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短編集( ̄▽ ̄)書店社長の娘が誘拐されるが、間もなく犯人は捕まり、少女は無事保護される犯人は書店の従業員だったことが判明するが七年前に妻殺しと放火の罪で服役していた男の情状鑑定をめぐり、家庭裁判所の女性調査官と精神医学者が過去の事件を調べていくうちに、意外な事実が明らかになっていく(表題作)って事ででは早速逢坂さん世間的には百舌シリーズ?ねこままは平蔵のやつ読んだくらいかな基本ハードボイルドのイメージの逢坂作品なかなか手が出ない鑑定人ざっくり警察モノだとする
ゴールデンウイークが終わり、日常が戻ってきましたね。梅雨前の清々しい良い季節ですよね。しばらく続くといいなあ。長谷川平蔵シリーズ「平蔵の母」逢坂剛を読みました逢坂剛は1980年代に「カディスの赤い星」を読んで以来のファンです。初めての方には「禿鷹」や「百舌鳥」シリーズを一押ししますが、時代小説も秀逸です。現代小説においても、時代小説においても、人生の機微を表現する技に長けておられる作家ですね。
・単行本:2019年8月集英社・文庫本:2022年3月集英社文庫<内容紹介>かつて新聞社編集委員の残間が追いかけた、商社の違法武器輸出。過去の百舌事件との関わり合いを見せたことから露わになったこの事件は、一時的な収束を見た。しかし、そこへ新たな展開が訪れる。元民政党の議員、茂田井滋が殺されたのだ。しかも両目のまぶたの上下を縫い合わされた状態で。既に現役を退いている彼の殺害理由は何か。彼は何を知っていたのか。探偵となった元警視庁の大杉、彼の娘で現役警
逢坂剛さんによる長編ミステリー。謎の人工血液を巡って製薬会社の闇に巻き込まれていく女性二人の冒険譚です。「人殺しの会社!」。八甲製薬の秘書・麻矢は役員室へ抗議にきた男からある写真を託される。その写真は白濁した内臓だった。―――男は彼女に、八甲製薬が製造・販売した人口血液製剤「フロロゾル」を輸血されたせいで自分の父親が死んだと言うのだ。麻矢は親友のフリーカメラマンのぶ代にこの話を相談。―――やがて二人は時を移さず会社の麻矢の友人古森とともに、この人工血液の謎を解こう
2021年2月のブログです*逢坂剛さんの『十字路に立つ女』(1992・講談社文庫)をかなり久しぶりに読みました。すごく面白かったです。逢坂さんの小説の紹介は初めてかもしれません。実はじーじは昔から逢坂さんのかなりのファンなのですが、年末から読んでいた哲学者の木田元さんがやはり逢坂さんのファンということで、ここのところ、逢坂さんの小説を読み返しています。逢坂さんの小説はエンターテインメントで、とても面白いので、熱中してしまうところが玉に瑕です。本書もまさに
昨年末から推理小説にハマっている。松本清張から始まって、結城昌治、大沢在昌、そして、逢坂剛に辿り着く。逢坂剛氏の『百舌(もず)シリーズ』が有名だったことを知らなかった。今回読んだのは、その『百舌シリーズ』の中の第2作の『百舌の叫ぶ夜』。ちょっと調べてみると、このシリーズは8作ある。そして、今から4年前の2019年に『百舌シリーズ』が完結する。その間、スタートしてから33年間の年月がついやされた。<百舌シリーズ>①裏切りの日日(1981年)②百舌の叫ぶ夜(198
今日のことば逢坂剛さんの言葉「余計なものは手放して、自分が心の底から楽しいと思えるものを満喫していると、人生で本当に大切なものが見えてくる」(作家)
2023年10月27日(金)男女の詐欺師コンビが関わる5編の読み切り短編小説集。コンビの女性が小太りだけど、魅力的な詐欺師で、度胸があって、経験豊富。おまけに人脈も広く、美味しい儲け話を見つけるのも得意という詐欺師になるべくしてなったような人物。軽快なフットワークで次々と危ない場面を切り抜けていく様子がいいですねぇ。作者の文章が弾んでいて、ユーモアたっぷりなのも素敵でした。2004年9月、新潮文庫。334ページ。作品紹介(集英社のサイトより)訪問販売の傍らで、あくどい商売
百舌の叫ぶ夜逢坂剛あらすじ公安警察官・倉木尚武は爆破テロにより妻を失う。事件の真相を探るべく独自に捜査を開始し、公安警察内偵の明星美希と堅物刑事の大杉良太の協力を経て事件の真相に迫っていく。一方、能登半島沖の孤狼岬にて1人の男が救助された。顔面に大きな傷を負い一切の記憶を失った百舌と呼ばれた殺し屋、新谷和彦は身を守るため自身を狙う組織の人間を次々と始末していく。冷徹人間・倉木と凄腕の殺し屋・百舌が対峙した時、巨大な陰謀が明らかとなる・・・。グッときたポイントこちらは過去にwo
1986年の直木賞受賞作。フリーのPRマンを主人公に、日本とスペインを舞台に大活躍!って冒険小説。「カディス」とはスペイン南部の港町。ひょんなことから、その名前がついた、ギターの名器の持ち主を探す主人公。関わりの有るフラメンコグループメンバーを探すうちに、独裁者フランコに反抗する左翼グループと日本の左翼グループが調査に関わって来て、舞台は日本からスペインへと、アレヤコレヤ話が大きく転がります。結構キザな主人公、アクションに恋愛にと大活躍過ぎるかも。ともかく盛り沢山なストーリーでした。
『地獄への近道』(逢坂剛/集英社文庫2021年5月25日第1刷)。7月29日に読了。5年ぶりに最新刊にして第6弾の本書がいきなり文庫で登場し、嬉々として読了したのが2021年6月。そこから<御茶ノ水署>シリーズ全般の再読を思い立ち、順番に『そのびよる月』『配達さfれる女』『恩はあだで返せ』『おれたちの街』『大迷走』と読み継いできての本書。約2年余りを要してたどり着いた再読ではあるが、日頃から極端に遅読な私が沢山の読みたい本を抱えた現状を思えば、まあ、こんなものだろう。
流星ワゴン(講談社文庫)[重松清]楽天市場SPTHEMOTIONPICTURE野望篇特別版【初回生産限定】[岡田准一]楽天市場百舌の叫ぶ夜改訂新版(集英社文庫)[逢坂剛]楽天市場半沢直樹-ディレクターズカット版ーDVD-BOX[堺雅人]楽天市場SP野望篇[岡田准一]楽天市場
ヒロインのギタリスト(女性)のキャラが立っていて覚えていた作品。ギターを自分で弾くようになって再読すると、こまごまとした蘊蓄が多少なりとも理解できて楽しめる(村治佳織の名前も登場)。岡坂神策ものは主人公が不自然なほどモテる話ばかり(この話は4人の女性といい感じになる)。著者の願望なのか、実際にモテるのか…
2019年2月13日記事みどり的には、なんたって嶋田久作先生ご出演。なんだけど、何故か、ずっとアクセス頂くのは、高島礼子様の色っぽいシーンがあるから???202年4月5日再掲今もって、アクセス頂いている記事です。どういうマニアック性からでしょうか。興味あります。最近、神田正輝様ご病気説を拝読しました。色々と、お辛いことも多いと思いますが、是非ご復活をお祈りしております。さあ、ご一緒にさまよいましょう!?逢坂剛原作、萩庭貞明監督作品、日本、102分
これは先に土曜ワイド劇場のドラマを見ていて、後から小説を読んで、逢坂剛原作だった!と気づいたパターン。「切り札を持つ女」というタイトルで、主演篠ひろ子、脇が伊東四朗、火野正平というクセつよ配役(今になって考えるとよくこんなHな内容を家族で見てたな…と思うが。これも何とかしてもう一度見たいドラマ。どっかに映像転がってへんかな…)。この本も原作の「真実の証明」ほか秀作ぞろい。初期の逢坂剛はハズレがない。
当時逢坂剛にハマっていた姉が、どこでどう情報を得たのか、今日の土曜ワイド劇場は逢坂剛原作!と言い出して、なぜか家族で見ることに。それが「美しい共犯者三重逆転」で、主演池上季実子、脇が細川俊之、岸辺一徳という傑作ドラマだった(冒頭池上季実子がカルメンを踊るシーンが鮮烈!何とかしてもう一度見たいのだが…どっかに映像転がってへんかな…)。で、後からその原作を読んだのがこの作品集に収録されている「都会の野獣」。ドラマは原作をほぼ忠実に再現しており、オチのどんでん返しはお見事。表題作の心理学もの、そ
『大迷走』(逢坂剛/集英社文庫2016年1月25日第1刷/2016年3月15日第2刷発行)。5月29日に読了。函館時代、2016年2月以来の再読。2021年5月、<御茶ノ水署>シリーズ第6弾の『地獄への近道』が5年ぶりに発売され、そく買ってそく読了。そうなると、シリーズを最初から読み通したい気持ちが芽生え、律儀に第1弾の『しのびよる月』(2021年7月に読了)から再読を楽しんでいる。『情状鑑定人』(逢坂剛/文春文庫2004年5月10日第1刷/2012年11月
シリーズ第1弾( ̄▽ ̄)「いやはや、とんでもない女と組んだものだ」ハッタリと出任せには俺も自信があるが相方は一枚も二枚も上手ヤクザの香典はパクるわ、地上げ屋の眼前でストリップショウを企むわ、欲深い奴らを手玉にとって涼しい顔「四面堂遥」この女、タダモノではない要領よし、逃げ足早し、正義感少しあり腕力なし。世渡り上手の世間師コンビが大活躍!って事ででは早速先日、シリーズ第2弾だと知らずに読んだのがあら、古くさいのに面白い←言い方なってなったから第1弾
シリーズ第2弾( ̄▽ ̄)腕力、資力ともに平均以下だが、詐欺師よりも口達者。追及されてもどこ吹く風。機転だけは天下一品の世間師コンビ浮気調査で小金をしめ、老舗旦那を煙に巻きヤクザ相手に一芝居一枚上手の四面堂遥に、骨董商の凄腕婆さんが加わって、あの手この手のコンゲームこの女たち、タダものではない…騙される快感と鮮やかなオチ、ここに凝縮!って事ででは早速久々にねこままの妖怪アンテナが📡前知識なく手にして、あらすじを確認コンゲーム!大好きだぁ(*ノ゚Д゚)
脳神経科学の蘊蓄+少々しつこめのエロ。終盤で描かれる「スタンリー・ミルグラムの実験」に戦慄した…
初読の際の衝撃をいまだに思い出す…後にも先にもこれを超える叙述ものは見たことがない(二つくらい似た構造の作品は知ってるが…)。表題作以外の短編2編も最後まで展開が読めない息詰まる出来で素晴らしい。逢坂剛の金字塔。必読。
導入の序章部分から痺れる。ネタバレになるので中身については何も言えないが、このトリックは相当斬新。犯人の描き方も斬新で、過程部分含め、このやり方は後にも先にもあまり見たことがない(一つだけあるかも。作品名は言えないが)。読後感も独特。男の生き様というか、日本におけるハードボイルドってこんな感じなのかな、と初読のときは思った。話としては「百舌の叫ぶ夜」の前日談的な位置付けなので、こちらを先に読んだほうがよいかも。
張りつめたプロローグの3シーンにまず持っていかれる。小説としての構造自体に大がかりな仕掛けがあり、さらに意外な真相!初読時は読了後の衝撃でしばらく虚空を見つめた記憶が…今回改めて再読してみて、その企みの緻密さに驚愕。これを超えるミステリー、どっかに転がってへんかな…ドラマ化された「MOZU」は途中まで見ました…明星美希=真木よう子は抜群のキャスティング!
「純粋な犯人当て」のようなどちらかというと無味乾燥なミステリーばかり読んでいた高校生の頃出会った作品。ハラハラドキドキ+終盤のカタルシス+スペイン&ギター&広告業界蘊蓄+ほのエロという本物のエンターテイメントかくあるべし、と突きつけられたというか、面白い小説とはこうでなくては、と読書人生の転換点となった作品。登場人物もなかなかの曲者ぞろいで気が抜けない。第96回直木賞受賞作。
逢坂剛が書いた「せせりの辯介」を読了した。読むと、たしかに鬼平犯科帳なのだが、本家の池上版鬼平は、どうしてもテレビの中村吉右衛門のイメージがついてくるのだが、逢坂の書いた長谷川平蔵は、ずっと冷徹な感じで描かれているように思った。与力も同心も密偵たちも数名登場するが、池上版鬼平に登場する与力・同心・密偵たちとは別人だ。一瞬、密偵の彦十とっつぁんや五郎蔵親分、おまさ、粂八たちはどうしているだろうか、などと考えてしまった(笑)。せせりの辯介は悪賢くてすごく慎重な盗人だ。密偵の徳三を密偵と見破って
ロバート・D・ウェップ監督が1956年に撮った『誇り高き男(TheProudOnes)』は、ヴァーン・アサナスの小説「不屈の人々」を基に映像化された西部劇です。『裸の拍車』(監督:アンソニー・マン1953)や『拳銃の報酬』(監督:ロバート・ワイズ1959)のロバート・ライアン、『捜索者』(監督:ジョン・フォード1956)のジェフリー・ハンター、『虹を掴む男』(監督:ノーマン・Z・マクロード1947)のヴァージニア・メイヨが主要な役を演じております。1872年、新たに開
村上春樹先生の新作『街とその不確かな壁』を読み終えた。いつものことだが、村上作品の読後は不思議な感覚に包まれる。現実と異次元の世界を行ったり来たり、普通とはちょっと違う登場人物の何気ない一言の中に物事の真理が見えて、ハッとしたりする。今、自分はどちらの世界のいるのだろうか。今、ここに居る自分は本当に生きているのだろうか。この世界そのものが自分の意識の中の創造物であって、現実世界においては、既に自分は存在していないのかもしれない。もう一度読み返せば、村上ワールド
病気をして、夜に酒を飲むことがなくなったので、夜は読書することが増えてきました近頃、続けざまに読んでいる作家は逢坂剛中でも、長谷川平蔵シリーズ長谷川平蔵と言えば、池波正太郎の鬼平犯科帳ですが、同じ長谷川平蔵でも、逢坂剛のは、謎解きの、要素がかなり増えておりまして、なかなか面白いんです鬼平役といえば、中村吉右衛門ですこちらの長谷川平蔵は、どちらというと萬屋錦之助っぽいような感じなんです鬼平犯科帳が連載されていた、文藝春秋のオール讀物から池波正太郎の没後に長谷川平蔵か主役の短編の依頼
「鬼平」といえば「鬼の平蔵」すなわち「長谷川平蔵」が登場する「鬼平犯科帳」である。昨夏に九州の会社から我が家に戻った実弟が無類の鬼平ファンだったことを昨年暮れから知った。中村吉右衛門が主演したフジテレビ系列の時代劇の熱烈なファンで、DVDの鬼平犯科帳を2〜3日に1度の割合でレンタルビデオ店から借りてくる。1枚に2〜3話入っている。弟は、同じ話でも見るたびに面白いという。このへん、私がテレビのサスペンスドラマ好きで十津川警部や浅見光彦シリーズを繰り返し見るのと似ている(笑)。私も高齢の母も、
『ケイン号の叛乱』(1954)を撮ったエドワード・ドミトリクが1959年に製作・監督した『ワーロック(Warlock)』は、架空の町ワーロックを舞台にしたオークリー・ホールの同名小説を映像化した西部劇です。1880年代初頭のユタ州の小さな鉱山ワーロックの町では、トム・ドレイク(役名:エイブ・マックウォン)の牧場で働くカウボーイ達が町にやって来ては髭剃りを失敗した床屋を殺したり、彼らに立ち向かおうとする郡の副保安官に屈辱を与えて追い出したりの狼藉を働いています。しかし、彼等の一員であるリチャ