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硬いしキツくて痛い、"想像"していたよりも重い。とは言え、まさか自分がその手錠を付けられる"想像"はしていなかった。ましてや異国の地ジャマイカでどうなっちまうんだ絶え間なく打ち寄せるカリブ海の波の音が、扉を一枚挟んだだけでほぼダイレクトに耳に入ってくる。うるさいくらいにそれでも自然のBGMが日本で溜め込んだストレスを癒してくれる。ちょっとした悩み、変な人間関係やしがらみ、時間さえも忘れさせてくれる。地元の湘南、鎌倉には海もあるし山にも囲まれている。あ、もちろん地元は最
ジャラッ、ジャラッ!!カギの束を鳴らしながらブーちゃん(ポリス)が扉の前に戻って来た。『コミンジャパニーズ!!』そう言って鍵を外し扉が開いた。俺たちはずっと入れられてた牢屋から出され、更に奥へ連れて行かれる。まず、この牢屋から出れた。とんでもなく臭いここから出れただけでも、今までの猛烈な圧迫感は少し和らいだ気がした。警察署内の奥の方へ、奥の方へと連れて行かれた。白くて網目状になってる鉄の扉の前にきた。ごっつい南京錠を外し、分厚く重そうなその白い扉を開けると5~6mの廊下が
俺は何度もデカイ声で呼んだポリーース!!ヨーー!!ポリーーース!!!エクスキューズミーー!!おーーいっ!!閉ざされた鉄の扉の前をポリスが行ったり来たり、捕まった奴が前を通ったり。叫んでも、目の前を通るポリスを呼び止めようとも無視だ。お前は後回しだ。と言わんばかりに忙しそうに足早に皆通り過ぎて行く。廊下の途中、普通の部屋と部屋の間にいきなり鉄格子。みたいな感じでこの牢屋は剥き出しになってる。鉄の扉以外何もない四角い部屋。汚いし匂いがキツイ。うるさいヤツやら危なそうなジャマイ
出すもんも出したことだしなんとか早く、自分が横になれるスペースを確保して眠りたい。早く時間を進めて、裁判所で金払ってここから抜け出したい。1秒でも早く。ボスの部屋とは対角線にある、入り口から左手前の(水場の向かい)部屋を覗いてみた。基本的に中ではみんな自由にしているから、常になかなか騒がしい。その中でも唯一、ずっと歌ってるやつがその部屋にいたからだ。痩せ型で大人しそうな奴の名はデルガド自称Deejayなんてジャマイカには腐るほどいる。というか、自称ならジャマイカンの殆どがDee
外は灼熱の太陽に青い空、澄んだ空気に生き生きした緑の山々...を横目に穴ぼこだらけ、日本なら絶対舗装が必要なガタガタの道を、車内ムンムンのパトカーで交渉しながらブラックリバーの警察署へ向かう。そうだった。今日は日曜日だ。。。嫌な予感が募っていく。気づいたら汗が止まらない。外の太陽の熱さに、社内のクーラーが追いつかなく、ましてやセダンのパトカーに黒人の大男3人と俺とワタルと密度が高かったからなのか、それとも焦りからくる脂汗、もしくは冷や汗なのかわからない。もちろんキ
ガチガチの手錠をはめられた俺とワタルは警察署の中へと連れて行かれた。入り口近くの小さい休憩室?取調室のような部屋に俺とワタルの二人は入れられ待たされる。俺たちを捕らえたポリスだか軍隊の奴らは署内のそれぞれの職務に戻っていった。この部屋はエアコンが効いている。あーよかった。パトカーの中もムンムンに暑かったので、これで少しは冷静に考えられるかも椅子と机、TV、周りには色んな資料が置いてある棚に囲まれている。ここなら綺麗だ。1日くらいなら耐えられる。明日の裁判所までの時間はこの部屋で
一通り取り調べが終わるとまた元の、最初に入れられてた休憩室のような部屋に俺とワタルは戻された。良かった。ここはエアコン効いてるしもうしばらくこの部屋にいれるのかな。。さすがに向こうからしたら外国人、日本人だし特別扱いされるのかな今さっき目の前を通ったあの牢屋に入れられるのだけは。。。廊下沿いに普通の部屋と並んで一部屋、そこだけ鉄の扉がむきだしであった。中からはパッと見トチ狂ったようなMADなJAMAICA人が、鉄格子の隙間から窮屈そうに手を出しながら騒いでいた。他にも6〜7人ほ