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今回は「白話仙人喜宴哭喪」の章の紹介です。本筋は旧版からの改編は少なめだと思います。p142「町からわざわざ持ち帰った肉餅を抱えていた谷子は」が、「村長の家から連れ帰った谷子は」に変更されています。p144「もともと謝憐は、子供たちの預け先が決まったら花城のところへ行って丁重に礼を言うつもりでいたのだが、思いがけず彼の方がこちらへ来てくれた」が省略されています。「兄さんは忙しいだろうから、わざわざ来てもらうこともないと思ってこっちから来たんだ」が無くなって「兄さん、忘れ物」だけ
前回の温柔郷の記事は、過去記事の再掲でもあり、少し物足りなかったですよね。今回は、天官賜福の新版(2023年5月発売)の変更点・追加部分⑪です。多分少し甘めです①賭坊で花城が謝憐の手を包み込みながら、壺皿を振る最後の一回の時に、花城が「さあ、最後の一回だ。緊張しないで」謝憐「緊張してはいませんp399」の会話がありました。新版ではその直後に、花城が''真剣な眼差し''で、軽いけれど''揺るぎない声で''、「孤注一掷、死亦無悔(一か八か、死んでも悔いはない)」と言い、謝憐も同じように、低い
以前、天官賜福の新版(2023年5月発売)の変更点・追加部分を⑦まで書いたのですが、今新版を読み返していて、新たに見つけた変更点や、前回重要視していなくて書かなかった部分などを追加したいと思います。・茶屋にいる謝憐の前に初めて銀蝶が現れた時、小説では蝶は謝憐の指先に止まり「それはしばらくすると飛んでいってしまった」との描写があります。新版では「指先にしばらく絡み合い、名残惜しそうに飛んでいった」と改編されています。よりロマンチックな描写になっています。・与君山の小蛍が新版では土地神という
丸数字が尽きてしまったので、タイトルを少し変えました。三千灯が上がるあたりは旧版のままです。各神官の灯の数も、全て旧版のままです。地師の数が444灯で、これについては以前別記事でも紹介したのですが、何度読んでもうまくできているなぁと感嘆します。『天官賜福64伏線や考察④』天官賜福、伏線シリーズ第4回です。(伏線の過去記事をまとめて採番したので今回④です。)最近気がついた伏線をまとめてみたいと思います。ネタバレを含むので、ご注意…ameblo.jp宴会がお開きになったあたり(p7
以前、旧版の霊文と白錦(錦衣仙)のストーリーを簡単に紹介しました。『天官賜福50霊文と錦衣仙』季節柄、色々所用で更新が空いてしまいました今日は霊文についてです。霊文と言えば、謝憐が三度目の飛昇をしてから、他の人は謝憐に冷たいのに、霊文だけが普通に接して…ameblo.jp今回は新版の霊文と白錦のストーリーを書いてみたいと思います。以前こちらの記事↓でも、簡単に霊文と白錦の新版の物語を紹介していますが、今回は前回の蝶夢に続くところから、少し詳しめに見ていきます。『天官賜福75新版の
新版(2023年5月発売)の変更点・追加部分⑰で、前回の続きです。いつものことながら、だいたいのあらすじと緩めの意訳です。いつでも花城と対話する時は、彼に優しくやり込められたような気がするのですが、反撃する力もなく、負けるのでさえ本望のような気がするのです。本当にもう何も言うことがありません。突然、遠くに眩い光が空を駆け抜け、金属や岩が破砕される音が天地を揺がすほどに響き渡り、二人の行く手を阻みます。白い光が徐々に熱を失ったように薄れていくと、謝憐はようやくそれが一本の剣
前回の続きです。『天官賜福159蝶夢③』前回の続きです。前回、前々回はこちらから↓『天官賜福157蝶夢①』今回は、四巻以降の部分にはなるものの、旧版にはなくて、新版で新たに付け加えられたエピソー…ameblo.jp街の両側には百姓がたくさん見物していて、意識の世界なので本物ではないと知りつつ、それでも謝憐は顔を馬の立て髪の中に隠したくて仕方がありませんでした。-----街では白錦(錦衣仙)を見つけることができなかったので、郊外にやってきました。そこには白錦が建てた小屋がありまし
前回の残り「合灵柩棺舟出鬼海」の後半の改編箇所(少しだけ)を紹介してから、新章「了死结水师斗玄鬼」の紹介をしたいと思います。p330「謝憐は彼(花城)の手を引こうとしたが、先ほど自分が棺舟で犯した論外にもほどがある失態を思い出し、思わず伸ばした手を引っ込める。結局、花城の袖を掴むので精一杯で、彼の表情を確認する勇気はなかった。ところが、裴茗が何度もこちらを振り返って興味深げに言う。『血雨探花、太子殿下。二人はずいぶん親密なようですね。貴様は鬼王のくせにのこのこと私たちについてきて、嫌疑を避
新版(2023年5月発売)の変更点・追加部分です。この場面は殿下と花城のやりとりもないし、あまり大きな改変はないので、削られたところだけ列挙するのか、物語風に紹介するのか、すごく迷いました。小説と丸かぶりになる部分も多いですが、読みやすさと考察のしやすさを優先して、物語風でいきます。「除幕ー」活気に溢れた長い叫び声と共に、大きな赤い錦が地面に落ちます。たちまち千人もの群衆が天にまで届くような歓声を上げます。それは黄金の太子の神像でした。それは、片手に剣を持ち、もう片手に花を持ってい
今回は新版の「题离思心躁乱墨痕」の章の紹介です。前回少し書きましたが、新版の一つ前の章が旧版の「题离思心躁乱墨痕」に少し食い込んでいて、新版では「でも、いったい何の目的で?」のあたりで一つ前の章が終わります。p392上段の「でも、いったい何の目的で?」の後の7行が無くなっていて、新版の冒頭は、旧版の「水師が世を欺き命格を密かに擦り替えていたこと、・・・」のあたりからスタートします。p392「しばらくの間、驚愕のあまり皆が言葉を失うほどで、神武殿では誰一人意見を述べなかった。君吾
新版の変更点・追加部分です。緩い意訳です。前回は、謝憐が傘を持って、廟の外に向かうところまで紹介しました。謝憐がゆっくり傘を開くと、雨粒が傘に当たってバタバタと音が鳴ります。地面にいる少年はその音を聞いて、誰かが近づいたと思って、わずかに動きました。しかし、誰かが来たとしても自分には関係がないと思い、また横になります。謝憐は開けたままの傘を入口に置きます。少年はずっと音が消えないのを、ついに奇妙に思い、体を起こして見に行きます。すると、紅い傘が雨の降る地面に斜めに置かれているのを見
今回は、『笑戏言乱我亦乱卿』の章の紹介(前半)です。ざっくり、旧版の「兄さん、結婚しよう」や「もう結婚して、家に妻がいる」のあたりですね。早くも甘くなりそうで楽しみです。p245「右手の若邪をいつでも攻撃に出られる大勢にして、右手を芳心の柄にかける」、p246「謝憐は剣の柄から手を離して答える」が削られ、謝憐の警戒が新版では少し緩まっている印象です。p247「ずっと昔、謝憐がまだ太子だった頃・・・」から始まる7行の輦輿に関する回想部分が削られています。p247下段「図らず
初投稿・9月13日更新・9月28日TV界の組閣「番組改編」、発表の時期になり、各局が出そろっている。民放は、果たして・・・今回の改編のポイント1・世帯・個人・コア、視聴率の影響は?テレビ離れを止めるべく、視聴率の基準が世帯・個人・コアの3つに分けられ、テレビ離れ・視聴率低下に、歯止めをかけるために、どう対策をするのか2・TVerのリアルタイム配信、TVerなどの見逃し配信の再生回数とお気に入り登録者数TVerのリアルタイム配信、TVerや有料
今回から新版(2023年5月発売)の過去編の変更点・追加部分の紹介です。前回紹介した現在軸の最後の一文は「そして、ただ、一つの小さな小さな白い花がゆっくり舞い降ります」で終わりました。過去編の冒頭は、「あの白い花は、満天の彩帯と歓声の中を飛び越えて、剣の上に落ちます」からスタートします。現在軸と過去軸が素敵に繋がれています。・「鐘の音が大きく鳴り響くと、国師が生えてもいない髭を撫でるようにして言ったp172」の部分が、「鐘の音が大きく鳴り響くと、払子を持った高冠華服の青年道者が粛然と言
新版(2023年5月発売)の変更点・追加部分⑳です。前回は、謝憐が南風と扶搖を川に蹴り落としたところまで紹介しました。花城は歩いてきて、何かを差し出しました。謝憐は少し呆気に取られ「私にくれるの?」と尋ねます。「他の神なんて知らないから、兄さんにあげなきゃ誰にあげるのさ。でも、これは大したものじゃないから、もし好きじゃなかったら捨ててくれていいよ」金の枝は''金花''と呼ばれ、皆から争奪されますが、本当は造りの粗い、ただの飾り物なのです。動かすと金粉がポロポロと下に落ちます。
新版(2023年5月発売)の変更点・追加部分の紹介です。前回は、四人が太蒼山に到着し、道人が迎えに来る場面まで紹介しました。(だいたいの意訳です)神武殿では、香鼎からゆらりと煙が立ち上がり、神武殿全体を幻境のように染めていました。梅念卿は神武大帝の神像の前で、お香を供えているところでした。一列に並べられた長明灯が灯の壁を成していて、どの長明灯にも奉納者の名前と祈願が、端正で荘重な隷書体で書かれています。三人は殿の外で待っていました。子供はこの金色に輝く大殿を見回していましたが、取
天官賜福の新版(2023年5月発売)の変更点・追加部分⑩です。甘い大きめの改編は第一弾で紹介してしまったので、割と地味めかもしれません。①細かい部分ですが、謝憐が蠍尾蛇に噛まれてから三郎の顔色が悪くてしばらく一言も話さない描写があったと思います。旧版では、南風が「扉すらないのにどうやて閉じ込めるんです?まさか上から直接放り込むんですか?p237」と尋ねた時に、謝憐が答えるかどうか迷っていると、三郎が答える描写でした。新版では、謝憐は答えようとしたけれど、思い直して機転を効かせて、「
新版(2023年5月発売)の変更点・追加部分㉒です。前回は戚容が郎千秋に謝憐を突き出し、剣を渡す場面まで紹介しました。今回紹介する場面は、後半に旧版と同程度の血生臭い描写が多いので、苦手な方はご注意ください。郎千秋は怒りながら言います。「何?俺を手伝ってるだって?好きにって何だ?何を好きにするんだ?」戚容「好きにすればいい。叩きのめしてもいいし、剣で刺しても良いし、自分がしたいようにやればいいじゃないか。手伝ってるだろ?」郎千秋の鎖が伸ばされ、戚容には届かなくても、謝憐には届く距離
新版(2023年5月発売)の変更点・追加部分⑮です。前回は地師救出の終盤で力尽きたのですが、小説と突き合わせて見てくださっている方や、これを参考に外国版や魔翻訳で読み進める方もいらっしゃるようで、少し補わせてください。(いつものことながら、だいたいのあらすじと意訳です)「風師殿、もうやめてください!これ以上やったら何もかも焼き尽くしてしまいます!p61」の後に、風師は「わかったわかった、もうやめるから。太子殿下、君の握力は強すぎる!...待って、その手はどうしたんだ?」と腕の怪我に気が付
新版の変更点・追加部分です。今回紹介する部分は、前半は旧版と大枠は同じで、後半に新しい追加があります。緩い意訳です。「カチャン」の音と共に、謝憐は長い剣を鞘から出しました。黒い影が数歩後ろに追いやられ、城の塀から落ちます。黒い影はずっと隅に隠れていたようで、息を殺していたので誰も気がつきませんでした。謝憐は最初は刺客かと思いましたが、彼が塀から落ち、月明かりでよく見てみると、仙楽兵士のような服装で、しかも少年のようでした。謝憐はすぐさま手を伸ばして相手の片腕を引っ張り、少し力を入れ
今回は、『笑戏言乱我亦乱卿』の章の紹介(後半)です。p256の「田んぼで作業をしながら、謝憐はこっそり風師と通霊を試た。・・・」からの40行ほどが無くなっていて、謝憐が霊文と通霊して風師の様子を尋ねるくだりが無くなっています。代わりに、「農作業の後、花城は村長の家の鋤(すき)を修理しに行ったので、謝憐は先に菩薺観に戻りました。入るや否や、功徳箱がおかしいことに気がつき、まるで地面に根を下ろしたかのように、ずっしり重くなっているのです」と変わっています。そして、p257の最後、「
新版(2023年5月発売)の変更点・追加部分⑯で、前回の続きです。(だいたいのあらすじと意訳です)「もういい」上の方にいる君吾が口を開きました。一言だけなのに、殿は一瞬で静まりかえり、皆君吾の方を向きます。謝憐も郎千秋の手を振り解きました。君吾は額を手で支えながら座っていましたが、謝憐には君吾は頭が痛いんだろうというのが分かり、処罰を待たずに先に口を開きます。「帝君、こうなったからには、お願いがあります」君吾は表情は厳粛ですが、謝憐にはもっと頭が痛むように見えました。「言
前回は謝憐が白無相と対峙している時に地震が起こり、白無相が立ち去る場面まで紹介しました。今日は第二巻(過去編)の最後まで見ていきます。旧版では地震が起こり、謝憐と風信、慕情が人を助けに行こうと飛び出そうとした時に、戚容が寝台の下から出てきますが(p16)、新版では白無相と対峙している時に地震が起こるので、謝憐はそのまま一人で神武大街に向かいます。そのため、p16の上段あたりの風信と慕情の口喧嘩は無くなっていて、p17〜p18の天塔が倒れそうになっているところを謝憐が巨大な金の像を召喚する
新版(2023年5月発売)の過去編の変更点・追加部分の紹介です。(あらすじと緩い意訳です)謝憐は金の冠を取り、長い髪を下ろして、壇木の寝台に腰掛けます。そして脚を二回蹴って、雪のように白い靴を脱ぎ捨てました。突然慕情が眉をしかめます。「どうした?」「殿下、悦神服が汚れています」「あ、見せて?」雪のように白い武者服には、二つの小さな小さな黒い手形が付いていました。悦神服の白衣は大変質の良いもので、紋様も細かく、縁には金色の暗紋が施されていて、華麗だけれども贅沢には見えず、二つの
前回は、風師が紅い服を着ている殿下をいじるところまで紹介しました。今回はその続きです。読んでみたら、もう少し謝憐をいじる場面が続いていました。風師が水師にお説教されてからの部分です。他の神官達が続々と到着し、皆謝憐を見るや否や、目を見開きます。全身紅い服を着ていて、唇は赤く、歯は白く、いつもの淡々とした素朴な白衣の風格と大きく違っているのです。なぜか皆、ある危険な紅い服の人を思い浮かべてしまい、本来は謝憐の背後にいるはずのない女鬼に気づく者はいませんでした。裴茗は入ってくるや否や
この前は途中で力尽きたので、今回は同じ章「船行鬼域入水即沉」の後半の紹介です。p293「二人が出てきたのは砂浜にある漁師小屋で、この小屋は東海で最もよく使われている縮地千里の接続地点だ」の後半「この小屋は東海で・・・」が省略されています。p294「太子殿下!」から始まる7行が削除され、「謝憐の後ろでのんびりと腕を組んでいる花城を見るなり、裴茗が警戒を強めた。『部外者は下がれ』」に繋がります。その後の『この風波は洒落にならない』今の花城は継ぎを当てた質素な服を着ているが、利発そう
新版の変更・追加部分です。前回は謝憐が戚容や小蛍公主を助けに来る場面まで紹介しました。この時、背中に寒気を感じ、謝憐は戚容を押しのけて、体を翻して郎英の剣を掴んで、郎英を蹴り倒します。「君は私には敵わない。もうやめにしてください!」誰が見ても今の郎英は永安人の指導者なので、謝憐の「もうやめにしてください」の意味は一つではないのです。郎英は地面に横になったまま、じっと謝憐を見つめます。その眼差しは、心の底から寒気を感じさせるものでした。謝憐は続けます。「あなたの望みは何ですか?
2025年春改編は、大組閣の予感です。これまでの情報から、主な部分が、これだ。参考⇒テレビ番組の改編のチェックポイント正式発表日本テレビズームイン!!サタデー終了シューイチ土曜・日曜の週2放送に(2025年1月1日内定⇒正式発表)アニメ「真・侍伝YAIBA」テレ東から日テレ(ytv制作)に移籍テレビ朝日新アニメ枠「IMAnimationW」新設くりぃむナンタラ異動フジテレビONEPIECE「鬼滅の刃」が放送された日曜夜11:15
新版(2023年5月発売)の変更点・追加部分の紹介です。(あらすじと緩い意訳です)二人は入山して間も無かったのに、慌てて下山することになりました。下山すると、高くて大きな山門を、金色に輝く馬車が塞いでいました。華やかな衣を着た少年が馬鞭を手にしながら馬車の前で横になっていて、足を高々と上げて得意満面でした。謝憐を見つけるや否や跳び起きて、とても嬉しそうに言います。「太子従兄さん!」この少年はもちろん戚容です。二歩ほど跳びながらやってきて、上機嫌で言います。「やっと太子従兄さんに会えた
新版の変更・追加部分です。前回は慕情が冷静に止血する場面まで紹介しました。その後、しばらく大きな改変はなく、(一文二文省略されていたりはしますが)、p423の「...それはどう言う意味だ?」から始まる心の声(9行)が削られています。そして、p423の下段とp424の上段(謝憐が皆から小声でヒソヒソ言われ、謝憐が逃げるように飛び出すくだり)が丸々省略されています。p424下段は、風信・慕情に関する描写の部分が省略されています。やっぱり変更箇所のみ示すのは味気ないですね。こ