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1.やめられない先日たかやんから叱咤激励された海は、少しずつではあるがキャプテンとしての自覚を持ち始め、日々の部活動に真剣に取り組んでいた。それなのに、海に与えられた試練はまだ終わらず、更なる問題が発生した。朝起きて体を動かそうとすると、右肩に鋭い痛みを感じた。昨日の部活中にシュート練習をしているときから、何か違和感があった。そのときは大して気にもせず、すぐに治るだろうとやり過ごしてしまったが、こんなに痛くなるのだったら、昨日の夜、湿布でも貼って寝ればよかった。放課後、部活が始
3.本心ですか?バチン、バチン、バチン・・・最初は月美の様子を伺うように、緩やかに叩かれた。徐々に強度が増し、半分を超えるぐらいからは、「痛い!」と声をあげてしまうほどだった。それでも月美は久しぶりに乗せられたひざの上に、心地よさと安心感を覚え、心が温かくなる気がした。相手が眞木野だからだろうか?そんな気分に浸っていると、眞木野は思い出したかのように、「あっ、1つ気になっていたことがありました。月美さんはずいぶんと海ちゃんのことをかばっているように見受けられましたが、そ
1.海のやきもち10月のある日曜日、珍しく朝から恒がやって来て、大量の資料をリビングのローテーブルに広げ、悠一と2人で勉強している。am10:00「ふぁー。」と大きなあくびをして、海が2階から下りて来た。「お兄ちゃん、何で起こしてくれないのよー。」ふと見ると、恒がいる。「恒先生、何でいるの?」「ずいぶんなあいさつだな。海ちゃん、おはよう。もう10:00だけどね。」「おはようございます。」ばつが悪そうに答え、ダイニングテーブルでマンガを読んでいる空の向かい側に座って、朝ごはんを
2.言葉でのおしおきドアが開き、慶が退会届を手に戻って来た。あの気の強い美鈴が大泣きして謝っている姿を見て、慶はとっさに“ほっぺたか?お尻か?”と思い様子を見たが、どこも痛そうな感じはしなかった。“この人はこの短い時間で、どうやってここまで彼女を追い詰めることができたのか?手をあげたのではなさそうだから、説教だけでこんなにボロボロにしてしまうのか?”慶は天野の恐ろしさを改めて認識した。「慶、ご苦労様です。美鈴ですが、今回はしっかりと反省できたようなので、特別に処分はナシ
3.海と空恒は海をひざから下ろすと、「ん?今ごろ誰だ?」と言って医局から出て行った。海はフーッとため息をついて、慌ててパンツを上げて身なりを整えた。恒と一緒に入って来たのは空だった。「何だ、空か。」「兄ちゃんが海を連れて来いって。」「何それ?私1人で帰れるけど。」「いじけて出て行ったのバレバレなんだろ。」「そんなことないし。」「星、もう帰ったから、海も帰るぞ。」「あんなヤツ、いてもいなくても関係ない。」「あいつ、すごくいいヤツだから、きっと海も仲良くなれると思
2.月美風守月美(かざもりつきみ)先生。今回の物語のもう一人の主人公だ。星の父親が大学時代にお世話になった教授の娘さんで、現在大学2年生。社会勉強を兼ねて家庭教師のアルバイトをしている。人づてに聞いた話では、子供を見てもらっている保護者の間でかなり定評があるらしい。星の父親はその恩師に絶対的な信頼を寄せていて、まだ見ず知らずの娘さんに対しても「教授のお嬢さんなら間違いない。」と太鼓判を押していた。まずは顔合わせということで、3日後の土曜日の午後に予定を調整した。その日が近づくに
1.ハプニング1月半ば、あおいろ中学の2年生では職場体験が行われる。星は市立病院へ2日間行くことが決まっていた。地域密着性を重要視している市立病院では、ここ5年間、毎年中学生の体験を受け入れている。当日の朝、実習する診療科目が言い渡されるのだが、星はクラスの友達、大和(やまと)と一緒に内科に割り振られた。星たちの面倒を見てくれるのは、お馴染みの看護師の坂本さんだった。まず始めに顔合わせが行われた。悠一ともう1人の医師、星と大和、そして看護師のお姉さんたち数名があいさつを交わした
2.生徒手帳の偽り海は生徒手帳を探すふりをして、この期に及んで、まだ逃れる方法を考えていた。「ないなら高也先輩に電話して聞くから、もう探さなくていいっ!」悠一に半ギレ状態で言われ、「えっ、やだ。それ困る。」と言って、仕方なくカバンのポケットから生徒手帳を取り出した。それを見ていた悠一は、「チッ」と舌打ちをして、「まったく手のかかるガキだな。」とイライラした様子で言い放った。それでもなかなか生徒手帳を渡そうとしない海に向かって、「おまえ、いい加減にしろよ。そうやってグズグ
★☆彡★☆彡★☆彡★☆彡★☆彡あまめま*じゅんです。皆さん、どうもご無沙汰しております。いつも応援してくださり、ありがとうございます。昨年7月から投稿している『海の中のアタシ・空の中のアイツ』いよいよ残すところ1話となりました。【中学1年を振り返って】を書いたときには、アクセス数ベスト600とお知らせしました。あれから約半年、今ではアクセス数ベスト→1日2700、訪問者数ベスト→1日700人となりました。こんなに大勢の方に読んでいただき、大変嬉しく思っています。読者の皆さん、あ
今朝は、お仕事も無いのでゆっくり朝ごはんを食べ終えて昨夜のAyaのコトでお説教です“呑んでめちゃくちゃ酔ったらお仕置きの約束だよねと言うと>え〜、だって一年に一度、>最後の飲み会なんだもん>ちょっとくらい弾けたって良いじゃんかと口応えしてきます“じゃあ、10倍だな>そんなん、可笑しいやん実は、私の心中は楽しくて仕方ない(笑)Ayaもお仕置き好きなのですが、いざ、お仕置きとなると本気で嫌がり抵抗しますここで、無理矢理Ayaを、抱え上げてお膝の上に強制執行がい
2.おしおきの疑問海のお尻・・・次の日、昨日よりいくらか楽になったけれど、走ったり階段を上ったりすると、ズキンとした痛みを感じる。部活は休んで、学校帰りに久藤整形外科に行った。すごく混んでいて、待合室には10人以上の患者さんが待っていた。受付で聞いてみると、2時間ぐらいかかると言われたので、一度家に帰って最後の方に出直して来ることを伝えた。ベッドに寝転んでマンガを読んでいたら、昨日と同じくいつの間にか眠ってしまい、悠一の声で目が覚めた。「海、おまえ、何で寝てるんだよ。恒から電話があ
3.波乱続き星は一般病棟の空いているベッドに連れて行ってもらうと、高熱のせいかすぐに眠りに落ちた。5時間も爆睡し、目覚めるとだいぶ体が楽になっていた。注射のお陰で熱が下がったのだろう。実習に戻れそうな気がしたが、勝手なことをしたらきっとまた怒られると思い、しばらくおとなしくしていた。星がいる部屋は6人部屋で、本当にこの人たち病気なの?というぐらい元気な男性陣が集まっていた。星が目覚めるのを待っていましたとばかりに、「お兄ちゃん。」と声をかけられ、pm3:00のプチ宴会に誘われた。
2.上司からのおしおき眞木野がヒーリングルームから出て行くと、残された月美は顔を赤らめ少し緊張しながら、「眞木野さん、意地悪すぎます・・・。」ポツンとつぶやいた。「久しぶりにあいつのおしおきを見せてもらったよ。相変わらず厳しいというか、されている方にとっては嫌なやり方だよな。昔からあいつは理路整然と自分の意見を唱え、言葉巧みに相手を窮地に追い詰めていく。甘ったれた考え方や道理から外れた行いを絶対に許さないから、おしおき屋さんとしては最高の人格者なんだろうな。」「眞木野さんに
1.スクワット前回ヒップハートが終わってから、月美は知果にたくさん話を聞いてもらった。今、月美が抱えている1番の悩みと言えば『芳崎の態度』についてだったが、知果に相談した結果『気にしない』ことにした。冷淡で口が悪く平気で人を傷つける、そういう人なんだと割り切ることにした。そんな芳崎に振り回されるのは止めにして、自分がステップアップするために利用すべし!と考え方を一新して、今日ここに来た。担当は、芳崎だった・・・。“こういうとき神様って、人を試すようなことを仕掛けてくるんだよね
◼航一視点◼(さて…💧どうするかな?)啓祐達が帰った後、俺はソファでぐっすり眠る結の傍に座り、缶ビールをコップに注いで呑んでいる。まさか、こんな時間に酔っ払った結を起こして説教してお仕置きするつもりはない。そもそも、酔っ払った人間に説教など、馬の耳に念仏だ…(笑)(このまま寝かすか…💧)イヤイヤ…考え直して、結をベッドに抱いて運ぶ事にした。今は大人しく寝ているが、その内…(笑)結は寝ている時もコロコロと元気によく動く。初めの頃は、転がる度に俺は目を覚まし、布団を掛けたり、方向を
4.対照的な2人「風守先生には、ちゃんと謝ったのか?」悠一に聞かれ、海が首を横に振ると、「今すぐ謝れ!」怖い顔でにらみつけられ、海は月美の方に顔を向け、「ごめんなさい。」とぶっきらぼうに言葉を発した。「もっとちゃんとできないのか?」悠一の荒々しい口調に、今度は頭を下げて「ごめんなさい。」と謝った。「私の方こそ、すみませんでした。」月美は戸惑いながら、悠一に向かって頭を下げた。以前病院で会った悠一は、決して怒鳴ったりしない優しい雰囲気のお医者さんだった。今、目
1.発覚久藤整形外科に女バスの1年生、奥津夕菜(おくつゆうな)さんが診察に来たのは、6月のある金曜日、pm6:00ごろのことだった。部活中に右足をひねってしまい、早退して来たという。恒は初対面だったが、明るくハキハキしていて、とても元気のいい女の子という第一印象だった。足首を診察するのに右足のハイソックスを脱いでもらうと、足首の腫れ以上に、ふくらはぎやすね、ひざの上の内出血が目についた。“ん?”恒は一瞬、嫌な思いが頭をよぎったが、まず足首のねんざに気持ちを集中させて診察を始めた。
1.恒先生4月に入り星は中学2年生に進級した。あおいろ中学では1年から2年へ上がる際にクラス替えはなく、担任だけが変わるシステムだ。星たちの担任は年配の女の先生になった。始業式から2週間ほど過ぎ、星は初めて学校を休んだ。1年生のときは皆勤賞をもらい、風邪などひいたことがない健康優良児が、突然「体調が悪いから休みたい」と言う。母親が心配して熱を測ってみると、36.3℃、平熱だった。「どこが悪いの?病院に行く?」と聞いても、「体がだるいだけだから、寝てれば治る。」と頑なに言う
みなさまこんにちはただいま出発を待っているところです。昨夜はイベントの後オフィスに戻り仕事をやっつけて家に戻ってパッキングがまだ終わってないところ出発の直前だからとAzwinとビデオコールしたのですがAzwinがなんだかいじわる。Azwinの今の職場の同僚にご挨拶したんだけどそのうち女性2名については仕事しないというグチを聞いておりあまり印象が良くなかったんですがご挨拶では優しかったのでいい人たちだね~と言ったら君がいい人って言うから俺はこの
2.厳しいおしおきの後で・・・たかやんが与えた空と海へのおしおきは、相当厳しいものだった。生徒指導室に残された2人・・・海は真っ赤なお尻を出したまま、床に倒れ込んで泣き続け、空は心配そうに海の所に近づき、背中をさすりながら言った。「海、大丈夫か?ほら、パンツ履いて帰るぞ。」「空ー、お尻痛いよー。歩けないよー。」涙を流して甘える海に、「しょうがないなぁ。おんぶしてやるから、取りあえずパンツと短パン履いてくれ。」「うん。」海は真っ赤になったお尻を、痛々しそうにパンツの中にしまい込
皆さん、こんにちは。双子の妹、蓮ケ谷海です。この度、『海の中のアタシ・空の中のアイツ』の中学1年生のエピソードが終了しました。今日は、ハラハラ・ドキドキだった中学1年生を振り返って、少しお話をしたいと思います。まず最初に私たちの世界を作り上げた“あまめま*じゅん”からお礼の言葉があります。~*・゜・゜~*・゜・゜~*・゜・゜~*・゜・゜~*・゜・゜~7月から掲載を始め、1週間に1話のペースでお話を進めてきました。始めのころは、アメブロのアクセス数が10とか15の日
1.お泊り会と花火放課後、教室で女子3人集まって、ヒソヒソ話に夢中になっている。明日から夏休み。綾が2人に話を持ちかけた。「ねえねえ、うちの両親、今度の週末、旅行に行くんだー。それでね、私、おばあちゃんちに泊まりに行くことになったんだけど・・・。」莉子と海は、「うん、うん」と楽しそうに話を聞いている。「でも、友達と宿題やるから行けなくなったってことにして、うちで3人だけでお泊りパーティーしない?」「えー、いいのー?親いなくて遊べるなんて、最高じゃん!」と海は手を叩いて喜び、「
2.危険な行為空たち陸上部は冬には日暮れとともに練習が終了し、帰るころには辺りは真っ暗になっている。昼間、小春先生から話をされたというのに、その日の帰りも普段と同じようにイヤホンを両耳につけ、動画を見ながら家までの道のりを歩いていた。たかやんの言葉通り、空はまったく反省していなかった。ガッチャーン!!!ものすごい衝撃が空の体を走った。突然、目の前に現れた自転車の前輪とぶつかり、体勢を崩して地面に転倒してしまった。見通しの悪い曲がり角で、おじいさんが乗った自転車と出合い頭にぶつか
2.恒の思惑海は星の存在を疎ましく思い、イライラした気分で家を飛び出した。そのまま何時間か夜道をさまよっていようかとも思ったが、もし悠一が恒に連絡を入れたら面倒くさいことになる。この場合の『面倒くさい』は恒からの長~いお説教+おしおき、もちろん悠一からも怒鳴り飛ばされ、泣くまでお尻を叩かれることになるだろう。海と言えども、今までの経験上さすがに学習したようだ。“こんなときにおしおきされたら、もっと気が滅入っちゃうもん。”今はいろいろと干渉されたくない。ひとりになりたい。放っておい
4.大人の責任魁が出て行くと急に店内が静まり返った。芳崎も「お疲れ様です。」とあいさつをして帰ろうとすると、「南、ちょっといいか?」軽い調子で眞木野に呼び止められた。“どうでもいいような話なら明日にまわすだろうから、面倒くさいことに違いない。”芳崎は妙な胸騒ぎがして、眞木野をおだて上げる作戦に出た。「さすが春臣さんですね。魁のヤツ、相当こたえてましたよ。あれだけ厳しくできるっていうのは信念を貫く強い意志がないと」途中で「おい。」と遮られ、普段そんな風に他人を持ち
3.空と海の反省会涙をポロポロ流し、やるせない気分で落ち込んでいる海の傍らで、空は足がしびれて立ち上がれずにカメみたいにひっくり返ってもがいていた。それを見て海は、思わず「プッ」と吹き出してしまい、空の足をツンツンとつついた。「海、バカ、やめろ!」床を転がり、のたうち回っている空に、「お兄ちゃんに、お灸やめてって言ってくれてありがとね。」「ああ。」「お尻、熱かった?」「あれは、まじでヤバイ。海には絶対に無理だ。」「今日のお兄ちゃん、今までで一番怖かった・・・。」「ああ。
1.憂うつな気持ち6月・・・海が大嫌いな時期がやってきた。毎年このころに学校での身体測定や検診が行われる。今年は3年生だけ制度が変わって、土曜日に医師が集まり、一度に各種の検診が実施されることになった。昨日の夜、悠一から、「明日、学校行くからな。」と言われ、海はますます憂うつな気分になった。去年は違う先生だったが、1年生のときの内科検診は悠一が担当で、散々な目に遭った記憶がある。まわりの友達はまだ悠一と海との関係を知らない子も多く、「あの先生、かっこいいね。」という声があちこ
1.星あまめま市、舞台は前回と同じく『あおいろ中学校』。中学1年生の5月、中間テストが終わり、その翌日から採点された答案用紙が返却された。数日かけてすべての教科が手元に戻ってきたが、果たしてこの結果が『良い』なのか『悪い』なのか、自分では判断することができなかった。平均点というものを基準に考えてみると、それに達している教科よりも達していない教科の方がはるかに多いというのが現実だった。中学生になって初めてのテストということで、勉強の仕方もよく分からず、本人的には“まあこんなものか
3.初!お尻丸出し帰り道、学校から家まで歩いて15分。悠一はひとこともしゃべらなかった。2人の間を気まずい空気が漂っている。“帰ったら絶対におしおきされるよね・・・。もう海のお尻、充分痛いのに・・・。あーあ、このまま逃げ出したいよー。”玄関のドアを開け、リビングに一歩足を踏み入れた途端に、「正座!」と静かに冷たく言い放たれた。さっきたかやんに散々叩かれて、正座するとお尻にかかとが当たってズキズキと痛い。悠一に気づかれないように、お尻をちょっと浮かせて座ったが、バレたら怒られそうだ。
お説教のはじまりはじまり🎵食事会は義母の好きな和食にしました一品一品でてきて夫の店選びはいつも良いし美味しいわぁとお喜びでしたすると言わなくていいことを夫が…夫いやいつも店決めてるのミトだから俺は予約するだけ喜んでもらえてよかったよ義母あらそうなのお店を選ぶのに時間はかけられて私には一切時間はかけられないのね夫もういいじゃないか楽しく終わろうよ義母そうしたいんだけどミトさんがちゃんと連絡をとれるようにしてくれるなら終わるわよ義父ミトさん。母