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こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第59回試験・一般知識まず初めに地球のアルベドと放射平衡温度について「一般気象学」p128の図5.17を見ながら簡単に触れておきたいと思います。地球に入射してきた太陽放射に一部は、雲、エーロゾル、大気によった反射され、また地表面に達した太陽放射の一部も地表面によって反射されて再び宇宙空間に戻っていることがわかります。このように地球に反射された放射量の入射してきた太陽放射量に対する比のことを「地球のアルベド」といい、概ね0.30として
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第58回試験・一般知識(a)「一般気象学」p128図5.17「地球のエネルギー収支」の図を見ながら考えてみます。これによりますと、地球大気の上端に入射する太陽放射342Wm-2のうち、雲・エーロゾル・大気による散乱と反射の77Wm-2及び、地表面での反射の30Wm-2の約3割にあたる107Wm-2の太陽放射が宇宙空間に戻ることがわかります。このように入射した太陽放射量に対する地球で反射された太陽放射量の比のことを「アルベ
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第61回試験・一般知識(a)まず、「地球が黒体放射していると仮定すると、地球から放出される長波放射エネルギーは放射平衡温度の(a)乗に比例する。」という一文を具体的に考えてみます。ある物体に電磁波を照射したとします。物体がその電磁波を透過や反射をすることなく全てを吸収したとき、その物体のことを「黒体」とよんでいます。黒体は電磁波をよく吸収すると同時によく放射するという性質も持ち合わせており、電磁波をよく吸収する物体
前回のお話で、偽物のアルベドが登場するといった奇妙な事件が発生しました。冒険者協会の雪山特訓に乗じて、偽物のアルベドの情報を収集していた主人公やアルベドですが、新たな進展はなかったようです。そしたら、外から何か大きな音が!様子を確認してみましょう。パイモン「うわっ!?なんの音だ!?」音がした方向へ行くと、見慣れない大きな岩がありました。そして、その中から出てきたのが……エウルア「ふぅ。災難だったわ。」エウルアにアンバー、そしてベネットでした。あれ?君
こんばんは。今回の一般知識は、大気における放射から、地球と同じ大きさで放射平衡温度が等しく太陽から地球までの距離の半分に位置する惑星のアルベドを求める内容の計算問題について、次回一緒に考えてみたいと思います。第59回試験・一般知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。25日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・一般知識(a)ある波長における、ここでは太陽放射における波長ごとのエネルギーの強度分布のことを「スペクトル」といいます。一般気象学p117の図5.9を見ながら考えてみますと、太陽放射エネルギーの約半分は0.38μm〜0.77μmの可視光線域に含まれているのは正しいのですが、太陽放射エネルギーのスペクトルのピークは約0.5μm付近にあり可視光線域にあることがわかります。したがって、「紫外線域」とする本文の内容は誤りという
こんばんは。今回の一般知識は、放射平衡温度についての問題です。本文の文中にある(a)(b)(c)の空欄にあてはまる適切な数値及び式の組み合わせを選ぶ形式になっています。(a)の空欄を含む文のことを何というのか、地球のアルベドとは何か、などについて次回、一緒に考えてみたいと思います。第61回試験・一般知識問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。12日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第60回試験・一般知識(a)まず、「プランクの法則」ですが「一般気象学」p111の図5.6「3つの違った温度の黒体からの放射」に着目しますと、図では温度が300K、250K、200Kである黒体からの放射量を電磁波別に示されています。この3つのグラフから2点わかることは、右の200K、真ん中の250K、左の300Kと温度が上昇するにつれて放射強度が強くなっていること。もう一つは、黒体の温度が上昇するにつれて短い波長の電磁波を強く放射