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ヨンは、国境付近に付くと周りに大砲を配置して、四方八方から狙えるようにした。ウンスは、王様達を地下室にかくまったであろう!と思っていた。軍議を開き「おそらく敵も大砲で打ち負かそうと用意してくるであろう!だが、こちらの大砲は、より優れておる!敵の大砲目掛け打ち込め!破壊したら、斬り込む!」「はっ!」山間を、200名ほどの敵が二手に別れ、迫ってきた!一方は、高麗軍と戦い、一方は、都に攻め入る!いや、崔瑩の妻と子を攫う!そういう策だ!国境付近でのヨンが、禁軍のパク・ド
国も本格的に始動する事になり、丁度ヨンとウンスの誕生日を建国記念日にした。式典にお金をかける訳ではなく、各省庁軍が民に高麗大国を六月十日を建国記念の日として、新しい国の為に動き出しますと宣言するだけの事だ。ウンスは食が細くなったが、毎日する事は変わらなかった。レンは暇さえあればウンスにベッタリくっついていた。レン?赤ちゃんが生まれても、レンはレンなのよ?母さまも父さまもレンが大好きよ。でもね、産まれたばかりだと、何もできないから、ちょっと助けてあげなきゃ、赤ちゃ
三日後の朝、ピョンヒや女中達に子供達を頼むと、ウンスを崔家特別仕様の馬車に乗せ王宮へと向かった。王宮へ着くと、ヨンは、ウンスをお姫様抱っこして歩く。何とも羨ましく美しい二人に思わず溜息が漏れる。「大事ないか?」「うん。ちょっと恥ずかしい」「何を恥ずかしがる?」と微笑む姿に大将軍様は本当に医仙様が大切なのだ!と、宮中の皆は思った。そのまま、王様の所へ行くと、重臣達からも溜息が出る。「一層お美しくなられた。」椅子を用意させ座らせた。王様が「医仙殿、誠に申し訳ない
翌日は、街も大騒ぎだった。不気味な真っ黒な船が近付いて来た時、光りを放った姿は、黒騎士団の団長の姿だった!やはりこの国の護り神だ!美しく聡明な皇后を娶ってから、更に力をつけた皇帝を崇めた。どうやら、皇帝の姿しか目に入らなかったようだ。ヨンとビンは相変わらず、訓練をして、執務室に寄り、ジークフリード公爵から変わった事がなかったか、魔獣の森から出た、金、銀、白金や宝石の採掘者や、加工技術者を高い賃金で雇う事を話し合い、細かい書類はジェイに頼み、部屋に戻る毎日が続いた。
カズ姐がウンスを着替えさせた。ヨンは深呼吸すると、よしっ!と気合いを入れた。ウンスの手を握り、ウンス?俺にはレンと三人分のお産だ!レンの時に居てあげられなかったから、レンもこうやって産まれた!と思いながら、子供達を迎える!うん!うん!と涙する。いたたた!痛っーい!レンがお腹に手をあてだめでしゅよ。やくそくでしゅ。と言う。奥様!次に痛みが来たら、イキんで下さい!いたた…うーん!うーん!ヨンの手を握って何回もイキむ!頭が見えて来ています。次の波で出します!ヨン
出立の朝、ヨンは【聖なる石】を懐奥深くにしまい、支度する。何度経験しても、慣れない…ウンスは、ポロポロ泣いて、「怪我しないでね。」とヨンの胸で泣く。ヨンは、抱きしめて、「泣かせてすまぬ。ちゃんと帰ってくる故大人しゅう待っておれ!」チソが「大将軍様、お迎えが来ました!」門の外に、勢ぞろいすると、ウンスは、ニコっと笑って、指でハートを送る!迎えに来たウダルチ達もノックアウトだ!ヨンもニコッと笑うと同じく帰ってきた!「だ、大将軍!あの合図は、何ですか?」トクマンが聞
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『連理之枝328』『連理之枝327』手術室が見える所に居たヨンとジンとドンゴンと大勢の医師。その中に紛れて報道陣が一人入っていた。「流石ユ先生ですね?一瞬で空気が変わりまし…ameblo.jp前回記事は↑です。ヨンがひとしきりチュホンを走らせると戻って来た。キラキラの瞳のウンスに「ん?どうかしたか?」「見惚れちゃった」「そうか?俺はいつもウンスに見惚れてるぞ?」「もおーーっ!ヨンったら!」「あの…将軍?チュホンって何才なんですか?」「どうであろう?たぶん15、6?」
ウォンソンの話に、胸を熱くしながらヨンは、ウンスの待つ部屋へと戻ってきた。『ウンス・・・間もなく夕餉です。食べれそうですか・・・?』ヨンは、部屋に入ってすぐにウンスの様子を確かめる。「あ、ヨン・・・ん、大丈夫だと思う・・・それより、ウォンソンは?一緒じゃないの?」ウンスは、ウォンソンがいないことに寂し気な顔をする。『ウォンソン・・・ですが・・・さきに夕餉を済ませ、眠ってしまったようです。此方に連れてくるとなると起きてしまいます故・・・叔母上に・・・』「え?
数日後・・・身体が回復したユン・ソンヨンが元に向けて旅立とうとしていた。「ソンヨンさん・・・まだ、体調が全快した訳ではないんです。決して、無理だけはしないでください。これは、元に着くまでの間の薬湯です。必ず、飲んでくださいね。」ウンスが、ソンヨンの手を握りながら薬草の包みを渡す。「ウンス様・・・私のようなものに・・・ありがとうございます。もう、お逢いすることはないかと思いますがこのご恩は一生忘れません・・・」ソンヨンは、声を震わしながらウンスに告げた。「ソンヨ
沢山の魚を網に入れて、家に戻る。あれまぁ、随分と大漁だね?おばしゃん、しゅごいの。とぉしゃま、しゅごいのそうかい?レンちゃんの父さまは凄いんだねぇ。しょーなの。あっ、かぁしゃま?チィ大変、我慢してたの?ど、どうした?おしっこよ。オシメがとれたばかりなの。どら?レン?父さまもだ!一緒に行くぞ。と厠に行った。二人して、ニコニコ帰ってくる。ウンスや?抱っこしてさせてたのか?そうよ?落ちたら大変でしょ?大きい方なんてできないでしょ?立って用を足したぞ?レン用の厠を
翌日、トギは朝餉の時に、ヨンとウンスとカズ姐さんに薬を渡した。この薬は心を揺さぶる事をさせない!媚薬や香、呪術も効かない薬だ!子に触りもないから、飲んでおいた方がいい!有り難い!トギ!ヨンはその丸薬を飲んだ。ウンスもカズ姐さんも飲んだ。トギは凄いわ!どうやって作ったの?いつも、自分で試してみる!そのせいで声が出なくなったけど、不自由してない!色々な薬草を知ってるから、それで作った。私も100年前で薬草を覚えたけどとてもじゃないけど、トギには敵わないわ。レンは
翌朝、大公殿下に抱かれて、エルナが来た。「エルナ!!」「ウンス様!!」2人で両手を取合って、ぴょんぴょんと跳ねて喜んだ。そのウサギ達2人を後ろから抱きおさえた皇帝陛下と大公殿下。「こら!飛び跳ねたら、駄目だ!」2人同時に言う。「もお〜っ!エルナ!聞いて!ヨンったら、トイレにまで付いて来るのよ」「ウンス様!同じです!」「悪阻は大丈夫?」「はい。やはり匂いのキツイ物は、駄目ですが、他は大丈夫です!それより、お腹がだいぶ目立ってきましたね?」「そうなの。4ヶ月なのに
出てきたのは、大きな男に抱かれた小さな男の子を大事に抱えたヨンだった!うわっ!うわっ!とおしゃまがたくしゃんいます。えっと…慌てたのはヨン軍団だ!ウンスは?声を揃えて言う!かあしゃまは、おとーとといもーとがうまれたので、ねてましゅ。双子?しょです。レン、かわいいしましゅ。驚いた!ウンスに何かあったのか?と思いました。そして、それぞれが自己紹介する。たくさんの別の世界があると言う事ですね?四年ですか…俺は六年でした…えっ?なんと?まさか?あの天門へ行く
呆然とした顔で出てきたヨンとウンス。「ウンス様?どうでしたか?」「ヨン?姫に何かあったのか?」「あっ、いや…兄上…三つ子と言われました。確かに三人の子の心臓が元気に動いてました。」「キャーッ!凄いですわ!流石ウンス様です!」「み、三つ子?子沢山の父親になるな?」「申し訳ありません!私には、わかりませんでした。」「アレク!マイヤー夫人と話して、最高のチームを作れ!」「はい!!」チェミは、スカートの裾を掴んで走りだした。三つ子となれば、乳母の手配、新しいメイドの人選
数日後。迂達赤と禁軍から選抜された偵察隊が編成された。ヨンは、王へ忌むべき信仰の討伐へ向かう許しを得る為康安殿へおもむいた。「上護軍。上護軍が、指揮官を執る必要があるのか?このような時、義姉君の傍を離れなくてもよいのではないのか?」王は、ヨンが偵察隊の指揮執り、開京をはなれることを心配した。『王様。確かに、今、開京を離れることは心残りではあります。されど・・・私が、この手で捕らえ、儀式を阻止したいと・・・いえ、阻止しなければならないのです。《天女と武神の子を
天門近くの小高い丘の上。高麗と元との国境を見守り続けた大木に、背凭れ、空を見上げる武将が一人。その瞳は、漆黒の黒少し、癖のある黒髪が風になびく。端正な面持ちに、少しの髭が、国境を護る事の厳しさを感じさせた。武将の名は、雷攻を操り、高麗の鬼神・護り神とも噂される高麗軍大護軍、チェ・ヨン。チェ・ヨンは、大木の下、誰かを待ち続けていた。4年前・・・高麗に舞い降りた医仙を徳成府院君キ・チョルの手から救いだし医仙が、心おきなく高麗で、チェ・ヨンと共に過ごしていくため
チェ尚宮は、他の者を制し、王様、王妃様、王子様を誰も知らない地下道に連れて行く。「なんと!このような所に?」「チェ家とスリバンの隠れ家に続いております。この事はご内密に」「あいわかった!」途中で止まると隠し扉を開け、ヨンの隠し部屋に入った。「ここは?要塞のようじゃが?」「ここは、チェ家でございます。」と、更に隠し扉を開け、灯りを持って扉を閉めると中から頑丈な鍵をかけた。そうして、地下室への道を暫く歩くと、立派な要塞が見えた!「チェ尚宮?ここは?」「嫁御が考え、甥が
アン・ジェの婚儀の日。ウンスは、アロナに綺麗な花嫁衣装を着せて、化粧も施し、美しい花嫁が仕上がった。チソとリンも涙ぐみ、「アロナ、綺麗」「アロナ!素敵よ!幸せになるのよ!」「奥様…ここまでして頂いて、言葉が出ません…ありがとうございます。」「泣かないの。せっかくの化粧が落ちちゃうわ。」その日、鉄原からわざわざ来てくれた養女にしてくれた親戚の叔父が来てくれた。ヨンが「遠いところ、すいません。」「いやいや、娘にした子の顔も見たくてのお。それに、お前もだ!さっぱ
次の日の朝、ウンスはまたお粥を乗せたお盆を運んでいた。今日の空は曇模様。まるでウンスの心を表す様にどんよりと暗い雲が大空を覆う。ウンスは足を止めるとそんな空を見上げた。優しかった頃のヨンの顔が空に浮かぶ。しかし直ぐに昨日の赤の他人を見る様な冷たい視線が遮った。思い出すだけで胸が張り裂けそうになる。でも‥ヨンと離れた時の方がもっと辛かった。会いたくても会えない。生きているかも分からない。あの時よりは側に居られる今の方がずっといい。ウンスはスゥーと息を吸い込むと気持ちを切り替え、いつもの
ヨンとウンスは、桜の木の下で、他愛もない話をして過ごした。開京の街を照らす太陽が西に傾き始めた頃。『そろそろ、屋敷に戻りましょう・・・』ヨンはウンスをチュホンに乗せるとその後ろに跨った。チュホンの腹に蹴りをいれ、少し桜の木から離れた時一人の男が近づいてきた。ヨンは、不機嫌そうな顔でその男をチュホンの馬上から見下ろしながらチュホンを停めた。『何か、用か?』ヨンは、不機嫌極まりない声で告げる。「はい・・・恐れ入りますが、少しお知らせしたいことがございま
翌日、朝餉を食べていると、先日、市井で買ってもらった衣が届いた。ひとつは、ヨンが選んだ桜色の美しい衣。あちこちに金糸で桜の花が舞うように誂えてあった。もうひとつは、藍色の昔、王妃様に頂いた唐衣っぽい気安さ100%の衣。おまけに、色違いで空色で小さな黄菊が裾の方に散りばめた同じく気安さ満点だけど、肌の露出が少ない衣だった。ウンスは、綺麗な桜色と空色の衣は、ヨンがさり気なく用意してくれた物とキュンとなる。モオーーっ、ヨンったら!どんだけよ〜。勿体ないので、気安さ100%の衣を手に取
その頃、王宮に一人の男がやってきた。スリバンとして、王の役目も引き受けてきた師叔だ!重臣達も集めてくれと言われたので何事か?とみんな集まった。して、マンボよ!何かあったのか?へい!王様とイ・ジェヒョン、チェ尚宮に書簡が届いているので、読み上げろと言われましてね。誰からじゃ?チェ・ヨンです。読んでみよ!えー、では、まずイ・ジェヒョンに。敬意を払え!はあ?敬意?無いですね。其方のふしだらな娘は、チェ家の屋敷に男を招きいれ、逢瀬を重ねた。チェ家に泥を塗ったのだ。その
ウンスが立ち止まり、見ている蝋梅の樹は、ヨンとウンスが婚儀を挙げた際記念に植樹したものだった。蝋梅の樹の成長がウンスが記憶を失くしていることを物語っている。「ヨン・・・教えて・・・私は、一体何を忘れているの?どうして、こんなことになっているの?」ウンスは、泣きながらヨンに訴える。『ウンス、落ち着いて・・・そんなに興奮してはいけません。』ヨンは、ウンスを落ち着けさせようと優しく、ウンスを宥める。「だって・・・この蝋梅の樹は・・・ヨンと婚儀を挙げた時記念に植樹し
坤成殿。王と王妃は、沈痛な面持ちでヨンが来るのを待っていた。「王様・・・お義姉様のお身体が心配でございます。何故、お義姉様ばかりがこのような目にあうのでしょう・・・」王妃は、今にも、その大きな瞳から涙を零しそうになっている。「王妃・・・そなたが、そのように嘆いていてはならぬ。そなたの暖かな心が義姉君の助けになるはず。間もなく、ここに、上護軍が参るはずだ。ほら、涙を拭いなさい。」王は、手巾を王妃にそっと手渡す。「さようでございますね・・・私は、高麗でのお義姉様の
南に下る用意もでき、水軍の船も出た。王様の所で、「此度は、禁軍大護軍アン・ジェ、護軍パク・ドンス、水軍上護軍チョ・ドンウク、ウダルチ護軍チュンソクを向かわせます某は、開京の護りを固めます。」「あいわかった!考えがあっての事だろう?」「チュンソクはウダルチを仕切ってます某の手を煩わせたくないと。そろそろ、某ではなく他の者が腕を磨かねばなりませぬ。内攻を使わずとも勝てる相手です。某は面倒なので、一気に片付けて来ましたが、他の者でも充分勝てます。その為に全軍鍛えました。
ヨンの艶を帯びた瞳がウンスの瞳を捕らえる。ウンスは、ヨンの瞳の奥の欲情に思わず頬を染めた。「ヨン・・・?」『何も、考えないで・・・今は、全て忘れて、俺に身を預けてください。』ヨンは、ウンスに甘い声で囁くとゆっくりとその紅い唇に唇を重ね合わせた。重ね合わせただけの口づけが次第に深く、熱い口づけに・・・ヨンは、ウンスを甘いひと時へと誘い始める。「ん・・・んん・・・はぁ・・・」ウンスの唇から甘い吐息が少しずつ漏れ聞え始める。ヨンは、ウンスの背中に回した手をゆっくりと動
クッパを食べ終わりヨンとウンスは、マンボ姐の店を出てくる。見送りに出てきたマンボ姐にヨンは、ホンジュを屋敷へ送り届けるよう頼んだ。そして、チュホンにウンスを乗せるとその後ろに跨った。「ヨン?」『チュホンが、貴女を乗せたがっていましたので・・・』ヨンは、優しく囁くと、チュホンの腹を軽く蹴った。チュホンは、嬉しそうに嘶くと軽やかに歩き始めた。「ヨン・・・どこ行くの?そろそろお屋敷に帰る?」『いえ・・・まだのようですね・・・チュホンが俺たちをどこかに連れて行きたいようです
「ウンス様?最近、ビン様が騎士団で訓練しているようなんです。」「どうして?」「昔は剣の稽古をしていたそうで、身体が鈍っているから、少し運動しないと。と言ってました。」「そうなんだ。でも、良い事だと思うわ!身体を鍛える事は、心身共に健康になるもの。ヨンも叔父様に政務を任せて、今は騎士団を鍛え直す!って言ってたけど、何となく怪しくない?今は魔獣も出ないから、気を引き締める為だとか言ってたけど、お義兄様まで訓練してるなんて、何かあるのかなぁ?」「皇帝陛下も黒の騎士団もウンス
康安殿にてチュンソクが拝謁していると、口煩い重臣達が「何故大護軍は、戻らぬ」「大護軍に頼みがある」云々チュンソクは、「大護軍は、最後の警備の配置を自ら確認してから、戻ります。長きに渡り開京を離れていた故、家族がおるものを気遣い、先に帰るようにと。」すると、王様が「真、大護軍らしいのぉ。」とひとこと。重臣達は、渋々その場を去った。王様が「して、大護軍はいつ頃戻る?」と聞いてきた。チュンソクは「菩提寺に寄ってから帰るとおっしゃってましたが、とても仲睦まじく…モゴモゴ…」