子供の頃、私は蕎麦アレルギーで、「緑のたぬき」すら食べることができなかった。周囲のみんなが美味そうに蕎麦を食べている中、私は一人、蕎麦屋だったらカツ丼、大晦日はラーメン。私が育った盛岡は蕎麦が有名で、わんこそばを知らない人は少ないのではなかろうか。そんな環境の中、私は蕎麦を食べるのが夢だった・・・・・・。しかし、四十代になって、ひょんなことから、自分の蕎麦アレルギーが消えていることに気付き、そこからは、これまでの時間を取り返すように蕎麦を食べまくった。今では週に一度は蕎麦を食べるほど、蕎麦好きで