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どうして嫌な事が連日続くのだろうか。目の前から来る人物たちにチェギョンは小さく息を吐いた。「これはこれは、今日も妃宮様はお元気そうだ!」「えぇ、お陰様で」「シンはまだ大学休んでるっていうのになー?」「いえ、殿下はもう熱も下がってお元気です。ですが、執務が溜まっていましたのでその処理の為に…」「要はそれってあなたのせいよね?」昨日と全く同じメンバーが代わる代わるチェギョンに嫌味を吐き出す。チェギョンも黙っていれば良かったのかもしれないが、つい言い返すような真似をしてしま
この物語は、こちらではなくFC2でやっている表ブログで2012年末から書き始めた宮Loveinpalaceのその後物語を全て加筆修正し移しました。かなり時間経っていたので再度ドラマを見直してヤバいくらい宮沼に再どハマりましたねあちらFC2で書いていたその後は宮を見てすぐに勢いで書いていたのでかなり修正が必要でした。仕事や家事育児で離れて途中でかかなくなりましたがようやくゆっくりと書き終えることができました^_^ありがとう😊最近の一言宮のリメイク話…どうですかねー。本当ウネジフニだ
友人達はそれぞれに昔語りを始める。春の庭は開放され時折冷たい風が邸内を駆け巡る。『あのさ、妃宮様。。』『ファン君?』『あー、、えっと…こないだシンに電話かけさせたの俺。最近発掘した新人女優…まぁけど…ごめんな。知らなくて。そんな事になってるとは…ただ本当にアイツ…シンが元気なかったのは気になったからさ。』非礼を詫びに来たシンの友人にチェギョンは微笑んだ。『…私が居なくても。シン君には大事な友達もいるし。大丈夫かと思ってた』『なになに?シンの話?』ギョンとインもやって来る。『そう
夜風がタイの街を駆ける。街路には国花でもあるゴールデンシャワーがひしめき咲いている。透けそうな白い茉莉花は風に揺れ夜露が香りを幾分薄め鼻腔を擽る。辺りは水気を帯びた土の香りを漂わせ、一層不可解な夜を創造する。タイ訪問の公務の最中、シンは母国を追われた従兄、ユルと再会を果たした。ホテルの一室、広いリビングに置かれた長いソファに腰かけ、窓辺に立つ従兄を静かに見つめた。『皇太后様が体調を崩されたとは…容態は大丈夫なのか?』本気で心配しているユルをシンは不思議に思う。何故、彼が叔父や叔母で
それは思い返せば奇妙な出来事だった。いつもの朝、いつもの風景ではあったが何処か空気が違う。シンは目覚めて感じた胸騒ぎにすぐ傍で安らかに眠るチェギョンの手を握りしめた。『…ん…シン君?どうしたの?』『いや、、何となく…寒くないか?』『大丈夫…もう少し…このままで』?『ん?』『だから、もう少しこのまんまでいたいなって…離れたくないの…』チェギョンは腰に腕を回すと顔を隠すようにシンの胸に丸くなった。『…尚宮から聞いたか?今日の午後は国立博物館の竣工パーティーがあるが…来れそうか?』
『明日ね…』『あぁ、明日…』シンとの電話を切った直後からチェギョンは言い知れぬ不安に襲われていた。『妃宮様?』無言のまま携帯を耳に付け静止した妃宮にチェ尚宮は声をかけた。『妃宮様、どうかなさいましたか?何か心配事でも…』尚宮の声に気付く気配もなくゆるやかに長い髪を不安に揺らしながら主は携帯を見つめる。それから気を取り直したように顔を上げると再び携帯を耳に当てた。『あ…もしもし…お久しぶりです・・コン内官?チェギョンです…。はい。私も尚宮も元気ですよ。え?シン君が画像を?・・ありが
へミョン女皇帝や太皇太后の住む景福宮は朝から慌ただしかった。それは昨夜のコン内官からの報告が発端で、太皇太后、へミョン女皇帝は元より、宮殿内は大騒ぎしていた。『お、お祖母様!!太皇太后陛下!シンとチェギョンに…赤ちゃんが!』朝一番に祖母に挨拶にきた孫娘であり女皇帝でもあるシンの姉へミョンは祖母に駆け寄る。『慌てるでないへミョン…いえ、女皇帝陛下。まずは二人をすぐに呼び戻すのだ……首を長くして待っておったがやはりマカオでのあれは懐妊の兆しだったのだな』太皇太后はチェギョンの異変に心当た
各親子は、正殿を後にし家に帰って行った。子供達は明日の学校での処分に不安を感じ、親達はサムスンからの会社への影響を恐れ、帰ってからも落ち着かなかった。ミン家は家政婦親子と早く縁を切りたくて、帰るとすぐに出て行く様に言い渡し、新しい家政婦の手配を済ませ、引っ越しに明日1日の猶予しか与えなかった。ミン・ヒョリンは、まだ足掻こうとしていた。自分の才能を認め今まで援助をしてくれていた、バレエ教室の先生であるナム・ジュヨンに連絡をとる。しかし、すでにジノンが手を回し、韓国バレエ協会会長より今後ヒ
宮にはすっかり静けさが戻っていた。春の祝宴会は追放から帰還した妃宮の為の催しであり、誰もがその突然の帰還に納得し祝福した。その一日を緊張で過ごしたチェギョンには疲労の表情が現れていたが数日経っても体調は優れぬままだった。シンは事を性急に動かした事に後悔の念が走る。一刻も早く妃宮の帰還を人々に認めて欲しかった。祝宴の後の晩餐会は殆どが仲間内での集まりであった。チェギョンの弟はシンの友人ファンと意気投合し、ガンヒョンは相変わらず冷たくギョンを遇らうが其処には一方通行ではない何かがあった。ヒ
ささやかな目映い光が部屋の中央まで射し込んでいる。東宮の朝は以前と同じ女官や尚宮、内官が集まり賑わいを見せていた。女官の一人が不安気な面持ちで内官へ駆け寄る。『申し上げます。』『ん?何かありましたか?』『はい…実は…』話し始めた女官を差し置き、昨夜を思い出す内官。『殿下は昨夜雨に濡れた様子であったな…風邪など召されてないといいが……。チェ尚宮、念の為お二人に薬湯を用意しておいた方が良いかも知れぬ…』チェギョンの準備に忙しい尚宮を呼び止めた。『はい。コン内官。すぐに準備させます
「ちょっとー!聞いてる?」どんなに説明しても反応のないシンにしびれを切らしたチェギョンが少し大きな声を出した。「きっ聞いてるさ!急に大きな声を出すなっ!それより…何でスーツなんだ」別に理由など聞こうとは思っていなかったが、つい口から出てしまった。「んー。何でだろうね?自分でもよく分からないんだけど…。ホラ、シン君って何でも持ってるじゃない?誕生日だからって欲しい物なんてないんだろうなー?って思ったの。それに欲しい物なんて望めば手に入るだろうし。ま、私もプレゼント
その日は、皇太子夫妻が揃って出席の公務だった。夏から秋へと季節を変え、気温の変化も大きくなってきたこの季節の服装選びは難しい。日中はぽかぽか陽気だったにも関わらず、もう少しで公務が終わるという夕方頃から灰色の雲が広がった。冷たい風と共に降り出した雨。天気予報では雨が降るとは言っていなかったから傘など持ち合わせていない。屋外での公務だった為、急いで近くの建物へと移動する事になった。シンは自分が着ていた上着を脱ぎ、チェギョンの頭からスッポリと被せた。そして肩を抱きながら早足で移
『改めまして本日は、この様な茶会に招いて頂き、ありがとうございます。妻、チェギョンです。この様な登場に皆様は大変驚かれたと思いますが、次代のこの国を担う子を授かり体調優れぬ中、私が一人にならぬ様に皆様に認めてもらいたい一心で参じた様です。これからも皆様の一員として宜しくお願いいたします。』シンはチェギョンを呼び寄せると、並び立つ。先程の厳しい表情とは打って変わって参加している人々が驚くほど柔らかな表情を見せた。『皆様。紹介いただきましたチェギョンです。民間から嫁ぎ、躾も乏しくそぐわぬ私を長い
どれほど眠ったのだろうか。目が覚めれば周りは薄暗くなっていた。「あ。起きた?調子はどう?」声のする方に顔を向けると、そこにはユルがいた。「来てたのか…」「うん、ついさっきね。チェギョンも戻ってるよ。今は妃教育に行ってる」ユルから“チェギョン”という言葉を聞いただけで眉間にチカラが入った。ユルもそれを見逃さない。「ねぇ、シン。病人に対して今こんな事言うのも申し訳ないんだけどさ…」「何だよ」「どうしてヒョリンにあんな事言ったのさ」「あんな事?」「そう。チェ
ようこそ♪こちら「FirstStep」は韓国ドラマ「宮~LoveinPalace」で出会った「シン君&チェギョン」こと…「チュ・ジフン君&ユン・ウネちゃん」が大好きな管理人による戯言だらけのブログです。ふたり一緒にお好きな方~どうぞお立ち寄り下さい何があっても『シン君&チェギョン』は永遠で…何があっても『ジフニウ
「いやぁ、やっぱり家族全員が揃う朝は良いのぅ」「ご心配おかけして申し訳ありませんでした」「やだ、お婆様。シンがいなかったのはたった1日じゃない」シンが風邪で寝込んでいた為、家族が揃うのは1日ぶりとなった。朝はこうして家族全員が集まり顔を見ながら話すというのが恒例だ。シンが結婚してからはチェギョンが加わり、帰国したヘミョンも加わり総勢6人が集まる。「何を言うか、ヘミョン。1日でも会えないのは寂しい事じゃ」「でもたった1日で風邪治しちゃうなんて、愛妻が看病したからよね?ねー?
『シン!チェギョンっ!』女皇帝陛下になった筈のへミョンは二人に駆け寄った。つい二、三日前に公務に赴く前の挨拶をかわした無表情な弟よりも、久方の義妹、チェギョンに飛び付いた。『女皇帝陛下!陛下がそんな事でどうしますかっ?』柱の影から皇太后が顔を出す。『わ、母上じゃなくて皇太后陛下いいじゃない姉妹の久々の再会よ?ここは家族の部屋なんだから!さぁ、入ってシンも母上とあれ?父上は?妃宮知ってる?』『あ、、はい。あれ?先程までこちらまでご一緒して・・』妃宮はいつの間にか消えてしまった舅を
無事に7年とちょっと越しのその後物語を書き終える事ができ、非常にスッキリした気持ちです。思えば、宮を見終えてからが始まりでした。2周、3周する内に、続きが見たいと願うようになりました。その後物語はラストだけが頭に浮かんでいてそこに向かって書き出したわけです。最終的な終着はここに。。それだけを念頭に書き始めておいて気付けばあちこちのドラマにうつつを抜かし、寄り道しまくりでなかなか進めなくなり、そうこうしている内に内容を忘れてしまったという救いようがないパボな私が悪い訳ですが…今思えば必
ドラマのその後物語を書く時は大体検証もやるんですが、今回の宮Loveinpalaceその後の場合は、物語と検証込みでやってます。例えば、ユルの本音やあの時にシンの行動をユルや私たち(視聴者)からどんなふうに見えていたか、その行動はなぜ起こしたのか。などを語らせてます。14話の終わりにシンは自分の中でチェギョンとヒョリンの違いや恋や愛についての疑問が生まれました。15話ではその答えを検証しながら描いています。宮の面白さは2周目からです。まず1周目から本質が見抜ける人はかなりclever
1話~20話まで2013年時に書いていた筋が出来ていた訳ですが、ここからラストまではこれから書いていきます。ふぃー。表ブログに書いていたものを2話合わせたりしてますのでそれでいうと23話くらいまで進んでます。本編ドラマと同じように24話で終われたらなぁいーけどなぁ。検証やりたいからさっさとかこー。では、仕事行ってきゃす。
宮は薄暗い雲に包囲されているようだった。現に後日ある一定の時間、宮の上空の雲が渦を巻いていたと世間を騒がせた。チェギョンはシンや慌ただしく消えたヨナを思い不安を覚えていた。『お前はここにいろですって。。。何よ…ヨナは私の友人よ!』意を決すると立ち上がる。シンはヨンジンなる青年に対峙していた。コン内官も然り。『君は何処からきたんだ?』『どこから…って…まぁマカオに住む前はこの辺りだけど』『先程、姉上からの連絡で分かったことだが、防犯カメラを解析した。この東宮殿へは正門からの訪問では
さてさて、、その後物語を進めるために鬼リピする日々の中で新しい気付きがあるんですよね、、物語でそれを語らせるようにはしてるけども、でもこれだけはどうしても検証したいという部分があります。対比と言いましょうか。例えばシンとユル。もうこれは言わずもがなだし、チェギョンとヒョリン。そして宮廷内の人々の対比。ミンVSファヨンなかなかの対比ですし、物語もそうなってます。始まりはチェギョンは宮に入り、最後には出ちゃいましたんでね。そういう意味で非常に奥深いです。物語の箸休め的な感じで検証し
ただ今24話書いてますが、、、書きたい事詰め込むとちょっと長くなるかなぁ。。よかですかね。あ!最終回15分拡大みたいな感じでいっか私の中でこれだけは書いておきたいことなので削れませんです明日も月初仕事があるのでできたら今日の内には書き終えたいですね。せっかちなもんでねシンチェで再共演してもらいたいなぁ。。次はもし再共演したらっていうの書こうかなぁ。。いや、次のは決まってるからその次かなぁ。。←好きにしろ?
俺はイ・シン、王立大学付属高校映像科に在籍する高校3年生だ。そして、何を隠そうこの国の皇太子でもある。自分で言うのも何だが眉目秀麗にして頭脳明晰…これは決して自惚れでも何でもなく、国民が俺を『完璧王子』と呼ぶのだから周知の事実だ。なのに…その完璧王子であるこの俺が、何の因果かまだ高校生だというのに無理矢理結婚させられたんだ。それも、相手はお祖父様である聖祖皇帝陛下が生前にお決めになった許婚とやらで、およそ才色兼備とは程遠い一般庶民の女だ。何故お祖父様はこんな女を選ばれたのか首を傾
24話(最終話)宇宙征服の日まで『シン君に釣り合う人になりたかったのになかなかうまくいかないね』『そうだなお前とは釣り合わない見つめられないくらい眩しかったよそれにお前のおかげで本当の世界を知った』『宇宙征服おめでとう』『何だそれ?』『自分の星を脱出して他の星も見るようになったからきっとすぐに宇宙征服出来るわ宇宙征服を目指してアジャ!』映画E.T.のように人差し指をくっつけ合う仲睦まじい2人そこへ放火犯が捕まったと侍従長が報告する晴
朝の東宮殿。登校の準備を済ませパビリオンで待つ僕の前に現れたお前の、その頭を見て絶句する。「お待たせ、シン君。」お前は無邪気に満面の笑みを向けてくる。その笑顔の眩しさに、僕は一瞬目を細める。しかし、その後に冷たく一言。「お待たせ…って、お前、その頭は何だ?」「へっ?頭がどうかした?」「どうもこうも、何でそんな団子頭なんだ?おまけに何故鉛筆を挿しているんだ?」「なぁんだ、これ?可愛いでしょ?」お前は瞳をくるくる動かして、僕にポーズまで取ってみせる。や