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2024年4月18日読了内容2020年、中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。コロナ禍に閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。M-1に挑戦したかと思えば、自身の髪で長期実験に取り組み、市民憲章は暗記して全うする。今日も全力で我が道を突き進む成瀬あかりから、きっと誰もが目を離せない。2023年、最注目の新人が贈る傑作青春小説!2024年本屋大賞受賞作品ということで手に取りました。滋賀県大津市を舞台に主人公の成瀬あかりの中
前回までのあらすじ中2の春、横浜から神戸に引っ越して来た実里(みり)は「漫才部」たるものの創部を決意。マンションの隣人で新入生の隼世(はやせ)、クラスメイトの瀬戸、さらに瀬戸の幼馴染の壮樹が部員に加わった。夏休み中に行われるM-1の予選に向けてネタ作りを進めるものの、実里と壮樹でなかなか意見が合わず…?散々な結果の9教科の期末テストを終え、気付けば7月。テスト期間中も、私と壮樹くんで放課後に近所の公園でネタを考えた。今日はテスト明けだから、久々に教室で部活。
函館ちゃんちゃんこ物語446月30日、3年生の重要な「地理実習」のひとつ、自然地理分野の奥尻島巡検が始まった。函館からJR江差線で江差までの列車旅、そして江差港からフェリーに乗った。潮風に吹かれながら、少しずつ近づいてくる奥尻島を楽しそうに見ていた地理研メンバーであったが、なぜか3人だけが入っていたフェリーの3つの個室は、しっかりと鍵がかけ、ウソのように静まりかえっていた・・・。「日本海の楽園、憧れの島・奥尻島上陸」江差からのフェリーは、穏やかな日本海を地理研メ
我孫子武丸「凜の弦音」。昨年度の青森県高校入試に出題された作品の前巻です。(出題は2巻目の残心)表紙とタイトルからわかる通り弓道部の青春小説です。連作短編集なので読みやすくおすすめです。昨年度は、幾つかの県で弓道に関する作品が出題されました。流行りなんですかね?作者の我孫子武丸さんは、ミステリー作家なので、入試に出題は意外でした。今作も、一話目が殺人事件で、主人公の女子高生が鋭い観察眼で犯人を特定します。入試向きではありません。ですが、二話目からがこの作品の真骨頂です。弓道に向
読書記録(87)成瀬は天下を取りにいく/宮島未奈著(データベースより紹介引用)2020年、中2の夏休みの始まりに幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。コロナ禍に閉店を控える西武大津店に毎日通い中継に映るというのだが……。M-1に挑戦したかと思えば、自身の髪で長期実験に取り組み、市民憲章は暗記して全うする。今日も全力で我が道を突き進む成瀬あかりからきっと誰もが目を離せない。2023年、最注目の新人が贈る傑作青春小説!(引用終了)
1年振りぶりくらいで漱石の『三四郎』を読んでいる。ちなみに前回読み終えたのは2022年12月8日。この全集には読み終えた時を記してあるが、2017年以来では7回読了している。なので、これまでに少なくとも10回以上は読んだことになる。『三四郎』はいろいろな読み方があろうが、青春小説として読んでいる。三四郎は熊本の学校から東京の東大に入学し、時代の流れに触れ、不安を抱きつつも青春のただなかにある話である。出身地や大学は違えども、それに重ね合わせるように東京で学び暮らしたときのこと
今村翔吾「ひゃっか!」。時代小説作家による現代文系部活青春小説です。遠く離れた祖母の影響で、華道を始めた女子高生が主人公になります。祖母に勇姿を見せるため、花いけバトルの全国大会を目標にするところからストーリーが始まります。マイナー部活、さらに文系マイナー部活あるあるですが、部員が集まりません。経験者も少ない華道は特にそうです。主人公「春乃」もそこで苦労します。そこに、経験者の男子生徒が転校してきて・・・。ボーイミーツガール、ライバル登場、それぞれの生立ち、と青春エンターテイメ
2024年の本屋大賞受賞作ということで手に取りました。滋賀県の西武デパート閉館から始まるストーリー。都会や地方に関わらず、自分が小さな頃から当たり前にあった施設が無くなるのはとても寂しい限りです。私にとって幼い頃から親しみ深かった池袋西武百貨店やとしまえん、新宿のスタジオアルタも近々無くなるとか。滋賀県には縁もゆかりも無いですが、唯一BBCびわこ放送はお仕事でお世話になったこともあり親近感が湧きました。中学生や高校生の頃は、これから未来の可能性だけを信じてはいるものの、お金も無いし、や
2020年、中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。コロナ禍に閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。M-1に挑戦したかと思えば、自身の髪で長期実験に取り組み、市民憲章は暗記して全うする。今日も全力で我が道を突き進む成瀬あかりから、きっと誰もが目を離せない。2023年、最注目の新人が贈る傑作青春小説!成瀬は天下を取りにいく2024年本屋大賞受賞作!成瀬の天下取り!「静岡書店大賞」小説部門第1位ダ・ヴィンチ「BOOKOFT
函館ちゃんちゃんこ物語43(2)6月30日、3年生の重要な「地理実習」のひとつ、自然地理分野の奥尻島巡検が始まった。函館駅を出発して、約1時間半のJR江差線での楽しい列車旅、今はもう廃線となった路線旅を満喫した地理研メンバーであったが、前夜の追い出しコンパのダメージが残る道場海峡男、中田文司、伊藤正盛の3人は、座席で死んだように動かず、車窓のすばらしい景色も知らずに無駄な時間を過ごしていた。「快適、奥尻島への船旅のはずが」地理研3年生は、奥尻島巡検のために函館駅
前回までのあらすじ中2の春、横浜から神戸に引っ越して来た実里(みり)は「漫才部」たるものの創部を決意。マンションの隣人で新入生の隼世(はやせ)、クラスメイトの瀬戸、さらに瀬戸の幼馴染の壮樹が部員に加わった。夏休み中に行われるM-1の予選に向けてネタ作りを進めるものの、実里と壮樹でなかなか意見が合わず…?1学期の期末テストが1週間前まで迫り、部活も停止期間に入った。隼世くん、瀬戸さんと、今日も高湿にうだりながら下校する。「実里先輩、そういうば壮樹先輩がこれ渡しとい
凜として弓を引く初陣篇(講談社文庫)Amazon(アマゾン)${EVENT_LABEL_01_TEXT}〈凛として弓をひく〉シリーズ3作目。弓道の試合があり、学園祭がある中で、進路について悩み、人間関係に悩み、そして弓に悩む。うーん、まさに青春って感じでしょうか(笑)。部活(同好会)内外で揺れる楓の心情。人の顔色をうかがってしまったり、一歩引いて見てしまったり、その生真面目さが良く表されていて、自分もそうですが、同じように感じる読者も多いと思いますし、その辺りに
函館ちゃんちゃんこ物語43道場海峡男(どうばうみお)は、本棚の隅から、大学の研究室の機関誌「学大地理」を取り出した。色あせた機関誌だが、40年前の懐かしい思い出の数々が鮮明に蘇って来た。研究室の仲間、ちゃんちゃんこ軍団の同志、4年間の輝く函館の歴史がここにある。歴史ロマンの町・江差をズリズリ歩く6月30日、地理実習「奥尻島巡検」は、予定通り函館駅を出発した。函館から江差までは約80km、天気もいいし、1時間半のゆったりのんびりの旅をみんな楽しんでいた。元気な長老、奥出大
前から気になっていた「かがみの孤城」と言うミステリー小説を購入して読んでみた📖☕本屋大賞も受賞していると言うし、レビューも軒並み高いので、購入を決意👛ゆっくり読んでみたところ、序盤からガツンと殴られたような面白さいじめ(と言うほどのいじめでもないけど、思春期特有のぶつかり合い)を受けた中学生の主人公こころちゃんが、不登校からの引きこもりになってしまい、近所の目を気にしながら家で1人ぼっちでポツン…としている、というところから物語は始まる共働きの両親も、担任の先生も、みんな善人だし、一生懸
函館ちゃんちゃんこ物語42道場海峡男(どうばうみお)は、本棚の隅から、大学の研究室の機関誌「学大地理」を取り出した。色あせた機関誌だが、40年前の懐かしい思い出の数々が鮮明に蘇って来た。研究室の仲間、ちゃんちゃんこ軍団の同志、4年間の輝く函館の歴史がここにある。「懐かしのJR江差線」6月30日、函館駅での「クマさん伊藤縫いぐるみ騒動」の影響もなく、奥尻島巡検の地理研のメンバーは列車に乗り込み、定刻通り函館駅を出発、五稜郭駅で札幌方面に行く函館本線と分かれ、今は
前回までのあらすじ中2の春、横浜から神戸に引っ越して来た実里(みり)は「漫才部」たるものの創部を決意。マンションの隣人で新入生の隼世(はやせ)、クラスメイトの瀬戸が部員に加わり、漫才部は正式に文化部の仲間入りを果たした。ある日の放課後、瀬戸と幼稚園からの仲だという壮樹がやって来て、漫才部の新入部員になった。「暑い暑い暑い!マジ萎える」「実里先輩、暑いを連呼せんといて……」6月半ば、梅雨の割に夏が先行する帰り道。今日も部活帰りに隼世くんと下校している。「上手いこと
樫崎茜「星くずクライミング」。小中学生の国語のワークに採用されることのある作家さんの作品です。今作は、スポーツクライミングのウォールを夜空に、カラフルなホールドを星々にに見立てた、パラクライミングのお話しです。主人公は、スポーツクライミングで中々1位になれない中1の女の子(青眼者)と、パラクライミング初心者で思春期真っ盛りで素直になれない全盲の中1の男の子です。自分自身の悩みを抱えたまま、パラクライミングを通して交流し、成長していく2人に爽やかな感動と元気がもらえます。また、今
函館ちゃんちゃんこ物語42(2)道場海峡男(どうばうみお)は、本棚の隅から,大学の研究室の機関誌「学大地理」を取り出した。色あせた機関誌だが、40年前の懐かしい思い出の数々が鮮明に蘇って来た。研究室の仲間、ちゃんちゃんこ軍団の同志、4年間の輝く函館の歴史がここにある。「クマのイーさん戯れる」巡検前夜に行われた研究室の「追い出しコンパ」。「さかえ寿司」での、函館の豊富な海の幸、美味しいお酒・・・先輩、後輩たちの激烈な特別サービス!飲めや歌えや食えや飲めや
あらすじ場面緘黙症という、声を発せなかったり話すことができない症状を持つ青年のハルマ。彼はお笑いが大好きで、漫才がやってみたいと思うようになり、SNSで知り合ったヤジさんとお笑いコンビを組むことに…お笑い仲間の"ハチガツ"というコンビと"チャリンコマシーン"というコンビと定期的に集まるようになり、自分たちでお笑いライブを企画する。そして、場面緘黙症なハルマが、遂に憧れの舞台、B1シアターで漫才をする!果たして、上手くできるのか……場面緘黙症のハルマと、お笑い仲間の青春物語。感想無
山本弘「翼を持つ少女BISビブリオバトル部下巻」。ビブリオバトル部の下巻です。上巻ではキャラ紹介的な展開でした。下巻からいよいよバトルが動き出します。ビブリオバトル外での、ライバル校の悪役ポジション的な生徒との思惑の読み合いによる暗躍があったり、主人公の少女と少年の気持ちの通じ合いがあったりと、王道バトル作品の流れになります。ラノベ寄りで読みやすいです。ですが随所に本の紹介が入ります。どの本も魅力的で購入候補になりました。反戦や反差別、ネットの情報を調べもせず信じる事の危う
2024/04/10水曜日晴れいよいよ明日から復職することになったので、もう今までのペースでの更新はないと思いますが、それでもできる限り続けたいと思います。前から気になっていた本が、今日発表の本屋大賞2024で大賞を受賞していたので読んでみました。成瀬は天下を取りにいく「成瀬」シリーズAmazon(アマゾン)「最強の主人公」成瀬が巻き起こす様々な事象とその周囲の人間関係が描かれていました。中学・高校といった時代の話なので、ひとつの青春小説と捉えることもできましょうか。とにかく
函館ちゃんちゃんこ物語41「函館ちゃんちゃんこ物語」毎年届く年賀状。その中には学生時代の懐かしい仲間のものもある。ここ数年多くなったのが「退職」の知らせだ。いつの間にかみんな年を取った。道場海峡男(どうばうみお)は、本棚の隅から、大学の研究室の機関誌「学大地理」を取り出した。色あせた機関誌だが、40年前の懐かしい思い出の数々が鮮明に蘇って来た。研究室の仲間、ちゃんちゃんこ軍団の同志・・・、4年間の輝く函館の歴史がここにある。「地獄への階段」年間の大学生活の中で、一
額賀澪「ヒトリコ」。複数回、複数県の高校入試に出題されている作家さんの作品です。タイトルから感じる通りのイジメに関する青春小説です。小学校の頃にクラスメイトや親友の裏切りにあいクラスで孤立する日都子=ヒトリコが主人公です。クラスメイト達の転校や、家庭環境など様々な要因が悪循環して、イジメに発展しヒトリコになります。担任も含めて学校に味方がいないヒトリコは、「関わらなくてもいい人とは、関わらない」を信条に心を閉ざし、一人で強く生き始めます。唯一、ピアノの先生(近所のおばあちゃ
『成瀬は天下を取りにいく』(宮島未奈著)スカッと面白かったです♡ザ・青春小説!!全力で我が道をゆく成瀬あかりという女の子が主人公。他人の目を気にすることなくマイペースに生きている姿はかなり天晴れなのです。「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」中二の夏休み成瀬の風変わりなセリフから物語は始まります。特に事件も起こらず甘酸っぱくもなくキラキラもしていないでもなんだか楽しいのですよ♡滋賀県大津市膳所を舞
函館ちゃんちゃんこ物語40「函館ちゃんちゃんこ物語」毎年届く年賀状。その中には学生時代の懐かしい仲間のものもある。ここ数年多くなったのが「退職」の知らせだ。いつの間にかみんな年を取った。道場海峡男(どうばうみお)は、本棚の隅から、大学の研究室の機関誌「学大地理」を取り出した。色あせた機関誌だが、40年前の懐かしい思い出の数々が鮮明に蘇って来た。研究室の仲間、ちゃんちゃんこ軍団の同志・・・、4年間の輝く函館の歴史がここにある。鬼才・エロのペテン師「日取甫地」
「ひと」「まち」「いえ」に続く青春譚の「うたう」。大学時代、アマチュアバンドを組んでいたメンバーの4人が各話で主人公となる連作短編集。これまでの作品の舞台は23区の東側でしたが、今作では杉並区や中野区など西側が舞台で、私自身が子供の頃住んでいた家の最寄駅は荻窪駅だったので、とても親近感がわきました。学生時代にプロバンドを夢見たメンバーが、バンド解散後もプロを目指したが芽が出ず、人生の岐路に立ち、それぞれが悩みながらも折り合いをつけたり最適解を見出そうとしたりしながら次の一歩を踏み出そうと前
前回までのあらすじ中2の春、横浜から神戸に引っ越して来た実里(みり)は「漫才部」たるものの創部を決意。マンションの隣人で新入生の隼世(はやせ)、クラスメイトの瀬戸が部員に加わり、漫才部は正式に文化部の仲間入りを果たした。ある日の放課後、いつものように3人でネタを相談し合っていると、瀬戸と幼稚園からの仲だという「壮樹」という男の子がやって来て…?近くにあった椅子を引き寄せた壮樹くんを交え、4人で和気あいあいとおしゃべり。「壮樹はどうしたん、入部希望なん?」「さすが絢や
函館ちゃんちゃんこ物語39「函館ちゃんちゃんこ物語」毎年届く年賀状。その中には学生時代の懐かしい仲間のものもある。ここ数年多くなったのが「退職」の知らせだ。いつの間にかみんな年を取った。道場海峡男(どうばうみお)は、本棚の隅から、大学の研究室の機関誌「学大地理」を取り出した。色あせた機関誌だが、40年前の懐かしい思い出の数々が鮮明に蘇って来た。研究室の仲間、ちゃんちゃんこ軍団の同志・・・、4年間の輝く函館の歴史がここにある。孤高の天才・牧殺火必然とは、「必ずそ
函館ちゃんちゃんこ物語38「函館ちゃんちゃんこ物語」毎年届く年賀状。その中には学生時代の懐かしい仲間のものもある。ここ数年多くなったのが、「退職」の知らせだ。いつの間にかみんな年を取った。道場海峡男(どうばうみお)は、ふと、大学の研究室の機関誌「学大地理」を本棚の隅から取り出した。色あせた機関誌だが、一瞬のうちに、函館で生活した学生時代の記憶が蘇り、心がときめいた。作家協会誕生秘話道場海峡男たちが3年生となった1978年の4月、地理研究室に「地理研日記」なるものがで
函館ちゃんちゃんこ物語37「函館ちゃんちゃんこ物語」毎年届く年賀状。その中には学生時代の懐かしい仲間のものもある。ここ数年多くなったのが、「退職」の知らせだ。いつの間にかみんな年を取った。道場海峡男(どうばうみお)は、ふと、大学の研究室の機関誌「学大地理」を本棚の隅から取り出した。色あせた機関誌だが、一瞬のうちに学生時代の記憶が蘇り、心がときめいた。♫若かったあの頃、何も怖くなかった。ただ、あなたのやさしさが怖かった・・・♪かぐや姫