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検察官が事件の捜査を進め記録を家庭裁判所に送る『家裁送致』18歳から成人に変更になったけれど20歳未満の刑事事件については少年法が適用される。成人の刑事事件は検察官の裁量で不起訴処分になることもあるけれど、少年事件は検察官の裁量が認められてなく犯罪の嫌疑がある限り、すべての少年事件を家庭裁判所に送ることになっていている。そして先日家裁送致があった。家庭裁判所は事件を受理すると観護措置をとるか、とらないかを検討する。観護措置をとるかは重大な事件か、少年鑑別所で心
出てきてから聞いた、鑑別所の中での様子を書きたいと思います。鑑別所の中では、朝が1番辛かったそうです。朝起きると、夢の中から一気に現実に戻り、今の現実を毎朝、思い知らされていたそう。7時になると流れる朝の音楽があるそうなんだけど、その音楽がこないだコンビニでかかっていたらしく、すごく嫌な思い出が鮮明に蘇ってきたらしい...。たしかに音楽って、その時代の情景や感情を、タイムスリップしたかのように思い出すもんね。夜は夜で、なかなか眠れず、私からの手紙を枕元に忍ばせて、こっそり読んだり、家
2011年に公開されヒットした韓国映画「カエル少年失踪殺人事件」には、実際に韓国国内で発生した事件がモデルになっている。1991年3月26日、大邱の城西国民学校に通っていた3年から6年の少年5人は「臥竜山に(実際にはカエルではなく)オオサンショウウオを捕まえに行く」と家を出たきり夜になっても戻って来なかったことから、保護者らが失踪届を出した。そして警察だけでなく、軍も出動して延べ30万人も動員される大掛かりな捜索が行われた。この失踪事件はメディアが連日報道したこともあって、国民の関心は
主人も興奮していたのだろう。そのLINEからは、詳しくは何もわからなくて、一時的に帰ってくる?なに?どういうこと??ほんとに???とりあえず即電話した。主人も興奮した様子で、『準抗告とおってんて!!!!!』信じられなかった。弁護士が皆口揃えて、厳しい。難しい。国選弁護人には、「絶対通んないよ!!!」と言い放たれていた準抗告。通ったんだ。私たちの想いが通じたんだ。。あの子の未来を考えてもらえたんだ。。。ひとり仕事場の更衣室で、泣き崩れた。
翌朝起きて、昨日の出来事はやっぱり現実なんだ。と。またものすごい不安の波が襲ってきたのを鮮明に覚えてる。本当に我が家に起こってる出来事なのだろうか?一体この先どうなるのか?世間の目はどうなる?学校ももうすぐ新学年が始まるのに?考えても考えてもループするだけで、既に疲れ果てていた。下の子を学校に送り出し、主人と2人でi先生の事務所へ伺う。(この日は夫婦2人とも仕事が休みだった)接見では差し入れも預けていたが、数点は返却された。着替えが必要と聞いていたので、スウェットを入れたら、
久しぶりの投稿になりました。前日の慌ただしさで、睡眠もろくに取れていないまま、翌日は早朝勤務だった。でも、身体が疲れているのかもわからないほど、バタバタしていて、今思うと、人間は疲れすぎると、疲れていると感じないのだと思う。まず朝イチで、国選弁護人へ、私選弁護人を依頼したことによる解任の連絡。国選弁護人へ預けていた示談金も口座に戻され、事務的なやり取りで終了した。そして昨日依頼したU先生に、着手金の振り込みを行った。簡単な金額ではないが、本当にこれこそ、藁にもすがる想いだった。どう
私選弁護人を再度依頼したこと。本当に賭けだった。数人の弁護士の見解は、一致しており、「準抗告は通らないであろう。」でも諦められなかった。負け覚悟で。でも諦められなくて。そんな中で依頼したU先生。この先生で、負けるなら、諦めがつく。そう思わせてくれる先生だった。準抗告の結果が気になって気になって仕事中、何度も携帯を見ていた。そして夕方、主人からのLINE。『(息子)が帰ってくる!!!!』!!!!!!!!!!!!!!!!!
仕事を早退してすぐに自宅近くの弁護士事務所を3件あたった。幸いにも主人もお休みの日だったので、(令状持ってくる時点で親の定休日も把握されてたのかもだけど)2人で訪れることが出来た。3人の弁護士さんとお話し、3人とも少しずつ見立ては違うものの、このまま勾留されるか、釈放されるかは五分五分。しかし、一度勾留されてしまうと、実務上鑑別所までいってしまうケースがほとんどで、1ヶ月強帰ってくることが出来ない可能性が高い。その後は、保護観察処分が想定される処分でしょう。と。この辺りの見解は3
午前9時過ぎ。仕事中、普段は私用携帯を触らないのですが、外に出る仕事があり、ふいに携帯を見た。主人からの着信とLINE。何だろう?とLINEを開けた。「警察が令状もってきた。〇〇が連れて行かれた」どういう意味?すぐには意味がわからなかった。即主人に電話をした。主人も詳しいことは何も聞かされていない。分かっているのは、罪名と関係している人物の名前。でもその人物の名前を聞いたとき、詳しくは分からないものの、息子がその人物に怒りの感情を持っていたことは私も息子から聞いていたので、
逮捕された当日の夜依頼した弁護士の先生(i先生)留置されている警察署へ初回接見へ行ってくださった。本当はその日の夜に、息子の様子を聞きたかったが、夜も遅いこともあり、詳しいことは明日事務所へ来て頂いた際にお話します。と。無理を言いたかったけれど、弁護士の先生にどこまでのわがままを、言っていいかわからずとりあえず翌日の朝イチで事務所へ正式な契約に伺うこととなった。24時間前には考えれなかった今の現実。当たり前に部屋で寝てた息子が、今日は帰ってこない。もしかしたら明日も帰ってこない
こんなことが有って、良いのだろうか?4月18日放送のNHK・BS1スペシャル「裁判所が、少年事件記録を捨てた」を観た。番組の内容は、神戸児童連続殺傷事件など、社会を震かんさせた重大少年事件。その審判に用いられた記録を裁判所が廃棄していた。遺族・弁護士・裁判所関係者が語った事とは・・・。供述調書や精神鑑定書などの少年事件の記録。全国的に社会の耳目を集めるなどした少年事件の記録を各地の裁判所が廃棄していたことが、おととし発覚した。事件の数は52件に及び、最高裁判所は異例の謝罪