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「エポキシパテ」略して「エポパテ」と呼ばれる素材は2種類の材料を練り合わせ、化学反応によって硬化する素材です。硬化するまではねんどのような感覚で扱えます。そのため指やヘラやスパチュラなどで形作ることができます。ポリエステルパテやプラスチックパテは歯磨き粉のようなペースト状なのでこういうことは得意ではありません。上記はタミヤ製の代表的な2種類。上の青っぽいグレーが「高密度タイプ」で「20~25度では約12時間で硬化する」とマニュアルにあります。下の黄色が「速硬化タイプ」で「20~25度では約6時
「サーフェイサー」とはコーティング剤のことで作品の製作中についた傷や細かい凹凸をふさいでくれる非常に便利なものです。これが発売されたおかげで表面処理にかける手間が格段に減りました。表面処理という作業がどれだけ重要なのかをまだわからない初心者の人にはそれほど必要性を感じないものかもしれません。今回はそういう人向けに使い方と吹き方の記事を書いてみました。こちらがスプレータイプのサーフェイサー。色はグレーです。まだサーフェイサーを吹く前の状態。ヤスリで800番くらいまで仕上げてます。鼻のまわりに
今回はゼロからフィギュアを作るのはやっぱりしんどいし、そもそも模型の初心者にいきなり自作しろって無理だよね。あと市販のフィギュアみたいなきれいな肌の色ってエアブラシないと無理だし、エアブラシって高いし。と、いう人向けにまずはこれ使って練習してはどうすか?みたいな商品の紹介です。その名も「素材ちゃん」。素体ちゃんではありませぬ。「上級者向」とありますが、それは「改造すること前提ですよ」って意味なので、プレッシャーを感じる必要はないです。写真のとおりブリスターケースのため中身を直接確認でき
※残念ながらこの書籍は絶版です。10年経った2015年でもすばらしい教科書であることは変わらないので実に残念です。古本にて購入してください。でも最近はkindle版が販売されました。大判のタブレットをお持ちならそちらを購入してもいいと思います。かわいい女の子フィギュアを作ろう!―フルスクラッチで作成するオリジナルフィギュア/いわた¥2,520(記事執筆当時)Amazon.co.jp素材がほとんど扱いやすいファンドで作られており、型どりから塗装までこれ一冊でかなりの勉強になります。なんと2
今回はポリパテを使ってパーツを作ってみます。ポリパテはほかの素材との接着力が強いため、付けたくない部分にメンタムを塗って癒着を防止します。主材(白)に対して、硬化剤(橙)の割合は?この製品は混合比がマニュアルに書いてありません。初心者にやさしくないなあ。ちなみに作業シートは固まってもすぐにはがせるペットボトル素材かシリコンがおすすめです。手に入りにくいという人は、ねんど作業マットの上にクラフトテープを貼り付け、その上で混ぜ合わせるのがおすすめです。コレを色が均等になるまで混ぜ
いままでスプレーで仕上げる前に傷や凹凸のチェックのために、溶きパテとビン入りサーフェイサーを筆塗りして確認してました。そのときどうしてもできてしまうのが上記写真のような筆の跡。これが残るので実は、自分から溶きパテの使い道を紹介しておきながら、溶きパテを塗るという作業が大嫌いでした。これを削ってまた塗り直しても結局また筆塗りのムラができるし、塗り足したか所と厚みの差が出てしまうから。これが一番ストレスの溜まる作業として、結局何年もこれが原因で表面仕上げ作業なんてやりたくもないって思ってました
初心者が一番気合いを入れて緊張するのはやっぱり顔でしょう。そこで初心者がたぶん陥りやすいポイントを紹介。顔はほとんど平たんでイイのです。たとえばこの試作品として造った27×23mmパーツを例にとると。目のくぼみに比べおでことほほは、ほんの数ミリ程度しか差が無いのです。これで充分顔パーツとして成立。特に子どもやアジア系。アニメや漫画のキャラクターなら。初心者のうちはそれが分からないから盛れば盛るほどいびつになっていくのです。いちばんやっちゃマズイのが、おでこよりもほほの方が厚みがあるとき。こう
いままでずっと「ニューファンドはいいなあ。安くて使いやすくて」とさんざんいってきましたが、最近ちょっと見方が変わり始めました。ニューファンド(石粉ねんど)はまず六百円程度で買える。硬化後もヤスリがけやナイフでの加工がやりやすい。オーブンに入れればすぐに乾燥できる。というメリットがたくさんあります。でも特にニューファンドは表面だけは乾燥が早い。細かい部分を念入りに満足いくまで作ろうとしても、数十分で固くなる。水で濡らせばすぐに柔らかくはなる。でもふやけてヘラやスパチュラによる精密な加工は、や
フィギュアの形ができあがったら次は塗装です。でもこの塗装作業というものが実はスゴくハードルが高いのです。理由は透明感のある肌を塗装で表現すには筆塗りで行うことはほぼ不可能なためです。いわゆるエアブラシが必要になります。ただよほど複雑な模様で仕上げたいということが無い限り、ガスボンベとセットで売っている安価な入門用のエアブラシで一般のフィギュアの肌を塗るのは充分です。筆で塗るとどうしてもプラスチックのマネキンというか、デパートの屋上にある子ども向けの乗り物とか、あんな感じにしか仕上がりませ
「フィギュア作りなんて自分には無理」と思っている人にこそ「自分にもできるかもしれない」と感じてもらい次に「挑戦してみたい」と思ってもらい更に「挑戦してよかった。自分にもできるんだ」と思ってもらえるような記事と講座を目指しています。あなたはなぜフィギュアの作り方を学びたいのか?それは世界でただひとつ自分だけの作品を創造する感動と喜びを体験したいためではありませんか?多くの人は何らかの版権キャラクターを作りたいという願望から自作フィギュアの世界に足を踏み入れるのではないでしょうか。でもその人
このブログは制作メインで塗料の記事は扱わないのですが、これだけは最低でも知っておかないといけないということを記事にします。これは筆塗りを前提としている記事なのでエアブラシや缶スプレーを使用した場合は異なります。模型用の塗料には主に3種類あります。ラッカー系。アクリル系。エナメル系。これらの違いは「塗料、塗膜を熔解する溶剤の強弱」です。意味が分からないと思うので順に説明していきます。まずラッカー系塗料は一番溶剤が強いため他の塗料を溶かしてしまいます。したがって上塗りはNGだけど
チューブに入ったラッカーパテはそのままでは非常に使いづらいものです。そこで使いやすくする方法を紹介します。写真はタミヤのベーシックタイプで色はグレーです。GSIクレオスのMr.パテは白ですが同じ使い方ができます。でもグレーの方が盛りつけたときに形状が把握しやすいのでこちらの方をおすすめします。まず空き瓶にパテを流し込みます。次にラッカーうすめ液を用意。瓶の中にこれを注ぎます。ちょっとわかりにくいかもしれませんが底がパテで上澄み液のようにうすめ液に浸されています。このときあえてかき混ぜない
アメブロとTwitterでフィギュア製作を記事にされているゆきむしさんから紹介されたセリアの造形ねんどを試してみました。「あの人、100円のねんどで、よくあそこまで細かい造形ができるなぁ。オレには無理だわ」と思っていたら、使っているねんどが全然ちがうことがわかって、それをツイートしたらご丁寧に教えていただきました。そいでさっそくセリアへ・・・、いや近所にセリアないよ。引っ越したばかりの頃はあったけどもうないし。検索するとちょっとはなれた場所にありましたが、在庫無しでも普段は扱っている
「フィギュアの初心者はファンドがいい」というのは僕の知る限り20年前から言われていたような気がします。それくらい歴史がある素材ファンド。ただし今回紹介するのは「ニューファンド」です。ファンドには「ファンド」「ファンドソフト」「メルファンド」などたくさん種類があるのでお間違えのないように。ファンドのいいところ○ほかの素材に比べて安価。100円ショップでも「石粉ねんど」として入手可能ですが値段が安い分質が悪いため正直おすすめしません。○有害な物質がなくにおいも気にならない。防腐剤が少量入ってい
◆購入前の注意かならず「温度調節可能」なものを購入すること。温度調整ができないものは、火災の原因となります。大きいパーツを作るときは、大きいオーブンが必要です。本格的にこの世界を続けたいという人は、最初から大きめのものを買っておくといいでしょう。ちなみにオーブンねんどと石粉ねんどは規定の温度を超えなければ何度焼き直しても問題ありません。ニューファンドのような石ふんねんどを焼く場合160度~200度くらいで使っています。◆プレートの代わりにベニヤ板を用意オーブンについてくるプレートに置くと
なんでサーフェイサーを塗ったあとでヤスリがけを、ていねいにていねいに行っているのに、余計に削れてしまうんだろう?って疑問だった。ためしに#400から#600を使ってみた。あれれ?#600のヤスリでも軽い力でかなり削れるんだな。知らなかった。ということは、ヤスリの選定をまちがっていたってことか。なんというつまらないミスと数年にわたる苦痛。ずっと#400の紙ヤスリを使ってた。本当は#800くらいでちょうど良かったんだよ。上はみんな#600のヤスリ。触ってみるとどれも明らかに違う。どこかの
クレオスから出ている「Mr.スカルプトクレイ」を使ってみました。カラーはグレー。普段使っているグレースカルピーとの比較になります。割りとどこにでも売っていて値段も変わらないのでこれに切り替えられたら楽だなぁと思ったのですが。色味は同じような感じなのですが、開封直後、ちぎった感覚から私には随分違いました。弾力が強いというか、表面テカテカというか、うまく言えないのですが練ってもヘラで造形しても若干の反発と戻りを感じるんです。グレースカルピーは押せば押したぶん反映されるのですが、スカルプト