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やらなかった後悔のほうが、大きいらしい。「紅茶暖流」という恋の絵本の仕事を受けるときに、私が自身に向けて念じた言葉です。海のものとも山のものともわからない、初めての写真絵本づくり。しかも、初めて組むバリバリの女性カメラマン。海外ロケには慣れていても、普通は制作会社のプロデューサーがいて、現場を仕切ってくれるので気が楽だったのですが、この時は違っていました。現地のコーディネーターの力を借りてのお仕事だったのです。弥次喜多道中、女クリエーター二人旅。カメラマンの
マンハッタン午前0時、シンデレラ・ラッシュアワーが狙い目です。」と続くコピーは、NYの夜景をホテルの窓から眺めながら、思いついたものです。まだまだ、NYが元気だったころ、コロナがやってくるずっとずっと前のこと。シンデレラタイムのマンハッタンは仕事や夜のお付き合いを終えて帰る人々で溢れかえっていました。夜は危険といわれる街で、普通に暮らす人々の声、笑い声、怒鳴り声。その声の光の中で、生きる息吹を感じる瞬間でもありました。「生きる」ということをこれほど感じる街
憧れのNYの街に佇みながら、こんな都会での恋にあこがれていた年頃。若い感性が生み出す想像の世界は、あまりに甘く、うつくしく、切ない。そんな時間を大切にしてほしいと、若い人々に願うこの頃です。「まだ、恋をしていますか」というコピーは売れっ子だった先輩の真木準さんの作品です。50代で、このコピーを生み、60歳で旅立った名コピーライターの心にはいつも青年が住んでいて、感性の大切さを教えてくれていました。もう年だから、とあきらめない心。「命短し、恋せよシルバー
あなたの彼の紅茶、飲んだのよ。と続くコピーです。うふふふふふ、こんな感じの時代って、あったかもね。若々しい感性で、恋をしていた頃、まだ、恋人未満の彼と、仲間たちと。素敵なテーブルセッティングがされた朝のテーブルで交わされた会話を想像するだけで、ちょぴり物語の中へ入っていけます。女性カメラマンと女性コピーライター二人の旅から生まれた恋物語の写真絵本の1ページです。撮影当日、カメラマンの希望でとてもとても素晴らしいブレックファーストが準備されました。その当時
このコピーを書いたのは私が32歳の時。うっすらピンクの紅をひくと、女度が上がった気分になれた年頃です。紅の色を変えただけで、どんな女にも変身できる。まさに、感性の魔法ですね。まだ幼かった頃、母をまねて鏡の前でこっそり紅にひいたら、ひゃあ、こわい。絵本の中の鬼のようになっちゃった。その頃かなあ、なんとなく紅のチカラを知ったのは。マスク生活が長くなって、紅のチカラを発揮できないこの頃。女度もめっきり下降気味なので、「このままではいけません」と久々にオレンジ色の紅を
ロマンチックですねえ。32歳の時に書いたコピーです。マリリン・モンローとオードリー・ヘップバーンという対局のタイプの女性がもてはやされた時代の真っただ中にいて、さて、どんな女性になろうかと悩んだ年頃だったかもしれません。風をドレスに、はその時でも空想の世界。映画の世界でした。今となっては、そんな空想をすることさえ怖い。あら、日焼け、あら、シワ、あら、乾燥、どうやって隠そうとあたふたする日々なのに、風をドレスになんかしちゃったら、全身風邪を引いちゃいます。
またまた、大人の女性のための恋の絵本から、都会の夜に始まった恋物語。南の島の海と空にとけあって。これ以上幸せな時間はない、という空想から生まれた物語。「二人ぼっちが、したいなぁ。」というコピーが生まれました。でもね、古希もすぎると、心にちょっとした変化が。たまには「一人ぼっちが、したいなぁ。」と自由を求めます。淋しいはずの一人ぼっちも、青い海と空と、風に抱かれると、なんだか、若いころの澄んだ心に戻るからかもしれません。透明な時間、が導いてくれ
30代のころ作った写真集「紅茶暖流」の中の、キャッチフレーズです。ハワイ、ロス、ニューヨークを女性カメラマンと女性コピーライター二人で、仕事半分、遊び半分のような旅。こんな贅沢な仕事はありませんでしたね。女性として、まだまだ心が柔らかく、感度が素晴らしくよかったあの頃のコピーは青春の足跡でもあります。二人で手を繋いで歩いているのに、前からくる若き女性に目を奪われている彼。その彼に対して、「あなた、また、目で浮気しましたね」なんて言えたら、格好いいですよね。古
トレーニングしなくちゃ、と思いながらも忙しさを理由に遠ざけているうちにトレーニング自体が嫌になりますね。私も日に日に、筋肉の衰え、体の柔軟性のなさを感じながらもなかなか、本格的にトレーニングができないので、毎日「中トレ」をすることにしました。中は仕事中、料理中、掃除中、トイレ中の「中」です。ながらトレーニングともいわれることがありますが、「中トレ」のほうが私にはピッタリなので、そう呼ぶことにしました。例えば「トイレ中トレ」。トイレ中って、スマホ見ている人多いです
ペットを飼うと、必ず別れがきます。人間よりも数倍早く年を取るペットと一緒にすごす時間は思っているより短いのです。彼らは、この限られた時間の中で、飼い主にいろんな愛のカタチを教えてくれて、生まれてきたミッションを全うします。愛は言葉に出さなくても、わかる存在であることに気づかせてくれるのです。(写真在りし日のプー17歳とハーブ7歳)「魂の世話をする」は古代ギリシャの哲学者ソクラテスの言葉といわれています。「魂の世話をする」のは、思っているより大変な仕事です。
私の自慢といえば、なんと、足の裏。「ねえ、見て見て」、とひと様にお見せするわけにはいかないのですが、いつも、赤ちゃんの肌のようにやわらかで、つやつや!マッサージに行ったら、必ず褒められるほどです。ところが、ところが、去年の秋、3回も引っ越しをしている間に、まあ、びっくりするほど、硬くてざらざらの肌に。乾燥と手入れ不足が原因です。シニアになると、ちょっと手を抜くと肌はあっという間に、お見せできない状態になりますね。ああ、実感。ああ、厳しい現実。でもでも、こんなこ
30年以上住み慣れた六本木からの引っ越しを決めたのは古希という声を聞いてからです。明日でもやれると思っていた年齢をとうに過ぎ、今日やれることは今日やらなくてはという年齢に達し、夫婦で「よーし、人生の大掃除をやろう」と決めたのです。ジャーナリストの夫は、物書きの財産ともいえる書物を90%、ブックオフへ。送るたびにブックオフからくる買取価格メールに一喜する夫の姿を見ては、「へえ、こんなにモノに執着しないんだあ」と感心していました。私はといえば、ワードローブに長年鎮
やさい料理研究家國行志保です。ただいま、ロンドン在住中。初めましての方はこちらをご覧ください♪にほんブログ村に参加中。ポチッと応援してくださると嬉しいです♪ワクチン3回目、ブースター(追加免疫)接種をした翌日。腕が痛すぎる。。。。前回2回のアストロゼネカの時もうでは多少痛かったけれど、その痛みは比になりません。もう痛すぎて、毎朝の日課のへそ出しZUMBAを今日はやめようと思ったけれど、ここでやめてはなんかコロナに負けた気がする。妙な対抗(笑)だ
㉗そろそろ、身辺の片付けをと夫婦でやり始めたら、出てくる、出てくる、若い頃の写真。結婚して28年目の二人。今はもう43年目。あっという間ですねえ。こんな時間があったことを思い出し、こんな二人の笑顔があったことに気づかせてくれた断捨離途中の寄り道の時間。シニアになって、セピア色の写真をみながら、ああ、素敵な時間を紡いできたんだなあと振り返るのも結構いいものです。息子や娘たちにも、幸せだったなあ、と思えるような時の刻み方をしてほしいと優しい気持ちになります。瞬
㉖耳が遠くなるねえ。我が家のトイプードル白米くんはおん歳14歳。人間年齢で言うと立派なシニアです。「はくま~い」と呼んでも知らんぷり。寝入ってしまうと、番犬のお仕事は放棄状態です。耳が遠くなったのは私達夫婦も同じです。「えーなんていったの?」「なに?」と言う言葉が一日何度出てくることでしょう。夫は私の言ったことがわからないと「口を開けずにモゴモゴいうからわからなんだよ」と言います。でもねそのセリフそのままあなたにお返しします。(笑)
カレンカーペンターとの出会いは私が大学1年生の時でした。低く響く柔らかな声や、心の悩みをやさしく包み込んでくれるような歌詞に惹かれて、気が付くといつも口ずさんでいたように思います。そのカレンが亡くなって40年経った今、思いがけずカレンとの再会がありました。「SING」この歌が私が所属する東京女声合唱団(団長湯川れい子)の今月の課題曲として選ばれたからです。コロナ禍で、オンラインの練習が始まって以来、自宅では歌を歌える場所がなく、ずっとサボっていたのですが、楽
コピーライターになって10年くらいたった頃のことです。突然、広告のコピーが浮かばなくなり、悶々とした日々を過ごしていました。当時スターだった先輩のコピーライターに「コピーを書けないのですが、どうしたらいいですか」と相談すると、「書けなくなったら、もっと書くことだね」という厳しい一言。あーどうしようと思っていた時に、ある婦人雑誌の童話コンテストが目にとまりました。大学の頃、英文学部の卒論に児童文学を選ぶほど、児童書が好きだった私は、広告コピーを書く時間を童話創作に費やし、
思い切って断捨離をしようと、片付けていたら、原稿用紙デザインの古いノートがでてきました。コピーライターであった当時は、文章を書くのなら、原稿用紙にと決めていて、升目を埋めていきながら、心模様をゆっくりと言葉にしていく時間を楽しんでいたように思います。「やっぱ、自分ブランドでしょ。講談社」という本を書いたのは50代。そうか、自分ブランドで生きようと思えるようになるまで、いっぱい紆余曲折があったのだなあ、と思える一文がでてきました。36歳のころの私の心模様です。以下長文
「私は社長になる気はありません。」私が社外役員を務めているある会社の指名報酬委員会で、女性の役員と面談したときのことです。彼女のプレゼンテーションを聞いた後、同じ社外役員の男性が「将来社長になる気はありませんか」と彼女の能力を高く評価して尋ねたのです。そんな器ではありません、と謙虚なのですが、一方で会社の将来の姿については熱弁をふるっていました。その思いだけで十分資格ありなんですけどね。どんな山でも頂上にいるのと、9合目にいるのでは、景色が多いに違います
これは二年前のお話しです。初孫娘ちゃんのワードローブを見せてもらったら、超超可愛い服ばかり。お下がりや、お祝いに頂いたものがいっぱいでした。まだ0歳なのに今から衣装持ちです。着ている姿を早く見たいですねえ。ほら、蝶がいっぱい🦋女の子が生まれたら蝶の模様の着物を誂えるといいって母が言ってましたが、美しく育つようにとの願いがこもっているんですね、きっと。左のドレスは袖までシホン👗3歳のプリンセスのお祝い用かな。大好きなレ
㉕「遊び心」で老化防止?これ、なんだかわかりますか。子供用キッチンではなく、お香焚く道具です。インテリアショップで、「わあ、かわいい」と手に取ったのはいいのですが、ひゃあ、高い。でもほしい。で、今、キッチンに飾ってあります。黒いオーブンの扉を開けると香を焚くことができます。カフェと書かれた缶から煙がでてきます。こんな遊びを考えた人は偉いなあ。この2艘の船は、塩と胡椒いれ。一目ぼれで海外から持ち帰りました。食事のテーブルに置いて楽しむのですが、まことに、遊び心いっ
この緑のくまさん、実は娘が2歳になる孫娘に毎日焼いてやっている栄養クッキーです。ゴマやナッツやオオバの粉末のようなものが原料、これが砂糖なしなのに、結構おいしい。なぜ、味をしっているかって?孫娘がモリモリ食べるので、どんな味か知りたくて、ちょっと盗み食いをしてしまったからです、はい。いやあ、自然の甘味があって、実に、おいしい。やわらかい。忙しい働く女性や私のようなシニアにピッタリなので、商品化したら、と娘にいってみたけれど、一向に興味なしの態度です。シニアのお
<レナジャポンモイストシャンプー>㉔薄い、細い、弱い、髪との闘いが始まりました。若いころに見た素敵なシニアのヘアスタイルはパープルの部分カラーをいれた輝くようなシルバーヘアでした。シニアになったら、こういう風にしたいなと思っていたのですが、いざシニアになってみたら、いやいや、無理です。このヘアスタイルができる人は本当に稀なり、なんですね。なぜって、若いころは太くて、多くて、扱いに困っていたヘアも今
㉓探し物に時間がかかる、困ったね。第一位は老眼鏡、最近はシニアグラスというらしいのですが、探し物はこれだけではありません。スマホに、財布に、大事な書類までも、ポイっと無意識に置こうものなら、出てこない、出てこない。家の中をウロウロ、その時間がかかること。最後にはイライラのおまけつきです。精神衛生上よくありませんねえ。先日もゴルフの割引券の入った大事な封筒の在り処がわからず、バッグの中や、引き出し、など考えられるところを全部ひっくりかえしたけれど、出てこない。裕に半日かけて
㉒シニアの3Kファッション、軽い着やすい格好いい。ウエストがキュッとしまった服を着たくても、ままならず、ポコッと出たおなかも今更引っ込まない。毎日の運動の効果もむなしく、体型は若いころには戻らないなあ。この年になると、やせすぎても、ふとりすぎてもファッションが決まらない。なら、デザインに頼ってみましょう。ということで、最近はもっぱら、イッセイミヤケさんの服を愛用。イッセイさんのファッションとの出会いはもう40年以上前。イッセイさんがデビューしたての頃、プ
㉑3歩行ったら、忘れる。シニアグラスを取りに行こうと、立ち上がったまではいいのだけれど、3歩いったら、「え~、何しに来たんだっけ」と立ち止まる。昔、祖母の姿を見ながら、自分には関係ないと思っていたことが、今、起こっている。年を取るということはこういうことなんだあ、と実感。立ち上がる時に呪文のように「メガネ、メガネ」と繰り返す、これは効果あり。シニアって、行動ルールも変化するのね。シニアになってもスキンケアは大切ね。もう年だからとあきらめないで、肌と向き合って、
軽井沢を拠点とすることが多くなった昨今、それでも人込みを避け、なかなかで歩かずにいたのですが、ひさびさに軽井沢銀座方面にでかけてみました。緊急事態宣言中というのに、まあ、すごいひと、ひと、ひと。若者がいっぱいです。人込みをさけて、通りをぶらぶら散歩すると、かわいい、白い扉のケーキ屋さんをみつけました。tarteK.タルト専門のケーキ屋さんです。「体にいい材料にこだわって、地産地消で果物も粉も選んでいるんですよ。」と説明してくださった女性パティシエはとてもとても
見渡す限り緑に囲まれ、窓からは爽やかな風が入ってきます。子供の頃、縁側で感じたあの風と同じです。書斎で仕事をしながら、よき時代の頃へ時々こころ旅をしています。福岡育ちの私は、大きな庭に面した大きな縁側がお気に入りの場所でした。いつも緑や花を見ながら過ごした田舎の子です。こころの在り処はここにあります。至福の時はと聞かれたら、あの時代のあの原風景と答えます。縁側でのスイカ、花火。ちょっと大きくなってからはひとり読書やギターの練習。縁側ストーリーです。都会に出てき
⑲突然頭が真っ白に。緊張しているわけでも、あがっているわけでもないのに、突然頭が真っ白になることがある。脳内のどの引き出しもビシッとしまったまま、何を思い出そうとしていたかも思い出せない時間。そう長くはないのだけれど、「脳の中で立ちつくしている自分」がいる。こういう世界があるんですね。⑳頭の映像と口に出る言葉がリンクしてないよ。「大きなレモンだね」といったつもりが、「オレンジじゃなくて、レモンだよ」と娘に言われた。自分ではレモンといったはずなのに、目の前の映像
⑯あるがままに生きるむずかしさを知る大好きな俳優笠智衆さんの演技をみていると、演技をしていないのではないかと思うほど、自然です。その姿は等身大で生きることの難しさに気づかせてくれます。⑰すり足の音が響くスースース―と音がする。何の音かと思ったら、自分の足音。足があがっていないので、する音がするんです。気づいたら夫婦二人で、スースース―と協和音。⑰咳がふえるね。風邪をひいたわけでもないのに、別に偉そうにしたいわけでもないのに、エヘン、コホン、ゴホンと咳がでる。