俳優の佐藤隆太、草間の体調を気遣った喜美子が「具合どうですか?」と部屋を尋ねると、彼は「今日、ひどかったね」と言葉を返す。この言葉を、慶乃川の作品に対しての評価と勘違いした喜美子は、笑いながら「心動かされるどころかガッカリや」と言い放つと、草間は「人の心を動かすのは作品じゃない。人の心だよ」と諭す。草間は喜美子の目を見つめながら「作った人の心が、作品を通してこちらの心を動かす」と語ると、喜美子の真正面に座り直し「ひどかったのは君だ。子どもだからといって、ああいう態度はいけないよ。一生懸命作った人