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楽しそうに空想し時折ヨンに話しかけるウンスを眺めていたヨン一頻りチェヨンとの高校生活を妄想し終え満足したウンスは現実にかえった「それでヨンアどうかしたの?」「薬湯をお持ちしましたこれで体の強張りもだいぶましになるかとその後風呂に参りましょう」風呂と聞いて苦手な薬湯も頑張って飲み干したウンス多少鞍擦れに湯が滲みたがヨンの見張りのもとゆっくりと風呂に入り髪を乾かしたり梳かれたり慣れた手つきで膏薬を塗ら
役人が女の死体を恐る恐る莚で包み念のため縄をかけている中「ヒョン」ヨンがシンに声をかけ二人の元まできたウンスが首をかしげる「ヒョン?」「チェヨンお前は変わらないな」「ヒョン今までどこに?なぜウンスを知っている?」「その話は後だお前は早くこの事態を収拾させてこの地から発てるようにするのが先だ」「イムジャ一旦集落の方へ戻りましょう」ヨンが声をかけてウンスの手を引くがウンスの片手はシ
予定通り白州の宿に入った一行元気のないウンスが心配なヨンは旅の疲れを取るためにも風呂好きのウンスに温泉をすすめたウンスはジウォンを誘い温泉に入ることにしたがジウォンはかなり緊張していた「ジウォナ温泉は初めてなの?」「いいえオンニ大人になってから誰かと一緒に湯に入るのが初めてなのだから恥ずかしいわ」「そうなのね私は此処に来る前にいたところで小さい子たちを湯に入れてたけどそういえば大人とゆっくり入るのは
今回帰還する道中チェヨンはできるだけ野営はせずウンスを宿に泊めたかった徳興君の陰謀で足止めされて遅くなったがなんとか黄州までたどり着きウォンジョンの手配した宿に入った流石に一日中馬で移動し昼間襲撃もあったためウンスはぐったりと疲れていたヨンに支えられ部屋に入るとそのまま寝台に横になる「イムジャ飯はこちらに運ばせます鞍で擦れたところが痛むでしょう薬を塗ります伏してください」「えっ貴方が塗る気?」「他
ウンスがヨンに抱きついたのを見てサンユンは思わず目を逸らしたいくら敵の襲撃が怖かったとしても男に抱きつくなど許婚のある女人のすることか「ヨンア怪我はない?誰も怪我してない?」しかもヨンアだと大護軍の方も抱きしめかえすなどただの護衛とは思えない二人はどんな間柄なのだ大護軍の幼馴染みか親戚か乳兄弟か…まさか腹違いの姉弟ではあるまいな女人に無関心な大護軍が奥方を差し置いてまさか妾を持つとは思えぬが…サンユンは二人の
今日もウンスの体調を考慮して半刻毎に休息を挟みながら常歩から軽速歩で進んでいた一行巳の刻には安州に到着し早めの昼餉を摂っていた「ねえウンスドンイルに言ってた〝なんせん〟ってどういう意味だい?」「なんせん?…ああナンセンスね!つまんない馬鹿みたいってことよでも私そんな言葉使ったのねやばい」天界語に興味津々のペクが尋ね周囲も聞き耳を立てたがウンスはため息を吐いた「ウンスやばいって何が?」
高麗では、二人が居なくなって、二年半経っていた。その間、特興君とソン・ユは、飛虫の毒と敗血症で、もがき苦しみ死んで行った。しかし、国境付近の小競り合いはまだ続いていたが、禁軍やウダルチが護った。王は、まだ諦めてはいない。天門付近には、交代で見張りを置いていた。テマンは三日前から其処に居た。野生の感だろうか?何か来る!と思った瞬間、天門が青白く渦を巻いていた。中から馬に乗った大きな男が出て来た!て、テジャン?い、医仙様?テマナか?わぁ~~ん!テジャン!ぐしゃぐ
『別れの言葉は言えないから【目標達成】』『別れの言葉は言えないから【高麗へ行く準備】』ヨンとウンスはうどん屋に入った。ジンも遅れて入る。大盛りのうどんを頼むと美味しい〜とズルズル食べるウンス先生?何…ameblo.jp現代版前回記事は↑です。無事に帰って来て、みんなが笑顔だ!やっとウンスの憂いを無くせた。ヨンはウンスを抱きしめた。遅くなってごめんな。もう怯える事も無くなった。たまに夢でうなされていただろ?うん…あのキモイ顔が…針を刺した時をたまに思い出した。でも、やっと安心
手裏房はいつもの如く夕餉の後姿を消したウンスが風呂を済ませた後ヨンは訪ったサンユンと出て行きトルベはマンソクと食堂へ行ったテマンが鳩を飛ばしに放鳩籠に行く間ウンスの警護を任されたジョンフン部屋の前に立って警護しているとウンスが扉からひょっこり顔を出した「ねえジョンフンさんジョンフンさんの奥方は一人?」唐突な質問に面食らいつつここ数日の行程でこの女人が奇天烈だと理解していたジョンフン「はい一人でございます」
夕餉での一杯をヨンから許してもらったウンス「じゃあさっさと事情聴取しちゃいましょ」マンソクの元へ向かおうとしヨンとテマンサンユンが慌てて追いかけた「遊びではないのです貴女は食事をして早く休んでください明日からは一日中馬での移動です」「嫌よ私も知りたいの彼がどうして貴方を裏切ったのかすごく苦しそうだったきっと何か理由があるのよさっ話を聞きに行きましょ」女子の身で大護軍に口答えするとは…サンユンが
国境の兵営を出発し隊の先頭を行くサンユンはユ医員が遅れていないか気にかけながらも速歩で進んでいた途中斥候のジョンフンとテマンが早駆けて行ったウンスは途中から尻が痛くなっていたがそれでも遅れまいと必死で手綱を握っていた「イムジャ疲れましたか?少し休みますか?」「ヨンアあとどれくらいで着くの?」「あと半時もかからず到着します」「30分弱ねわかったなら大丈夫よ」船に弱いウンスのために陸路で行くか悩んだが結局早
【逢魔が時人を喰らうは】ミステリー風味の短編小説、加筆修正してBL色を濃くした作品。『飢餓月』、『腐食の闇』から根底で繋がっているこの作品たちを一括りに『逢魔が時シリーズ』と名付けています。『腐食の闇』ラストの、モヤッとした部分の補足と、登場人物のそれからを書いてみたくて軸立てした物語です。ホラーっぽいタイトルですが(笑)怖いことはなんもありませんBL描写は、私にしてはそれほど濃ゆくもありません……とは言え耐性の無い方はご用心続き