以前、平家物語の美の形象について論文を書いた時、僕は小松一族と言われる平重盛の一族の美的一族形象に深くのめり込んだ。若かった。今、この年齢になって、平知盛が気になります。一本論文を書きたい気になります。知盛は、早世の小松一族とは異なり、最後の壇ノ浦まで平家の滅亡を見届けた人です。そして「見つべきものはすべて見つ」と言い残し壇ノ浦で最後を遂げます。栄華と滅亡、人の裏切り等々全て見て観て視て、この世を去ったのだろう。振り返って自分の若い頃を考えると希望で一杯だった。美しく生きる道が広がっいた。そうで