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王様は言いました。「私は以前、とても高い台に上った時に、階段の途中で振り返ると、目がくらんでしまい、そこから立てなくなって、腹ばいになったまま階段を進んだのだ。自分で、これはおかしいと考えて怪しく思い、一人で、目をつぶって、心をおだやかにして、気を定めてみたが、しばらくしても、治らなかった。目が回ってくらんでいるのに一人きりだし、髪をゆるめて、両膝で立って上半身を伸ばしたり俯いたりしたが、再び下を見てたら、全然治っていなくて、でも、儀式をしないといけなかったので頑張って
このおはなしは黄帝内経霊枢より第八十「大惑論」をもとにしています。国の大切な儀式が行われる時、王様は一番大切な役目を担います。場面によっては、一人で高い所に登ったりします。みなさんは、高い所に登って下を見た時、どんな感じがしますか?目が回ったように、揺れる感じがして、落ちてしまいそうな怖さを、思い出せるでしょうか?王様も、高い所に登った時、同じように感じました。でも、知りたい王様は、これはどうしてだろうか、と考えながら、儀式を最後まで執り行いました。そして、
巻第五五官13導引・按摩をしてはいけないとき気がよく循環して快適なときは、導引や按摩をしてはいけない。また冬期の按摩はよくないことが『内経』(医書『素問』と『霊枢』とを合わせていう)にかいてある。身体を動かして気が上る病気(血圧、心臓病など)には導引も按摩もともによくない。ただし、身体を静かに動かし歩行運動くらいならば四季に関わらずよい。食後にするのがよい。湧泉の穴(土ふまずの中心部)をなでることもまた同様にいつでもよい。内経『黄帝内経』は、現存する中国最古の医学書と呼ばれ
王様は言いました。「岐伯の話によると、衛気は風府穴を通るたびに腠理に行って、邪気とぶつかって発作が起こるというので、発作が起こる時には、風府穴から邪気が入っているのだろうが、衛気が一日に一椎下がった所でぶつかるというのなら、その場所は、風府穴ではないのではないか?」岐伯は言いました。「はい、王様。お話している風府とは、穴名の風府と、風(邪)がいる府(所)という違う意味です。風邪がいる所の府は、いつも決まった同じ場所ではありません。衛気が通ると必ず腠理が開
2007年まだ遷座前の出雲大社ご本殿の屋根蛯原さまの考察シェアさせていただきました蛯原春比古蛯原春比古さんはFacebookを利用しています。Facebookに登録して、蛯原春比古さんや他の知り合いと交流しましょう。Facebookは、人々が簡単に情報をシェアできる、オープンでつながりのある世界の構築をお手伝いします。www.facebook.com『出雲と古代』〜地鎮祭と雲と龍【出雲の地鎮祭】一般的な地鎮祭は土地
女性は7の倍数の年齢で身体に変化が起こる!?横浜・片倉町よもぎ蒸し、バナナリーフ蒸しでの温活とかっさ、カッピング、腸もみでリラックス&リフレッシュ!かっさサロンたかっさ川島誉恵です。中国の最古の医学書【黄帝内経(こうていだいけい)】によると女性は7の倍数、男性は8の倍数の年齢で身体に変化が起こるとされています。お客様にもお伝えしていますが「納得です!」「分かります〜!」「そう言えば、そうでした」とのお言葉が返ってくることがほとんど。私は、ただいま48歳ですが…42
王様は岐伯を呼びました。「王様、何かご用ですか?」王様は、聞きたいことは後回しで、今読んでいる本について聞きました。「岐伯、経の本には、夏に暑さに傷つけられると、秋に瘧の病に病む、(素問5)(素問35)(霊枢74)と書いてあるのだが、どうして、瘧の病を発症するまでに、時間があるのはなぜだ?」瘧の病の仕組みについては、素問篇第三十五瘧論ですでにくわしく説明されているのですが、岐伯は再びきちんと答えました。「瘧の原因の邪気は初め、風府穴から入ります。病の原
王様は言いました。「なるほど、では、急に死んだり、急病になるのはどうしてだ?」少師は言いました。「『三虚』の場合、人の死は病からあっという間です。『三實』であれば、邪が人を傷つけることはできません。」王様は言いました。「まずは、三虚について、聞かせてくれ。」少師は言いました。「年が歳気不及の虚の上に、月の形に光が無く黒い日にあって、気候が季節に合っていない、という三つが重なれば、賊風は人を傷つけ病にします。年・月・時(季節)、の三つが虚の状態を
私が学んできた薬膳料理教室「foodandlife」の認定講師をさせてもらっています。月に1回、認定講師のための勉強会をzoomで行っていますが、料理も学びに行っています。ヨガの師匠にも言われてきたことですが「常に生徒であれ」という大切な教え。薬膳の世界もどの世界も同じ。学びというインプットがなければスキルアップできません。今日は薬膳の師匠から「痰湿」というテーマで座学と料理を学んできました。上級クラスの専門的な学びです。中医学では、私たちがイメージする目で見える「痰」と目に見えない
少師は言いました。「それは時の決まりがあります。お話します。人は天地と合わさっていて、また、太陽と月にも合っています。太陽については、一日に昼と夜があり、一年に暑いと寒いがあるのを、これまでにお話してきました。では、月の満月と新月についてお話します。満月の時、海水は西に多くなり、新月の時、海水は東に多くなる、というように、海の水は、月の変化によって動いています。※人の体も、満月の時には、血と気が滑らかに流れて、肌肉に充満しているので、皮膚はきめ
中国医学を学ぶには、漢字の理解が鍵を握っています。込められた意味を理解することで、より深い知識になること間違いなし🌱🔍漢字の背景に秘められた意味漢字には深い意味が込められています。例えば、「経」の字は機織りの縦糸を表していて、最も大切なものを示している意味です。経典・経済・経験・・など、最初から最後まで繋がっている完成されたものには「経」の漢字が使われています。🌱学問の流れを明確にする漢字の理解を深めることで、学問の流れや理論のつながりが、より明確になってきます。古典的な文献
王様は言いました。「私は、季節によって吹く八風が人を病にするのは、寒の邪と暑の邪があると聞いた。寒で人は、皮膚が引き締まり、腠理は閉じ、暑で人は、皮膚が緩み、腠理が開くのであれば、正しくない風の邪気が吹いても、同じように体に入ることは出来ないのではないか?それとも、季節の正しくない風は、必ず人を傷つけられるのか?」少師は言いました。「そうではありません。季節の正しくない風の邪気が人に当たるのは、暑い寒いも、方向も関係ありません。邪気が体に入るのは、必ず、
王様は言いました。「今年、正しくない風に傷つけられて病になる人が少なくて済むか、多くなってしまうのか、知ることはできるか?」少師は言いました。「それは、正月元旦一月一日の天気で分かります。元旦には、北極星は天留の宮に居るので、正しい風は、東北から吹きます。しかし、西北の風で、雨が降らなければ、人が多く死にます。日の出に北風になると、春に多くの人が死にます。日の出に北風が行くと、病の人が多く、病人の死亡率は30%です。日中に北風が吹くと、夏に多く人が死
さて、今日の王様は、たくさんの知識を持っている少師と話しています。(霊枢6)(霊枢69)(霊枢72)「少師よ、私は先日、本を読んで、冬至の日には、北極星が叶蟄の宮に行き、天は応じて、必ず風雨にすると書いてあった。しかし、先日の冬至の日は、雨は降らなかったのだ、これは、大丈夫なのか?」少師は言いました。「そうですね、雨が降れば吉兆ですが、降らない時には、前に降ったか、後に降ったかで、吉凶を調べます。そして大事なのは、風です。風は北極星が居る八つの宮の
このおはなしは、黄帝内経霊枢より第七十九「歳露論」をもとにしています。(霊枢77)を読んで、正しい時に正しく降る雨があると知りました。『北極星が北斗七星の車に乗って、次の宮に移る日は、節気が変わる日でもあるので、気の調和がとれていれば、天は必ず、その日、風と雨を起こして返事をします。』節気が変わる日とは、立春・春分・立夏・夏至・立秋・秋分・立冬・冬至の八つです。さて、直近の節気といえば、立春(2024年2月4日)です。天気はどうだったでしょうか?日本全部
王様は言いました。「よし、では次は、経脈について、言ってみてくれ。」岐伯は言いました。「陽明経は、血と気が多いので、治療では血と気を出します。太陽経は、血が多く気が少ないので、治療では、血を出して、気を出してはいけません。少陽経は、血が少なく気が多いので、治療では、気を出して、血を出してはいけません。太陰経は、血が多く気が少ないので、治療では、血を出して、気を出してはいけません。厥陰経は、血が多く気が少ないので、治療では、血を出して、気を出し
王様は言いました。「では、今度は、病について、言ってみてくれ。」「五藏に精気が多く入りすぎると、并という状態になります。(素問23)肝で多くなると、憂い、心で多くなると、喜び、肺で多くなると、悲しみ、腎で多くなると、恐れ、脾で多くなると、畏れます。五蔵はそれぞれ、肝は、風を、心は、熱を、肺は、寒を、腎は、燥を、脾は、湿を、悪(にく)み、嫌がります。疲労から起こる病は、長く見ていると、血を傷つけ、長く臥すると、気を傷つけ、長く坐すると、肉を傷
王様は言いました。「よし、これまでに聞いた、五臓と、色々の関りについて、おさらいしておこう。岐伯よ、言ってみてくれ。」岐伯はうなずいて、言いました。「五臓は、それぞれ、心は神を、肺は魄を、肝は魂を、脾は意を、腎は精志を、納めています。五臓は、それぞれ、心は脈を、肺は皮を、肝は筋を、脾は肌を、腎は骨を、主っています。五臓の液は、それぞれ、心は汗、肝は泣(なみだ)、肺は涕(はなみず)、腎は唾、脾は涎、です。」王様は言いました。
王様は言いました。「症状から、どこに原因があるか分かる場合はあるか?」岐伯は言いました。「噫(げっぷ)は心の失調で起こります。欬(せき)は肺の失調で起こります。語(よくしゃべる)は肝の失調で起こります。呑(のどに酸味がつかえている)は脾の失調で起こります。欠(あくび)は腎の失調で起こります。怒(怒りやすい)は胆の失調で起こります。気逆噦(しゃっくり)は胃の失調で起こります。泄(水下痢)は大腸小腸の失調で起こります。
こんにちは予防医学食養生士の今栄千加子です⭐︎どんな不調にも共通する超重要ケア今まで食べてきた物で体は出来ているので食べ物で体をケア出来るのが薬膳ですがどんな不調にも共通する超重要な養生があります!それが睡眠!!“何時間寝るか”は人によってベストな時間がありますが“何時に寝るか”は、中医学的に最適な時間があります!血が作られる時間帯がある!2000年以上前からある中国の医学書である『黄帝内経』には“子午流中(しごるちゅう)”といってそれぞれの時間帯に活
暖かいお布団は最高ですね♪眠い時はなかなかお布団から出るのが難しいものです。でも安心してください!「早寝早起き」だけが正しい睡眠とは、限らないんです。体を健康に保つために不可欠な季節に合わせた睡眠を見ていきましょう。中国医学のバイブルである『黄帝内経』にも睡眠の重要性は記されています。🌸春の睡眠:潜気が発散し、万物が発生する季節。就寝は少し遅めでも良く、朝は早めに起きて散歩すると良いです。少し動いて身体の老廃物を出しちゃいましょう。☀️夏の睡眠:陰陽の両気が盛んで、万物が成
王様は言いました。「体とこころの状態によって、治療の仕方が違うと聞いたが、(素問24)もう一度聞かせてくれ。」岐伯は言いました。「体は楽で、志に苦がある場合は、精神活動を主る心が疲労するため、心が主る脈に病が生じます。治療には、灸と鍼を用います。体に苦があり、志は楽な場合は、肉体疲労が大きいので、筋に病が生じます。治療には、熨や導引を用います。体も志も、ともに楽である場合は、あまり動かず、ボーっとして過ごしているので、気血がめぐらずに、肉に病が生
王様は言いました。「さきほどの、九の法則の野に応じているという、体の九の区分について、どのよう庭に分けるのか聞かせてくれ。」岐伯は言いました。「お話いたします。体の区分は、左足、右足、左胸、右胸、左手、右手、頭、尻、腹、の九つです。左足は、季節では立春に応じ、戊寅己丑の日には、左足に鍼を刺してはいけません。左脇は、季節では春分に応じ、乙卯の日には、左脇に鍼を刺してはいけません。左手は、季節では立夏に応じ、戊辰己巳の日には、左手に鍼を刺してはいけま
更年期世代の女性のココロとカラダを元氣にします!現役薬剤師・薬膳アドバイザーの中島です。2月4日に立春を迎えました・・・そろそろ「春が始まりますよー」2月、3月、4月が「春」になります。本格的に「春」になるのは「春分の日」あたりですねーでも、2月にまだまだ寒いからといって「冬の養生」を続けていると「春の不調」が出てしまいます。その秘密は・・・温活カフェでご説明しました!「春の養生」なんといっても・・・・「朝は早く起きてのんびり散歩
中国では昔々から五臓六腑には時間とはたらきの関係があると言われています(写真はお借りしました)朝☀️の5時〜7時はエネルギー(氣)、血、水分の流れから大腸の水分吸収と排泄に適した時間とされていますただ、その時間だけを切り取って考えるのではなく朝、目覚めた頃に排泄できるカラダの流れに整えることが大事ですお客さまが「夜更かししたり、睡眠時間が少ないとお腹の調子が良くありません」と言われていたのはまさにその通り💡21時〜23時に一日の活動から解放しリ
岐伯は続けて言いました。「六の法則は、律です。音階は、六呂六律あり、陰陽と四季十二辰に応じていて、十二経脈に合っています。虚した所から入った邪は、経絡に居座って、突然に痹を起こします。痹を取る治療に使う鍼の名前は、員利鍼といいます。鍼は牛の尾のような形で、鍼先は丸くて鋭くわずかに大きく、反対に鍼体は小さく、深く入れられない形になっています。鍼の長さは、一寸六分です。七の法則は、星です。人の上部には、目・耳・鼻・口、合わせて七の竅があります。邪気が経脈に居座ると、
『中国最古の医学書である「黄帝内経」から、今回の肺炎騒動を考察』中国最古の医学書である「黄帝内経」(こうていだいけい、こうていだいきょう、こうていないけい)のは黄帝(こうてい)とは、神話伝説上では、三皇の治世を継ぎ、中国を…ameblo.jp『後天文王八卦四季養生』八卦(はっけ、はっか)は、古代中国から伝わる易における八つの基本概念。なお朱子学系統の易学における八卦の順序には「乾・兌・離・震・巽・坎・艮・坤」と「乾・坤…ameblo.jp『後天文王八卦四季養生』
岐伯は続けて言いました。「三の法則は、人です。人を生かしているのは、血脈です。治療は、脈を上から按じますが、圧しすぎて凹ませないように、鍼は、鍼体が大きく、鍼先は丸い形です。鍼の名前は鍉鍼といいます。長さは三寸五分、鍼先は黍や粟のように丸みのある形で、経脈を上から圧して按じて、邪気だけを出します。四の法則は、季節です。季節によって八つの異なる方向から吹く風が、経絡に居座ると、瘤のできる病になります。瘤にある熱を寫し、血を出し、瘤を涸れさせるために、鍼の形は、筒状
王様は言いました。「どうして、鍼と九が応じているのだ?」岐伯は言いました。「聖人が見つけた天地の法則は、一から九までありました。これはすべてに当てはまるので、国も、九つの野に分けられています。九という数は、自乗すると、八十一で、万物の基本である黄鐘※の数、八十一になります。(黄帝内経の素問・霊枢の篇の数も八十一です)鍼と法則が合っている様子は、ひとつずつお話いたしましょう。一の法則は、天です。天は、陽であり、人では、肺です。なぜなら、肺は五臓
岐伯は言いました。「九鍼は、天地の大法則から生じました。世界の法則は、一から始まり、九で終わります。一は天です。世界は、大いなる力を持つ天(帝・神)から始まりました。二は地です。天地開闢により、混沌から天(空)と地の二つに分かれました。三は人です。天と地の間に、天と地の気が合わさる所に、人が出来ました。四は時です。どの年でも、必ず四つの季節がめぐります。五は音です。黄鐘の音が宮で中央、そこから四つの音が導かれます。五は、一から九までの中央でもあ