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「古刀再現」現代刀匠の目標としてよく見かける言葉です。ただ、これについて前々から思っている事があります。「150万円で古刀に似た現代刀が作れたとして、誰が買うんだろう?」古刀が好きな人は「古刀に似た現代刀」ではなくて古刀を買うのでは?と思われてならないのです。観賞レベルの刀の注文打ち価格は概ね100~200万円くらいです。この価格帯だとそれなりのレベルの古刀が買えてしまいます。「古刀再現」は現代刀匠にとってとても崇高な目標だというのは理解しているつもりです。でも、それが実
Twitterを見ていて、「戦国時代は農民もみんな刀を差していた。ルイス・フロイスもそう書いている」というようなtweetをみたのですが、、、「そんなわけないだろ」というような反論を延々としている人がいました。もし農民が刀を持っていたら一揆で使ったはずだとか、もし刀を持っていたら困窮してら売るだろとか、、、幼稚な反論を続けていました。いやいや、一向一揆て知ってる?とか、農民が困窮したら刀売るんじゃなくて刀で強盗しに行くに決まってるだろ?とツッコミを入れたくなりましたが我慢しました。江戸時代じ
日明貿易日本の輸出品は、銅、硫黄、金、刀剣、漆器、蒔絵などであり、日本が輸入したものは銅銭、生糸、綿糸、織物、陶磁器、書籍(仏教経典)、香料などであった。銅銭は洪武通宝、永楽通宝などで、貨幣が鋳造されなかった日本で広く流通した。勘合貿易/日明貿易世界史の窓appendix用語とヒントwww.y-history.net・・・・・日本刀の地鉄(科学的考察)日本刀地鉄の分析、倭寇の影響ohmura-study.net↑この本と著者のサイト。このサイトは結構
最近、SNSで先生のサイトを批判する輩を目にしました。先生のサイト↓日本刀の刀身構造日本刀の造り込みと刀身構造の考察ohmura-study.netまずなぜ先生がこのようなサイトを立ち上げたかを説明すると美術刀剣界の軍刀に対する誤った考え方に対するカウンター(反論)なのです。美術刀剣界は「軍刀は日本刀の形はしているが日本刀ではない」という。それでは、なぜ軍刀は日本刀でないのかと美術刀剣界に言わせると。⚫玉鋼を使っていない。⚫芯金が入っていない。⚫折り返し鍛錬をしていない。等
本日二つ目の記事ですが、、、前回の記事で紹介した石井昌国氏の名著を読んで思い出した事があります。古刀は芯鉄を入れない無垢鍛え・丸鍛えという方法で作られていたという俗説があって、結構信じている人がいるようです。これは完全にデマ、というか誤解です。無垢鍛え・丸鍛えの刀は古刀にも新刀にも現代刀にも一定の割合で存在しますがいつの時代においても常に少数割合です。今回はこれについて書いていこうと思います。・・・・・蕨手刀日本刀の始源に関する一考察/石井昌国著/雄山閣/
↓先生の著書を誤りとプログやX(旧ツイッター)で主張しているトトメスと名乗る人物に反論をしたところ美術刀剣愛好家に多い「ブロックして逃げ」をやられました。ブログをやるということは反対意見も来ることを想定しなければなりません。反対意見はプロックして逃げて賛同意見だけを取り上げる。このトトメスという人物↓他人の著書を批判することは道徳的にも法的にも責任がかかってくると理解しているのだろうか?トトメスよ●言論には言論をもって応えよ。●理論で先生を論破してみろ。●その自信がないなら
日本刀の最も簡単な鑑定方法刀(日本刀)を鑑定する場合、最も大切なことは刀が造られた時代区分をはっきり知ることです。刀が造られた時代を知る事ができれば時代背景もよく分かり、日本刀の見方も変わってきます。そんなことから日本刀の最も簡単な鑑定方法を考えてみました。刀の製作された時代区分を大ざっぱに分けてみると次のようになります。慶長時代(桃山時代)以前の刀を古刀、慶長から幕末頃までが新刀、幕末から明治初期頃までを
私は刀が好きなのですが一つわからない事があります。そもそも日本刀て何?どういう条件を満たせば日本刀なのでしょう?「玉鋼が原料で、それを折り返し鍛錬して作った刀」という認識が一般には多いのではないかなと思います。しかし、玉鋼と同種の鋼は新刀期より以前には存在しません。玉鋼という名称にいたっては近代以降のものにすぎません。玉鋼じゃなくても、たたら製鉄で作られた和鉄なら良いのか?しかし古くから「南蛮鉄で鍛えた」と銘にある刀も多いし、中国大陸の鉄材を使用したような古刀