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ドラマ「虚顔」第8集<第8集>鎏金坊の一室で、十七は寧王に玉佩を渡した。十七はこの際に玉佩と皇太子の関係を探るつもりだった。だが寧王は、久しぶりに会う”沈沁”にご執心だ。十七を抱きすくめ、無理やり口づけようとする。簪で脅しても寧王は怯まない。十七は簪を振り回した。拍子に左手首に着けた腕輪の糸が切れ、珠が床に転がった。壁に押し付けられる。逃げられない。その時、寧王の首に刃が差し込まれた。「将軍…!」寧王のうしろに蕭寒声が立っ
ドラマ「我的危険夫君」第25集大結局<第25集大結局>甲冑姿の衛商枝、林青琅、白軒は、名を記されていない墓標の前に牧野の首を供えた。以前、林青琅が自害を試みた塚である。ここは葉家軍の眠る塚だった。築いたのは衛冕である。彼はここに葉家軍の遺骨を集めて葬った。墓標に名を記さなかったのは、彼らの眠りを邪魔したくなかったからだった。林青琅は膝を付き、葉家軍に頭を下げた。怜星も含め、衛商枝の六人の花嫁は全員刺客であり、間諜だった。
ご訪問ありがとうございますPARADEのアルバムに収録されている「ぷうのうた」歌の前にプロローグミニドラマというのがあって、それがなんだか今のこの世界状況に合ってしまって今聞くJUMPの歌の力で元気になれる人いっぱいいるだろうなと感慨深く思いましたこちら「ここはじゃんぷぅが幸せに暮らす妖精の国」「ぶんぶんぶ〜ん」「今日もブランコ日和。気持ちいいなぁ」「雲の上をすいすいすい」「だいきんぐ様のお通りだあい」「あ〜海にいきたいな〜」「はぁはぁ昨
ドラマ「虚顔」第15集<第15集>「これは私だね。いつ描いたんだい?」弓を引く絵を見せた蕭寒声は、十七に迫った。廊下の柱へ追いつめる。「かなり前に…」「どれくらい?」「まだ、あなたが私をよく知らない頃に…」「どうして私を描いたんだい?」「…好きだから」「好き、とは?」「憧れたり敬ったりする気持ちで、それに…」「それに?」「それに…」口づけようと、蕭寒声が顔を近付けてくる。その時、十七はこみ上げてくる気分の悪さに口を覆った
ドラマ「虚顔」第16集<第16集>沈沁は花火のせいで右目がよく見えない。十七はその事実を利用した。寧王に書かせた字を右目だけで読み取るのだ。「”悔矣”ですね」十七は、沈沁には無い、右目の下の泣きぼくろを示した。ふらふらと近付いた寧王が、泣きぼくろのほうへ指を伸ばす。すかさず、蕭寒声がその腕を掴んだ。「王爺、あなたが気遣ってやらねばならないのは、本当の沈沁ですよ」放心状態の寧王は蕭府を出て行った。急遽呼ばれた荀御医が診
ドラマ「虚顔」第17集<第17集>沈沁の殺気に気付いた十七は、ふり向きざま、短剣を振り下ろす沈沁の腕を掴んだ。「どうして私は、いつまでもあなたにまとわりつかれるのよ!どうしてあなたが私の男を奪うのよ!」「十七!!」蕭寒声が飛び込んできた。走りながら長剣を鞘走らせる。「私を殺したら、顔は戻せないわよ!」突然、鈍い音がして沈沁が倒れた。いつの間にかそこに寧王が立っていた。彼の手から硯が落ちる。寧王は、沈沁を捕えて短刀を突きつける。
ドラマ「虚顔」第18集大結局<第18集大結局>十七が覚えている姉は優しかった。いつも危険から十七を救ってくれた。十七が病気に罹れば、医者のもとへ連れて行ってくれた。だが、十七に対する姉の感情は異なっていた。彼女は十七を守ることを強要された。梅の刺青も強要だった。だからと言って、沈沁として暮らした彼女が安穏とした日々を送ったかと言えば、それも違った。先日、十七に語った通り兄の沈沅から無体な仕打ちを受け、意に沿わない相手と政略結婚させられそ
ドラマ「虚顔」第9集<第9集>蕭寒声は、花の小さな鉢植えを持って十七の部屋へやってきた。十七はおらず、ちょうど軽い布団に替えた茯苓が出てきて、気恥ずかしさからうしろへ隠す。文机の横に鉢植えを置いた時、窓から風が吹き込んだ。文机の上に置いてあった紙が二枚、宙に舞う。十七が戻ってきたが、蕭寒声の手のほうが早かった。拾った紙の一枚には糖葫蘆を持つ圓宝が描かれ、もう一枚は七文字の習字だった。「相国府の令嬢が絵も描くのか」「暇にあかせて描いただけ
ドラマ「虚顔」第6集<第6集>十七に懐いた圓宝は、蕭寒声の実子ではなかった。戦死した秦副将軍の娘だった。早くに母を亡くし、父は常に辺境の戦場に赴任していたので、圓宝を教育する者がいなかった。そのため、妙に大人びた子供に育ったのだと侍女の茯苓は十七に語る。そんな圓宝はいま、新しく母となった十七が蕭寒声に気に入られるようにと、懸命に助言する。皇宮の当直日誌に、皇太子が亡くなった日の内監に関する記録が無かった。「明らかに我々の捜査を
大家好〜息子が高校生になったらいろんな事から開放されて楽になると思ったらそれは大間違いで更に大変になりました塾に加え部活の試合では行動範囲が広がって遠い場所までの送迎が必要にしかも弁当が必要週6で弁当はキツいもうカンベンしておくれ〜💦って事で今から送って行きます⤵⤵⤵虚顔〜偽れる顔と真実の愛〜絵師の十七は妓女の姿絵を描いては行方不明の姉を探していますそこへ沈沁がやってきて姉の居場所を教える代わりに寧王との情事の絵を描かせ蕭寒声との政略結婚か
ドラマ「我的危険夫君」第6集<第6集>ひたすら馬で疾走する青年がいた。白芷の次兄、白青琅である。阿芷、必ず助けてやる。待っていろ。白芷と素秋は地下牢に忍び込んだ。眠り薬で牢番を眠らせ、鍵を奪って使者を捜す。頬に傷のある使者が見つかった。素秋が彼に包帯を巻き、地下牢から連れ出す。白芷と素秋は、使者と一緒に侯府を抜け出すつもりだ。三人は塀の狗洞をくぐり、脱出した。ところが、山中で男ふたりと合流するや否や、使者の目つきが変わっ
ドラマ「虚顔」第1集<第1集>年若い十七の描く”私房図”は、娼妓から絶大な人気を博している。”私房図”とは、いわゆる姿画のことである。十七は自らを一介の絵師と称し、娼妓たちの一瞬の美しさを絵に留めているだけだと言っているが、実は姉を捜すためだった。両親を早くに亡くし、姉妹にはほかに頼る親戚も無い。ある時、姉が色街で失踪した。姉の肩には花咲く梅の枝の刺青があり、十七はそれを手掛かりに、娼妓の姿態を描きながら姉を捜しているのだった。今日は青
ドラマ「虚顔」第11集<第11集>「おまえは一体誰だ?」うなされて額に汗を浮かべた十七は、飛び起きた。寝台を下り、ふらふらと廊下側の窓際へ行く。明るい窓際に置かれた鏡を覗いた。沈沁の顔のままだ。その時、窓に影が映った。「目が覚めたのね」いつの間に部屋に入って来たのか、十七の背後には沈沁が立っていた。「怪我をしたと聞いて、相国府から人が来るわ」沈沁は服の上から矢傷にそっと触れた。「茯苓、当帰、誰か…!」十七が助けを求める。
ドラマ「虚顔」第7集<第7集>海内監が御酒を廊下に撒いてしまった夜、それを舐めた猫がひと晩中、妙な声で鳴いていた。雲諾はその事象から御酒に媚薬が入っていたことに気付き、蕭寒声に確かめた。確かにその流れにはなったが、媚薬の勢いではないと蕭寒声は断言する。蕭寒声は媚薬のことを話すため、十七をつかまえた。一応、人払いする。「夫人、昨夜は…」「昨夜、私たちは媚薬を盛られたの!」先制されてしまった。早朝から芊影山荘を訪れた十七は、御酒
ドラマ「虚顔」第5集<第5集>十七を沈沁と思う寧王は、引き戸の裏へ連れ込んで迫った。護衛のふたりは廊下で見張りに当たり、十七を助けてはくれない。「おや、おしろいを変えたのか。匂いが違うが、こっちもいいな」相手は皇族なので、できるだけ穏便に済ませたい。十七は顔を近づけてくる寧王の胸元を押した。「蕭寒声がおまえを守ったところを見ると、惚れたようだな」好都合だ。皇太子の遺品について調べやすくなるぞ、と寧王はにやにや笑う。その時、蕭寒声に対
ドラマ「虚顔」第14集<第14集>相国府から送られてきた絵には、寧王と沈沁の”私房図”が描かれていた。雲諾に確かめても、描かれている女性は沈沁に見えた。だが、ここに描かれている沈沁や噂に聞く沈沁は、現在の蕭夫人と表情も気性も、そして食の好みも違う。蕭夫人である沈沁は、いったい何者なのだろうか。昼食時もそのことで頭がいっぱいだった蕭寒声は、習字の練習をする圓宝にうわの空だったことを指摘された。「まだ来ていない雲叔叔の代わりに、私が軍
ドラマ「虚顔」第10集<第10集>気絶から目覚めて寧王が最初に目にしたのは、ハサミの先端だった。とっさに飛びのく。ハサミを手にしていた十七は、出血した寧王の頭部に包帯を巻いていたのだった。殴ったことを謝る。「王爺が女遊びにうつつを抜かすのは、廉王と瞿王に見せるためでしょう?でも、将軍府でお痛をなさるのは感心しません」いま、皇太子の座は空いている。可能性があるのは廉王と瞿王、そして寧王の三人だ。皇帝は皇太子となる皇子の女遊びは意に介さなく
ドラマ「虚顔」第4集<第4集>徐々に厚くなった雲は夕方になって雨を落とし、あっという間に雷雨となった。皇帝から沈沁への聖旨を託された海内監は、まだ蕭府の中で待たされていた。「なにせ新婚ですから…」対応に出た雲諾は汗をかきかき弁明する。芊影山荘のある郊外は晴れていた。「あなたの姉さんは毒に侵されているわ」十七の姉は、沈沁が施す治療を受けていた。そのため、彼女を芊影山荘から連れ出すことは死を意味すると言う。「…本当に姉さん
ドラマ「虚顔」第13集<第13集>十七は、顔の交換術について調べ始めた。どういった方法で顔をすげ替えるのか、その起源はどこにあるのか。判明すれば元の十七の顔に戻れるかもしれない。だが、書物から分かったのは異域の邪術であるということだけだった。それにしても、なぜ相国の令嬢がこんな邪術を知っていたのだろう。「母さま、この本の端に描いてある絵は何?」十七のとなりで書物をめくっていた圓宝は、小さく描かれた人馬を指さした。各ページに同じような絵
ドラマ「虚顔」第2集<第2集>意中の人はいる?夢の中でも会いたい人はいる?一日中、その人のことを想ったり、ずっとそばに居たい人はいる?山寨で私を救ってくれた青年が、その人。十七は飛び起きた。見覚えのない部屋だ。「大小姐!」十七とあまり変わらない年齢の娘が飛んできた。この娘は誰?「私ですよ。相国府から将軍府へ、大小姐についてきた侍女の小倩です!」相国府?将軍府?まさか。寝台から下りた十七は、鏡を手に取っ
ドラマ「虚顔」第3集<第3集>小倩の白い手巾は、沈沁殺害失敗の合図だった。塀を乗り越え、中庭に侵入した黒装束の男たちが、十七のいる新婚部屋へ忍び寄る。南京錠に気付き、刀を振り上げた瞬間、矢が男の背中を貫いた。一方、外の争う音を聞いた十七は、扉の隙間から中庭を覗いた。目の前の廊下で、黒装束の男が蕭府の兵に斬られていた。息をのみ、後ずさる。窓にも扉にも、血しぶきが飛んだ。南京錠を叩き壊した男が扉を開ける。逃げようとした十
ドラマ「虚顔」第12集<第12集>荀御医が往診に訪れた。圓宝と茯苓が見守るなか、十七の脈を診る。「夫人の傷は全快したと言っていいでしょう。ですが…」荀御医は言いよどむ。十七と圓宝はさきの言葉を促した。「懐妊された夫人の”孕脈”があまりよくありません。お子様のことを考えて養生なさってください」この時まで十七も周囲も、彼女が懐妊していると思ってもいなかった。圓宝と茯苓はよろこぶが、十七の心境は複雑だ。十七はしばらく蕭寒声に黙っていてほしいと
ドラマ「我的危険夫君」第1集<第1集>大周国の辺境にある暮雲城は、敵対する西凉国との最前線都市だ。ただでさえ火種を抱える大周国は、しかし朝廷にも大きな問題を抱えていた。大周国の現皇帝はまだ少年である。政権は若き靖北侯が握っていて、横暴の限りを尽くしているという噂が国内に流れていた。少年皇帝の補佐をする靖北侯には、良い噂はひとつとして無かった。いつしか人々は彼を恐ろしい怪物として認識するようになった。今日も、都の瓦版である大周熱時
ドラマ「明月祭君心」第17集<第17集>蕭奇風は、髑髏の周囲で炎が形作っていた花形に見覚えがあった。右の前腕にある痣と同じ花弁だ。将軍府に出入りする医者に痣を見せたら、これは入れ墨だと断言した。そして、髑髏の灰から見つけた紅い宝石を明かりにかざすと、同じ花の形があらわれた。駅館から押収した花譜の書物に、同じ形をした花が紹介されていた。晴花というその花は、北疆の万年雪に覆われた高山で見られるという。蕭奇風が素晴と書物に関して話をしていたら、侍