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AMH検査で卵巣年齢がかなり高くなっていることがわかりました。去年までは普通だったのに・・・。卵巣年齢が高くなってからは、超音波で見える卵子の数も極端に少なくなりました。採卵もままならない状態です。自分でもできることは何かあるのでしょうか?実際の年齢やAMH値から推定される卵巣年齢をもとに、治療のスケジュールを立てることが大切です。実年齢が高い場合や卵巣機能が低下している場合、早くステップアップすることが勧められます。卵巣の反応性に影響する因子として、体重があります。標準
Q.凍結胚盤胞移植で陽性判定、6週で心拍確認が出来ました。診察では特に何もいわれなかったのですが、エコー画像を見ると5週GS1.00cm、6週GS1.00cmと胎嚢が大きくなっていないように思えます。現段階では児心拍が確認出来ていれば、胎嚢の大きさはあまり気にする必要はないのでしょうか?A.当院の胚盤胞移殖の妊娠成立では、胚移殖10日後が妊娠4週1日となります。妊娠経過を超音波検査で見ていく場合、以下のことを目安にしています。妊娠5週中に胎嚢が子宮内に確認でき
Q.現在、採卵に向けて排卵誘発剤FSH/hMG連日注射中です。風邪をひいてしまい採卵までに治したいのですが、風邪薬などの服薬は問題ありませんか?また、吸入薬なども可能でしょうか?A.発熱や咳など風邪症状が強いときは、放置せず内科等を受診してください。現在、インフルエンザが流行しています。インフルエンザのワクチン接種をしていても、インフルエンザを発症することがあります。また、感染初期ではインフルエンザ検査で異常なしと判定されても、その後の検査で感染が確認されることもあります。インフル
排卵は、黄体から分泌される黄体ホルモン(代表的なものとしてプロゲステロン)の作用で基礎体温が上昇することで確認します。ただし卵子が卵巣から放出されずに黄体が形成される非破裂黄体化卵胞もありますので、基礎体温も絶対的なものとは言えません。通常、排卵は最大卵胞径18mm~22㎜くらいの大きさになった成熟卵胞から排卵されますが、さらに卵胞が大きくなっているのに排卵が起こらないこともあります。また排卵した後に、黄体に液体が溜まった黄体のう胞が形成されていることもあります。
カンジダ膣外因炎は、カンジダと呼ばれるカビ(真菌)による炎症ですどちらかというと膣から外陰へと広がります白っぽいヨーグルト状(酒かす状)の帯下が増えてきます赤くはれたり、強いかゆみなどがあります体の抵抗力がおちた時に増殖しやすいといわれていますまた妊娠時や抗生物質の服用時にカンジダが増殖しやすくなります簡易培養、または顕微鏡検査で確認します子宮がん検診の際の細胞診で見つかることもあります(無症状のことも多いです)治療は、膣の中を洗浄して薬(膣錠)を入れます(1週間あけてもう一回
Q.流産を繰り返し、絨毛染色体検査も受けたのですが、2回とも”染色体は正常”という結果でした。このまま凍結してある胚盤胞の融解移植を続ければよいですか?A.連続して流産されたこと、本当に残念に思います。厚生労働科学研究班(齋藤班)の検討で、不育症リスク因子の頻度が報告されています(下図)子宮形態異常7.8%甲状腺異常6.8%夫婦いずれかの染色体異常4.6%抗リン脂質抗体陽性10.2%凝固異常14.8%(第Ⅻ因子欠乏症7.2%プロテインS欠乏症7
卵胞ホルモンや黄体ホルモンの産生【黄体ホルモン剤】黄体ホルモンは、本来は黄体で産生分泌されるホルモンです黄体ホルモンは、女性ホルモンの1つです黄体ホルモンの作用をもつ薬剤が、黄体ホルモン剤です。内服薬、注射液、膣坐薬があります膣座薬や注射液の一部(プロゲストン注)は天然型黄体ホルモン(プロゲステロン)ですその他の薬剤は黄体ホルモンの作用をもつ合成薬です排卵までに増殖した子宮内膜に分泌性変化をおこします子宮内膜の血流が豊富になります受精卵に栄養を与える分泌液を子宮内膜で
Q.体外受精の胚移植後に「よもぎ蒸しパット」を使用しても良いのでしょうか?A.「よもぎ」には、抗消炎作用、抗腫瘍作用、免疫抑制作用、抗子宮内膜作用があることが報告されています(JEthnopharmacol2013;145:767)この作用からは、確かに産後の肥立ちの改善効果や子宮内膜症の治療効果は期待できるかもしれません。ただし、着床率が向上するとした報告は見当たりません。「よもぎ蒸し」は、よもぎを中心にした数種類の漢方生薬を煮出し、薬草の成分が含まれた蒸気で
二人目を希望されての望妊治療はお一人生まれているという実績がありますのでお一人目に対する治療より妊娠の可能性は高いと考えられます。治療の選択は、お一人目の妊娠経過が役立ちます。前回が自然妊娠であったなら妊娠出産後に新たな問題点が発生したか確認して、見つかれば解消する必要がありますね。前回の妊娠が治療によるものであったなら前回の検査や治療経過を踏まえる必要があります。妊娠出産後に変化があるかもしれませんが、前回の治療を早く試みることが考えられます。体外受精で凍結胚が残ってい
卵子の大きさは100μ(1mmの約1/10)程度の大きさで確認できませんが、卵子が入っている胞状卵胞が直径5〜8mm程度の大きさで経腟プローブによる超音波検査で確認できます。卵胞はほぼ水成分の卵胞液が詰まった袋で、超音波検査では、円形または楕円形で黒く描写されます。このあと胞状卵胞は、下垂体からの性腺刺激ホルモン(FSHやLH)の刺激を受けて発育し、通常では、1つだけ成熟卵胞(直径18〜20mm)になり、その中の成熟卵子が卵巣から放出(排卵)します。体外受精採卵周期では、この月経3日目の胞
乳腺症は成熟期の女性によく見られる良性疾患です。一般的には、ホルモンバランスの変化に関連し、相対的な卵胞ホルモン(エストロゲン)過剰状態が原因の一つと考えられています。症状としては、片側または両側の乳房に、「痛み」や「乳房内にシコリ」をふれることがあります。女性ホルモンの変化に応じて症状が変化することも多く、月経前に痛みが強くなり、月経が終了すると痛みが和らぎます。当院の乳腺外来にも、上記のような「乳房の痛み」や「両側の脇の違和感」などで来院される方がいます。乳房超音波検査を受けていた
子宮腺筋症は、子宮内膜が子宮筋層内に入った状態で、子宮の肥大や変形を起こします。通常、子宮の前後径は35~40㎜程度ですが、子宮壁肥厚のため大きく計測されます。また、子宮壁の肥厚が一様ではなく変形して認められる場合もあります。この場合は、中央に竹の葉状に見えている子宮腔が偏って見られることになります。代表的な症状としては、子宮筋腫と同じく、月経時の痛みや月経量の増加などですが、症状がないこともあります。「腺筋症がある=妊娠できない」ではないですが、閉経までは次第に大きくなる可能性
性交後検査(フーナーテスト)が不良なとき検査した時期がよくなかった排卵時期でなかった関係から時間の経ち過ぎていたたまたま当日の精子所見がよくなかったいつも精子所見がよくないたまたま射精が上手くできていない男性の精液検査をして不良であれば治療しましょうまた抗精子抗体のために精子進行が妨げられていることがあります。抗精子抗体検査女性の採血検査です精子に対してアレルギーがないか調べる検査です100人に2人程度が陽性を示す可能性があります保険適用はなく自費検査(医療機関により
子宮内膜症の診断と対策について子宮内膜症(異所性に子宮内膜が存在する)は、超音波検査でチョコレートのう胞(卵巣子宮内膜症)があるときに一番診断されやすいですです補助診断として、採血してCA125(25u/mL以上では子宮内膜症を疑う)などを調べることがあります。月経期は高値を示すので、月経時に検査してもあまり意味がありませんCA125は悪性腫瘍でも高値を示すことがあるので、同時に他の腫瘍マーカー(CA72-4、CA19-9、CEAなど)を検査することがあります腫瘤があるときには、M
妊娠初期の診断には腟プローブによる超音波検査が欠かせません。多少の気持悪さがありますが、痛みは殆どありません。妊娠5週(排卵から3週間後)には胎嚢妊娠6週には胎芽(妊娠8週以降は胎児という)が確認できるようになります。黒い袋:胎嚢(羊水が溜まった袋)丸い輪:卵黄嚢(ヒトでは退化した栄養が詰まった袋、玉子では黄身にあたる)丸い輪の傍の白い部分:胎芽(心拍動が確認できる)子宮内に羊水が溜まった「胎のう」を確認することで「異所性妊娠(子宮外妊娠)」を否定することができ
前屈子宮:子宮が膣からお腹側に屈曲した状態後屈子宮:子宮が膣から背中側に屈曲した状態https://ameblo.jp/futari929/entry-12386955139.htmlを再掲載しておきます。子宮は、腟の奥で膀胱と直腸の間の骨盤内にあります。子宮の頚部から体部は、やや前に屈曲し、膀胱に沿うよう腹側に傾いた方向にある方が多く、10人に7人くらいは、この前傾前屈の位置あります。この位置関係が逆方向、すなわち子宮の頚部から体部がやや後ろに屈曲し、全体が背中
チェリーセージシソ科の多年草のチェリーセージ女性健診センター・望妊治療センターの建物脇に植えていますほぼ1年中咲いてくれます来院されたときには気にかけてやってください
排卵後は、黄体から分泌される黄体ホルモン(代表的なものとしてプロゲステロン)の作用で、子宮内膜の血流が増し栄養に富んだ液が分泌され、受精卵の成長に良い環境が作られます。また黄体ホルモンは基礎体温を上昇させます卵子が卵巣から放出されずに黄体が形成される非破裂黄体化卵胞ことがあります通常、最大卵胞径18mm~22㎜くらいの大きさになった成熟卵胞から排卵がありますが、卵胞が大きくなっているのに排卵が起こらないこともあります。排卵した後に、黄体に液体が溜まった黄体のう胞が形成されていることもありま
卵胞ホルモンや黄体ホルモンの産生をご参照ください【卵胞ホルモンの薬剤】①卵胞ホルモン内服薬(商品名プレマリン)②卵胞ホルモン内服薬(商品名ジュリナ)③卵胞ホルモン貼付薬(商品名エストラーナなど)【副作用】1.血栓症もっとも懸念される副作用として血栓症が挙げられます。血栓症は血管内で血液が固まってエコノミー症候群で代表されるような後遺症を残したり、死亡例も報告されるような重篤な病状です。危険度としては1日15本以上の喫煙と同等と考えられています。経口避妊薬(ピル)にも
約6カ月かけて卵子が入っている原始卵胞は、6〜8mm程度の液体が溜まった胞状卵胞に発育しますが、この変化はコントロールできません。通常、35歳くらいであれば10数個以上の胞状卵胞が確認できます。卵子総数が減ってくると、確認できる胞状卵胞数は少なくなり、なかなか確認できなくなります。この胞状卵胞からの卵子および卵胞の発育は、下垂体から分泌される性線刺激ホルモン(主として卵胞刺激ホルモンFSH)によってコントロールされます。通常は、1つの卵胞だけが20mm程度の卵胞液が溜ま