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雪山童子と羅刹これは遠い昔、雪山の奥深くに、菩提(本当の幸せ)を求めて難行苦行されていた過去世のお釈迦様、雪山童子の物語である。「人の世の苦しみ、悲しみはどこから来るのか。人は、何のために生きるのか」胸中に、常にこの問いが鳴り響いている。深山に一人、崇高なさとりを求めるのも、この最も簡明で奥深い疑問から発している。「雪山」の名のごとく、年中ここは雪の消えることがない。厳しい自然に身を置くことがすでに苦行だが、さらに自らの肉体と精神を痛めつけ、日夜、童子は修行に励んでいた。ある時、瞑
諸衆等聴説晨朝無常偈(しょしゅとうちょうぜつじんじょうむじょうげ)皆さま、晨朝の無常の偈を話すので聴いてください。欲求寂滅楽当学沙門法(よくぐじゃくめらくとうがくしゃもんぽう)寂滅による「楽」を求めて、沙門として仏法を学ぶ者は、衣食支身命精麤随衆得(えじきししんみょうしょうそずいしゅとく)衣と食事は、ただ身体の命を支えるだけのものであり、精密であろうと雑多であろうと、すべて得るままにしなさい。諸衆等今日晨朝各誦六念(しょしゅとうこんにちじんじょ
南無至心帰命礼(なむししんきみょうらい)命を帰して帰依する心に至り西方阿弥陀仏(さいほうあみだぶつ)阿弥陀佛に礼をします。哀愍覆護我(あいみんふごが)慈愛による哀れみが私を覆って保護してくださるので令法種増長(りょうぼうしゅぞうじょう)法の種を成長させることができます。此世及後生(しせいぎゅうごしょう)この世と後の生において願仏常摂受(がんぶつじょうしょうじゅ)佛さまが常に摂取してくださり、受けとめてくださることを願います。願
諸衆等聴説後夜無常偈(しょしゅとうちょうぜつごやむじょうげ)もろもろの皆さま、後夜の無常の偈を話すので聴いてください。時光遷流転忽至五更初(じこうせんるてんこっしごこうしょ)時の光は、移り行き流転していきます。決して「五更」の初めに至ることはございません。無常念念至恒与死王居(むじょうねねんしごうよしおうご)「無常」に念じる思いは、いつも必ず死を与える王の居るところに至ります。勧諸行道者勤修至無余(かんしょぎょうどうしゃごんしゅうしむよ