ブログ記事303件
次の日の朝、琴子は頭部検査を行った。その結果、琴子の脳の腫れはいつの間にか消えていた。「こ、琴子ちゃん?」「おば様……?」「琴子ちゃーん!」病室のドアを開けた紀子は琴子に抱きついた。「琴子ちゃん…目が覚めたのね……よかったわ。」「お袋、一旦離せ。琴子はまだ本調子じゃないんだ。」紀子は琴子から離れると直樹を真正面から見た。「なんで黙ってたの!」「おば様!ごめんなさい!昨日は頭がごちゃごちゃしてて……」直樹を責める紀子に、琴子が慌てて弁解する。「いいのよ、琴子ちゃん!」「は
「金之助!久しぶりやん!元気やったか?」「なんや、おかんとおとんか。」「何やねんその反応!元気ないやないか?」「金之助、今日は誕生日さかいな、元気だし。」玄関で話してるのもなんだからと部屋へ上がっていった金之助の両親に対し、金之助はドアを開けたまま外を見ている。「金之助、何かあったんか?」「いや、な…なんでもあらへん。」「金之助、失恋でもしたか?」「失恋なんぞ、してへん。俺はまだあきらめとない。」「金之助…とりあえずご馳走持ってきたさい、たべな。」「ああ。」(入江!わしはな
モニターに、老紳士が映った。「松本さん、綾子さん、お父さん、裕樹くん。会社の方が来られたようだから、席を外しましょ。」「しょうがないわね。あなた達の寝室で待機するわ。」琴子達6人が退席する。ssssssssssssssss「失礼するよ。入江くん、退院おめでとう。」「お、大泉会長。遠いところをわざわざ。」「今日は孫の沙穂子も連れてきたよ。いいかね?」大泉会長に対してダメとは口が裂けても言えない。「ええ。はじめまして。」「はじめまして。大泉沙穂子です。おじ様、退院おめでとうござい
「入江さん、おめでとうございます!元気な女の子ですよ!」「生まれた。。。」琴子は泣きながら産まれたばかりの我が子を抱きしめた。「よく頑張ったな。お疲れ。」直樹もその姿を微笑ましく見守り、琴子の頭を撫でた。一段落して琴子も眠りについた頃、紀子ママが病室へやって来た。「琴子ちゃん!どっちが生まれたの!??」「お袋静かにしてくれ。琴子眠ったばっかなんだよ。はぁ。絶対に騒ぐなよ。女の子だ。」「女の子………。お兄ちゃん!?本当なの!?」「だから騒ぐな!一回出るぞ。」直樹は紀子ママを連れ
はい!奇跡の塊です!久しぶりだから忘れちゃってるひと多いかな…とは思いますが。最近金ちゃんの誕生日をして、許婚だして、奇跡の塊忘れてました💦あ〜今更だけど悦子さんの命日と元旦と成人式!わすれてました。その日は囲碁大会が……言い訳…すみません。成人式、雨と雪で大変でしたね。皆さんはどうでしたか?やはり雨男雨女、晴れ男晴れ女が集まるのでどちらが強いかの駆け引きですね…◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆琴子は相変わらず昏睡状態。直樹は仕事しながら何かの勉強をして疲労で倒れそうな勢
また遅くなりました…いつも謝ってますね💦◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇「入江くん…ぐすっ……どこ…ぐすっ…怖いよ入江くん……うっ…」病室のドアが勢いよく開いた。「琴子!」直樹は走って来たようで息を切らしている。中には担当の看護師や直樹の代わりに診察した医師もいた。琴子はまだ起き上がる力がないのか横になっていた。「入江くん?……ぐすっ…」琴子は手を声のする方へ持っていった。「琴子。なぜ泣いてる?」直樹は琴子を抱きしめた。「入江くんだ……どこいたの?ここどこ?うっ…ひっく…」
ごめんなさい!金曜日には投稿できていたのに、投稿ボタン押し忘れてました💦◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆あれから5年の年月が過ぎた。琴子は昏睡状態のまま。直樹は昏睡状態を完治させるため脳外科に入った。「入江先生、今日、これから一緒にお食事どうですか?」「いえ。家に帰るので。先失礼します。」直樹は医者になっても、いままでどうり女性からの人気が高い。そして噂が密かに回ってた。ssssssssssssssss「ねえ知ってる?入江先生って婚約者いるんだって!」「知ってる!ショック
ちょっと早いですが、アップします。実は、あまり詳しくは言えないんですが、半年後、半年間お休みになるかも知れません。つまり7.8月~1.2月までお休みになるかも知れません。なので今のうちにお話をできる限りアップしていきます。といっても、今までの生活が変わるわけでもないのでどれくらいアップできるかわかりませんが…半年後なので気長とは行きませんが、その月日の分をしっかり半年間で埋めていけたらなと思います。でも上手くいったら今よりも遅いペース、短いお話ですが、アップできるかも知れません。も
ついに決勝戦。クリスは組んだ相手が悪く、1回戦で負けてしまった。試合が始まり、お互い1セットずつ持っている。あと1セットで決着がつく。なんだか琴子の様子がおかしい。大量の汗をかき、苦しそうだ。「琴子、棄権するか?」「ううん…はぁ…はぁ…最後まで…はぁ…やる!」「お前も分かってるだろ?汗の量半端じゃないぞ。」「い、いつもより気合い入って汗かいちゃった。」「……無理すんなよ。」(これ以上琴子に何言っても無駄だな。しかしなんだ……?脱水症状…ではないな。ちゃんと水分とってるし、休
途中で寝落ちしました、、すみません最近1週間過ぎてからの投稿になっているので頑張ります!◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇「直樹、食欲なかったね。どうしたの?」「いや...」「そう?あ、みーちゃん待って!」琴子はベッドから落ちそうになっている琴美に気づき慌てて近づいて膝の上に座らせた。「なあ琴子」「なあに?」「俺、沙穂子さんがしようとしていることに意味があるのかわからなくなった。」「ど、どうしたの?急に」「沙穂子さんは大泉会長を追い込むことで満足はするだろうけど、俺も琴子も、琴
『パパ退院おめでとう♪』『お兄ちゃんと琴子ちゃんの結婚記念日!』朝、みんなが起きた頃にはリビングに、垂れ幕が2つ、ぶら下がっていた。紀子はルンルンとキッチンに立っている。「朝からすげーな。」「うん。今日はお義父さん退院出来るんだもの。お義母さんも張り切るよ。」「でも、ばたばたしすぎて結婚記念日忘れてた。」「私は覚えてたよ。」ssssssssssssssss午前中に重樹を迎えに行き、午後のお昼ご飯にパーティーをした。「パパ、退院おめでとう!」重樹が帰ってくるからと、重雄も今日
R12歳です。尚、自己責任でお願いします。◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆夕飯。今日はクリスマスイブでメニューが豪華だ。今日も嫌いな野菜と格闘中の琴美。「みーちゃん、いい子だからサンタさん来る?」「勿論!でも、好き嫌いしてたら来ないかもよ。」「…ニンジン嫌い…」ニンジンを箸で持ち上げ眺めながら呟いた。「じゃあ今年はサンタさん無理かもね。」「みーちゃん頑張る!」パクッ目をつぶり、嫌な顔をしながら食べた。「偉いじゃないみーちゃん!頑張って続けたら、サンタさんくるし好
(何コレ、真っ暗で白い光が点々と見える。私は今どこ?何してたんだっけ?あ、そうだ、退院して、みんなでパーティーしてたんだった!それで理美達に入江くんと目が合ってるって言われてじっとまっすぐ見てたら真っ暗の中に黒くて綺麗な丸が見えた気がするけど…あれ、入江くんの目な気がするのは気のせいかな?)琴子は、やはり思うように動かない体の暖かいところを動かした。力いっぱい動かし、頭が苦しいくらいドクドクと脈をうっている。琴子は苦しさに顔が歪んでいた。それに気づき必死で呼びかける直樹。ひたすら琴子の
「入江先生、この病気について、なぜ研究しようと思ったんですか?」「はい。私の婚約者が交通事故で意識不明になりました。それで治して助けたいと。」もう何度目だろう。毎回同じような質問。毎回同じような回答。直樹もうんざりしてきた。『若手イケメン天才医師』として有名になった直樹。でも直樹は、有名になりたくて研究したわけではない。人には言えないが、日本の医学に貢献しようというわけでもない。琴子を助けたかったから。でも病院院長に頼まれたらテレビの取材に受けないわけにもいかない。まだ琴子
直樹は医局に戻って大蛇森にさっきのお礼を言った。机に向かってカルテの整理を使用としても進まない。琴子のことが気になってしょうがないようだ。「入江先生、もう上がってもいいですよ。」いつもの速さは何処へやら。痺れを切らした脳外科部長が直樹に声をかけた。「え…でもまだ時間じゃ……」「入江先生、今やっても全然進まないんじゃないんですか?それなら明日の朝早めに来てやってください。」「じゃあ持ち帰ってもいいですか?」「…わかりました、いいですよ。」「ありがとうございます。お先に失礼しま
こんにちは許婚がまだ書けてないので今週は奇跡の塊です直樹はベットの横にあるモニターを見た途端その場に崩れた。「よかった……生きてた……」「な、直樹くん、急に崩れ込むなんて心配させるなよ。」「すみません。」「まもなく主治医がこちらに来ますので。」看護師はそういうと頭を下げて出ていった。「直樹くん…これって…」「事故にでも会ったんだと思います…身体中なので殺人未遂とかそういうのではないかと…」「よかったというべきなのか……」「こんな状態でも生きてたのは奇跡ですね。」トント
あけましておめでとうございます。昨日、更新できるかな…?と言っていましたが無理でしたね。昨日の年越しではの〜んびりお風呂に入ってました笑ブログを初めて10ヶ月くらい。初めてのお正月でした。これからもよろしくお願いします。去年のお正月はこ〜んな大きなエビ!そしてあんこう鍋でした。ごめんさい、あんこう鍋は写真ありませんでした…私、エビ大好きなんです!なのにアレルギーで食べれない……目の前に美味しそうな毒……辛い……今年はお肉です!アレルギーは甲殻とフルーツだから大丈夫か!
デート当日。琴子は何処に行くのかも知らされぬままだった。「準備出来たか?行くぞ。」「はーい。」「琴子ちゃんお兄ちゃん行ってらっしゃい!琴子ちゃんいい?お兄ちゃんに甘えて楽しんでくるのよ〜!!」「お袋。尾行しようとか考えてないよな?頼むから今日だけは2人きりにさせてくれ。じゃーな。」「行ってきます!」「いってらっしゃーい!」直樹と琴子は直樹の運転で最初に公園に向かった。直樹と琴子が1番最初にデートをした所。「うわー。懐かしいね。」「お前のせいでボートから落ちたんだもんな。」「直樹
お待たせしましたなんだかパソコンのキーボードの調子がおかしくて…昨日は力尽きて寝ました今日は仕方がないのでためていた話をコピーして貼り付けての作業しました。ちなみにこのコメントは携帯で打ってパソコンにメールを送ってそれをコピーしました。なのでこのコメントはすごく文字が大きいと思います許婚の方が全然進まなくてすみません◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆タ、タ、タ、タいつもより早い足取りであいつが近づいてくる。いつもと違って声を抑えていない。俺は小さな隙間から覗いた。すると奥行きのある
琴子の妊娠が分かってから1ヶ月が過ぎた。琴子も入江くんから直樹呼びに慣れてきていた。(半分以上は直樹のせい)師長にも話したところ、重い荷物は持たず食事を運ぶ、薬の受け渡しなど簡単な仕事を任されていた。今日もいつも通り直樹に起こされ、起きる琴子。「おはよ。飯食うぞ。」「おはよう。行こうか。」「お義母さんおはようございます。手伝いますね。」「おはよう。ありがとね。じゃあこれ運んでくれるかしら?」「わかりました。今日も美味しそ、、、うっ。」琴子は吐き気を感じ洗面所へ急いだ。直樹も心
琴子は直樹との約束通り8ヵ月で産休に入った。それからは毎日紀子の手伝いをし、現在10ヵ月となりいつ生まれてもおかしくない時期になっていた。琴子はその日朝から違和感を感じていた。(なんかお腹がいつも以上に張ってて痛い…。でも時間バラバラだから陣痛じゃないよね?)直樹は朝早く呼び出しがありもう居ない。紀子に言おうと思ったが、まだ我慢できる痛さだったから言わなかった。「琴子ちゃんおはよう。朝ごはんできてるわよ。」「おはようございます。いただきます。」琴子はいつも通りに振舞った。しかし箸
投稿遅くなりました。今回は言い訳することもありません。新年度に入り、進級し、バタバタでブログのことが頭から抜けていました。そろそろ入院するというのに……また明日か明後日、今週中にその説明をまたします。◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇(ここどこ?真っ暗で何も見えない。でもところどころ光が見える。あ、そうだ、私鳥目だからだ。この光景も久しぶりだな。あれ?見えてる……)などと考えてると自分でも混乱してくる。(見えてる!?でも……いつもと違って破れたところからの光みたいに光の周りがギザギザしてる
だいぶ不定期なブログになってきているので頑張ります毎週、毎週すみません◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇「おはようございます」「おはよう、琴子ちゃん。今日は顔色いいわね、何かあった?」「はい、少しいいことがありました。」「よかったわ〜最近辛そうだったから」「ご心配お掛けしました」今日は午後に沙穂子と会うことになった琴子。急であったが、沙穂子も琴子と会いたかったため、急遽予定を変更した。「琴子ちゃん、これ」「アルバム…ですか?」紀子は琴子にピンク色のアルバムを渡され、開くと、そこには
この番組はまず、04.12スイッチ×インタビュー入江君×大森さんを観ていた時に予告を観て、この番組が見たくなった。入江君という人に興味を持って応援したくなったからだった。0歳からプールに入っていたなんて。そんな事、出来るんだ。信じられない。本当はパリオリンピックで辞めたかった。きっとこれから書くことは全てがパリオリンピックに出場する為だ。そうだよね。ここまで頑張ってきたんだもん。そして、ここから書く事は彼の言葉が多いかもしれない。それだけ、彼の言葉を追って
パーティーも終わり皆、自室へと戻っていた。「体調大丈夫か?」「うん。ありがとう。ここにいるんだね。」「そうだな。大事にしないとな。」直樹は琴子をそっと抱き寄せた。「入江くんありがとう。私幸せだよ。」「俺も。ところで、お前さそろそろ入江くん呼びやめないか?」「え、じゃーなんて呼ぶのよ。パパ?」「馬鹿。普通に直樹って呼べよ」「無理無理無理無理。そんな。。。入江くんじゃダメ?」「駄目だ。」「、、、、な、、直樹、、、」「これからは直樹な。入江くんって呼んでも振り向かねぇーぞ。」
「ただいま。」「お兄ちゃんおかえり。琴子ちゃん朝からずっと洗面所とベッドの往復してて。食事も何もしてないのよ。」「わかった。」「琴子、ただいま。大丈夫か?」「直樹玄関行けなくてごめんね。気持ち悪い。」「気にするな。ちょっと待ってろ。」直樹は洗面所へ行き、洗面器の中にビニールと新聞を入れた。「気持ち悪かったら、ここへ吐いていいから。それと何も食べてないってお袋から聞いたけど、なんか食べれそうなものあるか?」「無理。食べたら出てきそうだから。」「じゃー水持ってくるから。水分補給だけ
「うっ。」直樹に不安を取り除いてもらっても、悪阻が落ち着く事はなく、以前にも増して苦しそうにしていた。「大丈夫か?」「うぇ。気持ち悪い。吐きそう。うっ。」「吐いていいぞ。」琴子は何も食べれてないため、胃液しか出てこなかった。「ベッドに戻れるか?」「うん。」直樹に抱かれながら、琴子は寝室に戻ったが、気持ち悪いのは治らなかった。毎日のように夜寝ている時も、トイレに行っては戻していた。琴子の体力はどんどんなくなり、細くなる一方だった。ある日の夜、直樹は患者が急変したので呼び出さ
コンコン「はい。」「相原さん、ご飯持ってきましたよ。」「ありがとうございます。」机の上にご飯が置かれた。「相原さん、あなたは今、目が見えない状態です。なので私たちが食事の介助をします。ですが……」看護師は直樹の方を見た。「なんですか?」「入江先生、後はお願いします。」「は?なんで俺ですか?」「あら、婚約者さんなんでしょ?だったらお願いしますね!」看護師そういうと出ていった。「たくっ、看護師長は何考えてるんだか。」「あの人、看護師長なんだ。」「ああ、既婚者だから普通に接
「・・い、入江くん、お誕生日おめでとう!!」「・・・ああ」今日は入江くんの誕生日。入江くんの論文作成もあり、2人でお義父さんの別荘に来ているのだ。いつもの私なら、入江くんの誕生日はテンション上がりまくり。しかも今年は別荘で2人きりだし。いろいろと準備もしていたのだけれど。「・・・・・はぁ〜」お互いからこぼれるため息。なぜ、こんなことになったかと言うと。それは昨日の出来事。別荘に到着し、翌日は入江くんの誕生日!ということもあり、私は張り切って準備していたのだ。そして、荷物を抱
「ったく、何やってるんだよ。」「パパー!」「病室いないからどこ行ったかと思えば。」もう日が暮れてきた。直樹が斗南大学病院に到着し、病室を訪れても病室はもぬけの殻。看護師に聞いても朝一で抜けてお昼も院内食は食べてないと言われた。「いつから外いるんだよ。院内食食べてないっていうし。」「かたいこといわないの、お兄ちゃん!」「ごめんね、お義母さんと琴美と色々お話してたの。」「そんなこと、病室でできるだろ。」直樹はそういうと琴子を抱き上げた。「キャ!」「こんなに体が冷えたらダメだろ