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〈O〉翔君と勉強をするようになって3週間位経った頃、数学の授業で抜き打ちの小テストがあった…えええ~っ…て思ったけど、やってみてビックリ……問題が…解き方が分かるんだよ…!計算ミスとかがあったけど、小テストで僕は75点だった(いつもはこれの半分以下…)母ちゃんも、本当にちゃんと勉強してるのか半信半疑なとこがあったらしいけど、今回の点数を見て信用してくれたみたい数学以外もやってるよ…翔君に教わってるのは特に苦手な数学と英語だけど、国語は漢字の書き
〈O〉帰り道、公園のベンチにならんで座る今日は…お家はいかないのか…キスは…なしなのかな…あ…僕は…また…こんな事ばかり…だって…好きな人とは毎日したいって思うでしょ…「智君…」「ん?何?」何か…話しがあるのかな…?「智君て…」「うん?」「岡田君のこと…どう思ってる?」「へっ?」何で?岡田っち?何で岡田っちが出てくんの?「ごめん…変なこと聞いて…」「あ…ううん…」「けど…知りたいんだ」「あ…うん…」岡田っちのこと…どう思ってるか…だ
〈O〉「智君は…どこの高校行きたいと思ってる?」「え…?行きたいとこ…?」「そ、偏差値とか関係なしで、ここ行きたいって思うとこ」「あ~…えっと…星嵐高校…かな」「えっ…」「…あ、高望みしすぎ?」「いや…そこ、俺も志望校」「えっ…?」なんで…翔君は…もっとレベル高いとこ行けるはずなのに…僕が行くにはかなり頑張らなきゃダメだけど…「そっか…智君も星嵐かぁ…」「でも…僕は、志望してる訳じゃなくて…」「何で?」「偏差値考えたら…僕は…もっと…」「行こ
〈O〉岡田っちのとこからの帰り道…2人並んで歩いてるけど、何となく無言で…いつも翔君から喋ってくれるから…僕も黙ってしまう…でも沈黙が気まずい訳ではない…公園に寄った時も、家で会うときも…ずっと喋ってる訳じゃないし…何も話さなくてもそれはそれで心地よかったりもする…でも、今は…敢えて黙ってる?こっちからも何か話せなくて…いつもの公園に差し掛かったけど…あ、通り過ぎちゃう…と思ったら、「智君」「うん?」「もう少し…時間いい?」「あ
〈S〉朝、昇降口で声をかけられる『櫻井君、ちょっといいかな…?』「え…」こいつ……朝から何なんだよ…帰り送るだけでいいんじゃね~のかよ…智君を見ると「僕、先に行ってるね」「ごめん…」靴を履き替えて行ってしまう…「…ちっ…」軽く舌打ちしてそいつに向き直る「何だよ?」『……帰り…もう送らなくていいから』「えっ?」聞き間違いじゃね~よな…送らなくていいって言ったよな?「マジで言ってる?」『うん…』やった!……でも、何で急に…何か企んでる?
〈S〉期末テストが終わり、採点された答案用紙が返ってきたそれと共に順位表も配られる俺は…特に変わりなし…俺より、今回は智君の結果だよ…!あれだけ毎日頑張ってたし…下がることは無いと思うんだけど…智君の方を見る…あ…まだ見てない感じだな…目を瞑って息を吸い込んで…短く吐いて気合い入れてる感じ?緊張してるのか…てか、俺も緊張してきた…上がってるよね?どれくらい…?真ん中で折り畳んだ順位表をそ~っと開けてる…どう?どうだった?あ~…ドキドキする…
〈O〉「今日は、ご両親仕事なの?」「うん、そお…祝日関係ないんだ」「そっか~」「うん」「智君って兄弟は?」「姉ちゃんいるけど…一人暮ししてる」「なるほど…」「翔君は?兄弟いるの?」「俺はいない、1人っ子」「そおなんだ…」今日は祝日で翔君が僕の家に遊びに来てる何か…もおあの公園でキスするのはやめようって…ちょっと…淋しい気もするけど…そおだよね…誰が見てるかわからないもんね…でも…平日学校の帰りとか、休みの日とか、どっちかの家で2人きり
★今回…まるっと岡田君目線です〈OJ〉櫻井と大野…俺の見立てでは、この2人は好き同士だたぶん、お互い一目惚れってやつか…同性同士って偏見は全くない…たまたま好きになったやつが同性だった…それだけのことだろ?俺は…異性しか興味ないけどね…けど、少し羨ましいかな…2人を見てると、相思相愛って感じで…でもなかなか言い出せないでいるみたいで、見てて少しもどかしくも思う…俺は、1、2年の時告られた相手のこと好きじゃなくてもつき合っていた…キスも、S○
〈S〉夏休みも終盤……今日は岡田君の家に遊びに行く智君は勉強いいの?なんて言ってたけど…結局休み中どこも行かずに勉強の日々だからな…まあだから、今日は息抜きだよね毎日頑張ってるんだから、たまにはこういう日があってもいいよな…いつもの公園のベンチで智君を待つ…ちょっと早く着きすぎたな…まだ待ち合わせの時間前だ…ネットニュースでも見ようとスマホを手にしたところで…「翔く~~ん」顔を上げると手を振りながら智君が小走りで来ていた
〈S〉「櫻井~!」「何?岡田君」「俺、今日から後輩と帰るわ」「あ…わかった~」「大野は?」「トイレ行った」「ふ~ん…ね、櫻井ってさ…」「うん?」「キスはしたことあるの?」「え…あるよ…」「あ、マジ?それって…好きな相手と?」「うん…」「つき合ってんの?」「いや…まだ…」「なんだ、つき合ってないのか?」「うん…」「でもキスするんだ?」「え…う…ん…」「どんなの?」「へ?どんな…って?」「ベロチューした?」「は?なっ…何言って…/////」
〈S〉「……ん……ふ…っ……んんっ……」連休中、俺と智君は毎日会っていた…親が留守で居ないから、たいてい俺の家で…そして…毎日キスをする…気持ちよくて…止め時がわかんね~…ずっと…ずっとしてたい…智君…智君も…気持ちいいって思ってくれてる?智君とキスする度に好きがどんどん増していく…岡田君の代わりでも構わないって思ってたけど…やっぱり俺のこと好きになってほしいって…そう思うようになった……俺と岡田君は…タイプが違うからね…張り合ってもし
〈O〉『……智君…好きだよ…』え……翔君、本当なの?本当に、僕のこと…?僕も…翔君に伝えてもいい…?翔君…僕も翔君のことが…スマホのアラーム音が鳴るあ…れ…?テーブルに突っ伏してた体を起こす…「智君…?」「……翔君…」あ…嘘…僕…寝てた…?夢…だったの?「どうしたの?もう少し休憩する?」「あ…ううん、大丈夫」な…んだ…さっきのは…夢だったのか…ものすごくリアルに感じた…ガッカリして俯いてしまう…「智君…」あ…まず
〈S〉岡田君の家に行った以来…俺達はキスをするようになった…あの日…岡田君の家から腕を引かれ…いつもの公園に寄った暫く2人とも何も話さずに…ただ手を繋いで、ベンチに並んで座っていた…初めては…好きな相手と…俺は……俺は智君とキスがしたい…でも…智君は…俺じゃダメ…?やっぱり…初めては…代わりじゃ…ダメだよね…?智君の横顔を見つめていた…長い睫毛…キレイな鼻筋…少し尖った小さい唇…ねえ…智君…俺…智君とキスしたい…ダメかな…?気づい
〈S〉「……はぁ、はぁ、はぁっ……」どこ行った?あいつ…走っていった女子は…ホワイトデーの日に、俺と智君のことを…男同士で気持ち悪いと言い放ったそいつだった…3年になってクラスも別々になったから…油断してた…何だよ…俺らのあとつけたのか?あいつ…絶対言いふらすだろ…俺はいいけど…智君を好奇の目にさらす訳にはいかね~んだよ…どうする…どうしたらいい?とにかくあいつを取っ捕まえて…口止めしね~と…!結局どこに行ったかわからなくて…家も知
〈S〉あまり目立ちたくなかったから…前にそいつと話した非常階段の方に移動した本当は…話しもしたくね~けど…仕方ない…短くため息をついてそいつの方を見ると…『昨日のこと…バラすと思ってるの?』って言ったんで「うん…」て答えると『言わないよ』「え…マジで?」『うん…私とつき合ってくれるなら…』「は?」本当…最悪…何なのこいつ?何で好きでもない奴とつき合わなきゃいけないんだよ…嫌悪感を顕にしたのが伝わったのか…『わかった…』「え…」『つき合