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フォローしている松林先生のブログにピルの血栓症についての米国生殖医学会(ASRM)のガイドラインがやはり、血栓症の最大のリスクは『加齢』ですね閉経後の方の血栓症リスクをみると、閉経に向かっている方の血栓症のリスクも推測できるわけで。ブログ内にあった非妊婦、ピル(+)3〜15名/1万人年のこの非妊婦ピル(+)の年齢記載はありませんが、35歳以上のVTEハイリスク群ではないことは間違いないでしょう。日本でのピルの服用開始年齢は、月経困難症の保険適応もありますし、
こんなに長く40代のピルのシリーズを書くとは、当初思っていなかったのですが、どんどん長くなってしまい、⑩にまでなってしまいました私自身、ピルのロングユーザーです。もう17年になります。20代で服用開始した私も、40代になってしまい『年齢』というリスクを今一度調べてみた結果が今回のシリーズになりました。そして、私が感じたことは、ピルとのつきあい方のrurikoさんがブログ「ピルとその周辺」の中で35歳からのピル(「プレ更年期」のピル療法について)で書いてあることについて
安全に服用するためにピルユーザーに気を付けていただきたいことです体型はBMI正常値内をkeep適度な運動は心がける血栓症のリスク、リスクが高まる状態に注意できる血栓症の初期症状についても知っているもちろん禁煙低用量ピルは絶対に切らさない不安な時は相談を今のところ、私自身は、リスクを自覚し、気を付けながら、低用量ピルの服用を継続という選択をします。今後変更することがあれば、報告しますね
ピルの服用がが女性の選択としてポピュラーな国では、黄体ホルモン単剤(Progestogen-OnlyPill:POP≒ミニピル)が当たり前に選択肢にあって、授乳中も服用できますし、加齢によって血栓症リスクがUPすることを考え、40代女性には低用量ピル(低用量エストロゲンプロゲスチン製剤)ではなく、黄体ホルモン剤を選択が当然なわけです。それは、医療者だけではなく、服用する側も知っていることで、移行はスムーズです。私ももちろんそれがベターであることは“百も承知”です。上記
血栓症についての続きです血栓症は、血液の凝固能亢進(血液が固まりやすい)血流の停滞(体を動かせない状態)血管内皮の損傷があると、高率で発生します年齢以外の血栓症のリスク因子と血栓症のリスクが高まる状態について(ピル服用中の方が知っていて欲しいことに絞っています)加齢・ピルの服用以外の血栓症のリスク因子(ピルの服用自体が既にリスク因子であること、加齢もリスク因子であることはリンク参照)肥満静脈血栓症予防のガイドラインより肥満は,古くからVTEの危険因子とみなさ
血栓症のつづきですとを逆にしますね。血栓症の初期症状について知っておく深部静脈血栓症は、基本的には、元気な方が次の日にポックリ...という病気ではなく、アレ変だなおかしいな...という初期症状が続いているのにも関わらず、対処できなかった場合に重篤な状況に陥りますピルを服用している方は、血栓症の初期症状を知っておきましょう血栓症の初期症状(まえぶれ)とはふくらはぎの痛み、むくみ、違和感(片側のみの場合が多く、握ると痛む)鋭い胸の痛み、突然の息切れ激しい頭痛視
ピルの重大な副作用に血栓症があります。血栓症には、静脈血栓症(主に下肢にできる→肺塞栓の原因)と動脈血栓症(心筋梗塞・脳梗塞の原因)があります。ピルはどちらのリスクも増加しますが、問題となるのは、静脈血栓症です。前々回にも書いたように、今回から血栓症について触れていきますねピルの服用によって、静脈血栓症のリスクが高くなる、ということを知っておくピル(女性ホルモン)によって、血液の凝固因子(血を固める因子)と線溶因子(血の固まりを溶かす因子)に影響を与えます。特に服用開始
低用量ピルから、ミレーナや黄体ホルモン剤のノアルテンに変更できる方はしていただいた方が安全なことは間違いありません20~30代から今までずっと服用しているロングユーザーの方も、ミレーナ適応があれば、移行がベターです。が、年齢以外のリスクがない場合(といっても年齢はそれだけで十分なリスクファクター)、ご自身のリスクを承知した上で継続することは不可能なのかこれはもう、その病院、クリニックの先生のお考え・方針によって変わってきます40代は慎重投与ですが、絶対的な禁忌ではあ
前回、低用量ピルからの切り替えとして可能な方であれば、ミレーナと書きました。では、ミレーナが難しい場合はどうしましょう低用量ピルを避妊目的で服用している場合には、海外では授乳中や40代の方でも安全に使用できるものとして、黄体ホルモン単独の「ミニピル」と呼ばれているものがあります。低用量ピルは卵胞ホルモンと黄体ホルモンの合剤ですが、この低用量、中用量、というのは卵胞ホルモンの量で決まっています。卵胞ホルモンの量と血栓症のリスクは比例するため、ピルは、高用量→中用量→低用
今現在ピルを服用している40代の方はどうしたらいいのかピルを服用している目的が何か、にもよりますが、避妊・過多月経・月経痛で服用している場合、安心安全を第一に考えると、経腟分娩の経験がある方は、ミレーナに移行この方法が1番費用対効果が高く、血栓症のリスクも上がりません最初の数か月は不正出血が続きますが、『5年』という長期に渡って効果が得られるということで、長い目でみて欲しいのですただ、ミレーナが難しい場合もあります。お産が帝王切開で、子宮の切開創の部分
運動習慣がある方は別として、40歳前後からだんだん昔は痩せていたのに、体重が徐々に増え、減らすことが難しい健康診断の採血検査で引っかかるようになってきた若い頃は血圧が低かったのに...というようなことが、ぼちぼちと出てきます以前は、「高血圧」「脂質異常症」「動脈硬化」「糖尿病」「肥満」など、加齢によって発病すると考えられていた病気は「成人病」と呼ばれていました。しかし、約20年前から、“年齢”というより“日々の生活習慣の積み重ね”によって発病し、生活習慣(食生活,喫
一昨年の10月にUPした「40代の低用量ピルを考える」というエントリーは今までUPした中で1番アクセス数が多いページです。ただ、UPしてから1年ちょっと経過するので、昨年末からこのシリーズはリライトしようと考えていました。何回か、このシリーズをリライトしてUPしていきますね誰もが必ず年齢を重ねるので、私自身も、20代から服用開始して、今は40代です若いつもりでも、こればかりは致し方ありません。その上でどうピルと付き合っていくかリスクを知った上で継続するのか?卒業するのか?