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王劉氏の前に現れた二娘は辺りを払うような威厳を放っていた。王劉氏、姥、世子、老人四人はその気迫に押され思わず後退りしていた。「こ、これは若奥様…」王劉氏は我が目を疑った。二娘はまだ病んでいると聞いていたのに其処に居たのは完全に健康体の二娘だった。「お身体は…」「どうした?私が治ってがっかりした?」「いえ、とんでもありません…」二娘は得意の人を見下す冷たい視線を王劉氏に飛ばした。「お前は私の病が治るまでの手伝いでしょ。勝手に奴婢を変えるのは未だしも…私の侍女を売り飛ばそうとする
「燕燕、来たわよ!」今夜も賑わう梅翠楼、隣の金花姐さんから耳打ちされる。「…ホントに?!」見れば滅多に訪れる事のないあの人がお役人様の面々と席に着いた。燕燕は頬を染めた。ちょっと前に街で見た彼は…都に流れてきた海賊の残党を追跡捕縛していた。あたしに執心の腹の弛んだヘタレ貴族なんか目じゃない。獲物を狙う目が鋭くてなんて凛々しい男。ゾクッとしたわ。そして…男盛りのあの締まった身体つき。あたしの心臓はきゅっと締め付けられた。あたしの一目惚れ。燕燕は白粉を塗ったうなじの乱れ髪を
このお話は、登場人物の名前や年齢関係性や時系列など、実際とはあえて異なる部分があります。ーーーーーーーーーーーーーーー紗子さんはまだ中学生という多感な時期に祖父の死による相続争いをきっかけに実の母親から、祖父と実父の不倫話を詳細に聞かされることになった。そのことを紗子さんは昭和初期の遺恨が令和にまで遺っている。と表現していて実はそんな話は世の中にたくさんあるのかもしれないそう思った。紗子さん「私自身は
あれから数日も過ぎたころ、二娘の顔色は嘘のようにすっかり明るくなっていた。金蓮の手に入れた丸薬の効き目もさることながら、二娘本人が気力を奮い立たせた結果だった。このまま敗者として皆に馬鹿にされたまま死にたくない。その一念が二娘を支えていた。「やっと全快されましたね」髪を整えて居た金蓮が鏡に映った二娘に語り掛けた。「お前が看病してくれたお蔭よ…」確かに金蓮の献身的な看護がなければここまで回復するのは覚束なかっただろう。美しく化粧をした自分の顔を満足げに見ていた二娘は金蓮をねぎらっ
とうとう都察院で三司審が行われた。十一娘は粗末な監獄衣のまま、三司の前に引き出されひざまずかされた。令宣は審議が行われている最中その隣に立ち参考人として質問に応じる。証拠では主犯は十一娘で密輸を主導したとされていた。だが李尚書は十一娘は実行犯で黒幕は令宣だと改めて主張するつもりだった。「徐羅十一娘、人証、物証揃っている。事実を認めないのか」十一娘は落ち着いて答えた。「皆様、どうかご明察下さい。私と仙綾閣は密輸に関わった事がありません」「証拠が出揃っている。言い逃れは赦されん」李
[元娘の死]急を知らされた羅大夫人と十一娘が徐家に到着し、徐大夫人たちと共に入ってくる。「お母様、旦那様は十一娘を嫁にすると約束してくれました、これで安心して逝けます」しんと静まりかえった部屋にか細い声が通った。母親に話しているようでその実、徐大夫人を始めここに居る全員が証人となるよう皆に聴かせているのが分かった。十一娘は背中に視線の剣を刺されたようだった。大夫人に元娘が別れを告げる。そして十一娘が枕元に呼ばれた。「この永平公家・・」十一娘にだけ聴こえる小声だった。十一娘は姉に身を
『まさかの初期不良で交換。土鍋ごはんに挑戦!』『炊飯器で炊飯以外のことをしたときに』肝心のご飯は、どうするのでしょうか?お亡くなりになった炊飯器の後継機は、パナソニックのSR-R10A、君に決めた!パナソ…ameblo.jp『丁寧な暮らしに至る道は果てしなく遠そう』土鍋での炊飯にチャレンジした結果、盛大に焦げつかせてしまいました専用の土鍋を使うべきでした。三鈴陶器ごはん鍋ご飯土鍋3合炊き四日市万古焼Amazon…ameblo.jp早速、交換してもらった炊飯器で炊きました。5合炊き
「今何時だ」執務室で令宣から尋ねられて萬大顕はのんびりと答えた。「もうすぐ申の刻で〜す」さっき聞いたばかりじゃないですかいとは口が裂けても言えない。分かっている。今日は奥様が仙綾閣にいらっしゃる日だ。帰りに仙綾閣に寄り奥様を連れて帰りたいのだ旦那様は。令宣は机の向こうでう〜んと背伸びをすると筆をパタリと置いた。「よしっ、今日はもう終わりにする」「じゃ馬車を出しますか?」「そうしてくれ…」萬大顕は素早く執務室を出た。萬大顕は令宣が屋敷から乗ってきた馬に主人の代わりに跨る
翌日早速、十一娘は琥珀に命じて金蓮を呼び出した。「金蓮、今日は聞きたい事があって来て貰ったの…、金蓮、若奥様を助けたい?」金蓮は十一娘の前にがばとひざまずいた。「若奥様が助かる為なら何でもします!」十一娘は金蓮の真剣な目を見て頷いた。「あなたが居てくれて本当に良かった」屋敷へ戻った金蓮はやせ細った若奥様の手を握った。「金蓮…もう私は長くないわ…何よりも心残りなのはあなたの事よ…早く此処を離れなさい…私が死ねば誰も守ってくれないわ」特に今家事を仕切らせている王劉氏は金蓮を老人の後妻
「十一娘!」大夫人は西跨院の前庭に立っていた。後に控える杜姥の持つ盆の上には毒酒と盃があった。十一娘は冬青と琥珀を伴って西跨院の階段を降りた。二義姉・怡真は毒杯を見て青ざめた。義母上はこの西跨院の庭で十一娘に毒酒を飲ませるつもりだ。大夫人に歩み寄って進言した「義母上、事件の真相はまだはっきりとはしていないのですから早計に処罰なさってはいけません」大夫人はその声を無視して宣告した。「十一娘、家主を謀殺した事実があり家訓に従って処罰する!」そして怡真を振り返ると断固として言った「何
今年も亡き大旦那様とその世子二兄の命日が近づいて来た。徐家にとって家族だけが参列する大切な行事だ。毎年その日には二義姉怡真が亡き夫が好きだった竹を描いた絵を燃やし霊前に供える。今年も怡真は絵を準備しようと筆を手にしていた。二男・令安は逞しい武人であるだけでなく文人として書画の才にも大層優れていた。壁にかけた掛け軸の竹絵はその夫の絶筆で怡真が朝な夕な夫を偲ぶよすがとしている。いざ筆を手にすると亡き夫が怡真の手をとって竹絵を教えてくれた幻が浮かぶ。怡真と互いに愛し愛された夫とのあの優し
文姨娘が大夫人の前に呼ばれた。「文姨娘、令宣が刺された現場に居合わせたのか?」大奥様から呼び出される事など滅多にないので何を聞かれるのか予想はしていた。「いいえ、知りません」「だが門番に聞けば令宣はお前と秦姨娘に連れて帰って来られたとか」「それはたまたまです。丁度帰宅した時旦那様が負傷して帰って来られました。それで旦那様をお世話しました」「ほう・・そうか?・・誰か!」大奥様が声をかけると侍女が秦姨娘を連れて入ってきた。二人は顔を見合わせた。文姨娘は大奥様が手回し良く秦姨娘を呼ん
毎回毎回、書くたんびにオカシイところあちこち訂正したり加筆したりたった一文字を書き足したり消したりしてます。もし何回も読んでくれる人がいたらその度に文章の細かなとこが違ってることに気付いてくれると思います。【夜の吐息】この回はホントに書いた直後から百回くらい⬅大袈裟書き直してますwww😂内容に関してはちょっとエロ路線かな〜?と思いつつ令宣と十一娘にエロはつきもの⬅言い過ぎ🙏なのでまあいいかと書いてる次第です。書いてると、ア、もっと細かくもっと具体的に書いたほうが読んでく
十一娘はその日大勢を引き連れ茂国公府に現れた。予想していたかすぐに王劉氏が出て来た。どこから見つけて来たのか王劉氏はまだ色香の残る年増で押しの強そうな生意気な顔をしていた。王劉氏は一瞬この大勢に驚いたようだったが後ろに金蓮を見つけると馬鹿にしたように嘲った。「おや、金蓮。助っ人を呼んで来たのかい?」更に先頭に立つ十一娘を見ると澄ました顔で素っ気なく言い放った。「だけど今若奥様は誰ともお会いしないわ。どなたか存じませんけどお引き取りを…」金蓮が大きく出た。「このお方をどなただと
アラフォー&アラサーの婚活シングルマザーの婚活、再婚応援しますスピリチュアルカウンセラー愛海ですわたくし今、お取込み中こんなアプリあるんですね笑巷で不倫という単語よーく聞きますテレビの中でもしょっちゅう芸能人の不倫報道を目にします不倫とお妾さんの違いって何だと思いますか?広辞苑に書いてる直接的な意味ではなくてね私が思うに不倫というのは今一番ポピュラーな既婚者恋愛ごっ
姫漢字の意味成り立ち隠された素晴らしい由来【姫】音-キ訓-ひめ画数-10-意味身分の高い人の側妾(そくしょう)。宮廷に仕えている貴婦人。現代では美女の代名詞として使用。王族や貴族の娘を指すようになった。漢字の臣という漢字は頤(あご)の原字です。「女」と「頤」から「あごのはった女性」という意味もあるようです。・・・ほうほう。ago…かぁ…時代の流れを追っていくと姫という漢字が表す意味は変化してきたようですね。・・・では、さようなら!
ヒトの不倫で世間が大喜びするのがあまりに腹立つので暴論を吐きます。小室さんの件が直接の切っ掛けですが、小室さんは置いておきます。その前、藤吉久美子や斉藤由貴が叩かれてたのにオトコの方はスルーされてて、それが腹立つから書きました。-*-また時代錯誤と思われるかも知れませんが、戦前くらいまでは大金持ちがお妾さんや二号さんや愛人を囲うのは当たり前でした。道義的にどうかは置いときます。不倫と二号さんがどう違うのかWikiで調べてみたら、下記の通りらしいす。(Wikiより直接引用)
映画の予告でもわかるように五代さんの女性関係?気になります……(笑)妻の豊子さんと遊女ハルさんの存在…映画は事実を元にしたフィクションですから真実はわかりませんが……豊子さんとの間に子供は生まれなかったので…子供は全てお妾さんの生んだ子供のようです引き取って育てた豊子さんも尊敬しますが自分の産んだ子供を育てられなかった女性たちの気持ちは如何ばかりでしょうか?