◇厳粛な気持ちで9年前を振り返りこのブログに歴史を刻もうと思う。あの日、3月11日午後2時40分頃私は小坂子町の公民館にいた。県議選が迫っていた。選挙事務所に決まったこの公民館での準備に追われていたのだ。その時、東の方から突然の轟音と大地の大揺れが起きた。空には鉛色の雲が垂れ込めていた。事務所の背後には赤城の鍋割が迫っていた。「来たな」、瞬間私はこう直感した。不気味な揺れは長く続き、私には近くの山の稜線が大津波に変じた姿に見えた。大混乱が生じた。生活を直撃したのは停電であった。現代の文明が全て電