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このおはなしは黄帝内経霊枢より第七十八「鍼論」をもとにしています。少し前の子供だったころの王様は、岐伯が持っている治療道具の箱を見せてもらうのが好きでした。(素問50)(素問54)(霊枢60)いろんな形の鍼が箱にきれいに並んでいるのを見つめながら一つずつ、これはどういう鍼なのだ?と聞くと、岐伯は、ゆっくり丁寧に説明してくれました。王様はこれを、これまでに何回もしました、岐伯は、いつでも、話して聞かせてくれました。少し成長した王様は、色んなことを知って、学んで、
三つの虚が重なると、人は突然、重病になったり、死ぬことがあります。三つの虚とは、年が不及と(素問71)、月の空亡と(素問74)、時に反する風です。虚が無くても、湿気の多い地に暮らしていると、邪気が体に入りこんで、手足が萎える病になります。二つが実で、虚の風一つだけなら、汗が露のしずくのように出て、寒熱の病になります。二つが虚の時に、邪の風が当たると、三つの虚が合わさるので、突然倒れて、半身不随になります。上古の聖人が、年や月を必ず把握していて、虚が重な
医療の業界に入り、早30年ほどが経ち、鍼灸の世界は20年か・・・。まだまだヒヨッコですが、過去に学んだものを再確認し、再度、編纂してみようと思う今日この頃。鍼灸学生の頃は、学校の授業が物足りず、外部の先生のもとに学びに行っていたことを思い出します。中でも台湾の先生で、「王医塾」を主宰する王泰龍先生から伝授された、董師奇穴鍼灸法は衝撃でした。ここで少々紹介したいと思います。董師とは董景昌のことであり、超有名な「蒋介石」の主侍医であった先生です。董師は幼年のうちに龍門(華
他にも、北極星が移動して、次の宮に入った日に、その後、風が吹いてくるのを待って、八方角のどこから吹いて来るかを観察し、吉兆を占う方法があります。後天図を見て、北極星が居る宮の方向から、吹いて来る風は、季節にふさわしい風なので成長を主り、万物を養いますが、反対の方向から吹いて来る風は、季節にふさわしくなくて、人を傷つけ、そぎ取り、減らし、害する力を持っています。ですから、この正しくない傷つける風を、よく観察して、注意して、避けるようにします。聖人は日々、正しく
北極星が北斗七星の車に乗って、次の宮に移る日は、節気が変わる日でもあるので、気の調和がとれていれば、天は必ず、その日、風と雨を起こして返事をします。その日が風雨であることは、吉兆であり、作物は実り良く収穫があり、民の暮らしは平和で、病の発症は少ないです。しかし、北極星が宮を移る日より、前に風雨があれば、雨が多くなり、後に風雨があれば、日照りが多くなります。また、北極星が移る日のあたりで、害を及ぼす強く激しい風が吹き、樹木が折れて倒れ、小石が巻き上がるような、急
北極星は、北の天球の真ん中に常に位置しているので、方位を知るのに手掛かりとされる星です。原文では太一という名で書かれていて、いつでも天の中心におられるので、古代中国では、天帝と考えられました。北斗七星は、北極星の乗り物であり、北極星は、北斗七星に乗って九つの宮をめぐっています。冬至になると、北極星は、叶蟄の宮に行き、四十六日居ます。四十六日経つと、次の日から、次の天留の宮に移ります。四十六日経つと、次の日から、次の倉門の宮に移ります。四十六日経つと、次の日から、
このおはなしは、黄帝内経霊枢より第七十七「九宮八風」をもとにしています。これまで、黄帝内経では、太陽の動き(素問2)月の動き(素問26)星の動き(素問69)について、それぞれ法則に合わせて動いていると出てきました。古代中国では、天文学が発達していて、太陽、月、星の動きを表せる璿璣玉衡という地球儀のような機械も完成していました。(素問19)東洋医学では、世界にある全ての物は、止まることなく回っている、という法則によって、すべての天体は北極星を中心に動いている、
目のかすみで漢方(杞菊地黄丸)を自分で買って数週間続けながら眼科にも受診してきました眼圧とかも気になっていました結果はドライアイと白内障でしたドライアイの目薬を処方してもらい少し安心して帰宅しました自分のカラダが今どんな状態か知らないことはとてもストレスになるんだと思いました不摂生な生活をしていながら自分勝手な思いです😓なので、さっそく来月協会健保の健康診断に自費でプラスして人間ドッグの予約をしました自分が生まれた病院でもあるので楽しみです病院の近くに、山の上ホテ
更年期世代の女性のココロとカラダを元氣にします!現役薬剤師・薬膳アドバイザーの中島です。唐突ですが・・・春の準備をはじめていますか?春の準備とは???新生活がはじまる予定の方は・・・やらないといけないタスクが一日ですよね。入学、進学、進級、転勤、移動など特にそういった予定がない方も、なんとなく・・・何かをはじめたい気持ちになりますよね!とはいえ・・1月1日から「筋トレしよう」とか「ダイエット」しようとか心に思った方いますか?き
◎東洋医学の原典(090403)『黄帝内経』の分かり易い解説本を書店で見付け、早速購入した。『黄帝内経』。本場、中国では可成り昔に一度消失した、いわば「幻の聖典」。「幻の聖典」は、はるか昔に日の本の国に渡り、その後1000年を越える時を経て現代に甦った。「中国4000年」というけれど、日本の方が大きな戦乱が無かった分、古い文化を沢山残している。今日伝えられている中国拳法もそれほど古いものではないと聞く。日本の剣術流儀の方が昔のかたちを現代まで忠実に伝承していると思う。
王様は言いました。「日の出すぐは足の太陽膀胱経を通っていると分かるが、それからは、何を手掛かりにするのだ?」伯高は言いました。「『大要』の本には、太陽が一つの宿の始まりにあるときには、衛気は太陽経脈にある、書かれています。これを説明します。一日は、昼と夜で百刻なので、二十五刻は、昼の半分です。日の出に、漏刻が始まり、一刻では、衛気は、手足の太陽経にあります。二刻では、手足の少陽経にあり、三刻では、手足の陽明経にあり、四刻では、足の少陰腎経にありま
王様は言いました。「たしかに、早く目が覚める日と、ゆっくり目が覚める日があるな。」伯高は言いました。「はい、それに、日の出の時間、日の入の時間は、いつも同じではないので、昼の長さ、夜の長さは、季節によって変わる法則があります。」王様は言いました。「それでは、衛気がめぐっている所が、体の上にあるか下にあるか、行ったのか来ているのか、時間で決まって同じがということではないのなら、どうやって衛気を候って、鍼をすればいいのだ?」伯高は言いました。
王様は言いました。「日の入の後は、衛気はどこを通っているのだ?」伯高は言いました。「腎から心、そして肺、そして肝、そして脾に行き、また腎へ戻ってを、繰り返して周っています。」王様は言いました。「体の深い所を通っていると知っていたが、五臓をめぐっているのだな。そして、夜明けには、また目に行くということか。どうして、そのようにうまくめぐっているのだろうか?」伯高は言いました。「一年には十二月があり、一日には十二辰(時間)があります。十二辰
このおはなしは、黄帝内経霊枢より第七十六「衛気行」をもとにしています。王様は岐伯に聞きました。「岐伯よ、衛気はどこを通って、どこから出て、どこに入って、どこに合わさるか、を知りたい。聞かせてくれるか?」王様は、岐伯に訊ねたのに、聞かれていない経絡学者の伯高が岐伯より先に答えました。「衛気は、一日一昼夜で、体を五十周します。昼は、陽をめぐるので、体表を二十五周し、夜は、陰をめぐるので、五臓を、二十五周します。」王様は聞きました。「ぐるぐる周って
〇蔵象学説とは?臓象学説とは体の臓気の構造と、生理機能、病理変化とその相互関係を研究するものです。臓象には2つの意味があり、1つは臓器そのものの名称の意味。もう1つは中医学における臓腑概念があります。西洋医学の臓器と比較して、ただの器官としてでなく、そこに精神面の働きが加味されることが大きな違いです。『素問』六節蔵象論篇には、「蔵象の”象”は、生体の外に現れる反応や徴候のことであり、臓象とは、単に解剖学的な臓腑の形態のみに留まらず、その正常な機能と病的な状態が外に現れる反応や徴候のことをいう
王様は言いました。「私は、聞いたことがある。気には、『真気』と『正気』と『邪気』があると。岐伯、真気とは何のことだ?」岐伯は言いました。「真気は、天にある気で、人はこれを呼吸で体に入れます。受け取った真気は、食べ物の穀気とともに、人の身体を充たしているものです。正気は、季節に合った、正しい風です。風が来る方向は、季節によって決まっていて、必ずその方向から来ます。実風(季節に合っているが、勢いが激しく暴虐性がある)でもなく、虚風(季節外れの性質をもつ)で
岐伯は続けて言いました。「虚した所から入った邪気が、体の深くに入っていって、寒と熱が会うと、互いにぶち当たります。同じ所にしばらく留まって戦っているうちに、邪気は体の内部にくっつきます。寒が熱に勝つと、骨が疼いて、肉が枯れます。熱が寒に勝つと、肌肉はただれて崩れ、膿が出て、骨が内から傷ついて虫に食われたようになります。先に筋に病があると、筋が屈したままで伸ばせなくなります。これは、邪気が筋の間に居るために戻せないのです。筋に瘤が出来てしまうと、そこには邪気が集まっている
岐伯は続けて言いました。「虚している所から入った邪気が、体の左右どちらか半分だけに居座ることがあります。邪気が深くに入りこんで、営衛の気がある所に居座ると、通れない営衛の気は力が弱くなり、やがて真気が去ってしまい、邪気だけが留まり、片側の半身不随を発症します。邪気が浅い所に居座れば、脈が正しく行かないため、偏って片側だけが痛みます。」
本年もどうぞよろしくお願いします。黄帝内経ぜんぶ読んでみる、9年目に入りました。あと少しです、頑張ります。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー王様は言いました。「一つの経脈の病であっても、痛み、できもの、発熱、冷え、痒み、しびれ、感覚鈍麻、など病で起こる変化はさまざまで、全てを言えないほどであり、生じる病の種類は数十もある。これはどうしてなのだ?」岐伯は言いました。「それは、経脈は同じでも、異なる種類の邪気によって生じているからです。それぞれの邪
鍼灸の歴史は古く原始のものは石を尖らせて皮膚を刺激していたようです。始まりはこうしたらこうなった…からそして前漢の時代に黄帝内経(こうていだいけい)という最古の医学書が編幕されたようです黄帝と鍼医との問答形式となっています医学から易学気学星座学薬学運命学など多岐にわたる内容となっていますこの時代から既に身体を気エネルギーとして捉えていた訳ですその叡智は人智を超えたところに存在しているようです陽の中にも陰があり陰
今日はサロンの仕事始めでした。いつもは推拿のお客さまでしたが久しぶりに漢方アロマトリートメントを受けてくださいました!やっぱりアロマの香りは癒されます♪体質改善でココロもカラダも心地良く食のことや養生の暮らし方をご提案漢方養生サロンflow宮垣よしえですお越しくださり、ありがとうございます。☞わたしのプロフィール先日のわたしのブログを読んでくださった中医学の先輩からLINEでメッセージをいただきました。こちらの後半部分を読まれてのご感想でした。『【謹賀新年
今年初めてのブログをアップし終えると、僕は再度四柱神社に行って、昇殿参拝をさせていただきました、神主の方が祝詞を上げてくださっている時、外からの風を受けて神棚の幕がたなびき、まるで神様がそこにいらっしゃっているように感じました。参拝を終えて、ホテルの部屋に帰ってしばらくすると、突然大きな地震が起きて、ホテルの建物全体が大きく揺れました。僕自身は、絶対に大丈夫だという確信があったので、揺れの中でも全く動じることはなかったのですが、後でインターネットニュースを見てみると、震
岐伯は続けて言いました。「体の上半身が冷えて、下半身は熱なのは、まず項部分の足太陽膀胱経に鍼を刺し、しばらく留めます。そして、鍼を抜いた後に、項と肩甲部分に熨をして温めて、上半身の体温が下半身とつり合うと、病は治ります。これは、いわゆる、推し上げる、です。体の上半身が熱で、下半身が冷えなのは、虚になっている脈を見つけて、経絡が凹んでいる所に鍼をすれば、熱気が下まで行って、病は治ります。いわゆる、引き下ろす、です。ひどい高熱は、体をまんべんなく熱くします。狂う
王様は言いました。「鍼を用いて気を調える、全ての治療に通じる要について、話してくれたまえ。」岐伯は言いました。「鍼を用いる治療では、まず、必ず経絡の虚実を察するのに、手をぴったりと当てたり、按じたり、パタパタと叩いたりして、その反応や変化を見てから、どこに鍼をするかを決めて、その後に刺します。三陰三陽の六経脈が調っている人は、病になりません、もし、病になったとしても、自然に治ります。どこかの一経脈で、厥気上逆して、上が実で、下が虚になって通じない人は、
王様は言いました。「では、治療はどうするのだ?温かい季節になるまで待つのか?」岐伯は言いました。「いいえ、待たなくて大丈夫です。厥の治療には、必ず先に熨を用います。熨とは、温めた重しを圧し付けて熱する方法です。熨をして、経脈を調え、掌、腋、肘、脚、項、脊にも熨をすれば、温かい気が体を解かし、やがて血脈も行くようになります。そこから、病の人の脈を診て、滑潤な所には、鍼を刺して、平均にし、緊堅な所には、破して散らします。厥で逆上していた気が下れば、鍼の治療を終え
岐伯は言いました。「王様、どうか私に、もう少し踏み込んだ解説をお話しさせてください。」王様は言いました。「おお、聞きたいぞ、では、本に書いて、霊蘭の書庫に収めよう。これもまた、むやみに出せないように、厳重に守らせるので、話してくれたまえ。」岐伯は言いました。「では、お話いたします。人というものは、天と地に応じていて、四つの季節とぴったりひっついます。まずは、人と天地と照らし合わせると、応じている様子について、解説いたします。地では
岐伯は続けて話します。「四つ目、熱になる邪の刺し方は、熱を発散させて、熱を冷えさせるのです。熱が外に出て、残りもこもらずに散じれば、後は病をぶり返すことにはなりません。腠理を開いて、道を通して、邪が出られるようにしてあげれば、後に病は治ります。五つ目、寒になる邪の刺し方は、体の中を、日に日に温かくしていきます。鍼を、ゆっくりと刺し入れて、早く抜くと、補法になりますので、営衛・気・血、全ての力が増えます。鍼を抜いた後は、穴を押さえて閉じ、正気が分かれて出て行かな
岐伯は続けて話します。「一つ目、癰(できもの)を作る邪の刺し方は、腫れ上がっている時には、鍼をせずに、ゆっくりと長い時間を焦らずに待ちます。膿が出て鍼が出来ない場合には、別の方法を使いやりなおします。最初に膿があった所の腫れがひっこめば、腫れて平らではない所は後に散って無くなります。癰(できもの)が、陰経でも、陽経でも、経脈の通る所にあるものは、兪穴を取って寫します。二つ目、勢いが大きな邪の刺し方は、邪の勢いが日に日に小さくなるように、まず、有余を奪い泄して
アメーバピックなるものをいまだによくわかっていないのなかみわです先日わたしのブログから『養生というものを感じるお年頃( ̄ー ̄)季節はずれのひまわり』*養生というものを感じるお年頃になりました( ̄ー ̄)こういうのを気にすることが年齢を重ねたなぁ、、、と感じるこの頃(汗)まあ若い頃から好きなんですがね。まんが…ameblo.jpこちらの本を購入して下さった方がおられたの。まんが黄帝内経中国古代の養生奇書Amazon(アマゾン)何でもポイント?に還元出来るようだがいまだにわかってい
王様は言いました。「なるほど、『五節』については、よく分かった、ありがとう。鍼の刺し方には、他に『五邪』というのがあると聞いた。これはどんなのだろうか?」岐伯は言いました。「病には、膿の入った腫物を作る邪、勢いが大きい邪、力が小さい邪、熱になる邪、寒になる邪、があり、これを五邪といいます。」王様は言いました。「その五邪を治療するにはどんな刺し方をするのだ?」岐伯は言いました。「五邪に対する刺し方は、五章(五条)だけにすぎません。