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オススメ度:★★☆☆☆理系度:☆☆☆☆☆ジャンル:なしアジカンのゴッチが薦めてた螢。ネタバレ含みます。これはノルウェイの森の原型みたいな感じでした。ノルウェイの森よりさっぱりしてるけど、これがノルウェイの森で言いたかったことの核になっているのかな?友達とその彼女と自分でよく遊んでいて、友達が自殺して、彼女は少しおかしくなって、その彼女と親しくなって、寝る。彼女は去る。出来事だけならべるとこんな感じなんだけど、なにが言いたいことなんだろう?何が足りなく
オススメ度:★★★★☆たまには自己啓発本(?)も。「生産性を上げる」これ当たり前なのに、ついつい日々をなあなあと過ごしてしまって反省。製造業の現場でなくても、あらゆる場面で生産性を上げることが重要ですよ。生産性を上げる=少ないインプットで大きなアウトプットを出すこと。時間の希少性に気づいて、自分が本当に欲しいものを明確にして、生産性をあげて、豊かな人生を送りましょう。という話とざっくり理解しました。典型例としての4人の「生産性の低いひと」が出てくるのですが、ど
オススメ度:★★★★★理系度:★☆☆☆☆ジャンル:物理学(落ちる林檎)森見登美彦の真骨頂。夜の飲み屋街先斗町で、下鴨神社の古本市で、学園祭で。とんでもないひとびとと事件に巻き込まれながら、先輩は想い女である「黒髪の乙女」を追いかけ続ける。その想いなかなか届かず、いつも彼女は「奇遇ですねえ!」息もつかせぬ怒涛の展開ともう恐ろしく不可思議で愛しい言葉の洪水です。天才!「おともだちパンチ」「偽電気ブラン」「詭弁論部」「ふぎう」「オモチロ」「ロマンチック
オススメ度:★★★★★理系度:★☆☆☆☆ジャンル:天文学(隕石)平穏な日常で突然、8年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡すると言われたら。きっと、想像もできないくらいに人類は荒れに荒れるだろう。この小説の舞台は、そんな荒れに荒れている真っ最中でも、まさに隕石がぶつかって、それでも人類がもがきながら生きようとするときでもない。滅亡予告から5年が過ぎ、小康状態となった世界。誰もが余命3年という中で、生き残ったひとびとはそれぞれの"普通"の生活をしている。滅亡するとわか
オススメ度:★★☆☆☆理系度:☆☆☆☆☆ジャンル:なし題名と表紙で買った本。題名見て最初ベタな恋愛ものかと思ったら、兄妹の話でした。怒りの沸点が低く、振られてばかりの兄と、19歳のときに病気で失明した潔癖性の妹。母が亡くなっており、父も行方不明のため、ふたりで暮らしている。二人は兄妹なのに、性格が正反対で水と油。兄は直感的で、妹は冷静沈着。最初は相手が理解できない2人だけど、時間をかけて、お互いを認め合い、関係性が変わっていく。ひととの関係を築いていくプロセス
オススメ度:★★★★☆理系度:★★★★☆ジャンル:生物題名そのまま。厳選された世界の珍生物が紹介されています。ただ紹介するだけじゃない、この本の見どころはウィットに富んだ解説です。え!そこ切り取る!?っていう秀逸なコメント。鼻よりも天狗になっている部分->テングザル親戚に必ずひとりはいる、小顔のおじさん->ハゲウアカリ水面で鳥がキスって、キミたちは文部科学省推薦映画なのか。->エトピリカ延々と不思議なテンションで好き勝手にコメントされています。何度見
オススメ度:★☆☆☆☆理系度:★☆☆☆☆ジャンル:カメラ加藤シゲアキの小説。とても誠実で、わかりやすい小説だった。ネタバレ含みます。主人公は2人。妊娠中だった妻を亡くし、芸術としての写真をやめてゴシップカメラマンをしている巧と、人気アイドルグループにいながら絶頂は過ぎてしまい、葛藤する亜希子。こころに深い傷を負ったふたりが、出会い、再生していくプロセスを描いている。設定はよくある感じに思えました。恋人の理不尽な死とその後遺症。タトゥー。真面
オススメ度:★★☆☆☆理系度:★★★★☆ジャンル:工学SF少女漫画超大作です。隕石が落ちてきて、そのままでは人類が滅亡することがわかったら、人類はどうするのか。この漫画の中で、政府は選ばれた若者たちを冷凍保存し、生きられる環境になったところで解凍するという方法で人類を存続させようとします。それが、7SEEDS計画(プロジェクト)。春、夏A、夏B、秋、冬チームにそれぞれ7人の若者が未来に託されます。目覚めた若者たちは、すっかり変わってしまった生態系と過酷な環境の中、サバ
オススメ度:★★★☆☆理系度:☆☆☆☆☆ジャンル:文学「人間は恋と革命のために生れて来たのだ」主人公のこの確信、読んだ瞬間に忘れられない言葉になった。何度も反芻しています。美しく、真の貴族である母。自分の恋を成就させるために、真っ直ぐに突き進むかず子。民衆になりたい、下品になりたいと憧れながら、なりきれずに苦しむ直治。芸術家気取りのどうしようもない男でありながら、孤独を抱え、人をひきつける作家の上原。この四人を中心に物語は進みます。良家の
オススメ度:★★★☆☆理系度:☆☆☆☆☆ジャンル:なしすごい可愛らしい話。アル中で精神的にも不安定な笑子と、同性愛者の睦月。二人はお互いのこの状況を知った上で結婚した。脛に傷持つ者同士。恋人を持つ自由のある夫婦。でも、偽装とか契約とかでなく、お互いを愛している。だけど、睦月には恋人の紺がいる。江國香織と知らずに設定だけみたら、アル中とかホモ(ホモって死語ですね)とかそれだけで読者をひきつけようとする魂胆がみえみえー!と思うんだろうけど。違った。この設定の
オススメ度:★★★☆☆理系度:★★☆☆☆ジャンル:数学、物理学トリックに鳥肌がたった。東野圭吾で一番好きです。ガリレオこと物理学者の湯川のシリーズ。ガリレオも認める元天才数学者、石神。家庭の事情で夢は諦め、現在は高校の数学の教師をしている。石神は密かに一人娘と二人暮しの隣人、靖子に想いを寄せており、ふたりのつつましい生活を控えめに見守っている。そんな静かな日々のなか、彼女たちは訪ねてきた元夫を殺害してしまい、日常が崩れていく、、、ふたりを守るため、石神
オススメ度:★★★☆☆理系度:☆☆☆☆☆ジャンル:なしかつての教師と生徒。こういうととてもイヤラシイ感じに聞こえがちですが、この本は全く違います。独身で37歳の月子と、30ほど離れたセンセイ。このふたりの大人の恋愛というもののさらにもっと先。穏やかな、でもしっかりと恋愛もの、という、稀有な作品でもあります。月子が居酒屋で再会したのは高校の時の国語の教師だった、センセイ。ふたりは、主に酒と旬のつまみ、そして四季ごとの行事を楽しみながら、少しずつ、お互いに心を寄せていく
オススメ度:★★★★★理系度:★★☆☆☆ジャンル:工学新幹線!みんな大好き新幹線で殺し屋が活躍する話。舞台は東京駅発の東北新幹線、"はやて"の車内。(仙台に行くなら途中の大きくない駅をすっとばしてくれるのでこれかはやぶさに乗ります。)元殺し屋でアル中の木村と、木村の子供を悪意のもと重体においやった王子。木村は王子に復讐をするため新幹線に乗り込むが、中学生とは思えない邪悪さを抱えた王子に翻弄される。真莉亜からの指示で新幹線に乗り込んだ、いつもついてない殺し屋、七尾
オススメ度:★★★☆☆理系度:★★★★★ジャンル:工学飛行機ロマンです。星の王子さまでお馴染みのサン=テグジュペリの本。航空関連技術がまだ未成熟だった当時。夜間の飛行はまだ危険が伴う仕事でした。そんな中、南米大陸で夜間郵便飛行という新事業に挑んだひとたちの話。この情報だけでも、アツいですよね。胸が高鳴ります。夜間郵便飛行の全路線の責任者で、厳格で冷酷にも見えるリヴィエール。彼はブエノスアイレスで嵐に巻き込まれたパタゴニアからの便の帰着を待っていた。一方、夜
オススメ度:★★★★☆理系度:☆☆☆☆☆ジャンル:なしとりあえずうらやましい!!こんなうらやましい青春はない!!この小説の舞台は人口三千人弱の瀬戸内にある島、冴島。この島で暮らし、本土の高校にフェリーで通う四人。この四人それぞれの視点から語られる。祖母と母との三人暮らしで、おおらかな性格の朱里(あかり)網元の娘で、美人で気の強い衣花(きぬか)幼いときに東京からのIターンで島に来た源樹(げんき)演劇部で自分で脚本も書く新(あらた)網元の娘としてのしがらみで縛ら
オススメ度:★★★☆☆理系度:★★★☆☆ジャンル:工学車が感情を持ち、思考し、近くの車同士で話ができるという、ちょっと可愛い話。車の名前が(白のカローラGT、黒アテンザ、白セレナ、青IQみたいな感じで)実名で出てくるので車の外観が思い浮かぶと、それぞれのキャラとも相まってさらに楽しい。(そういえばシトロエン、アウディ、ベンツなんかは社名だったな。大人の事情でしょうか?)この本の語り手は緑デミこと、望月家で所有されている緑色のデミオ。この緑デミはじめ、車たちはみな人間たちの営み
オススメ度:★★☆☆☆理系度:★★★★★ジャンル:物理学ダン・ブラウンのロバート・ラングドンシリーズの第1作。ダヴィンチコードよりも好きでした。ハーヴァード大の図像学者ラングドンはスイスの科学研究所所長から連絡を受け、ある紋章の説明を求められる。その紋章こそ、十七世紀にガリレオが創設した秘密結社、"イルミナティ"の伝説の紋章だった。この紋章の焼印を押され死体で見つかった男は、反物質の生成に成功した科学者だった。しかし、この甚大な被害を及ぼしかねない反物質はすでに盗まれていて、
オススメ度:★★★★☆理系度:☆☆☆☆☆ジャンル:なし理系ブンガクではないけれど、読んでほしい本。母子家庭で、ニートの兄を持ち、お金という"実弾"を手に入れるため中学を卒業したら自衛隊に入ろうとしているなぎさ。父母が芸能人で美人なのに、自らを人魚だといったり2Lペットボトルでぐびぐび水を飲んだりする変人の転校生、藻屑(本名)。嘘ばかりついているかまってちゃんな上に、なにかとなぎさと関わろうとする藻屑に最初はなんだコイツと思っていたなぎさも、藻屑を知るうちにだんだんと仲良く
オススメ度:★★★★☆理系度:★★★★☆ジャンル:工学文学では絶対にないけど、イーロン・マスク自身がまるで小説の主人公のようなので。最近イーロンが気になって仕方ないのですが、この本を書店で見つけて即購入してしまいました。これ読んだら、胸が熱くなった。テスラ、スペースX、ソーラーフロンティア。まったく違う分野を掛け持ちしながら、それぞれの目標は高く、最先端をいっている。そして驚くのはその最終目標がSF的なところ。テスラ→二酸化炭素排出量を削減し、地球温暖化の速度を遅ら
オススメ度:★★★☆☆理系度:★★★★☆ジャンル:生物学、金属学また百年シリーズ。ミチルとロイディが今回取材に来たのはイル・サン・ジャックという、マスコミ関係を完全にシャットアウト(シャッタアウト)している島。中はやっぱり時代遅れな感じなんだけど、ルナティック・シティと比べればまだ情報の行き来がある感じ。そして、ここにもデボウそっくりの女王、メグツシュカがいる。この島にある城、モン・ロゼで殺人事件が起きる。大きな砂絵の真ん中に、首のない死体。知らない間に疑いをかけられてしま
オススメ度:★★★☆☆理系度:★★★☆☆ジャンル:工学、生物学(?)(現代ではそのような分類は意味を成しません、とミチルに言われそう。)百年シリーズの一冊目。近未来の現在でいう中国のあたり。エンジニア・ライタのミチルが小型飛行機で不時着したのは女王デボウが統治する隔絶された都市国家。理知的で穏やかな住人と平和で豊かな生活。一見理想郷に見えるこの都市の城で、ある事件が起きる。ミチルは、自らの凄惨な過去と対峙しながら、パートナーでウォーカロンのロイディと謎に迫る。とあらす
オススメ度:★★★☆☆理系度:★★★☆☆ジャンル:工学「すべてがFになる」をはじめとして、人気の高いS&Mシリーズのひとつ。この10冊の中で目立つほうではないけれど、個人的にお気に入りの作品。題名もダジャレになっているのが意外で可愛らしい。商品紹介文↓50年前、日本画家・香山風采(ふうさい)は息子・林水(りんすい)に家宝「天地の瓢(こひょう)」と「無我の匣」を残して密室の中で謎の死をとげた。不思議な言い伝えのある家宝と風采の死の秘密は、現在にいたるまで誰にも解かれていない。
オススメ度:★★★★★理系度:★★★☆☆ジャンル:数学これは高校生で読んで衝撃を受けた本です。博士の数学と子供を愛する姿と、数学の崇高さがずっとずっと心に残っていて。記憶が80分しかもたない博士と、家政婦の私と、その息子のルートの物語。生活力もないし、だらしがない一面はあるものの、数学に関しては天才な博士。博士の手にかかれば、どんな数字も特別な意味を持ち、平凡な日常も数学の公式でぱっと鮮やかに彩られる。若くしてシングルマザーとなり、息子と二人三脚で暮らす私。毎