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「腸活」流行の現代。みなさんが、「酸」と耳にすると、すぐに思い出すのは、「酢酸」「プロピオン酸」などの「短鎖脂肪酸」だと思います。短鎖脂肪酸は一般的なイメージでは、健康によいものとしてとらえられていますね。しかし、お腹の弱い人、特に過敏性腸症候群の人にとっては逆効果であるというデータが出てきています。図にお示しするものは、腸の粘膜の感覚をつかさどる「トリップ・ブイ・ワン(TRPV1)」や「サブスタンスP」という感覚神経分子です(A,C,Eが健康な人、B,D.Fが過敏性
【2020年1月21日放送TBSテレビ「この差って何ですか?」の医学解説】医療法人社団信証会江田クリニック院長江田証①胃下垂は、かえってよい働きをしている「胃下垂(Gastroptosis)」とは、骨盤よりも胃が下に下がってしまっている状態を指す(医学的には、胃下垂の診断は立位消化管造影検査(バリウムの検査)で、両側の腸骨棘を結ぶ線より胃角小弯が下位に存在するもの)。日本人の中には(時には医師の中にも)胃下垂は体に悪いことをしているというイメー
①(この前の記事)TBSテレビ放映内容の医学解説をしました【この差って何ですか?2020年1月21日放映】はこちら。https://ameblo.jp/akashieda/entry-12568618865.html【続き】③低FODMAP食について腸の中で、急速かつ過剰な発酵を起こしやすい糖質を、「FODMAP(フォドマップ)」と呼ぶ。パン、パスタ、ピザなどの小麦に含まれるフルクタン、牛乳やヨーグルトに含まれる乳糖(ラクトース)、リンゴやスイカに含まれる果糖(フルクトース