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私がいま言っているところの、組織成員である自己の能力をたかめるのだ、ということを、従来言われてきたところの、組織成員である自己の誤謬や偏向を克服する、ということとは異なるものとしてつかむのは、なかなかむずかしいように思われる。そこで、いろいろと考えたい。スポーツ選手と類推して考えよう。スポーツ選手である自己に、走るときに上半身が左右に揺れる欠陥がある、とコーチに指摘されたとする。この欠陥は、自己の走り方に誤謬や偏向がある、というように捉えて、正しい走り方に直す、というようなものでは
マルクスとエンゲルスは『ドイツ・イデオロギー』に次のように書いていた。「これに対して、共産主義革命は従来の活動の様式に立ち向かい労働〔抹消された部分は省略。これは「資本制的な労働」という意味である——引用者〕を除去し、そして、あらゆる階級の支配を、階級そのものとともに止揚する。なぜなら、共産主義革命は、社会の中でもはや階級とみなされず、階級としては承認されていない、今日の社会の領域内ですでに階級や国民性等々の一切の解消を体現している、そういう階級によって遂行されるからである。そして、この共
アメリカで学生ら1500人以上逮捕。「学生の闘いは反イスラエル・デモではないんです」とコメンテーターアメリカで、ガザでの虐殺に抗議する学生らが1500人以上逮捕された。弾圧反対!民放テレビでコメンテーターとして発言した女性は次のように言った。「「アメリカの学生の反イスラエル・デモ」と報道されるけれども、アメリカの学生がやっているのは「反イスラエル・デモ」ではないんです。イスラエル政府のガザの人びとへの行為に抗議しているんです。そして、アメリカ政府がイスラエル政府に協力している
アメリカの学生たちと連帯してたたかおう!ニューヨークのコロンビア大学で、4月30日深夜、イスラエル政府によるガザへの攻撃に抗議して建物を占拠していた学生たちを、ニューヨーク市警が——大学校内に入り建物に突入して——強制的に排除し、100人以上を拘束した。学生たちへの権力の弾圧弾劾!エール大やプリンストン大など約30校で、学生たちがガザ人民虐殺への抗議行動を展開している。アメリカの学生たちと連帯してたたかおう!イスラエル政府によるガザでの人民虐殺をゆるすな!イスラエル・ネタニ
今週は「解放」は5月の恒例の休みである。「革マル派」中央官僚は、出たばかりの「解放」が私にどう批判されるのかというように戦々恐々とする必要がないので、少しは心が安らいでいることだろうか。われわれの基本文書と英文を私のホームページに掲載しています。見てください。メインページの右上のメニューのところの「基本文書」「ENGLISH」をそれぞれクリックすると出てきます。また、創造ブックス発行の本については、その全文のPDFファイルを順次ホームページに掲載しています。読んでください。
かつてわれわれ(当時の革マル派)は、国鉄の合理化にたいして「合理化絶対反対!」という方針(闘争=組織戦術)をうちだしていた。「絶対」とは「一切の条件主義的歪曲をゆるさずたたかおう!」という意味である。松崎明は言った。「絶対反対とはならないんだよ」、と。これは、「階級情勢および国鉄当局と国労(国鉄労働組合)・動労(動力車労働組合)との力関係からしてそうはいかない」という意味であった、と思われる。いまから考えるとこういうことであったのではないか。わが党は、「国労・動労の戦闘的および革命的労
労働組合員および組合役員のみなさん!労働組合のない職場でたたかっている労働者のみなさん!われわれが現在の社会を変えるためには、職場の労働者全員で労働者評議会を創造する必要がある。労働者評議会は、労働者階級がみずからを階級として組織する最高の形態である。労働者の団結の最高の形態である。労働者評議会が、資本家が労働者を搾取するこの社会を変えるためには、みんながそれぞれの職場で結成した労働者評議会を全国的に全産業を包括するかたちで統一する必要がある。このような労働者評議会を創造するために
組合員および組合役員のみなさん!組合のない職場でたたかう労働者のみなさん!労働者階級はいかにしてみずからを解放すべきなのか。労働者たちは自分の職場で職場の労働者全員が団結して労働者評議会を結成し、この労働者評議会を全国的に統一しなければならない。労働者たちは、このように、労働者評議会を結成するというかたちで、みずからを階級として組織するのである。この労働者評議会は、労働者階級がみずからを解放する主体をなす。全国的に統一した労働者評議会は、資本家からすべての生産手段をみずからのも
日本政府と欧州連合(EU)の執行機関は、5月初旬にハイレベルの会議を開き、経済安全保障の強化のための共通原則を明らかにした共同声明を出す予定なのだ、という。その中心は、半導体などの戦略物資の調達において特定国に依存しない構想をうちだすことである、とされる。特定国とは、中国をさす。これは、アメリカの大統領選挙においてトランプが勝利することをみすえて、トランプが狙う中国との西側帝国主義陣営の経済的分断に対抗し、日欧が主導して日欧の利害をつらぬくかたちでの中国との西側帝国主義陣営の経済的関係づく
私は、きのうも、わが仲間と、われわれは・自分自身に・新たな能力を次々と獲得してきたことを確認した。われわれは新たな闘いをやっているのである。この闘いを実現するためには、われわれは、自分がもっていない新たな能力を新たに獲得しなければならない。われわれは現在の自分の能力でもって活動するのではないのである。われわれは、一つひとつ新たな能力を獲得し、一歩一歩その能力をたかめていくのである。われわれは、われわれのそれぞれとわが組織そのものが新たな能力を獲得したことを確認し、うちかため、さらに前進する
「革マル派」中央官僚は、「解放」最新号(第2816号2024年4月29日付)で、日本国家がアメリカ国家から自立することを希求する声を——日本独占ブルジョアジーの腹に張り付いたヤモリであるかのように——けたたましく叫びたてている。彼らは、日本帝国主義がより積極的に世界に躍り出るかたちでの日米軍事同盟の強化を、「米インド太平洋軍司令部の指揮統制下に日本国軍を組みこむ」ものと見なし、それからの脱却をこいねがうのである。彼ら中央官僚は、「世界唯一の「属国」たる日本を日米軍事同盟の鎖で一段と締めあげ
春木良「「控えめな同盟国」からの脱却:岸田訪米と独占ブルジョアジーの新たなナショナリズム」論文を掲載「探究派公式ブログ」にこの論文が掲載されている。春木良同志は、「岸田訪米は、日本の独占ブルジョアジーが安倍政治からの明確な転換をアメリカ帝国主義に対して表明した出来事として特徴づけられうる。」この表明は、「日本を一流の帝国主義国家へと押し上げようと欲する新しいナショナリズム」である、と分析しあばきだした。みなさん!この論文を読んでください!「探究派公式ブログ」:ht
わが仲間が職場に創造した組織は、ますますわが組織という感じになってきた。われわれは自分が、そのメンバーたちを全面的に掌握し、彼らそれぞれにそのメンバーにふさわしい課題と任務を課し、その実践をめぐってみんなで論議して反省し、そのメンバーたちを変革し鍛えあげていくのである。われわれは、この闘いをなしうるように、そしてこの闘いをとおして、おのれ自身を——おのれのあらゆる能力を飛躍的にたかめるように——鍛えあげていくのである。この根のようにわれわれの基本文書と英文を
職場の労働者を変革するためには、ものすごい能力を必要とする。自己のあらゆる能力の全面的な発達を必要とするわれわれは自分が職場の労働者を変革するのは大変である。小ブルジョア的なものの残滓があるか否かというようなことを物差しとして自己を見るのでは、自己を見ることはできない。自分のあらゆる能力を省みるのでなければ、相手の労働者への自分のかかわりの穴を穴として自覚することはできないのである。職場の労働者を職場闘争に決起させ、この労働者を、革命をやるぞ、と意志する労働者に変革するためには、われ
日本の過激派といえば中核派と革マル派が有名である。中核派はインターネット等を通して積極的に宣伝しているような印象があるが、実際の組織の規模ではどちらが大きいのだろうか。
その主体が民族解放民主主義革命をおのれの戦略的目的にしているばあいには、労働者や学生を組織するためにはその労働者や学生に彼の民族主義的意識をよびおこし煽ればよいことになる。自分自身もまた、自分自身の民族主義的意識をわきあがらせ、これを自分のよりどころとすればよいことになる。ここには、相手および自己の人間変革ということはでてこない。そうすると、相手および自己がプロレタリア的であるということ、あるいはプロレタリア的主体性を獲得するということは、「革命への献身性」や「党への献身性」をもつことにもとめ
まだ変質していなかった革マル派の時代に、私はみんな(他の組織成員)とのあいだに感覚的なちがいを感じた。みんなはどうも、相手の労働者あるいは学生を大衆運動(労働運動)の革命的展開(左翼的展開)の主体にする、というところで一段落する、一気に革命の主体にすればいいのに、と私はどうしても感じる、と感じたのである。みんなは、相手の労働者あるいは学生を、いったん大衆運動(労働運動)の革命的展開(左翼的展開)の主体にしたうえで・しかるのちに革命の主体にする、と考え実践している、というように感じた、ということ
イスラエル政府はイランに報復としてミサイル・無人機で攻撃した。イランの外相は、「撃墜した無人機はいかなる被害ももたらさなかった。イスラエルがこれ以上攻撃してくるならば、断固とした措置をとる」、と述べた。イスラエルの国家権力者は、「あくまでもハマスを殲滅し、ガザを制圧する。しかし、イランとの全面的な戦争はしたくない。そんなことをすれば、労働者たち・勤労者たちを支配している自分たちの国家権力がもたない」、ということなのである。イランの国家権力者は、「イスラエルにガザを制圧させるわけにはいか
今日のように民族主義集団に変質する前のかつての革マル派においては、われわれは、組織成員である自己および自分が変革する相手の「ブルジョア的汚物を一掃する」と考え、癖や小ブルジョア的残滓といえるようなものを見いだし、これをなくすことを追求してきた。しかし、これは、プロレタリア的聖人君子づくりのようなものであった、といわなければならない。これは、自己および変革する相手のプロレタリア的変革ではない。なぜなら、われわれは、プロレタリア世界革命を実現するためには、プロレタリア世界革命を実現するぞ、と意志し
有事に日米共同作戦行動を指揮する日本側司令部を設置する法案が衆議院で可決。日米軍事同盟の強化阻止!陸海空の自衛隊の部隊運用を一元的に指揮する常設の「統合作戦司令部」を新設するための防衛省設置法などの「改正」案が、4月16日の衆院本会議で自民、公明、立憲民主など与野党の賛成多数で可決された。共産党とれいわ新選組は反対した。統合作戦司令部は2024年度末に、東京・市谷に240人規模で設けられ、陸海空に宇宙・サイバー・電磁波などの領域を加えた作戦の司令塔を担うとされる。また、「統合作戦司令官」
「解放」最新号(第2815号2024年4月22日付)の一面トップ論文は、内容も文体もおさない。たどたどしい。水準の低い常任メンバーが書いたのであろう。これよりは、学生の報告記事のほうが彼らの心情がよく出ている。そこでは次のように言う。日米首脳会談で岸田が追求するのは、「バイデン政権に呼応し、日本の兵もカネも技術もすべてさしだすかたちで、日米軍事同盟を飛躍的に強化する策動にほかならない。」と。ここには、日本の兵もカネも技術もきわめてすぐれたものなんだ、それをすべてさしだすのはもっ
アメリカのバイデン政権は、4月15日に、韓国のサムスン電子がテキサス州中部ですすめる半導体製造拠点の集約化を支援するために64億ドル(約6800億円)の補助金を出す、と発表した。これは、中国に対抗して、アメリカ国内での半導体の製造能力を増強するためのものにほかならない。現在では、世界の半導体生産に占めるアメリカの割合は1割程度にすぎない。アメリカ政府は、2030年までに、これを2割程度にまで引き上げたい考えだという。こんなにあがいても2割程度なのである。これでは、アメリカは老衰している、と
岸田がアメリカ議会で演説した内容をもう一度考えよう。「ほぼ独力で国際秩序を維持してきた米国。孤独感や疲弊を感じている米国の国民に語りかけたい。一人で背負うことがいかなる重荷であるのか、私は理解している。」「「自由と民主主義」という名の宇宙船で、日本は米国の仲間の船員であることを誇りに思う。共にデッキに立ち、任務に従事し、なすべきことをする準備はできている。」と。こう言ったのである。日本の国家権力者に「孤独感や疲弊を感じている米国の国民」とか「一人で背負うことがいかなる重荷である
イラン政府は——在シリアのイラン大使館への攻撃の報復として——イスラエルを大規模に攻撃した。イスラエル政府は、これへの報復の計画を練り準備をおしすすめている。ガザに侵略したイスラエル国家も、戦争を開始したイラン国家も、自国の労働者たち・勤労者たちを搾取し収奪し抑圧しているブルジョアジー独裁の国家であり、自国の労働者たち・勤労者たちにナショナリズム・イデオロギーを注入し、彼らを兵士として動員して、戦争をくりひろげているのである。全世界の労働者階級・人民は、ガザでの殺戮と中東戦争を阻止する
岸田のアメリカ議会での演説を読んだうえで「解放」最新号のトーンを思いおこすと見えてくるものがある。中央官僚が、「没落軍国主義帝国アメリカ」「今や「主敵」中国を独力で封じこめる力を喪失して久しいアメリカ帝国主義」「老いたるアメリカ帝国主義」というようにアメリカの「没落」「老い」を強調し、そのように没落しているがゆえにアメリカは、「「属国」日本に兵・武器・カネ・技術などあらゆる〝貢ぎ物〟の提供を迫っている」のだ、と論じていくのは、日本はアメリカほどには老いと衰えを見せていないのだ、日本民族は優
老衰したアメリカを支える優秀な日本民族という高みに立って、時あらば対中国の先制攻撃に起つことを誓った岸田日本の国家権力者・岸田は、アメリカ議会で次のように演説したのだ、という。「ほぼ独力で国際秩序を維持してきた米国。孤独感や疲弊を感じている米国の国民に語りかけたい。一人で背負うことがいかなる重荷であるのか、私は理解している。」「「自由と民主主義」という名の宇宙船で、日本は米国の仲間の船員であることを誇りに思う。共にデッキに立ち、任務に従事し、なすべきことをする準備はできている。」
「革マル派」中央官僚は、「解放」最新号(第2024号2024年4月15日付)で、「没落」国アメリカというように、やけに「没落」を強調しだした。これは、「安保の鎖でアメリカに締めあげられた「属国」日本の岸田政権」という従来通りの主張をくりかえしながら、「没落軍国主義帝国アメリカ」「今や「主敵」中国を独力で封じこめる力を喪失して久しいアメリカ帝国主義」「老いたるアメリカ帝国主義」というように「没落」「老い」を強調して、全体がかもしだす雰囲気を変えているものである。そのように没落しているがゆえに
日米両国家権力者は、「共同声明」で次のようにうちだした。「平時と有事における自衛隊と米軍の相互運用性、計画策定の強化を可能にするため、それぞれの指揮・統制の枠組みを向上させる。より効果的な日米同盟の指揮・統制は、抑止力を強化し、自由で開かれたインド太平洋を促進する。」と。これは、在日米軍と日本軍(自衛隊)との、形式的には別ではあるけれども、実質的には両軍を統一的に指揮する統合司令部をつくる、というものである。これは、北朝鮮軍あるいは中国軍が怪しげな動きをしていると米日両国家権力者が見な
報道によれば、日米会談で、戦闘機と連携する無人機の技術開発を、日本・アメリカ・オーストラリアの三か国で協力して推進することを合意する予定だ、という。ここに言う戦闘機とは、日本がイギリス・イタリアとともに開発する次期戦闘機のことである。この戦闘機は、敵に察知されにくいステルス機能に加え、無人機と連携する「第6世代機」とし、この無人機は、警戒監視や攻撃などをおこなうものとするのだ、という。これによって、日英伊というアメリカを加えない三か国による戦闘機の開発に、日米豪の三か国による無人機の開
実質賃金またマイナス。資本家は賃上げ分を物価のつり上げで取り戻すのだ。さらに大幅な賃上げをかちとろう!厚生労働省の発表によれば、2024年2月の実質賃金は、前年同月比1・2%のマイナスとなった。これは過去最高と並ぶ23か月連続の減少である。いろいろごまかした政府の統計でさえ、こうなのだ。独占資本家どもは、わずかばかりの賃上げをして、「賃上げしたぞ。商品をもっと買え」、と労働者に消費を喚起しておいたうえで、自分たちが売る諸商品の価格をつり上げ、賃上げ分を上回る貨幣をふんだくるのである。