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先生「このままだと、成長ホルモンの治療が無駄になりますね。リュープリンの治療をすれば、二次性徴の伸びが抑えられる間に成長ホルモンで伸ばせるので、上手くいくと、5〜10㎝プラスできるより確実に160㎝、上手くいけば165㎝」ほんまでっかぁ………先生「プラス10㎝のためには長い期間必要で、内服薬(蛋白同化ホルモン)を併用すると伸びがプラスされます。」私「するなら、いつまでですか?」先生「少なくとも二年間はします。伸びが悪い場合は三年間。リュープリンを使うことによって、思いのほか伸び
空き部屋を求めてたらい回しにされるは、先生は5分遅刻してくるは……はぁ〜なんなん、この病院はと、若干イラッとしてしまった私。しかし、このあと、このイライラがぶっ飛ぶような事態が起こるのですダイニングテーブルを囲み(みんなで昼食かよ)話が始まりました。先生は、内分泌代謝科の医長をされてる、女医さんでした。事前に郵送した相談シートに基づき話が進み、(相談シートの内容については、こちらから)相談シートなるものまずは最終身長の予測を聞くと思っていたところ、いきなり先生「今年の5月
不妊治療でよく使われる点鼻薬のお話その1では、「点鼻薬」ブセレリンというGnRHアゴニストは不思議な薬で、使い方によって作用が全く異なるというお話をして、まずはフレアーアップという作用と使い方について紹介しました。前回も少し触れましたが、この使い方は保険適応になっておらず、いわば不妊治療特有の使い方と言えるかもしれません。ブセレリンの添付文書を見ると、適応症(効能又は効果)の欄には、子宮内膜症や子宮筋腫ということが書かれています。逆に先に説明したフレアーアップを利用した使い
今回は注射タイプの排卵誘発剤「HMG/FSH」についてお話していきたいと思います。これまで飲むタイプの排卵誘発剤、クロミフェン(クロミッド)、レトロゾール(フェマーラ)についてお話しして、そのあと番外編として、薬にはいろいろななぜいろいろな投与経路があるのかということをご説明しました。HMGやFSHは体外受精でよく使われる注射剤です。一般名(有効成分の名前)はヒト下垂体性性腺刺激ホルモンと呼ばれています。「FSH」(Folliclestimulatinghormone)卵胞刺激ホル
不妊治療で「点鼻薬」を使用された方もおられるのではないでしょうか。点鼻薬というとなんとなくアレルギーの薬のようなイメージがあるかもしれませんね。今回は「点鼻薬」ブセレリン(商品名スプレキュアブセレキュアなど)についてお話しします。富士製薬工業ホームページよりこの薬はGnRH(ゴナドトロピン放出ホルモン)アゴニストといって、脳の視床下部という場所から分泌されるホルモンGnRHの安定性などを少し改良したものになります。ゴナドトロピンというのは脳の下垂体という場所から出されるFSH(卵