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大型の生物化石が大量に見つかるようになる前の地質時代はすべて先カンブリア時代になります。エビとかカニみたいな化石は出てこないので面白くありませんが、地球史で最も長い時間を占めます。地球の誕生は46億年前ですが、46億年というのはイメージしづらいので46億円だと思いましょう。これだけあったら働かなくてもいいのにな、と、遠い目をしてイメージしましょう。先カンブリア時代は、一目で生物だと分かる化石が現れる5.4憶年前まで続くので、実に40億年も続いたことになります。「いやあ、
こんにちは!気持ちの良い五月晴れ!本当に、これから雨が降るのかしら???大学1年の長男の共通テスト対策の話です。共通テストでは、国英数以外に社会2科目、理科(基礎)2科目が必要でした。社会は一番の得点源の地理に加え、現代社会を選択しました。現社は今年度からなくなるんですよね?公共という教科に変更になるのかな。『「地理」だけが特化しているらしい長男の頭脳』こんにちは!研修旅行明けに、長男は某模試を受けていました。学校で受けたのですが、1日ですべて
一目で生物だと分かる化石は、多細胞で、骨格や殻など、硬い構造をもつ生物のものです。こういったものが出てくるのはだいたい、5.4億年前より新しい地層からなのだそうです。だから、以降の地質時代は「顕生代(生物が顕れる)時代」と呼ばれます。顕生代は大きく、古生代、中生代、新生代に分けられまして、これは3つだけですから、覚えやすいです。そう、3つならなんとか覚えられるんですよねー。ところが、古生代が6つの紀に細分されているので、覚えにくいです。しかし、ここを乗り越えると、地
46億年の歴史がある地球ですが、時間があまりにも長大なのでイメージしにくいと思うんですよね。そこで、先カンブリア時代、古生代、中生代、新生代と学習した後、まとめとして「地球カレンダー」という取組をしています。「46億年の歴史を365日に置き換えると、どうなるでしょう?」というものです。1月1日を地球誕生、12月31日を現在とすると、古生代の始まり、中生代の始まり、新生代の始まりは何月にあたるでしょう??古生代の始まりについて、何人もの生徒を指名して答えさせま
大森房吉先生が考案された大森公式。PS時間(初期微動継続時間)が分かれば観測点から震源までの距離が分かるという式です。大森先生は、旧帝大(現・東京大学)の教授だった方で、1900年に大森公式を発表されています。d=(Vp*Vs/(Vp-Vs))*tという公式なんですけど、文字式に苦手意識があるようで、なかなか理解するのが難しいようです。段階を踏んで、理解できるように工夫をしています。ポイントは、「具体的→抽象的」です。まず導入です。下のような地震波
距離と時間と速さの関係なので実質小学校の算数なので落ち着いてやれば簡単だけど結構パニクるかも後回しにしたほうが得策かもP波が到達するまでに2.5秒その2秒後にS波が到達したのでS波は14kmを4,5秒で到達したわけでS波の速度は14÷4.5=3.1で正解は2生物や地学の計算問題はほとんど小学校の算数だし出題される分野がほぼ決まってるから慣れておけば心配ない走時曲線(といっても直線だけど)から地震波の速度を求める問題は多いから練習しておいたほうがいい
地学基礎と生物で登場する地質時代を、教科書レベルで主なところを一枚にしたものを作りました。地質時代は奥が深いし、まだよく分かってないことが多いので難しく感じますが、高校生のうちはこのくらいで、きっと、役に立つんじゃないかな。そもそも、「地質時代」が考えられ始めたのは18世紀のこと。それからずっと、何かわかる度に修正が重ねられているので、高校生の立場では、どうしてこうなっているのかが分からない点も多いのです。例えば、18世紀の「地質時代」の概念が生まれたころ、まず、化石が出な
17世紀に大議論がありました。私たちは地球が横長の回転楕円体であると知っています。が、人工衛星もなかった17世紀に大激論の末、地球のかたちは既に分かっていたのです!!可能性は2つ。イギリスのニュートンは横長の回転楕円体だと考えました。一方、フランスのカッシーニは縦長の回転楕円体だと考えたのです。決着をつけたのは、フランスでした。フランスの学士院が調べた結果、地球は横長の回転楕円体であることが判明したのです!!さてさて。それで、その証拠は以下のように書かれます。『緯度
地質時代のお話も、新生代で終わりです。新生代は、一番最近の地層を元にまとめられた時代で、世界中で恐竜が繁栄した中生代の後になります。地質時代には、分け方の問題が絶えたことがなくて、21世紀に入ってから新生代だけでも3回の提案が出されています。もともとは現生の生物に近い化石が現れる地層が作られた時代として作られた第三紀ですが、人類の時代として第四紀が加わり、今では第三紀が古第三紀と新第三紀に分けられて、長く使われてきた「第三紀」はなくなりました(使ってもいいそうですが