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新装版『殺戮にいたる病』我孫子武丸著講談社文庫この小説の初版は、30年も前だそうです。知りませんでした。とても気味の悪いタイトルの小説です。でも面白そう。永遠の愛をつかみたいと男は願ったあなたはこの叙述トリックに勝てるか【内容(「BOOK」データベースより)】東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるシリアルキラーが出現した。くり返される凌辱の果ての惨殺。冒頭から身も凍るラストシーンまで恐るべき殺人者の行動と魂の軌跡をたどり、とらえようのない時代の
殺戮にいたる病出版社:講談社我孫子武丸(著)小説紹介の初回から物騒なタイトルですよね“殺戮”だなんてしかし僕に衝撃を与え何度も読み返し虜にさせ、しまいには我孫子武丸さんのファンになる作品です。そして本作は『物騒』なんて可愛いものではありません。よく分からないご当地のゆるキャラの方がまだ可愛く見えます。さて、多方面を敵に回したところでさっそく紹介していきましょうか。れっつごー!このれっつごー!の滲み出る平成感たまらないですよね。Amazon.co.jp
6名の作家さんによる「推理の時間です」を読みました。法月綸太郎さんと他5名の推理小説、今年の1月の作品。法月さん、主導のもと早々たるメンバー。面白いのは、問題編の後、解答を読者から募り、解答編で答え合わせ。更に他の人の小説の解答を、作家さんが推理するという試み。やはり皆さん、流石というか⁉︎正解では無い解答でも、思考回路がすごいなぁと。非常に興味深かったです。お話は、、あなたにはこの謎が解けるか――。法月綸太郎と方丈貴恵がフーダニットで、我孫武丸子と田中啓文がホワイダニ
殺戮にいたる病(講談社文庫)Amazon『ハサミ男』同様、ブロガーさんに教えてもらったミステリー。ちょっとホラーも入ってそうなので、怖いかな・・・大丈夫かな・・・とドキドキしながら我孫子武丸さん初読してみました。こちらも叙述ミステリーの王道としてファンの間では有名な作品らしいです。犯人の蒲生稔が逮捕されるシーンのエピローグから始まります。犯人の名前と、犯人と近しい関係であるらしい雅子という女性と、その場に居合わせた退官した元警部。そして蒲生稔が、猟奇的殺人事件を連続して起こし
名作と呼ばれているサイコホラー小説。『殺戮にいたる病』我孫子武丸(1992年)殺戮にいたる病(講談社文庫)Amazon新装版殺戮にいたる病(講談社文庫)Amazon“永遠の愛をつかみたいと男は願った―。東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラーが出現した。犯人の名前は、蒲生稔!くり返される凌辱の果ての惨殺。冒頭から身も凍るラストシーンまで恐るべき殺人者の行動と魂の軌跡をたどり、とらえようのない時代の悪夢と闇を鮮烈無比に抉る衝撃のホラ
さて、本日紹介するのは、我孫子武丸先生の「殺戮にいたる病」です――。最初に言っておきます。グロ耐性の無い方には、オススメしません。作品タイトルからも分かる通り、本作には、トラウマ級のグロ描写が含まれています。殺害シーンの描写のリアリティーは、今、まさに目の前で犯行を見せられていると錯覚するほど強烈です。犯行にいたるまでの心情なども、刻銘に描かれていて、脳を揺さぶられます。私はしばらく食欲が失せました……。もう耐えられないので読むのを止めようと、何度も本を閉じたの