ブログ記事926件
しびれを切らしていた。バスタイムだからとそれぞれの部屋に分かれてから、ゆうに1時間がすぎていた。男のシンにとってバスタイムなど、ものの15分程度で終わってしまう。だから辛抱強く1時間待っていた。それなのに、一向にチェギョンが姿を見せない。それから1分ごとに時計とにらめっこ。寝室を抜け、クローゼットルームを抜け―――シンと妃のクローゼットルームは半分繋がっている―――チェギョンの寝室に繋がるコネクティングドアの前で10分は行ったり来たりしていたのだ。―――まるで忠犬だな。ウロウロと歩き回り、
この物語は、こちらではなくFC2でやっている表ブログで2012年末から書き始めた宮Loveinpalaceのその後物語を全て加筆修正し移しました。かなり時間経っていたので再度ドラマを見直してヤバいくらい宮沼に再どハマりましたねあちらFC2で書いていたその後は宮を見てすぐに勢いで書いていたのでかなり修正が必要でした。仕事や家事育児で離れて途中でかかなくなりましたがようやくゆっくりと書き終えることができました^_^ありがとう😊最近の一言宮のリメイク話…どうですかねー。本当ウネジフニだ
ヒョリンとの迷惑この上ないスキャンダルのことなど、チェギョンと会って彼女をこの腕に抱き締め、熱いキスを交わした時点ですっかり記憶の彼方へと飛んでしまっていた。チェギョンがやっと首を縦に振ってくれたから、俺の中ではもう彼女との結婚が決定事項としてインプットされいて、何の心配もしていなかった。だから相変わらず騒がしいヒョリンとの熱愛報道も全く気にも留めず、誰に何と言われようと俺は正式な婚約発表がなされるまで逃げも隠れもせず堂々としていよう…そう思っていた。それから2日間、登校も出来ずに公務
『改めまして本日は、この様な茶会に招いて頂き、ありがとうございます。妻、チェギョンです。この様な登場に皆様は大変驚かれたと思いますが、次代のこの国を担う子を授かり体調優れぬ中、私が一人にならぬ様に皆様に認めてもらいたい一心で参じた様です。これからも皆様の一員として宜しくお願いいたします。』シンはチェギョンを呼び寄せると、並び立つ。先程の厳しい表情とは打って変わって参加している人々が驚くほど柔らかな表情を見せた。『皆様。紹介いただきましたチェギョンです。民間から嫁ぎ、躾も乏しくそぐわぬ私を長い
こんにちはすっかり春めいてきましたが…朝晩はやはりまだ寒く着る物に困ってしまう今日この頃…先日うりアドゥルが小学校を卒業しましたやってもうたまたビデオが撮れてなかった…充電バッチリだったのに容量不足…ってあ~あ…そこもチェックしておかなきゃでしょ…(T0T泣くほどの卒業式でも無いのですが33名中32名が持ち上がりほぼ出入りなしの中学なのでさて気を取り直して午前中子供たちの引率を終えて久々に目次の更新いたしましたこちらのリストは201話~250話迄のリストです続き
先触れの後部屋に入ると、お祖母様が満面の笑みで待ち構えていた。皇太后「まあまあ、随分と仲の良いこと。ホホホホッ」シン「お祖母様!」皇太后「おや、チェギョンさんが真っ赤になってしまったのう。何もからかったわけではなく、いつの間にか二人が仲良くなり、手を繋いでいるのが嬉しかっただけなのじゃ。許しておくれ」皇太后様の言葉に、無意識に繋いでいた手を慌てて離し、照れたようにお互いがそっぽを向くのが初々しく、また何とも可愛く映る。それがとても嬉しくて、少しだけ込み上げてくるものを感じたが、表には微
ファン「シンは策士だね。既成事実でまわりから固めようとしてるでしょ。あんまりチェギョン本人には伝わってないみたいだけどさ(笑)」シン「あれは無意識だ。つい手が出てしまった。まあ、あれでまわりに伝わればいい。他の男への牽制にもなっただろう?」ギョン「シンはいいよなー。俺もあのガンヒョンの綺麗な髪に指を絡ませて、顔をうずめたいよ。いい香りがするんだろうな。なんだよ、一人でいい思いしやがって」ギョンがシンを小突くが、シンはチェギョンの髪に触れた手をジッと見ている。柔らかさや滑らかな感触や香りがま
急に自分たちのことが議題に上がり、ビックリした皇后とチェギョンはお互いにほんのりと色づいた頬をし顔を見合わせた。そんな二人に皇太后は…。皇太后「今までは“男とは黙して語らず”の典型のように何も言わずにいた二人が、大勢の前で、こうもまあ饒舌に語り出すとは…」皇后とチェギョンに呆れた顔を見せ、“やれやれ”と言うように頭を振ってみせる皇太后だったが、その目には隠しきれぬ輝きを湛えており、面白がっているのがありありとわかる。皇太后「ほほほほ、結局はどんなに斜に構えて格好をつけていようとも、聖祖帝
それからの時間はシンもジノンも巻き込み、よく食べ、よく喋り、よく笑い、とても楽しく過ごした。名残惜しいがそろそろ帰る時間となる。ジノンが3人を送っていくからと、ヒョン家のリムジンが待つ車止めまで見送る時も、自然に寄り添い手を繋ぐ2人を、皆はくすぐったい気持ちで見ていた。とても自然で、美しい光景だったから。そして、友の幸せがとてもとても嬉しかったから。皆が帰っていった後、シンが少し庭を散歩しようとチェギョンを誘う。チェギョンは嬉しそうに頷き、2人でゆっくりと歩き出す。チェギョン「シン君
24話(最終話)宇宙征服の日まで『シン君に釣り合う人になりたかったのになかなかうまくいかないね』『そうだなお前とは釣り合わない見つめられないくらい眩しかったよそれにお前のおかげで本当の世界を知った』『宇宙征服おめでとう』『何だそれ?』『自分の星を脱出して他の星も見るようになったからきっとすぐに宇宙征服出来るわ宇宙征服を目指してアジャ!』映画E.T.のように人差し指をくっつけ合う仲睦まじい2人そこへ放火犯が捕まったと侍従長が報告する晴
皇太后「まさかこの年で、息子夫婦の告白に立ち会うとは…人生とは不可思議なものよの。実はな、ここのところ少し気になることがあるのじゃ。本日の私付きの尚宮がソ尚宮ではなく、クァク尚宮なのは気付いておったか?」皇后「はい、お休みなのは珍しいと思っておりました」皇太后「さすが、内命婦の長じゃな。少し思うことがあり、本日は休みを取らせたのじゃ。ソ尚宮は元々スの乳母をしておってな、ユルが生まれた時にスの意向でユルの乳母にと任命したのじゃ。スが亡くなった後、ファヨンやユルと共にイギリスに
『シン!チェギョンっ!』女皇帝陛下になった筈のへミョンは二人に駆け寄った。つい二、三日前に公務に赴く前の挨拶をかわした無表情な弟よりも、久方の義妹、チェギョンに飛び付いた。『女皇帝陛下!陛下がそんな事でどうしますかっ?』柱の影から皇太后が顔を出す。『わ、母上じゃなくて皇太后陛下いいじゃない姉妹の久々の再会よ?ここは家族の部屋なんだから!さぁ、入ってシンも母上とあれ?父上は?妃宮知ってる?』『あ、、はい。あれ?先程までこちらまでご一緒して・・』妃宮はいつの間にか消えてしまった舅を
シンの滞在するホテルの一室。一際重厚な扉の前には物々しい雰囲気で護衛官・イギサが立つ。チェギョンにも本国では三名の女性イギサが付く。タイへの公務中のシンを訪ねたユルはかつて皇太子だった。僅か5歳の頃まで皇太子として景福宮で暮らした。父・孝烈皇太子が急逝したため第二皇位継承権の叔父が帝位に就くと皇太子の位は従兄弟であるシンへと移行した。そして、母ファヨンと共に宮廷を追われた。それさえ無ければチェギョンの許嫁は本来、義誠君と呼ばれたユルであった。そんな昔に思いを馳せながらシンは口を開いた
シンとチェギョンはいつもの朝を迎えていた。先に目覚めたシンは傍らの妻を眺めている。『ん…。』覚醒しそうな妻をその胸に抱き寄せた。額にかかる前髪を指で流し、むきだしになった丸みに口付けてみるが肝心のチェギョンは微動だにせず。しかしてどういう訳か日々愛しさに拍車がかかり止まる事を知らない。『まずいな…好きになりすぎる。。』呟いた。『シン…くんもっと……たい』腕の中のチェギョンが絡みついて来るので更に目が覚める『ん?!』何の夢を見ているのだろうか、それにしても押し付けるはだけた胸
♪♪♪♪♪呼び出し音が止まる。『はい、チェギョンです。シン君?』『ああ、シンだ。少し遅くなった。眠くはないか?』『クスクス。さすがにまだ大丈夫だよ。でもね、いつ電話がかかってきてもいいように、ご飯もお風呂も終わらせて、後は寝るだけなの。これなら、ギリギリまで待てるかなって思って。思ってたより早かったね。シン君は?ちゃんとお仕事終わったの?ご飯も食べた?』『ああ、9時前には終われたから、ご飯も食べたし、シャワーも浴びた』『うわっ、本当に忙しいんだね。お疲れ様でした。高校生と皇太子業
『陛下…申し訳ございません。今少し宜しいですか?』束の間、机上の家族写真を眺めながらシンは一息ついていた。コン内官が声を掛ける寸前迄脳裏に影が蠢くのを何の予感だろうかと考えあぐねいていた。コレはチェギョンの危機の際に起きるサインの様なもので、神の啓示にも思える。【嫌な予感】はこれまで大抵当たってきた。陰謀に巻き込まれそうな時、現代から彼女の存在が一時的に消える前。脳裏に黒い霞がかかるのだ。『ん、なんだ内官。一息ついていたから大丈夫だ。私からも聞きたい事がある』『はっ、何かございましたか
シン「ほら、そこの嚮明門や進徳門、絹敬堂や威和堂、応福門の額がそうだよ。じっくりご覧」チェギョン「ふあー凄い。確かにおじいちゃまの額だ。こんなにいっぱい…。ねえシン君、この額の写真を撮っても大丈夫かな?できればアッパやオンマに見せてあげたくて…」シン「ああ、そうだよな。チェギョンのご両親も見たいだろう。ちょっと確認するから待っててくれ。その間、ゆっくりと見ててくれないか」チェギョン「ごめんね。ありがとう」チェギョンが回廊を巡りながら、ゆっくりと見学している間に、コン内官に電話をし、お祖母
教室に入った後も、いつものシンではなかった。無口で、ポーカーフェイスで、何を考えてるのかわからないのがいつものシンであり、当たり前なのだが、今日のシンは、ぼーっとしていたかと思うと眉間にシワを寄せ考え込んだり、何かを思いついたかのように瞳が輝いたり、気持ちが表情へと表れていた。一体何があったのかと訝しげに見ていた三人は、それでもシンから言ってくれるまで待とうと見守ることにした。3時限目に、教科担任の都合で自習となった。いつものように四人で空き教室の一つへと移動する。仮にも韓
友人達はそれぞれに昔語りを始める。春の庭は開放され時折冷たい風が邸内を駆け巡る。『あのさ、妃宮様。。』『ファン君?』『あー、、えっと…こないだシンに電話かけさせたの俺。最近発掘した新人女優…まぁけど…ごめんな。知らなくて。そんな事になってるとは…ただ本当にアイツ…シンが元気なかったのは気になったからさ。』非礼を詫びに来たシンの友人にチェギョンは微笑んだ。『…私が居なくても。シン君には大事な友達もいるし。大丈夫かと思ってた』『なになに?シンの話?』ギョンとインもやって来る。『そう
最初の最初から、シーンゆえ、こちらから、飛んでください…。あ、ちなみに、すごく久しぶりに、オリジナルブログのほうも、エリーナ&ブラッドの話を更新していますいつか振り向いて8(シンチェversion)-シン&チェギョンversionシンの体が強くチェギョンを突き上げた後、彼は震えそれから妻の体に倒れ込んできた。チェギョンは夫の汗ばんだ大きな体に押され、マットレスに深く沈み込みながら、ひどく満足している自分に気が付いた。シンが経験豊かな夫だからだ。彼に対してよい感情を自分が持っ
ただ今24話書いてますが、、、書きたい事詰め込むとちょっと長くなるかなぁ。。よかですかね。あ!最終回15分拡大みたいな感じでいっか私の中でこれだけは書いておきたいことなので削れませんです明日も月初仕事があるのでできたら今日の内には書き終えたいですね。せっかちなもんでねシンチェで再共演してもらいたいなぁ。。次はもし再共演したらっていうの書こうかなぁ。。いや、次のは決まってるからその次かなぁ。。←好きにしろ?
毎日毎日、シンの出迎え風景をレッスン室から覗くことをやめられないでいた。見れば、怒りや諦め、後悔などの納得できない思いが綯い交ぜになり、その負の感情に押し潰されそうになるのだが、どうしても見てしまう。こうしてどんどん自分の中に負の感情を溜め込んでいた。舞踏科では、放課後の居残りレッスンは人数も多いのだが、早朝練習までしているものは、ほとんどいない。コンクール前の追い込み時期とかでない限り、ヒョリンは一人でいることが多かった。もちろん早く登校してシンの出迎えをしている女子はいるのだが、レッス
深い眠りから覚めたチェギョンは、目を開けた時に広がる風景に戸惑った。―――ここはどこ?見慣れない壁紙と見慣れない家具。それだけではない。目に映る風景だけではなく、嗅覚までも「何かが違う」と訴えてきた。自分の香りとは違う、青草のような爽やかな香りとわずかな男らしい汗の匂いを感じた。―――そう言えば昨日、私…。チェギョンの頭は一気に覚醒した。夫となったばかりのシンの大きなベッドに横たえられ、逞しい腕に抱きよせられた瞬間、一日の疲れが重くのしかかり、あっという間に夢の中へ入ってい
『ちょっと!大丈夫ですか?』『…様っ?』暗がりに甲高い声が耳に飛び込んで来る。どうやら自分を呼ぶ声のようでチェギョンは薄っすらと瞳を開いた。誰かに抱き留められているようで、肩を強く揺さぶられる。『妃宮様っ、大丈夫ですかっっ?』チェ尚宮の声にもう一人が強く反応する。『え。。チェ、チェギョン?』『大変申し訳ございません、あまり動かす事も危険ですのでこのまま…護衛のものが参りますので…』『あら?貴女…チェ尚宮さん?』『あ、あなたは…』『…ん…』妃宮を支える通りすがりの人物に尚宮
朝から上機嫌のチェギョン。それはシンからお土産で貰ったネックレスを付けているから。朝の挨拶で目敏くそれを見つけたのはヘミョンだった。「あら!どうしたの?素敵なネックレスね、チェギョン」「ありがとうございます!シン君から頂いたんです!」一気に視線がシンに集中する。「どういう事?え?お土産?私達には?え?ないの?嘘でしょ?出しなさいよ!ホラ!!」ヘミョンの尋問は恐ろしいもので、親であっても中々止めに入る事ができなかった。お土産だと言ってしまったチェギョンも、言
無事に7年とちょっと越しのその後物語を書き終える事ができ、非常にスッキリした気持ちです。思えば、宮を見終えてからが始まりでした。2周、3周する内に、続きが見たいと願うようになりました。その後物語はラストだけが頭に浮かんでいてそこに向かって書き出したわけです。最終的な終着はここに。。それだけを念頭に書き始めておいて気付けばあちこちのドラマにうつつを抜かし、寄り道しまくりでなかなか進めなくなり、そうこうしている内に内容を忘れてしまったという救いようがないパボな私が悪い訳ですが…今思えば必
結婚して1か月がたち、様々な儀式もやっと落ち着いた。初夏の日差しを浴びる木々を、チェギョンは王太子夫妻専用のリビングの大きな窓から、ぼんやりと見ていた。「お疲れですか?」ふいに声を掛けられて、チェギョンは振り返った。背の低い、お世辞にも『痩せている』とは言えないふくよかな女性が、優しく微笑んでいる。「…そうね。少し、疲れたかもしれないわ」女官長のパーマー夫人は、「それでは、お茶にいたしましょうか。少し予定の時間より早いですけれど」部屋の隅に控えてい女官に目くばせをした。「ありが
++++「ダメだ」「どうして?」「ルイを裏切ることはできない」「あなたとルイは兄弟よ。構わないわ」「ヒョリン…君の狙いはそれだったのか…?」++++「シン、見て」色とりどりの花を腕一杯に抱えて、幸せそうな笑みを浮かべたチェギョンが部屋へ入ってきた。シンは頭を軽く振り物思いを追いやると、妻の姿を目をすがめて見つめた。「…さながら、春の花の精か、あるいは花のプリンセスというところか」小さく呟くと、妻の腕から零れ落ちそうになっている花に手を伸ばそうと、彼女に近づいた。「さっき、
さてさて、、その後物語を進めるために鬼リピする日々の中で新しい気付きがあるんですよね、、物語でそれを語らせるようにはしてるけども、でもこれだけはどうしても検証したいという部分があります。対比と言いましょうか。例えばシンとユル。もうこれは言わずもがなだし、チェギョンとヒョリン。そして宮廷内の人々の対比。ミンVSファヨンなかなかの対比ですし、物語もそうなってます。始まりはチェギョンは宮に入り、最後には出ちゃいましたんでね。そういう意味で非常に奥深いです。物語の箸休め的な感じで検証し
ここはソウル芸術高校、芝生の広がるゆったりとした中庭の端に位置する金木犀の生垣、その手前には桜の木があり、生垣と木の間の僅かばかりの空間は校舎から視界を遮られる格好の息抜きの場所だ。いつも行動を共にしている気の置けない友人である御曹司たちからも解放されたくて、シンは昼休みだけはよくここへやって来て、足を無造作に投げ出して桜の木に寄り掛かり、そっと目を閉じて一息吐くと漸く少しだけ緊張を解く。そのシャープな横顔はゾクッとするほど端正で、悩ましげに寄せられた眉間の皴が、高校3年生らしからぬ男の色気