長谷川和彦監督他界。80歳。撮った映画は2本。1976年「青春の殺人者」79年「太陽を盗んだ男」。2本とも映画館で観た。「青春の殺人者」は原作中上健次。親殺しの話である。私だけでなく、主役の水谷豊さん演ずる鬱屈した浪人生に感情移入する若者が多かった、まだあのころは。親というのはミニマムな国家のメタファーだったから、これを殺害する話が受け入れられたのは、学生運動は衰退していたものの、気分としての反体制はまだ脈打っていたということだ。「太陽を盗んだ男」は、ふだん惰性で生きている中学校の理科教師=沢田