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「青べか物語」(1962)山本周五郎原作の映画化作品をAmazonプライムビデオで久々に観ました。監督は川島雄三。予告編はありません。ある日、"先生"と呼ばれている作家(森繁久彌)が創作上での刺激を求めて、ふらりと浦粕にやって来ます。浦粕は東京と千葉の境にある江戸川河口にあって、貝と海苔と釣場で知られている集落。だだっ広い荒地をぶらぶらしていると、芳爺(東野英治郎)というガサツなジジイがいきなり話しかけてきて、先生のタバコの缶をさりげなく奪い取って、"青べか"と呼ばれるボロ
日本のドラマが日々、進化していると仮定する。進化を追い求めて行き着く先があるとすれば、その作品はいったいなんだろう。テレビの発展とともに現在に至るなかで、それはすでに存在している、と私は勝手に思っている。つまり、史上もっとも進化したドラマ。それは不朽の名作という意味ではない。制作者の意志の有無にかかわらず、実験的で、視聴者に受け容れられ、成立している限界のドラマという意味だ。『ムー一族』であると、私は思っている。本稿では、ドラマ『ムー一族』(1978〜79)について触れたい。