藤田まことが全国的に知られるようになったコメディが『てなもんや三度笠』(TBS系列で1962年5月6日~68年3月31日放送)です。三下ヤクザのあんかけの時次郎(藤田まこと)とチビで出しゃばりな小坊主・珍念(白木みのる)が繰り広げる珍道中記。制作は大阪のABC朝日放送で、澤田隆治が演出した公開録画形式のドラマです。原作・脚本は香川登志緒。澤田は自分が演出した『びっくり捕物帖』や『スチャラカ社員』で名前が知られ始めた藤田まことを主役に起用しますが、藤田の主役演技に関西のタレントは快く付きあってくれ