ブログ記事4,482件
色白で、手足が長くて、しなやかで。「ねえ、何見てんの」「…いや、平手さん綺麗だなーって」「は?」愛佳がピタリと動きを止めてこちらを凝視した。「…え?私今なんか言った?」「はあ?いや、平手さん綺麗だn…」「分かった分かったやめて!!口滑った」「何、無意識だったの?」「いや、」「平手も罪な女だねえ。しょうがないなぁ、理佐のこと紹介しておいてあげよっか。」ふふーん、と彼女は得意げに鼻をこすって言った。「え、呼び捨てなの?なんで?」「なんでって、同じ部活だから。あんまり期待
闇の中でもがいていた私を包んだのは、温かい両腕。それは私がずっと欲しかったもの。"愛"という名の、私の居場所。Episode10『この手で掴んだもの』「あたしが一番そばで理佐のこと守るから……だから、あたしだけを見てほしい。辛いことなんか、全部あたしが忘れさせてあげる」まっすぐな茜の眼差し。その言葉を受け入れて全てを委ねてしまえば、もうこれ以上、何も悩まなくて済むんだろうか。過去を捨てて、茜との未来だけをーー。「ーーダメだよ、理佐」突然意識が現実に引き戻されたのは、聞き慣れ
ーー茜っ!!ーー守屋先輩!!皆の叫び声に気持ちが焦る。早く行かなきゃ。皆のところに。「行こう、ねる!!」うつむいたままのねるの腕を掴んで、走り出そうとしたーー私の手は力強く振り払われた。驚いてねるの方を振り向く。「……私は行けないよ、皆のところには」「……っ」ダメだよ。皆で一つにならなきゃ……一人でも欠けたら、意味がないんだよ。Episode21『誰のことを一番「愛してる」?』「理佐の言葉、すごく嬉しかった。忘れないよ、ずっと、ずっと」「ねるーー」もう一度そ
「――うん、うん、わかった。じゃあ後で」愛佳との電話を終えて踵を返すと、少し離れたところからパタパタと足音が近付いてきた。「あ、理佐いた!もう始まるよ!」「うん。今行く」今日はけやかけの企画で、ひらてちゃんと二人で食レポのロケ。終わったらスタジオ収録の愛佳と久々のデートの約束をしている。「何か理佐、嬉しそうだね」「えっ?」「口元弛んでる」私の顔を不思議そうに覗き込むひらてちゃんに顔がかっと熱くなる。「何でもないよ」「ほんとに?」「ほら、行こう」私は浮き立つ胸をぐっと押
ーー夜がこんなにも長く心細く思えたのは初めてだった。鳥のさえずりに重いため息を吐く。昨日、学校から帰宅した途端にどっと疲れが出て着替える気力もなくそのままベッドに横になったけれど、いつになっても眠気はやってこなくて何度も寝返りを打ったり起き上がったりを繰り返しているうちに、結局一睡もできないまま朝を迎えてしまった。起き上がるのがひどく億劫に思えたけれど一人でいるのは余計に塞ぎ込んでしまいそうで、重い身体を押して学校へ行く準備をして家を出た。Episode2『一欠片の傷痕』教室のドア
愛佳side~平手救出の少し前~ブロロロロ…着いたこの山だ。ここからは歩いていった方が良さそうだな…目的地に着いた愛佳は、音を立ててバレてはいけないと思い、近くの駐車場にバイクを止めて山小屋まで歩いていくことにした。その道中、欅坂時代のことをゆっくりと思い出していた。懐かしいなこの場所…避雷針のMVはひらの横でかっこいいひらをずって見てたなぁ…最後のパタパタって襟をする所とか、手を上げるとことか…薄暗い中での撮影で少し怖がってたメンバーもいっけ…まさか泥水の中で踊るとは
天sideふぅ…もうお昼か。あれからホールで実際にリハをした。1期生さんたちはそれぞれがセンターを務める楽曲のダンスを完璧に踊っていてかっこよかった。2期生の私たちは全楽曲には参加出来ないけど、自分の役割をしっかり果たそうと休憩中もアドバイスし合ったり先輩の姿をしっかりと見て学んだ。保「天ちゃん〜おつかれ〜!疲れたなぁ!保乃もうお腹ペコペコやわぁ!」「そうだね。ケータリング見に行く?」あまりお腹は空いていなかったが保乃に声をかけてもらったから一緒に行こうとしたその時理「保乃!天ちゃ
理佐side由「実はさ…」由「親はもういないの」理「え?」由「ごめん、嘘ついてた。あの時親は私に興味無いなんて言って親がいるふうに言ってたけどいないの」由「親は借金だらけでさ、家に良く借金取りが来てたの、それである日学校から帰ってきて玄関開けたら親は2人とも首を吊って死んでた私を置いて。それからおばあちゃんの所に引き取られたけど学校では親が自殺したって広まってて、虐められてた誰にも相談出来なかったの、寝てる時はあの時の夢を見るようになった………」理「もういいよ
ーー私は愛に飢えていた。他の誰かに縋って、孤独を紛らわせて、無理矢理心を満たそうとした。それでも私は壊れてしまった。……壊れるしか、灯火のように淡く揺れていた心を保つ術が見つからなかった。Episode12『交錯する想い』「ーー理佐が自分で思い出すまで、言うつもりなかったんだけどなぁ」話を終えたねるは、長い間溜めていたものを一気に吐き出せたというようにホッとした笑みを浮かべて、それからどこか寂しそうに眉を下げた。茜は放心した様子で、床に目を落として唇を噛み締めていた。私も何も
「んんー?…もう朝…?」寝ぼけ目をこすりながら体を起こすと、上半身がいつもより軽く感じる。最近疲れがなかなかとれなくて密かに悩んでたのに、それが嘘のように寝起きの気だるさが無くてすっきりしている。カーテンの隙間から暖かい光が差し込んで床にぼんやりと図形を描いていた。「…由依は...?」そういえば由依の姿が見当たらない。「……」実は昨晩の由依は私の妄想が生んだ幻影でした、…なんて流石に嘘だと思いたい。
平手side…ら〜おーい…「ん〜。あ、おはよう。」愛「ひらおはよ。よく寝てたね。寝顔赤ちゃんだったよ(笑)病院着いたから行こっか!」「赤ちゃんは余計だもん!うん。」愛「もんって…(笑)かわいい(笑)あ、前に1回ライブのあと行ったことある病院にしたよ。だからきっと詳しく言わなくても注射と点滴してくれるでしょ!」「…はあ…」愛「ん?どした?どっか痛む!?」「…や…」愛「ん?なんて?」「ぃゃ…注射やっぱりいや!痛いもん怖いもん!」愛「…っふははは!やっぱりまだ怖いのね(笑)仕方な
平手side愛「…っとっとっと。ひら、まってまって。疲れてるのは分かるけどまだ寝ないで!ここから逃げなきゃ。一応あいつのこと縛ってはいるけど、いつ起きて何されるか分からないから…とりあえずここから出よう。」「…ん。そうだね。」愛「ひら、立てる?」「うん。一応…った!!!」立ったはいいものの、歩こうと1歩踏み出した瞬間足を初めとして全身に激痛が走る。愛「んーやっぱり無理か…よし。ひら、とりあえずこれ飲んで!」そう言って愛佳はバックからゼリーを差し出してくれた。愛「ずっと何も食べてな
あれから夏鈴ちゃんとはあっていない。それもそのはず一昨日は1年生だけの球技大会、昨日は2年生だけ、そして今日は3年生だけの球技大会。会うはずもないのだ。「みんなならぜっったいに勝てるから!!!」「終わっったら最っ高に楽しい打ち上げしよう!!!」平「優勝したら先生の奢りではーげんだっつ希望しまーす!」「お、おぉ、い、いいよ!!?優勝したらね!!?」理「ふふ、頑張るしかないね、平手。」平「うん、まぁ私と理佐が居れば余裕でしょ」理「それはどうかなぁー。笑」平「絶対に勝つ。」理「
いつもご愛読ありがとうございます。しのやです。長編『誰のことを一番「愛してる」?』ついに完結しました。不定期更新でしたが最後まで読んで下さった皆様、本当にありがとうございました。最終話は"茜"、"ねる"、"愛佳"、"友梨奈"の4人のエンドルートを作りました。元々はねるのエンドルートが正規の最終話になる予定でしたが、残りの3人の気持ちも報われて欲しいと思い、(ただでさえ更新が遅いのに(笑))急遽4人分書き上げました。高校入学時から理佐にまっすぐな想いを寄せていた茜、中学の時に未練を
さぁ、田中聖の日本酒にポンジュースを混ぜる。夢から醒めた夢でございます。今回紹介するくすぐり情報は…、欅坂46のくすぐりシーン!番組の企画で「誰が本当に足をくすぐられているか?」という演技バトルを行います!レア度:★★★グッ度:★★★★それではどうぞ!まずは渡邉理佐!くすぐりタイムがスタートすると同時に…「いやっはっはっはっは!」と笑い出す渡邉理佐!これは足の裏を手でくすぐられた時のようなリ
思ったより早く書けました!が…ご希望と逆じゃんね…すみません(--;)「幸せのレベル」続きです。-----------------------------平「あ〜美味しかった!久しぶりだよ!クレープなんて食べたの!」愛「あんた、普段あんまりご飯食べないくせに甘いものはバクバク食べるのね(笑)」平「んーだって別にたくさんご飯食べなくても生きては行けるし…それよりは寝たり何か考えたりしてる方が好きだからなぁ〜。」愛「変なやつ(笑)夏鈴も、クレープ美味しかった?」「は、はい!とっても!
愛佳sideまたこの心地いい空間に居られるとは思っていなかった。メンバーみんなで楽曲に想いを乗せてファンの方々に届けるこの感じ。私はもうパフォーマンスはしないけど、1期生21人でがむしゃらに頑張った日々が思い出される。カチャカチャという音に合わせて電光掲示板に文字が映し出される。【コノカミナリガ】【キミタチニトッテサイゴノチャンス】【ミズカラヌケダシテミセロ】会場は真っ暗。いつものようにファンの方々はこの欅坂の世界に引き込まれている。♪〜イントロが流れ始める。
こんばんは。本当は「キャプテン菅井友香の苦悩」を先に書きたかったのですが、前からどうしても描きたかった記事を先に載っけます。それは、『避雷針』は誰のための、誰の歌なのかというものです。これは、100人いれば100通りの考え方になるでしょうし、その全部が間違っていないと思います。ですが、欅坂46を語り続けるにあたって、『避雷針』を読み解くことは、今後の展開にすごく大きな意味を持つのではないかと思い、私自身の考えを今回も主観でつらつら書かせ
『幸せのレベル』の世界線です。久々に書いて駄文です…すみません…。「あぢぃ〜。」暑いけど、この夏の匂いを運んでくる風は好きだ。ピトッ「うわっ!!冷たっ!え?りんごジュース!?ってあぁ、夏鈴か!!」夏「〝夏鈴か〟じゃないですよ。まーたサボって…。」「へへっ。だって勉強めんどくさいし、教室に居たくないんだもん。」夏「だもんって…(笑)」「ってかなんでここが分かったの?」夏「教室に行ってみたら姿がなくて、そしたら愛佳さんが〝てちなら屋上だよ!このクソ暑いのに馬鹿だよねぇ〟って言っ
愛佳side…よし。これくらいの棒にしようか…。握りやすいし。程よい重さだし。そう思いながら山の中で1本の木の棒を持ち、愛佳は山小屋に戻って行った。さっき開けた窓はまだ気付かれておらず、開いたままだった。ちらっと中を覗くと男は部屋の中にはおらず、相変わらずボロボロの平手が転がっていた。さて…どうしようか…この窓から入ってひらを助けて…いや、私は良くても、あんなボロボロのひらはきっと窓から出ることも難しいんじゃないかな…それに手こずってる間に武器を持ってるだろう男に気付かれたらひ
愛佳side「そろそろ目を覚ましなよ…ひら…」大阪城ホール公演初日平手友梨奈衝撃の復帰の日観客にとって確実に忘れられない瞬間にした後、バックステージに戻ってきたひらはフラフラと力なく壁に寄りかかる。て「…っはぁ…はぁ…」「ひら!よく頑張ったね…!」て「…つた…わっ…た…かな…?わ、わたし…のきも…ち…。おきゃ…く…さんや…メンバー…に…。」ほら。自分がこんな状態でもパフォーマンスの事を考えるんだよこの子は…。「もちろんだよ!!みーんなの歓声聞こえたでしょ??それに、ひらのこの
ーー寝返りを打った枕が濡れていることに気が付いてゆっくりと目を開けた。目を覚ます本当に直前まで、夢を見ていたような気がする。内容はよく覚えていないのになぜか胸の奥がキュッと締め付けられていて、そこに切なさが満ち満ちていた。すぐに布団から出る気になれなくて時計を確認するといつもより早く目が覚めたようで、私はほっとしてもう一度寝返りを打った。瞼の裏で夢の残像をゆっくりなぞると微かに浮かび上がってきたのは誰かの姿。どこかで見たことがあるような、触れたことがあるようなその華奢な背中は私が手を伸
[平手・小林・渡邉理佐・守屋・土生]長い夜は口を閉ざし星も見えず月は雲に隠れてる[今泉・菅井・小池・上村・米谷]誰が聴いているのだろうマーラーの憂鬱な交響曲[鈴本・尾関・織田・佐藤・原田]今心はすべてが空っぽただ時間が過ぎてしまえばいい[渡辺梨加・志田・長沢・石森・齋藤]君のいないこんな世界想像よりももっと退屈だった[平手・小林・渡邉理佐・守屋・土生]些細なことで喧嘩をしてだけど二人意地張って謝らずに家に帰り頭冴えたままで眠れない
こんばんは!理佐→由依←愛佳の設定です。_________________________________________由依side私は今とてもとても悩んでいますなぜなら、愛「由依、私ずっと由依が好きだった、付き合ってくれない?」由「待っ、待って時間ちょうだい?」愛「分かった待ってるよ」由「ありがとう」理「由依、ちょっと」由「何?」理「ここじゃあれだから違うところに行こ」由「分かった」理「あのさ、初期の時からずっと好きだった、良か
平手sideバチバチッうっ…い、痛い…何回くらったか分からないけどやっぱり痛い。ドサッ愛佳を守りたい一心で体当たりしたはいいものの、またしてもスタンガンをくらってしまった。愛「ひら!!」[こいつ…!よくも!!]愛佳の声が聞こえる…無事だったんだ…良かった…男の怒りの声を聞きながら愛佳の声の方を見ると愛佳が何かを拾い上げている所だった。そんな様子を横目に私はまたしても意識を失った。…ら!…iら!!ん?なにか聞こえる…「っかはっ!ハァハアハァ…ぴ…っぴ??」愛「ひら!
次の日学校へ向かおうと家を出るとあの人が同じタイミングでマンションから出てきた「おはようございます」「おはよ〜じゃあまた学校でね」それだけ告げさっさと行ってしまった前まではマンションで会った時は階段下まで一緒に行っていたのに…チクっ‼︎「なんだこれ、胸が痛い…」それからの先生は学校であっても挨拶だけ俺が話しかけてもすぐに終わらせようとする俺も話すのが得意なわけじゃないから
学パロです___________________________________________理佐side私は小さい頃からずっと一緒にいる幼なじみの由依が好きでも由依にはもう付き合ってる人がいるずっと傍にいたのは私なのになんで早く好きって言えなかったんだろう由依に恋人ができるまでは一緒に登下校してたのに恋人ができてからは由依といる時間も減った今日も一人寂しく通学路を歩いていると前に由依とその恋人が手を繋いで仲良く歩いていた理「はぁ」「おい!」理「わっ!びっく
lightningrod全50話+3お読みいただきありがとうございましたm(__)m人生初小説を書いてみました。どうでしたかね?どこかでも書きましたが、ライブに行けたことが無く、リアリティに欠けるところもあったと思います。アメブロで投稿し始めたのは5月のGWですが書き始めたのは実は2月でして…(笑)頭の中にあったのは去年の11月だったかな?(笑)ずーっと頭の中で組み立てて温めてたんです。とにかく、形にできて嬉しいです!仕事のいい気分転換になりました!だからこそ終わってしまったこと
きらまり綺良は茉里乃が歩いている所をそっと近づいた。音を立てないように、慎重に。ガッ!っと茉里乃のお腹を掴んだ。「うっ…」「んふふ…驚きました?」綺良は腕の力を強くして、茉里乃のお腹を締め付けた。「綺良ちゃん、痛い」「嬉しいですよね?嬉しいですよね?」「わかったから、一旦離して。このままだとお腹なくなっちゃう」ゆっかねん茜に隣の楽屋に来るように言われた。なんか企んでいるのだろうなと察する。私は大人しく隣の部屋に行った。「ゆっかー。来てくれてありがとう」「全然大丈夫だよー。
リアパロです____________________________________________理佐side由:今日愛佳と飲んで来るから遅くなる理:わかった気をつけて帰ってきてねそのすぐあと愛:ごめん!由依借りるね?理:ううん大丈夫、あんま飲ませんなよ!愛:分かってるって愛佳は親友だし信頼してるから別に心配はしてない数時間後愛佳からLINEが来た愛:ごめん、止められない理:は?どういう状況?愛:完全に酔いつぶれた理「はぁ、あんま飲ませんなよって