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◆◆◆くじょうみやび日録第二期◆◆◆周防柳さん『逢坂の六人』を読みました。古今和歌集撰者・紀貫之が語る、<六歌仙>の思い出のおはなし。かつて『蘇我の娘の古事記』が話題になっていた気がしますが、例によって初読みの作家さんと思います。◆思わぬ広がりのある歴史物語?純粋に物語として夢中で読めました、面白い!ほかの作品は知りませんが、この小説は創作色強め。作風でしょうか。まったく知らない人が<史実>として信じてしまうとちょっと……。「小説ですので!」と思って楽し
今回は吉右衛門が脱退前最後の公演となった市村座の筋書を紹介したいと思います。大正10年2月市村座絵本番付演目:一、八陣守護城二、小磯ヶ原三、六歌仙四、新皿屋敷月雨傘この時既に脱退日のXデーの日取りまで決めていた吉右衛門でしたが秘密が漏れるのを恐れてか弟子や弟達にも脱退を打ち明けていなかった事もあり、市村座の幹部や菊五郎は今回の公演が吉右衛門との最後の公演になるとはつゆ知らず帝国劇場から宗之助をゲストに再び迎えての座組となりました。参考までに大正7年に宗之助
…として紀貫之が挙げた六歌仙のうち唯一の女性歌人は誰か?紀貫之が『万葉集』より後の時代から選んだ歌人の「ベスト6」とも云える「六歌仙」のうち、女性は「小野小町」他は、・在原業平・僧正遍照・喜撰法師・文屋康秀・大友黒主である。『古今集』「仮名序」では、小野小町を「あはれなるやうにて、つよからず。いはば、よきをうなの、なやめるところあるににたり。つよからぬは、をうなのうたなればなるべし」と評している。『古今集』には春歌の部にある「