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母が亡くなって以降、親父は自我を抑制できないほど現場に来ては荒れ狂うようになった。父はこれまでも破天荒な人ではあったが、その頃は機嫌が悪いと下請けの職人の襟首を掴んで振り回したりするまでになっていた。母が亡くなった翌年には、甲斐組の職人頭だった片腕のフルヤさんも病気で亡くなり、創業専務のノボル叔父さんも高齢を理由に会社を去っていった。創業から甲斐組を支えた人々が周りからどんどんいなくなってしまうなか、僕はその度に専務として、荒れる父から社員をかばい、会社の経営をやりくりしなければな
飯場の子第9章35話「娘の誕生~結婚式」前述したが、僕は平成15年5月に入籍をした。当然姉や身内からは「結婚式や披露宴はどうするんだ?」などを聞かれるのだが、僕自身は結婚式はやらない考えであった。理由の一つは僕の両親は結婚式も上げていない、父の兄弟はすべて結婚式を挙げていた。時代がら、ささやかな式であったと思うが、立派な写真が残っていた。僕は幼き頃にオヤジに「なんで結婚式をやらなかったの?」と聞いたことがある。かえってきた言葉は「仕事が忙しすぎてそんな事やってる暇がなかった。」と