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「一日だけ生きればいい。明日、明後日のことを考えるから面倒になる」(水上勉)明日、明後日のことを考えると不安になってしまう。その時の大きな問題は、不安になっている今の自分が台無しになっていることだ。今、今日をいいものにしよう。そうすれば、明日も明後日も、結果的にいい日になっている
昭和29年9月青函連絡船洞爺丸遭難事故と積丹半島岩内を焼き尽くした大火事から着想した小説です推理小説とも言われていますが戦後の混乱期を生き抜くために犯罪に手を染めざるを得なかった人間のドラマではないかと思います舞台は北海道岩内倶知安函館札幌朝日温泉東京は神田池袋亀有そして京都舞鶴と変遷します僕は北海道札幌に4年単身赴任していたことがあり出てくる地名ほぼ土地勘があるので楽しい読書時間となりました朝日温泉岩
ササベザクラ笹部新太郎氏が、実生の中から選出育成した桜。神戸市が笹部邸を買い取り岡本南公園にして、あります。「桜守公園」とも呼ばれていてここにこの桜が咲いています。
安ワインを飲みながら映画三昧東映チャンネルで任侠映画を何本か見た後63年作品佐久間良子主演の「五番町夕霧楼」日本文化と娼妓の陰鬱さを見事に表現しており当時の遊郭文化を堪能できる三島の「金閣寺」に対する水上勉の同名原作の映画化であるtooheavy!じゃんじゃん
PrimeVideoで配信してるし!!!富永卓二監督作品、フジテレビ系「男と女のミステリー」枠仲代達矢様、萩原健一様、若村麻由美、藤村志保様他強盗連続殺人犯と彼を追う執念の老刑事の人間模様を終戦直後の飢餓の状況の中で描く水上勉の名作をドラマ化。昭和22年、あらしの津軽海峡で青函連絡船“層雲丸”が転覆、500余人の犠牲者を出した。同じ日、小樽で大火事が起こり、火元の質屋に3人組が乱入、家族4人を皆殺しにして大金を奪って逃走した。函館署の弓坂警部補は、3人組
絵コンテから本を書く作家。そう思わされたのは『曽根崎心中』中の段。天満屋でお初が徳兵衛を裲襠に覆い縁の下にかくす場面です。生玉神社で徳兵衛と九平次の喧嘩から逃れるように天満屋へ戻ったお初は徳兵衛の苦境を案じていました。と忍び姿で訪れてきた徳兵衛。みつからぬよう徳兵衛を裲襠に覆い縁の下へ。お初は上がり口に腰かけ煙草盆をひきよせそしらぬ顔。勝気で一途なお初の魅力が光ります。そこへ訪れてきたのは九平次。あんな弱っちい男はやめて俺とねんごろにならへんか、と口説く始末。「そこな九平次のどうずりめ、
3月31日日曜日〜その3大岡昇平著『成城だより−付・作家の日記』を読む。P51では、軽井沢の水上勉氏の事が綴られている。(写真)蔵書に水上勉氏の『軽井沢日記』あり。
「飢餓海峡」は水上勉の社会派推理小説の傑作で、繰り返し映像化されてる。ウィキペディア飢餓海峡【あらすじ】より引用させて頂きます。戦後まだ間もない昭和22年、北海道岩幌町の質店に強盗が押し入って大金を強奪したうえ、一家を惨殺し、証拠隠滅のため火を放つ事件が発生する。火は市街に延焼し、結果的に街の大半を焼き尽くす大火となった。その夜、北海道地方を襲った猛烈な台風により、青函連絡船・層雲丸が転覆して多数の死傷者が出る。翌日から現場で遺体収容に従事した函館警察署は、連絡船の乗船名簿と該当しない
こんにちは!読んでいただき有難うございます。今日、空を見上げていました。昨晩の嵐の様な雨風とはうってかわって、よく晴れ渡っています。まだ、春先と言えるこれくらいの季節が好きなので、きもちがいいです。🌥️🌥️🌥️ふとみると、ざざざと、横滑りを残す感じの長いうなぎパイみたいな雲が浮かんでいました。見る人が見ると、龍雲や、龍神の腹か、鱗にみえますわたしは、見る事そのものが好きなので、気分があがり、楽しくなりました。🌥️🌥️🌥️そのうち涙
高知のソメイヨシノが全国に先駆けて開花した。関東のテレビで郷里が映ることは滅多に無いので、馴染みのある風景に接すると何か嬉しい。例年京都の桜を愛でてきたが、3年前常照皇寺を訪れてから途絶えている。今年も花見の予定はなく、かわりに水上勉の「櫻守」を過去に訪れた桜の名木を思い浮かべながら読んでいる。今日のコーヒーのお供は「くるみっこ」、読書しながらのコーヒーは既に冷めつつあるが気にせず啜る。「くるみっこ」は久しぶりだが、私にとっては捨てがたいおやつだ。御所の近衛邸の枝垂桜を眺めながら、
昔、水上勉の「一日暮し」という本を読んだことがあるけど内容は、良く憶えていません。一つだけ憶えているのは、「一日だけよく生きる」と考えて生きれば、余計な重圧から解放されて楽に生きられる、みたいな話。本を読んだ当時は、私も一応ビジネスマンでしたので、それなりのストレスはあり、この言葉を知って随分と気が軽くなったものです。歳を取るとみんな一日暮らし今年70になるジジイとして言えるのは、歳を取ると大抵のことはどうでも良くなり、自然と一日暮らしになるということ。私の場合ですが、体調の良い日は
水上勉のエッセイを原案にした映画「土を喰らう十二カ月」を見た。長野の山で一人暮らしをする作家・ツトム(沢田研二)は、その日々の暮らしと料理をエッセイにまとめて連載していた。ツトムのもとを訪れてくる編集者の真知子(松たか子)は、ツトムの恋人でもある。そんな時、同じく一人で山暮らしをしていた義母(奈良岡朋子)が亡くなり、その葬儀をツトムの家でやることになる。そんなにスローライフに憧れはないはずだったのに、ずっと見ていると自然の恵みを楽しみながら生活するのがうらやましくなる。
今回の記事は、ラジコンもミニ四駆も出てこない、ただの店主の雑感ですので、あしからず(^_^;)私は鉄道にもあまり詳しくないのですが、東京から福井まで1本で行けるようになったとのことで、なんだかワクワクしております。かつて東京駅で撮影した1枚。これがE7なのかW7なのか、とかは全く知識がありませんが、カッコいいので、この新幹線が走り始めて間もなく、軽井沢まで行きました。その後も長野まで行く機会が多く、何回か乗った気がします。もちろんグランクラスではなかったですが、快適でした。その後、しなの
2022年/日本/111分監督/中江裕司原案/水上勉脚本/中江裕司キャスト/沢田研二松たか子沢田研二が主演を務め、作家・水上勉の料理エッセイ「土を喰う日々わが精進十二カ月」を原案に描いた人間ドラマ。ものがたり長野の人里離れた山荘で1人で暮らす作家のツトム。山で採れた実やキノコ、畑で育てた野菜などを料理して、四季の移り変わりを実感しながら執筆する日々を過ごしている。そんな彼のもとには時折、担当編集者である歳の離れた恋人・真知子が東京から訪ねてくる。2人にとって、旬の食材を料
以前、映画館で見たかった『土を喰らう十二カ月』。日本映画専門チャンネルで鑑賞。その中で作家水上勉扮するジュリー沢田研二のセリフにグサリ。「生きることは動くこと」最近の僕に足りてないこと。コロナ陽性以降の体調不良に加えてスッキリした天気が続かないを言い訳に動いていないことに気付く。日課としていたウォーキングさえ行っていない。このままあの世へ行くんじゃって思うほど。弱気。情けない。今日は閏年の2月29日。明日から弥生三月。心機一転、動こう。活動的なやす地蔵。まずは情報収
2024/2/26月、京都府舞鶴市の隣町の福井県大飯郡高浜町高野にミニドライブしてきました。戦時中に作家の水上勉氏が代用教員をしていた分教場跡地に行きたかったからですが。通りがかりのセニアカーのおばあちゃんにピンポイントで教えてもらいました。「あの赤い屋根の民家のあたり」(このビデオの冒頭の右上あたり)「取り壊された」「もうちょっと上に新しい分校ができたけれども、子供が数人になったので休校になった」とのことでした。(セニアカーって結構な傾斜でも登れるんですね。さすがSUZUKI)。水上氏が通
『五番町夕霧楼』1980五番町夕霧楼(1980):作品情報-映画.com五番町夕霧楼(1980)の作品情報。上映スケジュール、映画レビュー、予告動画。家族のために廓に身を売った女と、幼友達の青年僧との愛を描く。水上勉の同名の小説と「金閣炎上」を合せて映画化したもの...eiga.comcast松坂慶子奥田瑛二監督山根成之原作水上勉1980年って何年前?半世紀近く前になる。主演の松坂慶子、最近はふくよかで貫禄がある女将さん役が板についている。この頃は綺麗なお姉さん
【韓国映画・日本公開】一昨日2月23日から公開が始まりました犯罪都市NOWAYOUT映画『犯罪都市NOWAYOUT』オフィシャルサイトヨロブン、もう絶対に観に行かはるんでしょうけど、私も超・楽しみです、『犯罪都市』の3作目ソウルメイト映画『ソウルメイト』オフィシャルサイト公開中ですローリング・ガール映画『ローリング・ガール』オフィシャルサイト同感時が交差する初恋『同感〜時が交差する初恋〜』公式サイトジ
耳門があった。里子が草履の音をさせて入ってくると、この鉄鎖はキリキリと音をたててあたりの静寂を破った。応対に出たのは、里子には初対面の慈念である。鉢頭の大きな、眼のひっこんだ小坊主は、少し長目の青無地の袷をきて板の間に膝をついていた。それが庫裡の煤けた柱を背にしていやに大人っぽくみえる。里子はちょっと戸惑った。水上勉の『雁の寺』の一節。若狭(福井県)の貧しい大工の家に生まれた水上は、口減らしの為、9歳で臨済宗・相国寺の塔頭・瑞春院(ズイシュンイン)に引き取
1月の映画鑑賞記録第5回です。『ケイコ目を澄ませて』2022年監督三宅唱原案小笠原恵子(『負けないで!』(創出版))感想)先天性の聴覚障害を持つ小河ケイコ(岸井ゆきの)は、昼はホテルの客室清掃員として働き、夜はボクシングジムに通って練習に励んでいた。初めての試合で勝利を収め、聴覚障害というボクサーにとって大きなハンデを克服して頑張る姿は新聞にも取り上げられる。ジムの会長荒川(三浦友和)は自身の病気やジムの老朽化により、ジムを閉鎖することを決意する。ジムのトレーナーはケイ
『花の咲く木になるよりも大地に根をはる草になれ』。小説家の水上勉氏の言葉である。花を咲かせる木は美しくいて、そして、目立つ。一方で、大地に根をはる草は地味な存在。踏まれて傷つく。どうせなら花を咲かせる木がいい。みんなにちやほされるから。草はいつも踏まれる。存在すら、忘れ去られている。でも、花の咲く木になるよりも大地に根をはる草になれ、という。それは、なんとなくわかる。『雑草魂』。元読売巨人軍のエースで、メジャーリーグでも活躍された上原浩
京都、午後の取材まで時間があったので、久しぶりに金閣寺を訪れました。キラキラのまばゆいばかりのその姿に、しばし見惚れる。この時期は正解。それほど混んでなく、ゆったりと見学。1950年、心を病んでいた吃音のある林養賢という若い僧侶によって放火され消失。が、1955年再建。この事件をテーマに、水上勉と三島由紀夫が小説を書いているが、三島由紀夫のものは、フィクション。水上勉の金閣寺炎上は、ほぼ事実に基づいています。読み比べも面白い。#金閣寺#京都#ユネスコ世界遺産
糸川博士など日本のロケット開発の黎明期からをレポートした松浦さんが解説。これはうれしい。水上勉さんも好きで、浅田次郎さんは新聞連載中に毎日図書館に通って読んでた本が上下揃いで。大政奉還、明治維新のときに江戸城黒書院から退去しない武士を書いた本でこれもおもしろかった。じっくり読みます。
大学の図書館で『ふるさと文学館第二十一巻石川』を借りた。石川には案の定、著名な作家が多いことを再認識。出身は福井だが能登半島の旅を書いた水上勉の「奥能登」が目に飛び込んできた。短編であるが、今回の能登半島地震で報道される土地が多々出てくる紀行文である。昭和39年に『旅』に連載されたもの。輪島はもちろん、曽々木の海、舳倉島、七ツ島、七尾、珠洲、穴水。実際に足を踏み入れたのは羽咋、輪島(観音町など)、曽々木、白米。文章の途中で、何とも聞きなれない言葉があった。「上時国
<水上勉、太宰治、葛西善蔵>1375「越後つついし親不知」水上勉短編集野口富士男:解説新潮文庫収録作品1.越後つついし親不知2.桑の子3.有明物語4.棺5.西陣の蝶6.三条木屋町通り7.北野踊り雪深い越後の村から京都伏見の酒蔵へ杜氏に出た夫の留守に、おしんは村人の卑劣な行為によって、他人の子を身ごもってしまった……。貧しく閉ざされた寒村の生活で、愛するゆえに死を招かざるをえない悲劇を描く表題作など7編。また京都の四季の移ろい
あけましておめでとうございます。今年もみなさまのステキな作品をお待ち申しあげます。ずいぶんまえに読んだ水上勉著の『近松物語の女』を読み返していました。若さとはもちろん未熟だけれど、〝若い一途〟は美しいとあらためて感じいり……その人がお初です。『曾根崎心中』。お初と徳兵衛がいよいよ死ぬことになり…、徳兵衛「われ幼少にてまことの父母にわかれ、叔父であり親方でもある人の世話によって人となり、恩も送らずこのままに、亡きあとまでもとやかくと、御難儀かけんも勿体なや。罪をゆるして下されかし。冥
今年11月の出来事の備忘録です過日宮崎市内への月1通院日の夜は博識の方々が集まる読書会にゲストとして参加させて頂き恐れ多くも発表者でした~僕が課題図書として選ばせて頂いたのは水上勉さんの『土を喰う日々』でした作家がご存命の時には意識してなっかったが実はご自宅が僕の実家と同じ町内そんな御縁があって選んだ訳ではなくてこの本は漫画『美味しんぼ』の参考にもされ日本の精進料理の根底となる禅宗の教えが色濃く反映されている
金閣炎上(新潮文庫)Amazon(アマゾン)<概要>金閣寺を放火した犯人の修行僧、林養賢が、犯罪を犯すに至るその背景を出生から親子関係から、師弟関係まで精密な取材をもとに描いた小説的なスタイルをとったノンフィクション。<コメント>梅原猛著『京都発見』で、金閣寺の放火に関しては、三島由紀夫の『金閣寺』よりも水上勉の『金閣炎上』を読むべし、と書いてあったので、遅ればせながらエジプトからの帰国後に読了。本書は、金閣炎上に至るその要因もとても興味深いのですが、むしろ、昭和
オッケーストアにお弁当買いに行ったついでに図書館によったらリサイクル棚に買ってでもほしいけどなかなか買えない本が。