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Twitterの感想まとめます。今村昌弘きょうこ@読書@kyokw1#屍人荘の殺人#読了いや、この密室はやばい笑あとは普通に考えるとえ?この状況でこんなことする?って思う行動でも、物事への思い入れの深さというのは人それぞれだから、実はその突飛さが逆に圧倒的にリアルなんじゃないかなと思った。…https://t.co/ZCdoMlvWwT2018年01月14日14:33屍人荘の殺人カズオ・イシグロきょうこ@読書@kyokw1#日の名残り珍しく丁寧に読了。終
毎年お世話になっているお仕事第5回「日経星新一賞」表彰式(国立新美術館にて)理系文学を集めたこの「星新一賞」100年後の未来や、AIなどなど、想像力をかきたてる作品が毎年沢山集まります。ジュニア部門、学生部門、一般部門にわかれ、賞を決めていきます。表彰のほか、作品内容の簡単なご紹介もそれぞれ私のナレーションでさせていただきます。なので、へぇ~ふぅ~んこの先がどんななんだろ。。。と気になるものがいっぱい。これ、なんページあると思います??なんと67ページって!(笑)そりゃそ
オススメ度:★★★★☆理系度:★☆☆☆☆ジャンル:バイク伊坂幸太郎。の、太宰治のグッド・バイのオマージュ作品。借金が膨らみすぎて、物騒な"グループ"によってついに"あのバス"に連れて行かれることになってしまった星野。ダメ元で連れて行かれる前に恋人である五人の女性に別れを告げたいと申し出たところ、意外にも承諾される。その監視役としてついてまわっているのが、巨漢で乱暴な金髪ハーフ、繭美。繭美はいつも小さな辞書を持ち歩いていて、「常識」「悩み」「上品」などの単語
オススメ度:★★☆☆☆理系度:★☆☆☆☆ジャンル:工学ピンボール。やったことないけど、これを読んだらすごいやってみたくなった。ピンボール、ボールを打って跳ね返らせてっていうシンプルなものなのに、本当に微妙な当たりの差とか感覚の差でもってこんなにも人をとりこにするっていうのがすごく面白い。なんかメカ的なものって本当に調子とかご機嫌みたいのがあるような感覚があって、ここでピンボールが擬人化されているのもそういう感覚と通じるものなのかなって思った。この小説のあらすじというのを書くの
オススメ度:★★★★☆理系度:★★★☆☆ジャンル:物理学(?)この小説で起こる出来事は完全ファンタジーだし、実際にはありえないことばかりですが、全体には物理っぽい雰囲気がただようのでご紹介。毎日ノートをとり、たくさん本を読む、研究熱心な小学校4年生のぼく。彼は、たくさんの研究を抱えている。そんなぼくの町に突然現れた、どこから来たのかわからないペンギンたちの研究、「ペンギン・ハイウェイ」。水路をたどり、水源を突き止める研究、「プロジェクト・アマゾン」。草原に現れた、
オススメ度:★★★★★理系度:★☆☆☆☆ジャンル:工学?車がよくでてきます。まさに不朽の名作。映画も歌も、とにかく大好き。スティーブン・キングの恐怖の四季シリーズの秋の物語です。ど青春ものは夏が似合うけど、この話が秋というのがまたいい。少年時代の終わりと、秋という季節は相性がいいですね。大人になり、作家になったゴーディが昔を振り返る形で、物語は進みます。1960年代のアメリカ、キャッスルロック。両親が溺愛していた兄が死んでから、家では”見えない子”になってしまった主
オススメ度:★★★★☆理系度:★★★★★ジャンル:近未来SFこれも圧倒的な想像力で描かれていて、度肝を抜かれた。本当に、この世界に近づいていっているような気がして、うっすらと恐怖すら覚えた。〜あらすじ〜世界中に多くの核爆弾が落とされ、疫病が荒れ狂った、戦争と虐殺の時代=<大災禍>(ザ・メイルストロム)後の世界。そこは、優しさと慈しみにあふれた"生府(ヴァイガメント)"に管理されている。共同体の博愛こそが生活の基盤をなしている。この世界では、体に入れられた体内監視シス
オススメ度:★☆☆☆☆理系度:★☆☆☆☆ジャンル:波面白かった!ここに出てくる音楽、全部聞いてみたいと思った。そして、随分ひいていないピアノが弾きたくなった。親が養蜂家でピアノを持たず、放浪生活を送る天才少年、塵。天才ピアノ少女として脚光を浴びるも、あるきっかけから公の場での音楽から遠ざかっていた亜夜。スター性を備えたマサル・カルロス。家庭を持ち、働きながら音楽家を目指す明石。それぞれの想いを抱いて、ピアノコンクールに参加するコンテスタントたち。一次、二次、
オススメ度:★★★★☆理系度:☆☆☆☆☆ジャンル:なし古いですが、海外文学でこれは外せないと思ってます。子供の頃、すごく憧れて読んだ。なんといっても主人公のスカーレットが魅力的。気性が激しくて、怒れば怒るほど美しい。時代は南北戦争前のアメリカ南部。スカーレット・オハラはタラと呼ばれる土地でたくさんの奴隷を雇い、綿花栽培を営む裕福な地主の娘。永遠の初恋のひと、アシュレイ・ウィルクス。引っ込み思案だけど、芯には強いこころを持っている、アシュレイの妻、メラニー。そ
Twitterのほうでつぶやいている短い感想をまとめておきます。随時更新(2017.07-08)浅野いにおきょうこ@読書@kyokw1#ソラニン#漫画#映画モラトリアムということばで片付けてしまいたくない。身に覚えがありすぎる閉塞感。死んでるように生きたくない。でも、自由ってなに?幸せってなに?突然芽を出した悪い種に奪われた未来と、大切な人と。アジカンの歌も、映画も超いいので聴いて観てほしい。2017年07月04日08:20川上弘美きょうこ@読書@k
オススメ度:★★★★☆理系度:★★★★★ジャンル:古生物学地質学科学書ともエッセイとも物語とも、なんとも分類しがたい本。ブンガク要素もあります。でもとにかく読んでる間中、作者の地質学、古生物学へのあふれんばかりの愛を感じます。地球が塵から誕生してから、奇跡的に生命が誕生し、進化を遂げていく様子が、それを解き明かしてきたひとびとの歴史や感動とともに語られています。地球史の重要な出来事が網羅されているので、この2冊だけでかなり勉強になります。私が好きなのは、捕食と
オススメ度:★★☆☆☆理系度:★★★★☆ジャンル:生物学最初読んだ時、こんな設定ありーー!!???と驚いた。人類は、火星の表面を温めて生物が住める環境をつくろうとした。その名は"テラフォーミング計画"。それに使われたのが、コケと、あの"ゴキブリ"。この計画の総仕上げとして、ゴキブリ駆除に向かったバグズ2号。火星に降り立った彼らが対面したのは、想定外の進化を遂げたゴキブリ、テラフォーマーだった、、、秀逸なのはやっぱりこのゴキブリテラフォーマーのビジュアル。
時々無性に読み返したくなる本。あらすじはこんな感じ。世間一般にいえば優秀でそつがなく、何歳のときもすごくもてた西野幸彦。好きになってくれる女性は沢山現れるし愛してくれた女性もいたのに、最後にはいつも去られてしまう。自分も愛そうとするのに、うまくいかない。ぼんやりとした輪郭しか持たず、彷徨う彼は幻か亡霊のよう。この本に出てくる女の人の好きなところは、自分+ニシノユキヒコという関係に、きちんと向き合っている気がするところ。もちろんそれぞれの向き合い方は違う。例えばニシ
オススメ度:★★★★★理系度:★★★★☆ジャンル:工学近未来SFこの巻はやばい!鳥肌が止まらない。人間ってすごい!合流できないまま、ついにくるみが産気付いてしまう。痛みの中で、不安で、それでもお産は待ってくれない。かろうじで通信だけはできる状態で、流星とたった二人でお産に挑む。すごかった。感動した。出産って、こんなに医学が発達した現代でも危険が伴うもの。それを今まで子孫を残してきた先祖の女性はひとり残らず経験してきたんだなって思ったら、その強さたくましさに震えた
オススメ度:★★☆☆☆理系度:★★★★☆ジャンル:近未来ロボット辻村深月の「スロウハイツの神様」の登場人物で小説家の、チヨダ・コーキのデビュー作(という設定)。世界にたった1000人のみ存在する、法の目をかいくぐっている悪人たちを始末するための殺し屋、マーダー。欠員が出たときのみ公募がかかり、厳しい試験に合格すれば合法に殺しが許される、マーダーライセンス制が存在する未来。そのマーダーのひとり、ティーのところに、数年前に別れた彼女アールから電話が来る。”一つだけ。ティーに
オススメ度:★★★★☆理系度:★★★★★ジャンル:近未来SF圧倒された。。。久々のド級の理系ブンガクでした。とにかく残酷で、とにかくダーク。9.11後の近未来。主人公の米軍大尉クラヴィス・シェパードは暗殺のプロ。世界中で任務をこなす中、虐殺が起こるところに必ず名前が出てくるある人物、ジョン・ポールの存在が浮かび上がる。虐殺の匂い。近未来の不穏な空気の中で、生と死の距離、進化の矛盾、戦争と、人間普遍の問いをこれでもかと投げつけてくる。それにしても、近未来ア
オススメ度:★★★★★理系度:★☆☆☆☆ジャンル:確率の勉強個人的伊坂さんベスト5に入る小説。大学で出会った5人の男女。普通の大学生の日常に、超能力や物騒な事件などのちょっとした非日常。紹介も好きなので引用↓"自らの未熟さに悩み、過剰さを持て余し、それでも何かを求めて手探りで先へ進もうとする青春時代。二度とない季節の光と闇をパンクロックのビートにのせて描く、爽快感溢れる長編小説。"なんか過不足がない!この裏の紹介文を読むだけでなんか胸が熱くなります。あとは、
オススメ度:★★☆☆☆理系度:★★☆☆☆ジャンル:化学企業まずは登場人物。京都郊外の某化学企業に勤めるサラリーマン、小和田くん。狸のお面をかぶった正義の味方、ぽんぽこ仮面。適当ながら仕事は絶えない浦本探偵と助手でしっかり者の玉川さん。週末を充実させることに血道を上げている恩田先輩と彼女の桃木さん。スキンヘッドで怖い風貌だけどいい人な後藤所長。アルパカそっくりの謎の組織の首領である五代目。登場人物だけでもうアヤシイ。あらすじ社会人二年目の小和田くんの理想の週
オススメ度:★★☆☆☆理系度:★☆☆☆☆ジャンル:量子力学"一種、独特の繊細な不安の年齢"である40歳に差し掛かる頃に出会った天才クラシックギタリストの蒔野とジャーナリストの洋子。一目会ったときから強く惹かれ合うふたりだけれど、不可抗力の偶然が重なって結ばれる事なくすれ違い続けてしまう。そして、ふたりはことあるごとに選ばれなかったほうの選択を考える。これは悪いほうの現実か?幸福なほうの現実か?まるでシュレディンガーの猫の話みたいに。歳を経るごとに、選ばれなかった人
オススメ度:★★★☆☆安藤サクラなので観てみた。最初はけだるーい雰囲気でたらーっと観てたんだけど、途中からぐいぐい引き込まれた。"和製女版ロッキー"らしいです。あらすじ仕事もせず、実家に引きこもり自堕落な生活を送っている一子(安藤サクラ)。ある日実家を追い出され、仕方なく深夜の百円ショップで働き始める。そんな中、近くのボクシングジムで練習をするボクサー、狩野(新井浩文)に目を奪われる。狩野からチケットを渡された試合を見に行ってみると、それは狩野の引退試合だった。本気で殴
オススメ度:★★★★☆この小説、何度読んでも元気が出る。じわっとあったかくて、優しく染み込んでくる。ちょっと呆れながら、肯定してくれる田村さんがすごく心地いい。そう、もさ苦しいはずの田村さんが、どんどん魅力的に見えてくるんです。あらすじいろんなことに煮詰まってしまって、山奥の民宿たむらで大量の睡眠薬を飲んだ私。ところが、2日後、爽快に目覚めてしまった。死ぬ気がすっかりなくなってしまった私は、そのまま豪快な田村さんの営む民宿に滞在を続ける。自然豊かな木屋谷で、土地の食べ
オススメ度:☆☆☆☆☆話題に乗っかって読んでみました。感想はうーーーーーん。なんとも言えない違和感が残る本。ずっとこのひと何かやらかしちゃうんじゃないかってはらはらしながら読んでた。うわー怖っ!てぞわぞわが止まらなかった。あらすじ36歳未婚の古倉恵子は大学時代に働き始めたコンビニで、大学卒業後もバイトとして働いている。いつでもコンビニのことを第一に考えて生活し、マニュアルに従って社会の「正常な部品」になれるコンビニに唯一安心感を覚える。ある日コンビニにバイトで白羽とい
オススメ度:★★★☆☆そういえばこんな映画あったなーと思って初めて観てみた。良かった。これ観たら、10年ですごくいい世の中になったなって。LGBTの人たち、ほんの10年前まで、こんなに生きづらかったんだなって。ここに出てくるおじさん(おばさんが正しいか)たちはそんな時代を違和感を抱きながら、もがきながら、生きて来たと思うと胸が痛い。そんな中で、ああいう強さ、しなやかさを身につけてきた、身につけざるを得なかったんだなと。あらすじ↓沙織のもとを訪ねてきたのはかつて沙
オススメ度:★★★★☆これも当たりでした!フランスで大ヒットしたという本作。首から下が動かない大富豪フィリップと彼の面倒をみることになったスラム出身の黒人ドリス。何から何まで正反対のふたり。ドリスはやりすぎなくらい、フィリップの障がいをネタにしまくるしまくる。その上フィリップの感覚のない足に熱湯かけたり、読んでるのに音楽聴いてて気づかなかったり見てるこっちがハラハラするのだけど、ドリスは一向におかまいなし。でも、その遠慮のなさや、思いもかけない方法で助けてくれるところ
オススメ度:★★★★☆理系度:★☆☆☆☆ジャンル:林業最近はプライム会員になったので映画漬け。これが公開された時、え、これ面白いのかな。っていうか林業興味ある人そんなに多くはいなそうだし、大丈夫なのかなーと思ってました。月日は流れて林業に興味が出てきたので、なんとなく観てみました。そしたら、意外にもすごく良かった!あらすじはこんな感じです。大学受験に失敗した平野は、偶然見つけたパンフレットの美女に惹かれて林業の研修に参加。その厳しさから逃げようとするが踏み
オススメ度:★★☆☆☆理系度:★☆☆☆☆ジャンル:虫今映画「この世界の片隅に」が人気のようなので、便乗して。妻を亡くして無気力になってしまった参平は、息子に誘われてその妻と孫との同居を始める。家事などできなかった参平だが、妻が残してくれた家事のコツを記したノートを見ながら家事を引き受けるうちに、息子夫婦とも打ち解けていく。やがて、参平にも気になる人ができて、、、読んでいるうちに、参平がたまらなく愛おしくなってくるから不思議。あとは孫の乃菜がいい味出してる。虫が大好
オススメ度:★★★★★都会での暮らし、疲れていませんか。北海道から沖縄まで、移住を選択した10組の働き方、暮らし方、思いをまとめた本。私の憧れがぎゅっと詰まっていました。自分も決して都会ではない場所に住んでいるのですが、そういう問題ではない。場所どうこうではなくて、この本に出てくるような生き方に憧れます。自分の意思で、自分の住みたいところで、自分が正しい、楽しいと思ったことをして生計をたてる。ずっとずっとそうしたいのに、どうしても決心できない。だからこうし
オススメ度:★★★★★理系度:★☆☆☆☆ジャンル:船これはむちゃくちゃ面白かった!すごい!これだけ長い小説では久しぶりに一気読みしてしまった。。とても長い上勢力図も複雑なので、あらすじはそのままとってきます。-------------------------------------------------------------------------------------------時は戦国。乱世にその名を轟かせた海賊衆がいた。村上海賊――。瀬戸内海の島々に根を張り、強
オススメ度:★★☆☆☆理系度:★★★★★ジャンル:工学、人口知能、ロボットめずらしく本屋でジャケ買いしてしまった。とにかく男の子ロボットのタングが可愛い!!これに尽きます。舞台は人口知能の開発が進み、一般家庭でもアンドロイドが活躍する近未来の世界。イギリス南部に住む34歳のベンは、無職で家事もろくにせず、家で漫然と過ごしている。対照的に、弁護士として活躍する妻エイミーとは喧嘩ばかり。そんなある日、ベンは自宅の庭で旧型ロボットのタングを見つける。エイミーには捨ててきてと言
オススメ度:★★★★☆理系度:☆☆☆☆☆ジャンル:なし川端康成の小説には時々はっとするほど美しいシーンがある。例えばこの古都では、苗子が千重子をかばって雨に打たれるシーン。ああ綺麗。って思ってしまう。千重子は京都の呉服屋の一人娘でたいそう可愛がられて育った。しかし、両親は千重子をさらってきたという。それは両親の優しさで、自分は捨て子であるという思いで千重子は暮らしている。宵山の夜、熱心に七度参りをする娘と出会う。それが、双子の姉妹である苗子だった。