東映娯楽版とは、上映時間が約1時間程度の添え物映画の総称。終戦直後は質・量とも不足の時代で、映画館は1本立て興行でしたが、1951年頃から2本立て興行が復活します。併映作品として制作された1時間程度の作品はSP映画(シスター・ピクチャー)と呼ばれました。東映のSP映画が他社と違っていたのは、未開拓だった少年層の観客を狙ったこと。『笛吹童子』が大当たりして、チャンバラ好きの少年たち向けの時代劇を連続もので制作していきます。「果たして主人公の運命やいかに……続く」で、少年観客を呼び込み、東映は隆盛を