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廃藩置県の話をしましょう。江戸時代の「幕藩体制」というのは、地方分権システムです。日本は三百いくつの「藩」という半独立国に分かれていました。しかし、黒船が来て、諸外国が通商を求めて(要求して)きて、フェイズが変わってしまったんです。嫌がおうでも世界経済とコミットせねばならなくなった、「世界の中で競争して勝ち抜いていかなけれればならない」というふうに、モードが変わった。このためには、地方がバラバラの幕藩体制は解体して、日本を作り替えなければならない。そのために「倒幕運動」がおこりました。
久しぶりに幕末の歴史小説です。薩摩藩の殿様、島津久光が主人公になっています。島津の殿だと島津斉彬が開明的だ、明君だと高評価であり、その弟の久光は本によっては暗君だのなんだのと、サゲられることが多いように感じています。本当にそうだったのか?あえて久光の方を主人公にしているのが、植松三十里さんの新解釈なのかも。陽の当たらなかった人物にあったはずの心の動きやのっぴきならない事情。さし向ける眼差しが優しいと感じました。ちなみにわたしのイメージとしては、フィクションとは分かっていな