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こんにちは!胚培養士のTsです。今回の【胚培養士のお仕事】シリーズ全12回のうちの8回目です。前回の【胚培養士のお仕事】では、培養1日目の受精卵の成長について紹介しました。培養1日目の観察では、正常に受精しているかを確認しているんでしたね!それでは、培養を継続した受精卵はどのように成長していくのでしょうか?今回の【胚培養士のお仕事】では受精卵の成長~培養3日目~について紹介します!○培養3日目1つの細胞だった受精卵は成長するにしたがって細胞分裂(1細胞→2細胞→4細胞→8細胞・・
とうとう12月31日2023年が終わりますね。今年はフリーランスになって2年目。まだまだ収入が安定していない中で不妊治療一色の年。今年の10月に42歳になりました。だから保険適用の3回までと決めていた。(最後の保険で採卵凍結できた初期胚1個は自費でも移植するつもりでしたが)4回の採卵、3回の移植をしました。その3回目の移植で初の陽性反応。嬉しさはもちろんだけど驚きがものすごく大きかった。まだまだどうなるか分からないけど自分の中では奇跡だと思ってしまう今回の陽性反応に
久しぶりの更新です!まず、お伝えさせていただきます。あれから5回めの移植をし、なんと陽性判定をいただけました。今回から陽性判定後のブログになりますので、ご了承ください。妊娠初期症状のまとめ、通院していた病院のこと。今回以外にあと2つ記事を書いた後にカテゴリのお引越しを考えています。もう少しお付き合いいただければ幸いです。大変恐縮ですが、よろしくお願いします。さて、今回は移植周期のことを少し。移植した胚盤胞は3BB、若干のフラグメント有り。転院して1番最初に採卵した時に出来たた
患者様は妊娠判定の時に、陽性であれば「胚のグレードが良かったですからね」とか、逆に陰性であれば「胚のグレードがあまり良くなかったですね」などと説明されると思います。患者様もその説明に納得されると思います。では”胚のグレード”とはいったい何なのでしょう。まず、グレードは見た人(胚培養士)の形態(見た目)の評価です。ですから、客観的な評価ではなく主観的な評価であることを覚えておいて下さい。基準(以下に説明します)はありますが、胚を観察した胚培養士の感性(感覚)が影響することも否定で
過去の治療の話です。初めての体外受精で、残念ながら陽性にならず。2回目は、前核期胚。移植の3日前に凍結胚融解を4個融解、培養しそのなかから評価のよいものを2個移植することに。培養され細胞分裂を繰り返し、分割期胚に。胚の評価は、一概には言えないけれども細胞分裂をよりしているもの。3日目ならば8細胞期胚か7細胞期胚はいっていてほしい。それ以外にも、細胞同士の大きさやフラグメントの量を考慮した段階評価がされるようです。(私の調べた中の解釈です。間違いがあったら、ごめんなさい。)勿論、評
みなさんこんばんは🌆本日はやや遅めの投稿です。単純に仕事の疲れが抜けなかったのと、楽器練習をしていました。本当は録音したいところでしたが、音がやや固めだったため、また後日に撮ることにしました。東京におけるコロナの人数は増えたり、減ったりを繰り返しています。個人的には早く落ち着いてほしいところです。でないと安心して楽器も吹けませんし、何よりホールにまた立ちたいですからね。さて、本日は先日ご紹介したアーノンクールのブルックナー交響曲選集。その延長線上となるものを今回はご紹介していきます。それは
【胚発生その③】皆様こんにちは!今回は初期胚の評価方法(グレード)について説明します当院では、初期胚のグレードを以下のように表記しています。まず、先頭の数字は、割球数(細胞数)を表しています。培養3日目の初期胚の標準的な成長速度は8細胞です。当院の場合は、6細胞以上で凍結・移植を行っています。真ん中のfはフラグメントのことで、続く数字はそのフラグメントの割合を示します。従って、fの後の数字は、小さいほど評価が高いということになります。(割球やフラグメントについ