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オーディオをDIYする意義とは?以前も書いたことがありますが、自作スピーカーって、コスパは決して良くありません。DIYと聞くと、やっていない方々には何となく安く済むようなイメージを持たれると思うのですが、現代においてはほぼ幻想です。工業製品の圧倒的なスケールメリットや生産性と比較すれば個人の自作なんぞに勝ち目はありません。ただしラウドスピーカーも大型機&超ハイエンドになってゆくほどに、逆にコスパは悪くなります。手作業の比重が多くなり輸送費も想定外になり。つまり、人的コストの上昇
先日ホットナイフでアクリルボックスに孔を開けました。『ハンダゴテを使い、アクリルを溶かして切るのだ』JBL4425さんの記事のなかで、センターキャップをどうやって外すの?という話題で盛り上がって(?)いるなか、私も不勉強だったのですが、ホットナイフの存在を知…ameblo.jp本日は、これを使って簡易電源タップを作っていきます。このAC電源タップは自宅オーディオラックの裏側にネジ止めして利用するものです。以前から付いているタップがあるのですが、老朽化が激しいと思います。も
KENWOODLS-11ESシリーズ~。あの後もさんざん聴き倒し、思う存分遊びましたよ。で、飽きた(笑)そろそろ撤収です。現状お戻しの準備をはじめます。まずは、また分解します。分解編この自作ターミナルも廃棄かぁ~勿体ないな。そうだ、裏紙だけ捨てて、違うマルチスピーカーへ転用しよう(笑)裏板外します。吸音材も撤去。お気に入りのLED内部照明も撤去かぁ~楽しかったな。トゥイーター以外は撤去しました。ウーファーとミッドレンジはこれから
この記事では、全てのラウドスピーカーシステムでほぼ不可避な、バッフルステップとエッジディフラクションの影響についてメモしていきたいと思います。(例によって著作権抵触がいやなので、絵は全部自分で描きました)有限の大きさを有しているラウドスピーカーシステムは、必ずバッフルステップを有しています。これはどんなスピーカーでも原理的に避けられない現象です。バッフルに取付されたラウドスピーカーは、バッフル面での二次輻射を利用しているため、ラウドスピーカーダイアフラム単体に比較して、2倍のゲ
DVC。某所で話題にされていたので(笑)こちらでも自分なりの考察を書いてみたいと思います。DualVoiceCoil。略してDVC。大昔からある構造ですが、これって何ためにあるんでしょうね?...という考察が今回の話題です。現行商品ラインナップとしても、むっちゃくちゃ沢山在りますね。百花繚乱です。だからそれなりにニーズがあるって事なんですが...。先に結論を書いてしまいます。そもそもDVCにする目的とは?を図示してみました。私の知る範囲ではDVCはカーオーディオを
いよいよ塗装の工程を開始しました。真冬に塗装するのはある意味サイアクですが、しかたがありません。下塗装でウレタンニスを含浸していきます。こういう外観になるわけではないですね。ウレタンニスはあくまでも下塗装。なぜウレタンニスなのか?どんな木製素材も、ヒケや痩せがあります。水分の吸収放出を繰り返し、劣化します。その劣化を最小限に抑えるのがウレタンニスの役割です。十分なウレタンの含浸によって、MDFの内部、および表皮が十分に補強されます。これによって、MDF特有
ウチのアナログプレイヤーは所謂「ダストカバー」が無いので、これまで、ホコリ避けにテキトーな布を被せていました。ヴィレッジ・ヴァンガードか何処かで買ってきた、エスニック柄の布です。(こんな感じの。これじゃないけど。)柄としてはそれなりにオシャレなものではあったんですが、繊維からやっぱり微量のホコリが出るんです。埃除けなのにホコリが出ては本末転倒です。また、繊維のほつれが剥き出しのスタイラスの先端を引っ掛けないか、聴くたび毎回ヒヤヒヤものでした。でも利用頻度も低いしこのままでもいいかなと、
をいをい、まだやるのかよ、、、BSC。書き忘れていた内容があります。前稿では、バッフルステップは回路(パッシヴ又はアクティブ)にて補償せよ、と書きました。しかし実は別のアプローチもあって、市販製品では最近どんどん増えてきているのでその実装例をご紹介します。まずはマルチドライバーのカスケード駆動です。最近、こんなシステムをよく見かけませんか。ウーファーが3本も付いているのは、伊達や酔狂ではなくて。(まぁ4本でもイイんですが)実際のf特を見ながら、効果を見ていき
MX-1000Homage(ほまげ)。Ver.Aの現状で、おためし空気録音をしてみました。録音は音源から4.7m離れた遠点です。相変わらず、風呂の中で聞いているような残響音が付帯してしまいます(聴感はまったく異なります)。録音レベルが満足に稼げないのでS/Nも悪い。。。でも現状はこの品位の録音が限界なので、録って出しで上げます。あまりご参考にはならないかも知れませんが、ウルトラワイドレンジの片鱗は伺えます。最初のトラック:ほんの小音量のパイプオルガンです
WiiMminiと,WiiMUltra。新旧2台のストリーマーが揃いました。ストリーマーとしての能力MiniとUltraでは積載しているDACチップにもけっこうな格差があります。しかしながら、WiiMに内蔵されたDACを利用したことが、実は一度もありません。今後とも内蔵DACを利用する機会は無いだろうと考えています。したがって、新旧の比較はDACぬきで「ネットワークストリーマーとしての」能力の比較になるかと思います。約1万円:約5万円。価格差こそ5倍以上ですが
KENWOODLS-11ES、お戻しシリーズ~。補修と戻しを続けます。今日は折れてしまったサランネットを直します。サランネットを補修サランネットは埃まみれで(おそらく)ダニまみれなので、気持ち悪いから引っ剥がして全部捨てました。フレームもご覧の有り様で、LRとも同じ場所がばっきり折れています。ムリに引っ張ったか、それとも踏んづけたのか。ということで、まずはフレームの補修をしていきたいと思います。エポキシを溶きます。毎度ですが、エポキシはガスバーナーかホットガンで
ブックシェルフと聞いて、スピーカーだと思ったそこのアナタ。かなりの重症です(笑)もちろんココでいうブックシェルフとは、本棚のことです。嫁から、子供部屋のブックシェルフを制作せよ、との司令が下りました。さっそく設計と制作へ移りたいと思います。まずは設計図です。嫁の寸法指定にしたがい、忠実に作りました。若干のアドバイスありです。人物像は、makehuman無料版を使ってテキトーに作りました(笑)小さく見えるかもしれませんが横幅はこれで1m以上あります。板取図面です。
本棚制作中。部材の切り出しは完了していますので、これに対して二次加工をしていきます。サンダーでバリ取り電動サンダー+手サンダーでバリ取りを行いました。「針葉樹構造用合板」ラワン合板みたいなものですが、この名のとおり、構造材として売られているものです。つまり、内装のようなもの・家具のようなもの・=ヒトの手に触れられるような素材ではないのです。ひどいササクレとバリです。素手で触ろうものなら、たちどころに数本は手に棘が刺さります。この感じ。バッフルラックで使ったO
前説私はアンプに関してそんなに経験豊富な方では無いと思います。そんな私でも、サブを除いた本線だけ数えて、両手で足りない位のアンプは通り抜けていきました。やはり若い頃ほど情熱もあって、アンプ変遷が激しかったような気がします。そんな経験のなか、確かにアンプを交換すると音質は変わるのです。ただ、それは本当に物理的にアンプの品質が変わったから変わったと感じていたのか、ちょっと疑わしい。自信がない。オーディオをやっている方には、ヒト聴覚が精密無比な測定器のような表現をされる方が
超小型なのに20Hzまでフラットに出るサブウーファーだって??んなアホな。なんでこんなものを作ろうと思い立ったか?元凶はコレ。コイツ。TEAC君。過日、TV用スピーカーの、センタースピーカーの左サイドに設置されてた、コレ。TEACのサブウーファー。元々はミニミニコンポのウーファーとして作られたものかな?型番はなんていうんだろう、MC-DX32i?新しく製作・設置したTV専用のTVスタンド兼スピーカー。音質はなかなか絶好調。でも、このセットのなかでサブウーフ
WiiMUltra買ってあります。ずいぶん前に。それと、その周辺機材も色々と。注釈:WiiMUltraとは、オーディオに使うネットワークストリーマー・プリアンプ・D/Aコンバーターです。プラン今後の検証予定:WiiMUltraを聴いてみる(従来環境で)有線LANで違いが出るか聴いてみる有線LANハブを挟んで違いが出るか有線LANの光アイソレーションで違いが出るかWiiMUltraにストレージをぶら下げて違いが出るか電源に高周波ノイズフィルターを噛
KENWOODのミニコンポ用アンプを手に入れました。A-1001ですって。凄くたくさんタマが出ている商品です。アンプを改造する。アンプを修理する。いずれにせよ、アンプは中身を一目見ただけで、ドレがナニとして機能しているか、ある程度は役割を判別できねばなりません。もちろん全ての部品を完全に判別するのは無理ですが・・・。以下で、写真を見ながら中の構造を読解していきましょう。目見当であてずっぽうを書いているだけなので、ミスリードもあるかもしれません。まずは電源の基板から
スピーカーは分割振動との戦い。分割振動制御の歴史。ピストンモーション志向であろうが、そうでなかろうが、必ずついて回る分割振動とそれによるブレイクアップ。課題解決へのアプローチは違えど、課題は同じです。徹底した剛体志向で、線形性の高いブレイクアップを補償回路で潰すSEAS。徹底した内部損失志向で、ふにゃふにゃ振動板によりピークを表面化させないDynaudioやMorel。その両極端の中間には、本当にさまざまなアプローチが見られます。トゥイーターもそうですが、低い周波数にブレイク
また詰まらぬものを(・・・以下省略)ドフでこんなモノ買ってきてしまいました~。3300円(税込み)普段、めったなことでドフで買い物はしません。おトクではないからです。特にオーディオは買ったの何年ぶりだろうというくらいレアです。でもジャンクならよかろうと。正確に言うと、ジャンクコーナーではありません。ドフにしてはドームもコーンも潰れていませんのでお値打ち。ただ、3千円ですからねえ。「ほぼジャンク」と言っても良いでしょう。低域は5.5インチのコーテッドペーパーで布製
今年もバレエ発表会用の衣装、小物もろもろが届いております。あと何年続けることが出来るか判りませんが、悔いの残らないようにひとつひとつを精一杯踊ってほしいと願います。一方、こちらはMX-1000H鑑賞専用。イス・・・というかフロアクッションです。1000Hの真価を聴くには、どうしても床上高さ20cmの椅子が必要だった。。。そんなイス売ってません。クッションでもなかなか無い。わざわざ探して、これ専用に買っちゃいました!!これもなかなかいいです。けっこう基材が固くて、私
部材が揃いました。いよいよ製作です。910x910x15mmのMDF。なんと、3x3で作れてしまうのです。しかもしかも相当に余ります。⑬番の部材なんて、部品じゃないですからね。ハタガネ組み付け時に利用する緩衝部材です。構造は複雑怪奇です。写真で組み立て工程の内部構造をご覧ください。ただし、組み立てはすこぶるカンタンで、サクサク進みました。スラントや切除部分などがなく、正方構造なんで、難しいところは一切ありません。唯一複雑な工程はウーファーバッフルのザグリ。
千石から「とりあえず」のクロスオーバーパーツも届きました。さっそくセットを組み上げて行きたいと思います。まだ仮部品のところもありますが、とりあえずこれである程度の精度で動くでしょう。吸音材無しで鳴らしてみたところ、内部共鳴によるピークディップやゴウゴウした音質が気になったので、吸音材はロックウールを多めに詰め込みました。できました!早速簡易視聴してみましょう。もう少しマトモなスピーカースタンドが欲しいなぁ。かといって大掛かりなものだと(常用しないので)我が家の邪魔者になって
MX-1000Homage(オマージュ)。前回のRev.02はこんなf特でしたよね。ーRev.02特性Fixの図ー温かくまったりした音でこれも悪くはないんですが、音場型なのだから高域はもう少し繊細・高分解能で爽やかな切れ味を見せてほしい。せめてあと3dBは能率を上げたいので、背面を開けてXoverをいじります。Xover再調整シミュレーターをいじっていて、シミュレーションと大きくずれた原因がわかりました。なんと、W3-2141の能率設定で-3dBのパッドがあ
MX-1000Homage(オマージュ)。高域レベルが上がらない?前回のRev03ではヘッドブロックの周波数特性がこんな感じでした。ーVer.ARev03のヘッド特性ーおかしいな、高域がなかなかレベル上がらないね。というところで終わりました。原因ははっきりしました。BSCがバッチリ利いたからです。これはシミュレーター(改善前・Rev02)BSCありとなしで比べています。BSCのせいで、もともとレベルの高い400Hz周辺の能率がいっそ
アンプAB切替はブラインドで違いが識別でき、さらに識別できるだけでなく「どちらがどちらか」を言い当てることさえ出来る場合がある、ということが分かりました。アンプA/Bには、具体的にどんな音の違いが聴けたのか?拙い文章力ながら書いてみたいと思います。[B]MERIDIAN556は、一言で言うとたいへん整った音がします。ローノイズで歪感が少なく、静謐で、分解能も高い。過不足なくなんでも整然と鳴らしてくれる印象です。これは使い始めた頃からの印象で変わりません。だがしかし・・・[
MX-1000Homage(ほまげ)。年を越えても調整は続いています。前年までのおさらい昨年、低域のディップが気になるということと、トゥイーターの能率が思ったように上がらない、という所が課題になっていたかと思います。低域のディップについては、昨年サブウーファーの第1キャビに詰め物をすることで、暫定的に対策をしました。これで多少はディップが埋まるはずです。続いて高域ですが、ーVer.ARev03のヘッド特性ー初期のフルレンジとトゥイーターには能率にして7
S-X3II大改造。実際のネットワーク調整は実機に組み込んでからですが、事前シミュレーションもしておきましょうね。双方のFRD、ZMA等を読み込んで、サミングします。元ねた(ドライバー)がアレなんで。中低域はバタバタですが、合成特性は中々ですよね。特に、素子数最小限/ローコストで良好な振幅特性を目指したので定数調整には腐心しました。ウーファーの3kHzの10dBを越えるピーク潰すのに四苦八苦。位相・インピ・容量性負荷には少々目を瞑ります。Andromedaにお金が掛か
S-X3IIの低音域は、当面ドライバーを交換するのではなく、ウーファーを改造することでお茶を濁すことにしました。そのままでは全く重低音が出ませんでしたので、質量を付加することで線形領域を広げる=いわゆる質量制御領域を増やすことにします。これが改造前の実測特性です。(Rchのみ)3kHzと7kHzに妙な山がありますね。高域共振を繰り返しながら、14kHz付近まで伸びているという、フルレンジタイプのウーファーでした。1~2kHz周辺の暴れは深堀りコーンの前室効果やエッジ逆共振と推定さ
じゃ、AddMassしたウーファーで、f特がどう変動するかも見ておきましょう。ぴたりスケールを合わせて使用前/使用後を重ねます。赤線がオリジナルウーファーの特性。青線が質量付加した曲線です。いががでしょう。多少のアンマッチはあるが、ほぼ誤差範囲。質量制御は、上澄みを削いで線形領域を広げただけだというのが理論上もシミュレーション上も明らかです。LinkwitzTransformの場合は、赤線の右側を電子制御で埋めに掛かり、Fsをシフトするわけですが。質量制御も結果はほ
ようやく中国からNEWトゥイーターが到着しました。海外では、フレームさえ持たないドライバー・・・いわゆるリプレースメント用のダイアフラムだけとか、ユニットだけとか、そういう商品を大量に売ってます。口径や能率さえ合えば、旧式スピーカーの潰れたトゥイーターを復旧することも出来る、というわけです。(もちろん、音質はオリジナルとは違いますよ!)上図のように、たいへん簡素な梱包で届きました。ダイアフラムの保護をしている最低限のパッケージングです。今回のように、パイオニアのトゥイーターを潰