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このところの当ブログで、「丹下左膳」の映画化にまつわる話を書いています。左手では殺陣ができないと右腕一本にした丹波哲郎さん、あまりにユルいキャラクターにして原作者の林不忌さんを怒らせた山中貞雄監督、幻の企画となった菅原文太さん……などについて書きましたが、「丹下左膳」には何と女性が演じた作品があります。『女左膳濡れ燕片手斬り』(1969安田公義監督)で、主演は安田道代さん(現在、大楠道代さん)です。安田さんが演じたヒロインの名前は「お錦」ですが、隻眼隻手、左手一本で刀を振るうのでまさに女左
本郷功次郎さん本郷功次郎(ほんごうこうじろう)1938年2月15日生まれ、2013年2月14日、満74歳没。岡山県出身の俳優。妻:古城都(元宝塚歌劇団・月組トップスター)長男:本郷慎一郎次男:本郷壮二郎(俳優、ミュージシャン)大学では柔道部に所属。叔母が黒帯を締めた本郷の写真をいつも持ち歩いていて、たまたま叔父の友人だった大映の重役・松山英夫の目に留まる。大映では藤田進や菅原謙二に続く柔道スターを探していたため、松山がその写真を叔母から借りて、社長の永田雅一に見せた
2月14日が命日・忌日の有名人・著名人1779年満50歳没(ハワイ島先住民との争いで刺殺)ジェームズ・クックさん探検家1943年満80歳没(虫垂炎)ダフィット・ヒルベルトさん数学者優先権論争1967年満63歳没(肝炎と心臓衰弱)山本周五郎さん小説家『椿三十郎』『赤ひげ』『どですかでん』1989年満45歳没(アナディン錠の意図的な過剰摂取)ヴィンセント・クレインさんキーボード奏者、オルガニスト、ピアニストアトミック・ルースター⇒『ヴィンセント
「女左膳濡れ燕片手斬り」(1969)安田道代が女性版丹下左膳を演じる時代劇を観ました。初見。監督は安田公義。予告編はありません。神明の五郎蔵親分(小松方正)の一家に追われる娘お美津を救ったおきん(安田道代)。女左膳の異名を持つ片目片腕の剣客で、名刀"濡れ燕"が相棒です。老中になりたい寺社奉行の寺門河内守(神田隆)が高円大僧正(沢村宗之介)に献上しようとしていた生娘がお美津。逃亡した彼女は彼らの悪行を知っているため、ヤクザを使って始末しようとしていました。匿ったおきんは追わ
大怪獣空中戦ガメラ対ギャオス1967年大映監督湯浅憲明出演本郷功次郎上田吉次郎笠原玲子北原義郎ガメラシリーズ第三作三宅島が噴火続いて富士山も噴火富士山のふもとにある高億道路の工事現場近くでも地面が陥没してしまった噴火の熱に引き寄せられてガメラがやってきたまた陥没されたところからは青白い光線が放たれていたこの青白い光は古代から蘇った怪獣ギャオスの光線だったそして、ガメラとギャオスの対決この作品から、ガメラは子どもの味方になりましたガメラが
大怪獣決闘ガメラ対バルゴン1966年大映監督田中重雄出演本郷功次郎江波杏子藤山浩二早川雄三藤岡琢也大映ガメラシリーズ第二弾この作品からカラー作品です「ガメラ」というと子供の味方というイメージがありますが、この作品までは大人の作品ですだから、特撮ファンの間では、ガメラシリーズで一番人気あるのが、この作品ですこの作品だと、一番悪いのは・・・バルゴンではなくて・・・小野寺なんですよね・・・・金のためならなんでもやる友人にも手をかける原住民
「大映4K映画祭」公式サイト大映創立80周年記念企画「大映4K映画祭」の上映が、名古屋で行われたのは今月映画の上映活動を休止する名演小劇場です。1942年の戦時下に設立された大映は、1971年に倒産しており、そこからすでに半世紀を経ているわけです。1972年に映画上映館として営業をスタートした名演小劇場の活動期間と奇妙に“符合”します。今回の名演小劇場での上映作は16作品。私はそのうちスクリーン未見だった4本の作品を予定通りに鑑賞しました。本日のブログ記事は市川雷蔵の主演作品『大菩薩
『長谷川一夫選集』[風来物語任侠篇]監督ー渡辺邦男原作ー富田常雄出演ー長谷川一夫、本郷功次郎1959年。[風来物語あばれ飛車]監督ー渡辺邦男原作ー富田常雄出演ー長谷川一夫、本郷功次郎1960年。[三兄弟の決闘]監督ー田中重雄出演ー長谷川一夫、川口浩1961年。[晴小袖]監督ー安田公義原作ー川口松太郎出演ー長谷川一夫、月丘夢路1961年。[桜田門]監督ー西山正輝出演ー長谷川一夫、高松英郎1961年。[忠臣蔵]監督ー渡辺邦男出演ー長谷川一夫、
将軍になりそこねた尾張公宗春は吉宗を恨み、彼を支持した諸大名の連判状を頼みに将軍家と戦う覚悟を決めた。困った吉宗は宗春の末娘菊姫を甥の与一郎の嫁に迎えて、なんとか宗春を懐柔しようと考えたが、当の菊姫が肝心の連判状を持って父を説き伏せようと尾張目指して家出。すると一方の与一郎も置手紙を残して姿を消してしまい、大岡越前守は連判状の名を確認すべく甲賀者と公儀隠密を差し向け、尾張藩では菊姫の腰元渚が家中随一の剣客楠見兵馬に懸想しているのを利用して、捜索を命令した。女人が苦手
2013年に心不全のため74歳で死去した、俳優の本郷功次郎さんを、趣味の姓名判断で、占ってみました。本郷さんには、かたくなな所がある。逆境に陥る事もある。不和に注意すれば成功する。共同事業で成功する。五行の三才配置は、大吉。といった暗示があります。常盤英文です。フォロー厳禁です。皆の幸せを願います。
本日の映画2本目『大魔神怒る』時代劇専門チャンネル録画●草餅を食べるといつも、緑の顔の大魔神を思い出す。大魔神二作目は水から出てくる。かっこいいなぁ♥️ラブリー大魔神藤村志保がきれい。本郷功次郎昭和の二枚目。平泉征(旧芸名)も素敵ねぇ✨
富士川の果し合いで黒駒の勝蔵を倒した後の後編。清水への帰り、小松村の七五郎という若者に絡まれた次郎長は軽くいなして、二十八人衆と共に凱旋した。先回りした七五郎は、出て来た森の石松を丸め込むと清水一家にまんまと入り込み、二十九人衆を自称した。黒駒の勝蔵を討たれて悔しい反次郎長一派は、平親王と黒竜屋が組んで、次郎長を陥れようと機会を狙う。次郎長一派の津向文吉の実弟が、役者の政とトラブルを起こしたのを利用して、黒竜屋は仲違いを画策した。まんまと罠に嵌った文吉は
長身で眉毛が太く、どこかエキゾチックな雰囲気すら漂う顔立ちをした高松英郎(1929~2007)少年時はパイロット志望だったが、敗戦により断念。47年早稲田中学卒業後、鎌倉アカデミア演劇科に入学、創作舞踊を学ぶ。51年鎌倉アカデミア教授の推薦で、大映第5期ニューフェイスとして入社。スクリーンデビューは若尾文子の恋人役に扮した『怒れ三平』(53)その後は観る者に深い印象を与える悪役などに本領を発揮。真剣に役柄に取り組む熱演型の芝居で、大映現代劇スターとして広く認知される。『誰かが殺さ
『大菩薩峠完結篇』映画トーキー98分カラー昭和三十六年(1961年)五月十七日公開製作国日本製作言語日本語製作大映京都製作永田雅一企画久保寺生郎南里金春原作中里介山脚本衣笠貞之助撮影本多省三色彩技術白波瀬直治音楽塚原哲夫美術西岡善信録音林士太郎照明中岡源権編集谷口孝司スチール西地正満製作主任小沢宏出演市川雷蔵(机竜之助机龍之助)中村玉緒(お豊お銀お浜)小林勝彦(がんぎり
家の面子や保身のために、早世した兄の嫁を娶れと迫る親戚に愛想を尽かした旗本の倅萩原新三郎は、町人の子供に読み書きを教えたり、質素だが気ままに暮らしていた。盆の十六日、燈籠流しの夜に女郎姿の若い娘お露と下女のお米に出会い、訪ねて来た彼女らによると、お露は不幸な身の上で女郎となり、盆の間だけ自由に出られるという。新三郎の人柄に惚れた二人は、盆の数日間だけでも夫婦になって欲しいといわれ、新三郎は形だけの祝言を挙げた。その様子を見た近所の長屋の伴蔵は、六助という小悪党にその
関白藤原道長寵愛の渚の前が源頼光に下し置かれることになり、道長の所望により彼女が舞っていると怪しい雲が現れ、空高く巨大な化け蜘蛛が現れると彼女を連れ去ろうとした。迎えに現れた坂田金時の斧を喰らって化け蜘蛛は逃げたが、最近関白の周囲では異変が続き、常に彼女の身辺に限られているといい、それを恐れた関白が彼女を遠ざけたのだった。渚の前は呪われているといい、その理由は話せないというが、妖魔の接近を察知すると光るという髭切丸は妖に反応した。荒れる一方の洛中の有様に業を煮やし
2021年-令和3年10月15日シネ・ヌーヴォ昭和43年作品幽霊をこれ程までに真剣に描いた作品だったとは知りませんでした。大映作品ですが配役も豪華、本郷功次郎、赤座美代子、大塚道子、西村晃、小川真由美、志村喬等、そして音楽が池野成、監督は山本薩夫。幽霊の描写、ここぞとばかり極めたシーンも有ります。ラスト近くに成って登場する小川真由美の怪演ぶりが見もの、良いね。意外な拾い物でした。牡丹燈籠[DVD]Amazon(アマゾン)1,710〜6,460円四谷怪談・皿屋敷・牡丹燈籠(日本三
1966年製作のガメラシリーズ第2弾です。監督は「東京おにぎり娘」の田中重雄。ニューギニアで見つかったオパールは日本への船上で赤外線を浴びると伝説の怪獣バルゴンになり、神戸に上陸し…昭和ガメラシリーズはちびっこ向けな印象が強いですが、この作品は本郷功次郎と江波杏子主演でピカレスクな展開もあり、大人でも退屈しない作品でした。ただバルゴンのシンプル過ぎるデザインが怪獣にしては恐怖感がないのが難点か。
「忍びの者」の山本薩夫監督が中国の怪談と三遊亭円朝の怪談を元にした1968年製作の怪談映画です。浪人萩原新三郎は遊女お露の身の上に同情して祝言の真似事をする。その夜から毎晩、お露は新三郎の長屋を訪ねて来るが…新三郎はお家の都合で若後家との縁談を押し付けられてうんざりしていたところに同じくお家の都合で遊女に身を落としたお露と出会い、お盆の間だけでも夫婦でいたいと言われて結ばれるも、新三郎の身の回り世話をする伴蔵がお露は自害した幽霊であると知らされ、新三郎に子どもが読み書きを教えてもらっている長
「大魔神」の安田公義監督と黒田義之監督による1969年製作の妖怪シリーズ第3作です。やくざに襲われた祖父甚兵衛は死の間際、お千代に父は生きていると告げる。母の骨で作ったサイコロを持ってお千代は父を探す旅に出るが…これは子どものときに観たおぼえのない作品でした。妖怪シリーズ第3作といいながら、妖怪らしい妖怪は登場せずキャラも弱くて、ドラマパートの殺陣シーンの死に様もグロくて相対的にあまり出来が良くない作品でした。
「座頭市物語」の三隅研次監督による1966年8月公開の「大魔神」シリーズ第2弾です。戦国時代、人々が圧政に苦しむ御子柴領。隣国の千草領には若き城主千草十郎が許嫁の早百合と暮らしていた。ある晩、御子柴弾正が千草領に攻め入り、弾正らの手によって守り神の武神像が破壊され…昔観ているはずですが、全く覚えてませんでした。物語は前作の焼き直しみたいなものですが、湖の近くの領地の守り神となった大魔神は悪いことが起きる予兆に顔が赤くなるという新設定も。御子柴に爆破され首もぶっ飛ぶ魔神さまですが、モーゼの
1967年製作のガメラシリーズ第3作です。富士火山帯の異常な活動で目覚めたギャオスが人々を襲う。富士山の噴火につられてガメラが現れ二大怪獣の対決が始まり…改めて観ると完全にちびっこ向けにシフトした作りでびっくりでした。お客さんは公開当時のちびっこな中高年ばかりですごい違和感。昔、何度も観ているはずだけど、全く内容を覚えてなくて全てが新鮮でした。いろんな設定があるけど、平成ガメラにはビジュアル以外共通点がない感じです。
笑っていいとも!テレフォンショッキング出演者~NO352~本郷功次郎<出演日>1984年02月08日(水)ご家族、ご友人・知人の記念のお祝いに似顔絵プレゼントはいかがでしょうか?FOLKSONGBAR海風~ネットストア~より販売しています↓FOLKSONGBAR海風ネットストア
『空手バカ一代』1977年日本映画91分監督:山口和彦企画:太田浩児原作:梶原一騎、影丸譲也(少年マガジン連載「空手バカ一代」より)脚本:掛礼昌裕撮影:中島芳男録音:井上賢三照明:山口利雄美術:北川弘編集:祖田冨美夫助監督:橋本新一記録:勝原繁子擬斗:金田治、斉藤一之スチール:藤井善男進行主任:小島吉弘装置:小早川一装飾:酒井喬二美粧:井上守美容:宮島孝子衣裳:内山三七子演技事務:山田光男現像:東映化学音楽:鏑木創挿入歌:「男のみち」作
大魔神シリーズは『大魔神』『大魔神怒る』『大魔神逆襲』で2作目は『大魔神怒る』。前作と話は繋がっておらず、今回は湖の島に御神体がある設定。前作が大ヒットしたので製作されたとのこと。大魔神怒るAmazon(アマゾン)324円大魔神怒るデジタル・リマスター版[DVD]Amazon(アマゾン)1,660〜7,063円大魔神怒る[Blu-ray]Amazon(アマゾン)2,300〜7,260円あらすじ平和な八雲の国は隣国の領主御子柴弾正(神田隆)に侵略を
『東海道お化け道中』71969年日本映画78分監督:安田公義、黒田義之企画:八尋大和脚本:吉田哲郎、浅井昭三郎撮影:今井ひろし、武田千吉郎(クレジットなし)録音:海原平夫照明:黒川俊二美術:西岡善信音楽:渡辺宙明編集:谷口登司夫擬斗:楠本栄一音響効果:倉嶋暢助監督:辻光明製作主任:小沢宏現像:東洋現像所出演:本郷功次郎(銭座の百太郎)、保積ペペ(馬子・新太)、古城門昌美(甚兵衛の孫・お美代)、戸浦六宏(百太郎の弟分・賽吉)、左卜全(甚兵衛)、五味龍
昭和17年、ニューギニアのラエ基地にある零戦部隊に、ラバウルより新たに2機の零戦が増援として配備された。パイロットは夏堀中尉と峯岸二飛曹で、まだ若い彼らを心配した隊長は、名人と呼ばれる徳永兵曹に預ける。次第に戦況が悪化すると、高田参謀は空戦用に開発された零戦に重量オーバーの爆弾を搭載して爆撃機として運用したい、と安直なアイデアを部隊に持ち込む。連合軍の物量の前に活躍に陰りが見え始めた零戦と運命を共にする2人を軸に、沖縄特攻戦までを描く。あゝ零戦[DVD]Am
『鯨神』原題:KillerWhale“…”令和3年8月12日(木)は角川シネマ有楽町にて当日2本目に、この映画を鑑賞しましたァ~(^^♪(スクリーン①・13:35~)温故知新…♪今、鑑賞してもダイナミックさを失わない…正に「映画は大映」…ッ!※劇場公開日:1962年7月15日*****************************************※「妖怪・特撮映画祭」上映~『鯨神』予告篇:https://youtu.be/er6GetwPalQ
現在、大好評で上映延長も決定した、角川シネマ有楽町での「妖怪・特撮映画祭」。「大怪獣決闘ガメラ対バルゴン」では、ガメラとバルゴンの死闘以上に、欲望に駆られた小野寺という人物が強烈に印象に残る。宝石欲しさにエスカレートする小野寺の常軌を逸した行動に、目が釘付けになる。なかなか登場しないガメラの存在をも忘れる程だ。欲望の果てのオチも見事。「大魔人逆襲」は大魔人三部作の最後を飾る作品だ。「大魔人」の登場シーンのスペクタクルはあまりにも有名だが、「大魔人逆襲」でも待ちに待った登場にこちらの胸
大映の戦争映画。大映といえば『座頭市』や『眠狂四郎』といった時代劇のイメージが強かったが戦争映画はあまり観ていなかった。娯楽作品かと思いきや中々の力作であった。五人の突撃隊[DVD]Amazon(アマゾン)1,900〜9,980円五人の突撃隊[レンタル落ち]Amazon(アマゾン)549〜2,200円あらすじ太平洋戦争中のビルマ戦線。インパール作戦の最前線にいる野上大隊は、敵の総攻撃が迫る中、食料・弾薬が不足していた。隊長の野上(大坂志郎)は弾薬・食料