クラブへ入会したと言っても、他にどんなメンバーが所属しているのか全く分からないまま大会当日の朝を迎えた。指定されていた集合場所へ行ってみると既に一人の黒っぽい地味なジャージを身に着けた背の高い人が来ていた。「あのぉ私は、千田さんと言う方に誘われて今日の駅伝を走ることになった〇〇です」と言うと「んじゃ同じチームだ、柴田です」。これが差しの勝負では一度も勝てなかった柴田さんとの出会いだった。柴田さん本人が入社した時は、陸上部に勧誘されたが入部せずブラブラしていて、それから数年(?)が経過した辺りから