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こんばんは。早速ですが考えてみたいと思います。(a)(ドナルド・アーレン最新気象百科p5より引用)対流圏の大気組成は表の右側を見てみますと、窒素と酸素で合わせて約99%を占めていることがわかります。よって97%とする本文の内容は誤りということになります。(b)(小倉義光一般気象学p254より引用)成層圏ではこの図のブリューワ・ドブソン循環のように大気の鉛直方向の運動が起こっています。したがって成層圏上部においても大気の組成の割合はほと
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。(a)国際標準大気とは「一般気象学」p46の表にありますように、地球大気の圧力、温度、密度、および重力の加速度が高度によってどのように変化するかを表したモデルのことをいいます。これによりますと、対流圏における気温減率は6.5℃/km、すなわち高度が1km増すごとに、気温が6.5℃ずつ低下していることになります。一方、ここからは、大気の熱力学で詳しく学習する内容になりますが、温位とは何かといいますと、空気塊が断熱的
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第54回試験・一般知識(a)「一般気象学」p251の図9.1「1月における経度平均温度の緯度高度分布」を見ながら考えてみることにします。高度約25km〜約50kmにかけての成層圏上部では、1月の夏極、つまり南極付近で最も気温が高く、1月の冬極、つまり北極付近で最も気温が低くなっていることがわかります。これは夏極に近くなるほど入射する太陽放射エネルギー量が大きく、上部成層圏に多く存在するオゾンが紫外線を吸収することによって加熱される
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第61回試験・一般知識(a)成層圏において、酸素分子が波長約0.1〜0.32μmの紫外線を吸収しますと、2つの酸素原子に分裂することが起きます。この現象を光解離とよんでいます。これによって生じた酸素原子が酸素分子と結合してオゾン(O3)となることでオゾン層が形成されます。したがって、本文の内容は正しいということになります。(光解離気象庁HP「オゾン層とは」より)(b)「一般気象学」p22の図2.1「温度の高度分布と大気
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第59回試験・一般知識(a)「一般気象学」p259の図9.10『5hPa(高度約35〜37km)天気図に見る成層圏の四季の移り変り』を見ながら考えてみます。まず、気象学における「擾乱」とは低気圧や高気圧のことを表します。夏の(a)の図では成層圏において極付近に中心を持つ高気圧に覆われていますし、冬の(b)の図では極付近に中心を持つ低気圧、すなわち「極渦」とアリューシャン列島の上空に出現している高気圧、すなわち「アリューシャン高気圧」
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第56回試験・一般知識今回は、成層圏オゾンについて、オゾンは主にどこで生成されるか、オゾンの働き、オゾンホールの発達などの問題を考えてみます。(a)まず初めは、「一般気象学」p251「1月における経度平均温度の緯度高度分布」の図を見ながら考えてみます。本文では、「高度20~60kmにおける気温の経度平均が夏極に近いほど高温である」とあります。図は1月とありますので夏極は南極で、図の左側の南半球側に着目しますと、高度2
CIA長官ジョン・ブレナン、金属ナノ粒子の成層圏エアロゾル注入(SAI)による気象操作=気候工学(ジオエンジニアリング)について語る気象操作は、異常気象を人為的に作り、内外の国民を洗脳統制、既得権を守る為の気象兵器です。SDGsはそれに関係しています。陰謀論は死語です。pic.twitter.com/wHOO27RxRz—キノシタ薬品(@kinoshitayakuhi)January28,2023
今回の試験の問題・解答例の発表から、1月の試験まで期間が短いということもありますので、早速考えてみたいと思います。(a)(島崎達夫著「成層圏オゾン第2版」東京大学出版会p41より引用)図の縦軸は高度、横軸はオゾン密度で右へ行くにつれて密度が大きいことを表しています。この図によりますと、緯度によってオゾン密度の最大となる高度は異なりますが、概ね高度20km~25km付近の幅で最大となっていることがわかります。(小倉義光「一般気象学」東京大学出版会p22より引用)
こんばんは。本日、(一財)気象業務支援センターから1月29日に行われました第59回気象予報士試験の問題と解答例が発表されましたので、予定通り、今日から最新の問題を採り上げながら気象予報士試験の合格を目指す皆様と一緒に勉強していきたいと思います。なお、初めて当ブログをご覧になられる方で、これから気象予報士試験の勉強を始められた方もいらっしゃるかと思いますので、簡単にガイダンスさせていただきますと、当ブログは、これから2023年8月予定の試験当日まで「問題編」にてご自身でまず問題を考
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第59回試験・一般知識今回の問題は、「地球大気の平均的な気温の高度分布」ということで、「一般気象学」p22の図2.1「温度の高度分布と大気層の区分」の図を見ながら考えてみます。(a)まず、中間圏における気温についてですが、図2.1によりますと、高度約50km付近の最下部である成層圏界面において気温が極大になっており、この高度から上がるにつれて気温が次第に低下していき、最上部の中間圏界面である高度約80km付近で極小
こんばんは。本日、(一財)気象業務支援センターから1月28日に行われました第61回気象予報士試験の問題と解答例が発表されましたので、予定通り、本日から最新の問題を採り上げながら気象予報士試験の合格を目指す皆様と一緒に勉強していきたいと思います。なお、初めて当ブログをご覧になられる方で、これから気象予報士試験の勉強を始められた方もいらっしゃるかと思いますので、簡単にガイダンスさせていただきますと、当ブログは、これから2024年8月予定の試験当日まで「問題編」にてご自身でまず問題を考
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第60回試験・一般知識今回は、本文を読みながら空欄の適切な語句を考えてみます。(a)(b)まず、「7月は、北極周辺が全球の中で最も気温が(a)、北極を中心とする高層天気図で見ると、気圧の等高度線が北極を中心とする同心円状の(b)となっている。」とあります。「一般気象学」p259、図9.10、「5hPa(高度約35〜37km)天気図に見る成層圏の四季の移り変り」の左側、1975年7月2日の方の図を見ますと、気温は赤道から中緯度
こんばんは。早速ですが考えてみたいと思います。(a)選択肢は「傾圧不安定波」か「極渦」かということですが傾圧不安定波は温帯低気圧や移動性高気圧と結びつく対流圏における偏西風帯の波動のことです。一方の極渦は冬半球の高緯度成層圏における冷たい空気を伴った低気圧性の渦のことです。極夜渦ともいいます。したがって「極渦」ということになります。(b)(c)対流圏ではヒマラヤ山脈などの大規模な山脈や、大陸と海洋との温度差などから発生するプラネタリー波という偏西風の波動が存
こんばんは。今回の一般知識は、成層圏の大気の特徴についての問題です。(a)〜(d)の各文の内容の正誤を考えながら学習します。次回、一緒に考えてみたいと思います。第59回試験・一般知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。17日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。今回の一般知識は中層大気の運動から、成層圏や中間圏の大気の特徴についての問題です。準二年周期振動とは、成層圏の気温分布など、成層圏や中間圏における大気の主な特徴を問題を通して次回、一緒に考えてみたいと思います。第61回試験・一般知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。16日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。今回の一般知識は、成層圏内の高度30km~50km付近について述べられた本文の空欄(a)~(e)に当てはまる適切な語句の組み合わせを考える内容の問題です。7月と1月でどのような違いが見られるか、空欄を考えながら次回一緒に考えてみたいと思います。第60回試験・一般知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。9日分の考察編は次回更新の予定です。