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こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。初めに、「仮温度」という考え方を理解するための要点は2つあると僕は考えています。☆一つは乾燥空気と湿潤空気とを同温・同圧・同体積の条件で比較すると、乾燥空気の方が重く、湿潤空気が軽いということです。水蒸気を含んでいる湿潤空気の方が重いのでは?というイメージを持たれている方がいらっしゃるかもしれませんが、実は逆です。乾燥空気の分子量は窒素と酸素の割合が4:1と仮定しますと、(28×4)+(32×1)÷(4+1)≒29と
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。今回の問題は気体の状態方程式を使っての計算問題です。気体の状態方程式は、P=ρRT・・・(1)で覚えておられる方は多いと思います。しかし、この式は気圧、密度、気体定数、温度の関係式であり、問題に出てくる体積や質量は出てきません。ではどうすればいいのか。それは気体の状態方程式を単純に(1)式で丸暗記するのではなく、ボイルの法則とシャルルの法則の両方を満たしていることを思い出す必要があります。ボイルの法則とは、気体の温度と質
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第52回試験・一般知識(a)は、先に正解を申しますと、「密度」が入ります。つまり、仮温度とは、「ある湿潤空気に対して、同じ圧力、同じ密度をもつ乾燥空気の温度」と定義されることになります。これは、湿潤空気を同じ圧力、同じ密度をもつ乾燥空気にいわば置き換える操作を行うことを意味するのですが、どういう操作を行うのでしょうか。温度と圧力が同じの湿潤空気と乾燥空気の2つの空気塊があるとします。温度と圧力が同じなのですから2つの空気塊を分子量で
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第58回試験・一般知識まず、本文にある、「理想気体における一般気体定数と乾燥空気及び水蒸気の気体定数の関係」について考えてみます。一般気体定数とは、「同じ数の分子を含む気体は同じ圧力・同じ温度のもとでは同じ容積を占める」というアボガドロの法則から、1キロモルの気体について、pV/T(p:圧力、V:容積、T:温度)の量は、気体の種類に関係なく一定であり、それを示す一定の値のことで、R*で表されます。なお、「キロモル数(n)」は物質の
スーパーでもらったクラッシュドライアイス実験第弾。とてもシンプルに,1gのドライアイスの体積を測ってみようと思います。1gのドライアイス(二酸化炭素)の体積は,「1モルの標準状態(25℃1気圧)の気体の体積は22.4L」から以下のように求めることができます。気温まで丁寧に計算していませんが,1gでだいたい500mLの気体になるということですね。計るのは,お気に入りのお手製天秤。これで意外と正確に測れるのです。(作り方はこちら)片方に1円玉を乗せて,急いで計ります。だい
多くの方は一度見かけたことがあるであろうデュマ法。名称は知らなくとも、次の問題文を見れば思い出すかも…※全て理想気体をベースとして解説します。ある蒸発しやすい液体の分子量を測定するために、次の実験を行った。…①アルミ箔,フラスコ,輪ゴムの質量をはかると237.6gであった。②…⑦実験時の大気圧は1.0×10^5Paであった。今回はこのデュマ法について解説していきます。概略《フロー》今回の問題形式では状態方程式を用います。ですからまずは、数値の整理から行います。次に、各数値
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第54回試験・実技2・問1(3)今回は地上天気図で沿海州北部の沿岸にある高気圧について、アムール川中流域の高気圧と異なり、850hPa面ではこれに対応する高気圧が見られないのはどういうことか、両者の高気圧の鉛直構造を比較した下の2行の文章の括弧にはいる適当な語句を穴埋めせよ、という内容の問題です。では問題文の下にある2行の文章を読みながら括弧の中に当てはまる語句は何か、考えてみることにします。「沿海州北部の沿岸にある