分がどこに住むかを自由に決められる権利は、居住、移転の自由として、憲法にも書かれています。★日本国憲法(昭和21年11月3
こんにちは、第一法規「法律トリビア」ブログ編集担当です私の祖父・祖母は大正生まれで、年齢を「数え年」で数えるほうが慣れているようでした。その時代は、年齢を今のような「満年齢」ではなく、「数え年」で数えていたのですね。ちょっと、「数え年」の年齢の数え方ってどんなふうにするのか、見ておきましょう。私の祖母の場合、大正12年8月1日生まれでした。そうすると、大正12年は人生で一つ目の年ということで、「1歳」となります。生まれた時に「1歳」から始まるのですね。そして、年が明けて大正
こんにちは、第一法規「法律トリビア」ブログ編集担当です。法律には、いろいろなことについて、禁止されていることや、反対に、義務づけられていることなどが決められています。そのような規定では、普通は「〜してはならない」とか「〜しなければならない」と書かれているのですが、以前、「必ず」しなければならないことは三つだけ?という記事で、「必ず〜しなければならない」といったように、「必ず」という言葉がつけられている条文をご紹介したことがあります。今回はその反対に、「絶対に〜してはならない
こんにちは、第一法規「法律トリビア」ブログ編集担当です!私の親戚の家の前に、バス停があります。その親戚は去年、家を建て替えたのですが、新しい家のリビングルームが、バスを待つ人から丸見えになってしまうのだそうです。目隠しの塀も立てたのですが、隙間から見えてしまうとのこと。そこで、バス停を少しだけ動かしてほしいと、バス会社にお願いしたのですが、かないませんでした。バス停を動かすのは、結構大変なんです。関係する規定を見てみましょう。まず、路線バスは、法律ではなんと呼ばれている
こんにちは、第一法規「法律トリビア」ブログ編集担当です当ブログでは、これまで、聖徳太子が作ったとされる「十七条の憲法」や、奈良時代の「大宝律令」、鎌倉時代の「御成敗式目」といった”決まり”に、どんなことが書かれているかをご紹介してきました。今回は、江戸時代の「武家諸法度」に何が書かれていたかを見てみたいと思います。○武家諸法度は、将軍が代わる度に出しなおされたさて、「武家諸法度」というのは、江戸時代の初めのあたりに出されて、それがずっと使われていたものだと思っていました。
明日から待望の10連休ですね!旅行を予定している方もいらっしゃることでしょう。中には、京都や奈良など、「古都」めぐりを計画している方もいらっしゃるかもしれません。実は、「古都」とはどの街を指すのか、法律に書かれているのです。それは、「古都における歴史的風土の保存に関する特別措置法」という法律です。まずは条文を見てみましょう。★古都における歴史的風土の保存に関する特別措置法(昭和41年法律第1号)(定義)第2条第1項この法律において「古都」とは、わが国往時の政治、文
【本記事は、2018年2月2日に公開しましたが、同3月1日に記事内容のアップデートを実施しました。】こんにちは、第一法規「法律トリビア」ブログ編集担当です法律というものは、一つ一つの決まりを「条」としてまとめ、第1条、第2条…というように並べることによって、色々な規定を組み合わせて作られています。ですが、中には、「条」のない法律もあります。この場合、「第1条」とは書かずに条文が始まります。先日、本ブログの読者の方から、「1条だけの法律には、どんなものがあるの?」
こんにちは、第一法規「法律トリビア」ブログ編集担当です最近、子供が大きくなってきて、一緒にお風呂に入ってくれなくなりました。そうすると、子供と一緒に寝ている部屋を、そろそろ子供専用の部屋として明け渡さなければいけないのかな・・・と考えたりしています。親のスペースがだんだん狭くなっていくのも、子供の成長の証ということで喜ぶべきなんでしょうね・・・。そこで、ふと、一人当たりの住まいの面積には、何か基準があるのか?という興味がわいてきました。調べてみると、「住生活基本法」とい
こんにちは、第一法規「法律トリビア」ブログ編集担当です「ことわざ」は、私たちが世間を渡る中で、どんなときにどのように振る舞うべきかを教えてくれる、教訓を伝えてくれる言葉ですね。実は法律の世界にも、「ことわざ」があります。それは「法諺」(ほうげん)と呼ばれるもので、法律を作ったり使ったりする際の基本になる考え方がそこに示されています。今回は、そんな法律の世界のことわざを、いくつかご紹介したいと思います。○「法律なければ犯罪なし」まずは、「法律なければ犯罪なし」ということわざ
こんにちは、第一法規「法律トリビア」ブログ編集担当です前回、「法律のことわざ」という記事で、法律の世界にもことわざがあることをご紹介しました。法律のことわざは他にもありますので、もう少し見てみましょう。○悪法もまた法なりまずは、「悪法もまた法なり」ということわざです。例えば、「路上で鼻歌を歌ったら罰金1万円とする」という法律が、国会で可決され、成立したとします。その場合、私たちは「そんな法律、むちゃくちゃだ!守る必要はない!」と、これからも路上で鼻歌を歌ってもよ
こんにちは、第一法規「法律トリビア」ブログ編集担当です以前、「バカヤロー解散」、国会会議録にはどう書かれている?という記事で、国会の歴史的な場面が、会議録にどう書かれているかをご紹介しました。今回はその続編をお届けしたいと思います。◯ロッキード事件の証人、手が震えて署名ができない1979(昭和54)年、ロッキード事件に関する証人喚問が行われた際、証人が宣誓書に署名しようとして手が震え、署名するのに時間がかかったという出来事がありました。そのエピソードはご記憶の方も多い
こんにちは、第一法規「法律トリビア」ブログ編集担当ですもうすぐ4月1日、エイプリルフールですね。この日だけは、嘘をついても許されると言われていますが、人の気持ちを傷つけたり、周囲に迷惑をかけたりするような嘘だといけませんね。何かするとしても、ホラ話のような、みんなで笑ってすませられるようなお話なら、楽しいかもしれません。さて、嘘というのは、ときに重大な結果を引き起こすことがあります。嘘をつく場面や内容によっては、法律により刑罰を受けてしまうことがあるからです。どんな場合な
こんにちは、第一法規「法律トリビア」ブログ編集担当です。みなさま、子どもと大人の境界線、ご存じですか?今回は、法律上ではどのように区分けされているのか探ってみたいと思います!↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓「子ども」という言葉は、何歳までの人を指すのでしょうか。法律の場合、それぞれの法律で決められている政策の内容によって、対象となる「子ども」の範囲も変わってきます。○小学校就学前の人を指している事例まず、小学校入学前の人を指している事例を見てみましょう。このように書かれている
こんにちは、第一法規「法律トリビア」ブログ編集担当ですひらがなやカタカナの並び方を言うとき、子供の頃は「あいうえお順」と言っていましたが、大きくなるにつれて「五十音順」と言うようになったような記憶があります。法律の世界ではどう言い表されているのでしょうか。○政治の世界では「あいうえお」順・・・選挙が行われたときは、候補者の選挙運動の際に出入りしたお金の要旨を公表することになっていますが、そのときに使われる様式を見ると、備考の文章の中に「あいうえお順」という言葉が出てきます
こんにちは、第一法規「法律トリビア」ブログ編集担当です「刑法」には、どんな犯罪をしたらどんな刑が科されるかが定められています。例えば、物を盗むと「窃盗罪」となりますが、窃盗罪については刑法に次のような規定が置かれています。★刑法(明治40年法律第45号)(窃盗)第235条他人の財物を窃取した者は、窃盗の罪とし、10年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。一度犯罪とされた行為が、犯罪でなくなるということはあまりなさそうな気がしますが、刑法を見ていると、削除さ
こんにちは、第一法規「法律トリビア」ブログ編集担当です。まもなく年度が替わりますね。次の年度のことを、「来年度」とか「翌年度」などと言いますが、法律では、どのように呼んでいるでしょうか。○「翌年度」まず、「翌年度」と呼んでいる例はたくさんあります。例えば、「地方自治法」では、年度内に支出が終わらない経費について、翌年度に繰り越せるという規定があります。★地方自治法(昭和22年法律第67号)(繰越明許費)第213条歳出予算の経費のうちその性質上又は予算成立後
こんにちは、第一法規「法律トリビア」ブログ編集担当です。みなさん、今までに拾った落とし物の中で一番高いものは何ですか?私は、千円札を2枚拾ったことがあります。近くの交番に届けて、半年後に再度行ってみると、持ち主が現れなかったとのことで、2千円ゲットしました。当時は中学生だったので、2千円は大金でした。さて、落とし物を拾うと交番に届け出るわけですが、海辺で漂流物を拾った場合も交番に持って行けばよいのでしょうか。「水難救助法」という法律によると、漂流物や沈没品を拾った場合は、
こんにちは、第一法規「法律トリビア」ブログ編集担当です法律の条文は、難しい用語が使われていたりして、覚えにくいことが多いですが、たまにリズムのよい条文があると、すっと頭に入ってくることがあります。特に耳に残りやすいのは、俳句のような五七五調の条文ですね。そこで今回は、五七五調の条文を見てみましょう。○「学問の自由は、これを保障する」ネットなどでもときどき見かける有名なものには、憲法第23条の、学問の自由について定めた条文があります。★日本国憲法(昭
こんにちは、第一法規「法律トリビア」ブログ編集担当です日本で犯罪を行った人は、刑法によって処罰されますね。これはいまさら言わなくても当たり前のことのように思いますが、法律はそういう基本的なこともちゃんと書いています。おなじみ「刑法」は、最初に、そのような日本国内で罪を犯した人を処罰するよ、ということを宣言しています。★刑法(明治40年法律第45号)(国内犯)第1条第1項この法律は、日本国内において罪を犯したすべての者に適用する。それでは、海外で犯罪を行っ
以前、キリンとお散歩するときの“ルール”とはという記事で、都道府県知事の許可をもらえば、キリンをペットとして飼うことができる、とご紹介しました。そして、もしキリンをとお散歩することになったときは、「道路交通法」と「道路交通法施行令」の規定で、車道をあるかなければならない、と定められていることをご紹介しました。『キリンとお散歩するときの“ルール”とは』こんにちは、第一法規「法律トリビア」ブログ編集担当です私が子供の頃、山の中に住んでいた親戚が犬を飼っていたのですが、そこでは、
こんにちは、第一法規「法律トリビア」ブログ編集担当です!法律の条文を見ていると、「第○条削除」と書かれている規定を見かけますね。法律においてある規定が不要になった場合、改正により削除されることがありますが、その際、別の新たな条文が挿入されたり、後に続く条文が繰り上げられたりしないと、その条は「第○条削除」と改められます。そのような条文の跡を見ると、もともとそこに何が書かれていたのか、気になるのが人間のさがというものですね!というわけで、今回は、民法に出てくる「第○条削